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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

5th anniversary of Sherlock on BBC その2

2015-07-30 21:47:56 | Sherlock Topics 2015
パイロット版のお話です。


シャーロックが若くてスタイリッシュで器用で何だか大学生みたいなので、
それはそれですごくかわいいんですけど、
私はやっぱり現在のちょっと変わったスタイルのシャーロックが好きなんです。

Digital Spy に掲載されたパイロット版のちょっとした考察です。
いつものごとく駄訳ですが頑張ってみました。

元記事です。
Sherlock's unaired pilot: How does it stack up to 'A Study in Pink'?

2009年にBBCは新しいシリーズのためのパイロット版を制作しました。
脚本スティーヴン・モファット、出演はベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンで、
少し脚色していますがベースはアーサー・コナン・ドイル最初のホームズの小説「緋色の研究」です。

聞いたような話だと思うのは最終的に改訂し撮影しなおしたものが「ピンクの研究」のエピソードだからで、
その後BBCは1時間を6本にするよりも3本の長編エピソードとして制作する事を決めました。

パイロット版がテレビドラマの界隈では失敗作だとうわさが飛び交い、
あまり支持されず廃棄されたというレポートがありましたが、
シャーロックは2010年の夏に90分のエピソードで華々しくデビューし、
その後の成り行きはみなさんご存知の通りです。



共同制作のモファットとマーク・ゲイティスはパイロット版に誇りを持っていると常に主張しており、
その証しとして最初のシリーズのDVDにパイロット版が収録されました。
5周年記念として「ピンクの研究」が放送されたので、
置き去りにされたパイロット版を振り返ってみるとあまり洗練さもなく大掛かりでもありませんが
我々が良く知る大好きなタイプのドラマだとわかります。

最も大きな違いは美学的思想で、テレビに適していると表現するのがぴったりです。
ディレクターのCoky Giedroyc は明らかに低い製作費で仕事をし、
伝えられるところによればパイロット版は80万ポンドの費用でしたが、
これはあくまでテレビドラマであり今では有名とも言える映画のような質ではありません。

「ピンクの研究」を再制作し他の3本のエピソードを手掛けたディレクターの
ポール・マクギガンによって具現化されたショーがどのくらいなのかパイロットを観るとそれは歴然です。
パイロット版では毒を飲みこむ殺人の被害者が垣間見える現象がなく、
中心となる残忍なキャビ-の差し迫る感じの描写がかなり少ないのです。
(パイロット版では危機に直面するのはシャーロック自身だけです。)

「ピンク」でテキストメッセージやメールを画面の表示させる方法はショーとして、
そしてシャーロックのDNAに組み込まれているキャラクターという事もあり現代のテクノロジーで作りました。
彼がテキストメッセージを使ってレストレードの記者会見を乗っ取る場面はパイロット版では存在していません。



「ピンク」の撮影時でもカンバーバッチは歳をとっているわけではありませんが、
パイロット版の時はさらに若く、少し生意気で無防備でした。
そして我々が知っているシャーロックよりも攻撃を受けやすかったため、
クライマックスシーンに大きな違いが生まれました。

「ピンク」では、シャーロックは自ら進んで殺人犯であるキャビ-と一緒に行き、
彼らの対決をずっとコントロールしていましたが、
パイロットではキャビ-によって意識を失い拉致されベイカーストリート221Bでこの言葉とともに目覚めます。
「いいじゃないか。人は家で死ぬのが好きなんだし。」

本物の危険に瀕したシャーロックに通りの向こう側から引きがねを引いたジョンはその重要性が増します。
何がモファットに変更を決意させたのかを考えるのはとても面白いです。
モファットかゲイティスのどちらか、またはBBCが本編でシャーロックに事件をさらにコントロールさせ、
より有能なヒーローとの更なるドラマチックな賭けをさせた可能性はあります。



パイロット版は放送時間が短い分、然的に今後のエピソードの基礎になる個々の部分が不足しています。
モリアーティへの言及がなく、マイクロフトはまったく存在していません。
ラストの象徴的なセリフ「シャーロック・ホームズとDr.ワトソン。」はレストレードに任されました。
一方、パイロット版ではコナンドイルのファンのための隠しネタとしてクライテリオンでジョンとスタンフォードを会わせ、
「ピンク」ではふたりは公園で会っています。
そして注意深く見ているとジョンのコーヒーカップにはクライテリオンと書いてあるのに気づきます。

2つのエピソードには違いがあるにも関わらず、同じ構想を共有しています。
2つともひとりの部屋でジョンが目覚めるところで始まり(パイロット版ではアフガニスタンの悪夢が欠けていますが)
そしてシャーロックとジョンが犯行現場で一緒に歩いているというエンディングです。



パイロット版のいくつかの場面、遺体安置所での乗馬鞭やシャーロックとジョンの最初の出会い、
ハリー・ワトソンの推理、ジョンに対するサリー・ドノヴァンの忠告、
そしてレストランでの「ガールフレンドはいる?」は「ピンク」のために撮りなおした事実上の卸売です。

シャーロックとジョンの絆をパイロット版では速度を多少加速させています。
説得力に欠けると感じるわけではありませんが、
例えばジョンは遠くからシャーロックとキャビ-のやりとりを見ていてすぐに何かおかしいと気づきます。
「彼にはいつもプランがある。」
なれなれしいウェイターのアンジェロがジョンを安心させますが彼はシャーロックを救うために急いで店を出るまえに、
「ああ、でもそのプランは問題があるよ。」と厳しい顔をして言っています。

パイロット版が放送されていたとしたらおそらく成功していました。
「ピンクの研究」のように中心となる強い結びつきがここにあるからです。
カンバーバッチとフリーマンのケミストリーは刺激的で、
パイロット版に最新のスタイルによる物語の広がりやセンスの良いビジュアルがなくても、
シャーロックとジョンは存在自体が驚異的だという証明です。

Sherlock unaired pilot



記事は以上です。

今となっては薬を打たれてさらわれちゃうシャーロックってものすごい貴重なんですよね。
今はその分ジョンが・・・(涙)
あと、カジュアルなシャーロックも今は見る事ができないんですもんね。

それにしても若いなあ、ベネディクト。
マーティンも若いんだけど、見た目はさほど変わらない感じ。
この画像なんてお肌ツヤツヤだし。

一番目のパイロット版のケースの画像はもはや別人ですけど。
初めて見た時は本当に別人だと思ってました(笑)
そういえばアンダーソンも別人でしたね~。ヒゲだし。
アンダーソンと言えば、ジョナサン・アリスさんが何とスターウォーズに出演されているとか!
「ローグワン」って書いてあったからスピンオフの方なのね。

ここのところの暑さで、ただでさえ回転しない頭がさらに鈍くなっちゃって、
あまりにも頭が働かないので映画をよく見ています。
映画の感想も書きたいなーと思いつつもやっぱり頭が・・・うーん、寝不足も原因なのかも。

それではこの辺で。

5th anniversary of Sherlock on BBC その1

2015-07-27 12:44:21 | Sherlock Topics 2015
7月25日はBBCシャーロックが放送5周年だそうです。
てことは2010年の7月25日(日)にBBCで最初に放送されたんですね。
そういえば、スーさんが日曜日の夜から一夜にしてベネディクトがスターになったと以前仰っていました。

5年で9話ってドラマにしたらすごくスローペースだと思いますが、
ドラマで売れた役者たちが次々と降板して映画界に進出してしまうことを考えれば
スローペースだからこそ主演二人が世界的に有名になっても出演を続けてくれているのかもしれないですね。

何にしても、スローペースでも何でもいいのでずっとずっと50歳になっても
続けていってほしいと思うドラマです。

さて、当日はゲイティス御大やスーさんも5周年のツイートをしていて、
ファンのみなさんも5周年のタグつきでお祝いしていました。




そしてメトロでは5周年記念のクイズを掲載していました。
またクイズ!!
難易度的にはRadioTimesのほうが高いかな?と思いましたが、ちょっと訳してみました。

元記事です。
5th anniversary of first-ever Sherlock on BBC

BBC シャーロック5周年記念。
あなたはS1をどのくらいちゃんと覚えていますか?


今日はBBC シャーロックの最初のエピソードから5周年の記念日です。
BBCが「ピンクの研究」を放送した時にこのドラマがヒットすると思った人はあまりいませんでした。
脚本だけではなく、他のドラマとは違うテンポの速い展開ととユーモアがありますが、
ベネディクト・カンバーバッチのカリスマ性と共演者マーティン・フリーマンとのケミストリーが
長い間待たされ続けても視聴者はチャンネルを合わせ続けます。

幸運なことに待望のクリスマススペシャルがありS4へと続きますが、
ひとまずは最初の3つのエピソードを振り返りましょう。
あなたはどのくらい覚えていますか?

1
What does John's therapist write down in this scene?
この場面でジョンのセラピストが書き留めた言葉は?


a) Must get toilet roll
トイレットペーパーを手に入れなければ。

b) Lol BORING
退屈(笑)

c) Still has trust issues
信頼関係の問題がまだある。

If Sherlock's not a psychopath - what is he?
シャーロックがサイコパスでないとしたら、彼は何でしょうか?


a) A monolith
モノリス

b) A high-functioning sociopath
高機能ソシオパス

c) A god among men
人々の中にいる神

3
What does Moriarty say his only weakness is?
モリアーティは自身の唯一の欠点は何だと言っていましたか?


a) He's so challenging
とても挑戦的

b) Cluedo
クルード

c) He's so changeable
とても気まぐれ

4
Who is this?
これは誰ですか?


a) Daily Mail reporter
デイリーメールのリポーター

b) A model
モデル

c) One of Lestrade's ex-wives
レストレードの別れた妻のひとり

5
Who did John have a row with in The Blind Banker?
[死を呼ぶ暗号」のエピソードの中でジョンが口論した相手は?


a) A cashier
レジ

b) A chip and PIN machine
セルフレジ

c) Mrs Hudson
ハドソンさん

6
Where does Sherlock keep his phone in this episode?
このエピソードの中でシャーロックの電話はどこにありましたか?


a) Jacket pocket
ジャケットのポケット

b) Trouser pocket
ズボンのポケット

c) On his head
彼の頭の上

7
Who is this?
これは誰ですか?


a) A reporter
リポーター

b) Detective Inspector Dimmock
ディモック警部

c) Detective Inspector Drimley
ブリムリー警部

8
What did Moriarty say would happen to Sherlock if he 'didn't stop prying'?
モリアーティはシャーロックに「詮索するのをやめないなら」何が起きると言っていましたか?


a) He'd kill him
シャーロックを殺す

b) He'd tickle him
シャーロックをくすぐる

c) He'd burn him
シャーロックを燃やす

9
Who is this?
これは誰ですか?


a) Inspector Lestrade
レストレード警部

b) Sebastian Wilkes
セバスチャン・ウィルクス

c) Elliot Wingford
エリオット・ウィングフォード

10
Finish the quote: 'Anderson, don't talk out loud...'
このセリフを完成させてください。
「喋るな、アンダーソン・・・」


a) 'Your voice pains me'
「君の声は不快だ。」

b) 'You lower the IQ of the whole street'
「このあたりのIQが下がるじゃないか。」

c) 'I hate your face and your jumper'
「君の顔とセーターが嫌いなんだ。」

11
Who designed the suit Moriarty wore in The Great Game?
「グレートゲーム」で着ていたモリアーティのスーツは誰のデザイン?


a) Ted Baker
テッド・ベイカー

b) Burberry
バーバリー

c) Vivienne Westwood
ヴィヴィアン・ウエストウッド

12
Which Sherlock story was A Study In Pink based on?
「ピンクの研究」に基づいているシャーロックのストーリーは?


a) The Sign Of Four
「4つの署名」

b) A Study in Scarlet
「緋色の研究」

c) A Scandal In Bohemia
「ボヘミアの醜聞」


以上です。
私もトライしてみましたが何とかイケました。
全問正解するとそれが出ます。


ちなみに全問不正解だとこれ。

君はバカだけど大丈夫。ほとんどの人がみんなそうだから。って事?

それにしても毎日暑いですね。私は今日は一日だけ夏休みです。
エアコンが普及している分、外気温の高さと温度差も相まって熱中症の危険性が高まっているように思います。
水分補給を心掛けて疲れたな、と思ったら無理せずに休むことと、
変だな、と感じたら早めに医者に行くとが大切との事ですの、
みなさまもぜひぜひ心がけて元気に猛暑を乗り切ってくださいませね。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その6

2015-07-26 11:18:16 | Sherlock S1E2
「死を呼ぶ暗号」

今回は横顔シリーズで・・・
Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

BBC シャーロックが5周年を迎えたそうですね。
いやもう本当にこのドラマをこの世に送り出してくれてありがとう!です。それだけです。
5周年の特集(?)はまたあらためてやりたいです。

久しぶりに続きです。
今回から画像を大きくしてみましたが、大きすぎ?

シャフツベリー・アベニュー。
シャーロックはサンドイッチショップの前でヴァンクーンのレシートの名前と照らし合わせています。


SH「駅に向かう途中でランチを買ったはずだ。
どこだ?タクシーはどこに止まった?」

シャーロックは通りに面した店をせわしなく見ているうちに誰かとぶつかります。
ジョンでした。
ジョンが反対方向から来ていました。


SH「ヴァンクーンは死んだ日に荷物をここに持ってきていた。
スーツケースの中に隠されていたものは何だったのか。
僕は情報のかけらで何とかヴァンクーンの行動を知ることができた。」
JW「シャーロック・・・」
SH「・・・クレジットカードの請求書とレシートだ。
彼は中国から戻るとすぐにここに来た。」
JW「シャーロック・・・」
SH「この通りのどこかに店があるはずだ。どこなんだ。」
JW「あそこの店だよ。」
SH「なぜ知ってるんだ。」

ジョンはルーキスのスケジュール帳を出します。
JW「ルーキスの手帳だよ。彼はここに来ていた。住所を書き留めてあったよ。」
SH「Oh.」


答えを見つけたジョンはとても満足そうでした。
ふたりは通りを横切り「THE LUCKY CAT」という古い中国の小売り店に入ります。
ウィンドウにある金色の猫がシャーロックとジョンに手を振っていました。

中国人の店員がカウンターの後ろにある椅子に座っていました。
ラジオからは中国のニュースが流れています。
様々な陶器の人形が飾られ、至る所でラッキーキャットが手を振っていました。
全ての商品には中国語の値札が貼られていました。
店員はジョンに話しかけます。

店員「ラッキーキャットはどう?」
JW「あー、いえ結構です。」
店員「10ポンド。奥さん気に入ると思うわよ。」

その時あるものがジョンの目に入り、すぐにシャーロックを見ます。

JW「シャーロック、見ろよこのラベル。」
SH「ああ。」
JW「この記号、銀行や図書館で見たものと同じだ。」


チャイナタウンの露店。

SH「杭州の古い数字だ。今では露店商人しか使っていない。」
中国の食料雑貨店も一般的な数字で価格を表示するのでジョンとシャーロックは
すぐに数字を置き換える事ができ、値段を調べ一致するものを見つけました。

SH「数字か。図書館や銀行に書いてあったのは昔の中国の数字だったんだ。」
JW「「15」だ。これを見ろよ。
芸術家の署名だと思っていたけど、数字の「15」だよ。」
SH「目隠しの横線も数字だ。中国の数字で「1」だ、ジョン!」
JW「見つけたな。」

その時、再び女性がこちらを覗っていました。
黒いサングラスに黒いオートの女性は携帯で写真を撮るとすぐに消えます。

「THE LUCKY CAT」の反対側にあるカフェ。
シャーロックはナプキンに「1」と「15」を書きます。


JW「ふたりの男は中国から戻り、すぐに「THE LUCKY CAT 」にまっすぐ向かったんだよな。
何を見てたんだろう。」
SH「見に来てたんじゃない。
スーツケースに入れたものを持ってきたんだ。」
JW「免税店って事じゃないよな。」

ウェイターがジョンにソーセージ・サンドイッチを持ってきます。
(ホットドッグの事?)

SH「セバスチャンが僕たちに話していただろう。
どうしてヴァンクーンがマーケットで破たんしなかったか。」
JW「500万ポンド失ったってやつか。」
SH「わずか1週間で挽回した。これは楽に大金を稼ぐ方法なんだ。」
JW「密輸をしたいたのか。」
SH「定期的にアジアに行く彼のようなビジネスマンは完璧な人材だ。
ジャーナリストのルーキスも中国の記事を書いていた。
彼らは何かを密輸し、The Lucky Cat に持ち込んでいた。」
JW「なぜ彼らは死んだんだ?おかしいよ。
ふたりとも店に商品を届けていたんだったら・・・なぜ彼らを脅してそのあとに殺したりするんだ。
仕事を終えたあとに。」


シャーロックはしばらくく考えたあとに笑顔になります。
SH「どちらかの手癖が悪かったとしたら?」
JW「どういう意味?」
SH「どちらかが何かを盗んだ。密輸品から何かを。」
JW「殺した奴らは誰が盗んだのかはわからない。だから両方を脅したのか。」

ジョンは推理できたことにエキサイトしますがもはやシャーロックは聞いていませんでした。
彼は窓越しにじっと通りの向こう側を見つめていました。


SH「最後に雨が降ったのはいつだ?」
シャーロックはそう言うと店から出て行ってしまうので仕方なくジョンも後を追います。

シャーロックとジョンはTHE LUCKY CATの前にいます。
シャーロックは上に続くフラットの扉を調べます。
プレートには「SOO LIN YAO」と書いてありました。

足元にビニール袋に入った電話帳が置いてあります。
ビニール袋は角が破れていました。
シャーロックは破れたところからページをめくると水が含んで膨張していました。

SH「月曜日からここに置いてあるな。」
シャーロックはドアベルを押しますが反応はありません。
SH「少なくとも3日前から誰もいなかったようだ。」

シャーロックは建物の横にある路地に向かって歩き出すのでジョンも慌てて後を追います。

JW「休暇で留守にしてるんだろう。それが何だって言うんだ?」
SH「君は出かけるときに窓を開けたままにしておくのか?」

見上げると大きく窓が開いていました。
フラットの裏側には足場があります。

シャーロックはゴミ箱に飛び乗り足場の上に乗り上げると開いた窓から飛び込みます。
※実際はジャンプして梯子を降ろし上に昇るんですよね。
で、背の低いジョンは追いかけられないと(笑)


※このあたりのシャーロックの行動やセリフが放送された内容と少し違っているようですが、
ここではドラフト通りにいってみます。

中に入ったシャーロックはすぐ脇にある花瓶をひっくり返しますが何とか受け止めます。
小さなワンルームには至るところに女性らしいものが置いてありました。
しかしとても冷えていたので何日も人が居なかったことが伺えます。
一組のカップやプレート。
そして洗濯機は完了を知らせるランプが点灯しています。
シャーロックがそれを開けると洗濯物は湿っていました。
冷蔵庫のミルクを嗅ぐと酸っぱい匂いがしています。

ジョンがドアベルを何度も鳴らし、郵便受けに向かって叫びます。

JW「今回は僕を中に入れてくれるよな?」

シャーロックはジョンを無視しマントルピースに向かいます。
古い写真には中国の女の子の赤ちゃんと抱き合う男の子が写っていました。
そこには指紋がついていました。

JW「頼むからさ。入れていただけませんか!」

シャーロックはもう一度窓のほうに行きます。
床の上に小さな水たまりがありました。

SH「僕が最初じゃない。」
JW「え?」
SH「誰かがここにいた。誰かがこのフラットに侵入したんだ。」

水たまりを触ります。
SH「そいつは僕と同じように花瓶に当たった。」
シャーロックはカーペットの検証をしかすかに靴跡を見つけます。

SH「サイズは7。背は高いが重くはない。」
※ドラマではサイズ8で小柄でたくましいって言ってますよね。設定が変更になったのかしら。

マントルピースまで足跡をたどり、指紋のついた写真を見ます。
侵入者は写真を持ちあげていました。

SH「長く細い指。軽業師。」
JW「何だって?」


窓を振り返るシャーロック。
SH「ここを去るときになぜ窓を閉めなかった?」
何をバカな事を。明らかじゃないか!そいつはまだここにいるんだ。」
シャーロックはついたてを素早く引きますが誰もいませんでした。


すると突然侵入者が背後からシャーロックに襲いかかります。
洗濯物のひとつを手にしシャーロックの首を絞めつけます。
シャーロックは布を引きはがそうとします。

JW「気が向いた時にでも僕を入れてくれると嬉しいよ。」
首を絞められたシャーロックは閉じかけた目で侵入者を見ようとしますがぼんやりとしたシルエットしか見えません。
SH「ジョン・・・ジョン・・・」
JW「何を言っても無駄なのはわかってるさ。
『僕はシャーロック。誰も僕の素晴らしい知性に張り合う事ができないからいつもひとりで仕事をする。』」

※ジョン・・・ひどい(涙)

シャーロックは答えようとしますが声になりません。
その時、侵入者はシャーロックのコートのポケットに何かを入れるとすぐに窓から逃げていきます。
シャーロックは追おうとしますが身体がいう事をききません。
なぜ殺さなかったのか。
シャーロックは咳き込みながら息を回復させます。
ポケットに手を入れると紙でできた小さな黒い花が出てきました。


ずっと外にいたジョンでしたがやっとドアが開きます。
シャーロックの声はしわがれていました。

SH「ミルクが古かったし洗濯物も匂いがしていた。
ある人が3日前に急にここから出て行ったんだ。」
JW「ある人?」
SH「スーリン。彼女を探さないと。」
JW「どうやって?」
SH「まずはここから。」


シャーロックはドアマットからメモを拾います。
「スーリン、僕に電話して。君が無事な事を知らせてくれ。アンディ。」
メモを裏返すと「NATIONAL ANTIQUITIES MUSEUM」の文字がありました。

JW「声が変だぞ。風邪ひいたのか?」
SH「ひいてない。」

このアングル・・・いえ、狙ってないですよ、たまたまです(笑)

続きます。

The Guest

2015-07-24 07:50:21 | 映画 ミステリー・サスペンス

最近、ダウントン・アビーに嵌りましてダウントン関連のネットの海を彷徨っていて
ふと目についたのがこの映画「The Guest」。
ダン・スティーブンスの画像がすごくかっこよかったのと、
B級テイストのスリラー映画でしかも高評価だった事にとても興味を惹かれ早速観てしまいました。
ダン・スティーヴンスは今まであまり興味はなかったのですが、マシューがね、美味しい役どころなんですよ(笑)
え?今更?なんですけど。

TIFFで見たダンさんはちょっと痩せすぎと思いましたがこのダンさんはすごくかっこいいです。
ベネディクトの瞳は複雑な色合いがとても神秘的でキレイなのですが
ダンさんの色は透明感のあるクリアな水色でベネディクトとはまた違う美しさだなーと。

それはさておきこの映画、ものすごく面白かったです。
どのくらい面白かったかというと私が速攻で感想を書くくらいで。
そんなわけであらすじと感想です。

トレーラーです。
映画『ザ・ゲスト』予告編
THE GUEST UK Full Length Trailer

監督のアダム・ウィンガードが「ハロウィーン」と「ターミネーター」を見て
思いついたというこの映画は確かにかなりターミネーターです。
ハロウィーンは観た事ないので何とも言えませんがストーリーを見る限りこちらも要素を盛り込んでいる感じです。


イラク戦争で長男のケイレブを亡くし、その悲しみから立ち直れないでいるピーターソン一家。
ハロウィーン間近のある日、夫と子どもを送り出したローラのもとにひとりの青年が訪ねてきます。

デイヴィッドと名乗るその青年はケイレブと同じ部隊に所属し、
ケイレブから家族に最後の言葉を直接伝えるよう頼まれたと言います。

ローラは家に招き入れますがディヴィットの優しい物腰と遠慮がちな物言い、
そしてケイレブと一緒に写っている写真もあり、すっかり受け入れ、泊まらせることになりました。


しかし、帰宅した末っ子のルークやその姉のアナは打ち解けず、夫のスペンサーも受け入れませんでした。

左がアナ役のマイカ・モンロー。右側がルーク役のブレンダン・マイヤー。
ルークの演技は派手じゃないんだけど味があってすごく良かったです。

その夜スペンサーはアランという同僚が営業部長に昇進したことへの不満を愚痴っていくうちに
ディヴィットを気に入ってしまい、翌朝ここを発つというディヴィットに2、3日滞在するよう言います。

リーランド・オーザー。この方はリーアム・ニーソンの「96時間」に出演していますが、
賢くて手際のよい役とはうってかわって善人だけど器の小さそうなサラリーマンを見事に演じていました。

ルークは学校でいじめにあっていましたがそれを察したディヴィットが学校まで迎えにいき、
彼らのたまり場であるバーでいじめっ子たちをやっつけルークのハートをがっちり掴みます。
その場面の動画です。ターミネーター2な感じです。
The Guest - Bar Fight Scene (Full)

ディヴィットはいじめっ子たちにカクテルを振る舞うのですが、
女の子たちには「ブロージョブ(Blow job)」とてもここには書けない隠語のカクテル。
男子には「コスモポリタン」これは女性向けのカクテルだそうで、とってもバカにしています。

その夜、アナは母親に頼まれディヴィットを友人のパーティに誘います。
アナはドラッグの売人であるボーイフレンドとケンカをしますが、
帰りにディヴィットに慰められ、次第にアナも惹かれていきます。

バスルームでバッティングしちゃっている場面はサービスショットですか?(笑)
ダンさんはジムに通って身体を作り上げたそうですが、大変な努力なんでしょうね。

ここからネタバレを含みますのでご注意ください。




翌朝、アナは家の外で電話をしているディヴィットの話の内容を盗み聞きしてしまいます。
「追われているから別人になる必要がある。顔を変えてくれ。」
その内容に怪しんだアナは米軍にディヴィットの身元を確認します。

ディヴィットは火事で死んでいました、これをきっかけに「KPG社」に関連した組織が動くことになります。
米軍から報告を受けた軍警察のカーヴァー少佐はすぐに特殊部隊を引き連れてアナのところに向かいます。
「KPG社に何かあれば我々は終わりだ」少佐の言葉です。

ここでまさかのランス・レディック!
ランス・レディックといえばフリンジのブロイルズ少佐が真っ先に浮かぶ私。少佐が似合うのね。

その頃パーティで知り合ったクレイグに銃の手配を頼んでいたディヴィットは待ち合わせ場所に行きます。
クレイグの知人が揃えた銃を手に取ったディヴィットはそのままふたりを撃ち殺し、全ての銃器を手に入れます。

逃げるクレイグをものすごい遠距離から狙いを定めるディヴィット。只ならぬ戦闘力を感じます。
このあたり本当にターミネーターなディビットです。
その場面の動画です。
The Guest Gun Scene



ディヴィットが火事で死んでいた事を知ったアナは母親に話そうとしますが、
父親が帰宅してきたので機会を逸します。
父親の同僚が不審な死を遂げた事によって自分が営業部長に昇進したと言います。

一方アナはボーイフレンドのジークからクレイグが殺された事を知りますが、
ジークの車からクレイグを射殺した銃が出てきたこと、
更に部屋にドラッグが置いてあったことから逮捕されてしまいます。
アナはバイト先の友人クリステンのところにいき、ディヴィットの話をします。
クリステンのアドバイスでディヴィットの携帯電話の発信履歴の番号を写真に撮ってルークに調べてもらう事にします。

その頃ディヴィットとルークはハロウィーン用のジャック・オー・ランタンを作ります。

ナイフがよく切れないとディビットは自分のナイフで切りはじめ、
そのナイフを「自分の身は自分で守るんだ。」とルークにプレゼントします。

ジークの逮捕を知ったアナは家族に打ち明けますが父親に「ドラッグの売人だろう。」と逮捕は当然だと言われ、
アナはディヴィットの身元を確信したことを暴露しますが、「極秘任務だった。」とかわされてしまいます。


部屋に戻ったアナのところにディヴィットがやってきます。
自分はもう少ししたらここから出ていくからそれまでは我慢してくれ、とアナに言います。
この時のディヴィットは優しい表情から一転して「OK?」と怖い表情になります。
すごい緊迫感漂う場面です。

承諾するしかないアナが「OK」と言うと再び笑顔のディヴィットは
アナが作った「For David」と書かれたCDを見つけ「僕のために作ってくれたの?」と嬉しそうにしています。
こわーー。

しかしアナはあきらめません。
ルークにすべて話し、ディヴィットを調べるよう頼みます。


学校にきたルークはディヴィットの事を夢中で調べていますが
クラスメイトに「ホモ」と罵られ、ケンカになりルークはその生徒に怪我を負わせてしまいます。
学校に呼び出された母親のローラとディヴィットはルークから経緯を聞いた後校長室に入ります。
退学だという先生にディヴィットは「ルークはホモだと言われた。ヘイトクライムだ。訴えるよ。」
などと口先だけで校長を説き伏せルークは1か月間の放課後労働奉仕という処分になり、
更にディヴィットはルークに対するイジメをやめさせるよう校長に約束させます。


校長室から出てきたディヴィットにルークは話があるからとふたり場所を移動します。
ルークはディヴィットにアナから頼まれて調べた事を話します。
そして彼なりに推理したことを披露します。

クレイグを殺したのも父親の上司を殺したのもすべてディヴィットだと言う事。
そして整形外科で顔を変えて別人になろうとしている事。
ルークはとても頭がよく勘も良い事が伺えます。

ルークの話を聞いているディヴィットの表情が次第に真顔に変わってきます。
「でも僕は誰にも言わないから。大丈夫だから。」と言うルークに「なぜ?」と問うディヴィット。
「だって僕たち友達だろう?」とルーク。
これってルーク殺されるフラグじゃないかー!とドキドキした場面です。
ルークの言葉にしばし沈黙のディヴィットでしたが再び笑顔を取り戻し「そうか。」と言います。

そして、クリステンもこの事を知っているかも、とルークは言います。

洗濯物を干すローラのお手伝いをするディヴィット。ローラは彼に感謝していると伝えます。
そしてディヴィットが残りの洗濯物を取りに家に入ったところで部隊を引き連れたカーヴァー少佐がやってきます。

カーヴァー少佐はローラにディヴィットの写真を見せ居所を聞きます。
今、家の中にいると言った瞬間、かごを持ったディヴィットがこちらを見詰めていました。

部隊が戦闘態勢に入るとディヴィットもすぐに応戦します。
ハリウッド超大作な雰囲気の場面でダンさんめちゃめちゃかっこいいソルジャーです。

この場面の動画です。
The Guest - BADASS Shootout Scene (HD)

キッチンに隠れていたローラのところにくるディヴィット。
「僕は嘘をついていました。」と丁寧に謝るディヴィットに「ケイレブの友達ではなかったの?」と聞きますが、
「それは本当です。僕たちは同じ実験を受けていたんです。僕はあなたたちを守りにきたんです。」とデイヴィットは
これ以上は長い話になってしまうので、とローラを包丁で刺し殺してしまいます。
ここでも丁寧に謝るディヴィット。
そうしてディヴィットは撃たれた足をひきずりながらも少佐以外の隊員をすべて殺し車で逃げますが、
帰宅途中の父親、スペンサーと遭遇してしまい、ディヴィットはスペンサーも殺します。

このあたりのディヴィットの表情が「しまったなー、こんなはずじゃなっかたのに本当にごめんね。」という軽い表情で、
やってる事の恐ろしさとのギャップがシュールです。

少佐はダイナーでバイト中のアナを迎えにいき、車に載せます。
その入れ違いに店に入ったディヴィットはクリステンを撃ち殺すと手にした手りゅう弾で店を爆破させます。
手りゅう弾を手にしている表情も軽い軽いw


一方少佐はアナを乗せてルークを迎えに学校に向かう車の中で両親が死んだ事を伝え、
ディヴィットが軍事作戦の実験の被験者で、
自分や実験に危険が及ぶと守るために周囲を破壊するようプログラムされており、
それは自身でも止められない事だということを明らかにします。

学校に到着しますが入り口がハロウィーンの迷路になっていて、ルークはその先にいます。
何とかルークのところにたどり着くと、ルークと一緒にいた教師に先導してもらい
ルークをとともに再び外に出ようとしますが、既に学校に来ていたディヴィットに教師が殺され、
アナとルークを先に逃がした少佐も殺されてしまいます。
「自分を追ってこなければこんな事にはならなかったのに。」最後にディヴィットは言います。


アナはルークを物陰に隠すとディヴィットをおびき寄せ、少佐が持っていた銃でディヴィットを撃ちますが
足を刺されてしまい形勢逆転、アナは首を絞められます。
が、その時ルークから背後からナイフでディヴィットを刺します。
そのナイフはディヴィットから譲られたものでした。
倒れるディヴィットはルークに「よくやった。ちゃんと自分の身を守ったな。」と
ルークに笑顔を見せ親指を立てながら死んでいきます。
ここでもターミネータがw

学校から火が出てしまい、警察とともに消防車もやってきます。
無事に保護されたふたりは疲れ切った様子で学校を出入りするマスクを消防隊員を見つめています。
その時、奥から足をひきずった消防隊員が目に入ります。
その隊員はディヴィットでした。
「What the fuck?」と思わず叫ぶアナ。

ラストあたりの動画。
The Guest 2014 Climactic Ending Annie Anthonio

アナが叫んだところでこの映画は終わります。
結局ディヴィットの謎が明らかにされないまま終わるんです。

なかなか謎に満ちたいい感じの設定で極秘任務を背負った工作員な雰囲気のディヴィットですが
途中で方向性ががらりと変わり、ただ暴れて終わるというコメディチックなスリラーになっていました。
でもそこがまたいいんです。
実は極秘任務でーとかだったらありふれたただのハリウッド映画になるところを
B級テイストが加わって何とも薄っぺらくもバカらしい映画に仕上がっているような気がします。
いや、褒めてるんですよー。本当に。

特にラストのルークを迎えに学校にくる場面。
それまではアクション満載のシリアスなのに突然ハロウィーンの迷路とか!
しかもなぜか素直に迷路を進んでいく少佐。軍警察なのに。壊せばいいじゃないですか(笑)


映画のサウンドトラックがB級テイスト感をさらに増幅させているように思います。
監督も80年代の音楽を使用したとありましたが、まさに80年代の映画の雰囲気です。
特にラストのアナとの対決場面に使われている音楽がこの場面を何となくメロドラマっぽくしているような。

ディヴィットは追手がこなかったら、言葉通りにこの家族が抱えている問題を解決して、
(方法はアレですけど)静かに去っていったように思えます。
ケイレブとの関係や実験の内容(これはおそらく違法実験なんでしょうけど)など
謎が明かされない分、見る側がいかようにも考察できるところも楽しいかと思います。
果たしてディヴィットはサイコパスなのか、それとも実験の被害者なのか。
もしかしたら本物のターミネーターなのかも。不死身すぎるし。
「The Guest」訪問客を家に入れるときは気をつけてね、って事で。


これ続編とかあるんですかねー。
続編ができてもおかしくない作り方なので、作るんだったら早めにね(笑)

長くなってしまいました。
相変わらず文章の構成とかまったくなっていない私ですが、
ここまで読んでくださってありがとうございます。

The Guest公式サイト
The Guest公式英語版

実はフルムービーをYoutube見つけてしまいました。
字幕はありませんが・・・
The Guest - Full Movie English

アナ役のマイカさんとダンさん。
マイカさんかわいいです。

BBC シャーロックのセリフ20

2015-07-21 22:01:55 | Sherlock Topics 2015
我ながらセンスのかけらもないネーミングだなぁ・・・(泣)
引き続き、ベネディクトお誕生日企画です。


今回はScoop Whoopに掲載された記事でBBCドラマ、シャーロックの中で最高だったセリフを20通り集めています。
以前からたまに他紙でも見かける企画なんですが今回はお誕生日という事で。

有名なセリフばかりなのでどのエピソードかすぐにわかると思ったのですが
結構わからないもんですね~。って私だけかも。
セリフはわかるんだけどどの場面だっけ?とかなり大変でした。
これだけ毎日のようにセリフと睨めっこしてるのに!私の記憶はマインド段ボール以下だわ。

RadioTimesのようにクイズ形式にしようかと思いましたが出題者がこのていたらくなのでやめました。
でも一応最初にセリフを書いて(画像に書いてありますが)画像の下に日本語のセリフとエピソードを書きましたので
ぜひチャレンジしてみてください。
残念な事に画像とセリフは一致していません。
しかも同じ画像がループしていますのでそこはかなり残念です。色合いはキレイなんですけどね~
私に作らせろーー!!


元記事です。
We Celebrate His Birthday With The Best Sherlock Quotes Ever

As Benedict Cumberbatch Turns 39 Today,
We Celebrate His Birthday With The Best Sherlock Quotes Ever.


ごく限られた人たちだけがスクリーン上で世界的に有名な探偵を演じました。
言うまでもなくそれは納得のいく演技ですが。

ありがたいことにベネディクト・カンバーバッチは例外でした。
女性を熱狂させる深いバリトンを持つだけではなく、演技力も突出しています。
シャーロックは今日においておそらく彼の最も有名な役と言うにふさわしいです。
鋭い知性を持つ探偵は鋭い才覚と鋭い言葉を持っています。

その俳優が今日39歳を折り返し私たちはこれまでに最も印象の残る
シャーロックのセリフのいくつかを見ていくことにします。
気の利いたうまい受け答えや無礼な振る舞い、捉えにくい皮肉、すべてがここにあります。

1:
Why can't people just think?

「なぜ人は頭を使わない?」
(ピンクの研究)

2:
Don't make people into heros, John.
Heros don't exist.
And if they did, I wouldn't be one of them.

「ヒーローなど存在しない、なりたくもない。」
直訳:人をヒーローにするな、ジョン。ヒーローなど存在しない。
彼らがヒーローだとしても僕はそのうちのひとりじゃない。
(グレートゲーム)

3:
The game is on.

これはもうそのまんまですもんね~


4:
Sentiment is a chemical defect found on the losing side.

「感情は敗者に見られる化学的欠陥だ。」
(ベルグレービアの醜聞)

5:
John, I don't have friends.
I have one.

「ジョン、僕に友達はいない。ひとりしか。」
(バスカヴィルの犬)

6:
Four serial suicides and now a note!
It's christmas!

「連続自殺4人目で遺書が出たぞ!クリスマスだ!」
(ピンクの研究)

7:
Shut up everybody, shut up!
Don't move, don't speak, don't breathe, I'm trying to think.
Anderson, face the pther way, you're putting me off.

「うるさい、みんな黙れ!動くな、喋るな、息をするな。僕は思考中なんだ。
アンダーソンはあっちを向いていろ。顔が邪魔だ。」
(ピンクの研究)

8:
Oh John, I envy you so much. Your mind.
So placid, straightforward. Barely used.

「ジョン、君がうらやましいよ。
平穏で単純でほとんど使われない頭。」
(バスカヴィルの犬)

9:
Dear God!
What must it be like in your funny little brains!
It must be so boring.

「少しは頭を使ったらどうだ。」
直訳:まったく、君たちのおかしい小さな頭の中はどんな様子なんだろうか?
かなり退屈には違いないな。
(ピンクの研究)

10:
Oh, look at you lot. You're all so vacant!
Is it nice not being me? It must be so relaxing!

「頭が空っぽだと気楽だな。」
直訳:もっと多くのことに目をむけろよ。君たち全員空っぽだな。
僕じゃないってのは素晴らしいか?さぞリラックスしてるだろうな。
(ピンクの研究)

11:
I dislike being outnumbered.
It makes for too much stupid in the room.

「部屋の中にバカが多すぎるのは嫌いだ。」
(べグレービアの醜聞)

12:
You were thinking. It's annoying!

「考えが邪魔だ。」
(ピンクの研究)

13:
Brilliant, Anderson!
Brilliant impression of an idiot!

「見事だ、アンダーソン。見事にバカだ。」
(ライヘンバッハ・ヒーロー)

14:
People don't really go to heaven when they die.
They're taken to a special room and burned.

「天国ではなく火葬場に運ばれた。」
直訳:人は死んでも天国には行かない。
特別な部屋に連れて行かれて焼かれるんだ。
(ベルグレービアの醜聞)

15:
Possible suicides. Four of them.
There's no point sitting at home when there's finally something fun going on!

「面白い事件が起きた。家で座っている手はない。」
直訳:自殺などあり得ない。彼ら4人とも。
いよいよ面白くなってきたのに家でただ座っているなんて無意味ですよ。
(ピンクの研究)

16:
You can always tell a good chinese place by examining the bottom third of the door handle.

「店の質はドアノブでわかる。」
直訳:ドアの取っ手の下3分の1を調べれば美味しいチャイニーズレストランがわかる。
(ピンクの研究)

17:
You do see. You just don't observe!

「よく見ろ。ちゃんと観察していないだけだ。」
(ピンクの研究)→(グレートゲームでした。マツナガさまありがとうございました。)

18:
John, you've never been the most luminous of people,
but as a conductor of light, you're unbeatable!

「ジョン、君が輝くことはないが光の伝導体としては最強だ!」
(バスカヴィルの犬)

19:
I'm not a psychopath, Anderson, I'm a high-functioning sociopath.
Do your research.

「僕はサイコパスじゃない、アンダーソン。僕は高機能ソシオパスだ。」
(ピンクの研究)

20:
Anderson, don't talk out loud.
You lower the IQ of the whole street.

「喋るなアンダーソン。IQが下がる。」

ほとんどピンクの研究からでしたね。
そしてS3は皆無だという・・・S3に「記憶の残る面白名言」ってそういえばないような気がします。
何でもいいからS3で好きなセリフを挙げてって言われても即答できないかも。
あ、何か愚痴になりそうなのでこの辺で。