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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その14

2014-02-28 11:48:04 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

毎度の事ながら怪しい訳、怪しい日本語が多いです。
今回はほとんどマグヌッセンがひとりで喋っていますのでシャーロックの表情などはほぼ私の主観です。
細かく変化するシャーロックの表情をできるだけ画像にしましたので何となく読み取っていただければと思います。


ヘリコプターからアップルドアを見下ろすシャーロックとジョン。
セキュリティサービスの男たちに迎えられ案内されたところにマグヌッセンがいました。

そしてマグヌッセンは男たちを下がらせます。
「飲み物はいかがですか?とてもレアで高価なものですが。」
シャーロックは何も答えずマグヌッセンの横に座ります。

「ああ、あれはあんただったんだな。」
シャーロックは目の前のモニターに映し出された映像を観てそう言います。
そこにはガイフォークスの篝火の中に閉じ込められたジョンを助け出すシャーロック、E1のあの場面が映し出されていました。

↑これわかります?半透明のモニターが浮いてるんです。
「そうですよ。あなたの弱みをみつけるのはとても大変でしたよ、ミスター・ホームズ。
クスリが弱みというのは信じられませんし、それが公表されてもあなたは構わないと思っているでしょう?」
マグヌッセンの言葉に「どうかな」な感じの表情をしてます。
映像をじっと観るジョンを見つめるマグヌッセン。
「だが、ジョン・ワトソンの事は気にかけていますね。あなたは囚われの姫君を救う英雄だ。」
その時ジョンは「あんた、そのために僕を焼こうとしたのか。」と詰め寄ります。
「決してそんな事はしませんよ、ドクター・ワトソン。私は傍観者です。殺人者ではありません。」
そして立ち上がりジョンと向かい合うと「あなたの奥さんと違ってね。」と言います。

睨むジョンにほんのり笑顔を見せながらマグヌッセンは話を続けます。
「取引きとはどういうものか、あなたに説明しましょう、ドクター・ワトソン。
こういったものを理解する人たちにとってマイクロフトはこの国において最も権力のある男です。私を除いてね。」
シャーロックはずっと無言でマグヌッセンの話を聞いていますが表情はちょっとバカにしてるような感じです。
マグヌッセンは更に話を続けます。
「マイクロフトの弱みは探偵で麻薬中毒の弟、シャーロック。
シャーロックの弱みは彼のベストフレンド、ジョン・ワトソン。ジョン・ワトソンの弱みは彼の妻。
私がジョンの妻を手に入れれば、マイクロフトを手に入れる事になるのですよ。」
そしてマグヌッセンは再びシャーロックの隣に座ります。
「私はクリスマスに彼が手に入る。」
「ギフトじゃない、交換だ。」そう言いながらシャーロックは持ってきたラップトップをマグヌッセンに渡します。
「それは失礼しましたね。だが、もう手に入れたようなものですよ。」

マグヌッセンはラップトップを抱えながら言いますが、
シャーロックは立ち上がるとマグヌッセンと向かい合い「パスワードがかかっている。」と言います。
「パスワードの見返りにあんたが持っているメアリー・ワトソンという女性に関するデータを渡してくれ。」
「ああ、彼女は悪い人です。沢山の人間を殺しました。私が見たものをあなたも見るべきですよ。」とジョンに言うと、
「そんな必要はない。」とジョン。
「そんな事を言わずに、楽しんではどうですか?楽しいですよ。」
そんな事を言われたジョンの顔が無表情ですごーく怖いです。

「だったら僕たちに見せてくれない?」とシャーロックに、
「アップルドアですか?秘密の保管室を?あなたの欲しいものは何です?」
「あんたが持っているメアリーの全てだ。」
するとマグヌッセンは突然笑い出し「正直なところ、もっといい物が貰えると期待してたんですが。」と言います。

「そう?そのラップトップから見つかると思うけど・・・」そこにマグヌッセンが被せるように話し出します。
「GPS機能内臓でしょう?
そろそろあなたのお兄さんが盗まれたのに気づいてセキュリティサービスをこの家に向かわせているでしょう。
到着したら彼らは私の手にあるこの機密情報が入ったラップトップを見つけます。
彼らはあらゆる理由をつけて私の保管室を捜索しこの種の情報を次々と発見します。
その結果、私は投獄されあなたは無罪となるでしょう。
そしてあなたは小さな臭いアパートでサイコパス夫婦と犯罪を解決する生活に戻ります。
マイクロフトは長い間このチャンスを窺っていました。彼はとてもあなたの事を誇りに思うでしょうね。」
そう話すとグラスの酒を一口飲むマグヌッセン。
「あんたはそこまでわかっていてもこれを阻止する事はできない。」
そうシャーロックが言うと「では、私がなぜ笑っているのか私に質問してくれませんか?」とドヤ顔のマグヌッセン。

そこでジョンが「なぜあんたは笑顔なんだ?」と一歩前に出ながら聞きます。
「なぜなら、シャーロック・ホームズは大きな間違いを犯しています。
彼が愛する者の人生や大切にしているもの全てを壊すような間違いをね。」

↑マグヌッセンの話を聞きながら微妙に変わるシャーロックの表情です。

そこまで言うと立ち上がり「アップルドアの保管室を見せましょう。」と歩き出します。
そうして部屋に入り大きな扉の前に立ちます。ここは最初の頃にも出てきました。

「私の保管室の入り口です。ここに全てを保管しています。」
そう言いながら扉を開けるとそこは一脚の椅子だけがおいてある小さな部屋でした。
これを見たシャーロックもさすがに驚いた表情です。

「OK。それでどこに保管庫があるんだ?」とジョンが聞くと振り向きながら大げさな表情で、
「保管庫?何ですかそれは?この建物の下にそんなものはありませんよ。」
そしてゆっくりと椅子に座ると「全てここにあるんです。」と言います。

「アップルドアの保管室は私のマインドパレスの中にあります。」マグヌッセンはそっと眼鏡に触れます。
「あなたはマインドパレスをよくご存じでしょう?シャーロック。
あなたは情報を格納するためにそれをイメージ化して記憶していますね。
私はここに座って目を閉じるだけです。そうして私の保管室に降りて行くんです。」

ここで、マグヌッセンが螺旋のような階段を降り図書室のような部屋に入るとファイルを探し始めます。
このエピソードの中で時々出てきていましたが扉の先はすべてマグヌッセンの記憶の中のイメージでした。
「保管室の中ならどこにでも行けます。私の記憶ですから。」
そうして椅子に座った現実のマグヌッセンが手を伸ばしファイルが入った抽斗を開ける仕草をすると、
更に保管室のマグヌッセンがその中からひとつのファイルを取り出します。

「ミセス・ワトソンのファイルを見てみましょう。」
この時、シャーロックが目を閉じ絶望的な表情をしますがジョンはちょっとバカにしたように笑っています。

「これは私のお気に入りのひとつです。」そして笑いながら話し続けます。
「とても刺激的ですよ。CIAで暗殺の仕事をかなりしていたようです。
ああ、今はフリーになって少しやってるんですね。悪い娘だ。」
ここでマグヌッセンはファイルを見ながら更に笑います。大笑いです。
「おお、彼女はとても危険な人ですね。あなたがなぜ彼女を好きなのかわかりますよ。」

そうしてマグヌッセンは抽斗を閉め2人に向かって手を広げると「わかりましたか?」と言います。

「じゃあ、ここに書類は一切ないのか?」とジョンが聞くと、
「時には書類を送りますよ。そうしなければならない時はね。だが大部分は私が記憶しています。」と答えます。
「理解できないんだけど。」とジョンが言うと、
「それTシャツにプリントするべきですね。」とマグヌッセン。(「I don't understand.」と書かれたTシャツ?なぜTシャツ?)
「全部記憶していると?」続けてジョンが質問します。
「要は知識ですよ。知るということは所有するという事です。」とマグヌッセン。
「それだけじゃ証拠にならないぞ。」ジョンが更に突っ込むと、
「証拠?私が証拠を必要としますか?バカですね、私はニュース屋ですよ。
私が証明をする必要はありません。それを印刷しさえすればいいんです。
ニュースと言えば、明日あなた方は大きく取り上げられますよ。国家機密を私に売ろうとした事でね。」

シャーロックはずっと黙っています。無言で時々目を閉じ厳しいような悲しいような表情をします。
マグヌッセンは立ち上がり、「外に行きましょう。」と元の場所に戻ります。
「間もなく彼らがここに到着するでしょう。あなた方が逮捕される瞬間を見るのが楽しみです。」
マグヌッセンが行ってしまうとジョンがシャーロックの方を見て話しかけます。
「シャーロック、何か計画はあるのか?」
だけどシャーロックは何も答えず一点を見つめています。

「シャーロック?」ジョンは呼びかけますが何も反応が無いのでひとりでマグヌッセンの後を追います。
ジョンが去った後、シャーロックは再び目を閉じます。

せ、せつなすぎるよシャーロック(涙)もう、ジョン笑ってる場合じゃないし!

続きます。あと2回くらいだと思いますが心情的にはこれ以上進みたくないです(泣)

Sherlock 3-3 His Last Vow その13

2014-02-26 06:24:21 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



その11でママがビリーからもらって飲んでいた飲み物を「紅茶」と書きましたが「パンチ」でした。
飲み物については今回も少しだけ出てくるので混乱を避けるため、訂正しました。すみませんです。

再び場面は現在のホームズ家。
メアリーとジョンが話し合いをします。

「それで、それ読んだの?」とメアリーが聞くと「ちょっとこっちにきてくれないか?」とジョン。
「嫌よ、読んだのか教えて。」とメアリーは言いますが「いいから、来て。」と譲らないジョンなので、
椅子から立ち上がろうとするメアリー。でも少しお腹が重そうなのでジョンが助けようとしますが、
「大丈夫よ。」と立ち上がりジョンに近づきます。
メアリーと向かい合ったジョン。
「君に何て言おうかずっと真剣に考えていた。これから言う事は、メアリー、慎重に選んで準備した言葉だ。」
「わかったわ。」
「君の過去は僕には関係ない。君の未来に関わることが僕の誇りだ。これが僕の言いたいこと、知ってほしいこと全てだ。」
そしてメモリーの暖炉の中に投げ入れます。

「これは読まなかった。」ジョンがそう言うとメアリーは泣きながら「あなたは私の名前も知らないのよ。」と言いますが、
「メアリー・ワトソンで十分だろう?」とジョン、男らしいです。
「どうしよう、信じられないわ!もちろんよ。」
「僕もそれで十分だ。だけど、まだ君に怒っていないわけではないからな。」
このあたりジョンが囁くように話すんですよ。これがまた卑怯なくらいドキドキしますw
「わかってる。」
「すごく怒ってるし、時々それが表面に出ちゃうかもしれない。」
「わかってる、わかってるわ。」
「これからずっと芝刈りは君がやるんだぞ。」
「いつもやってるわよ。」
「僕がやってるんだ。」
「やってないわ。」
「子供の名前は僕が選ぶぞ。」
「そんな事させないわ。」
「わかったよ。」そして2人は抱き合います。

なんですかねーこの恋愛映画は(笑)それにしても今シリーズのジョンのかっこ良さは半端ないです。
シャーロックはまだ8歳な感じですがジョンだけ年相応になっちゃいました(泣)

その頃、ホームズ兄弟はお外でスモーキングタイムでした。

「お前がマグヌッセンの件を諦めてくれてよかったよ。」とお兄ちゃん。
「よかったのか?」とシャーロックに、
「今でも気になってるんだが、今回はいつもの謎を解くような件ではない。なぜお前は彼を嫌うんだ?」と言うと、
「奴は様々な人間の秘密を握っては餌食にしてるからだ。あんたはどうなんだ?」とちょっと怒り気味。
「彼は重要人物には大して損害を与えてないからね。賢明だよ。彼は実業家にすぎないんだ。
だが時には役立つこともある。必要悪だ。お前が退治すべきドラゴンではないよ。」
「ドラゴン・スレイヤーか。僕の事をそう思ってるのか?」
「お前が自分をそうだと思っているんだ。」
その時、ママが突然外に出てきます。
「あんたたち煙草吸ってるの?」怒るママ。

咄嗟に煙草を後ろ手に隠す兄弟ですが、
「吸ってないよ。」と言うお兄ちゃんに対し「マイクロフトだよ。」と兄ちゃんのせいにするシャーロック。
何と言うか弟の習性ですね。かわいいけどw
ママがじろりと睨みをきかせつつ中に戻るとすぐに煙を吐き出すシャーロックでした。君たちは高校生か(笑)

「お前に仕事の依頼があるんだが、断ってほしいんだ。」
「お言葉に甘えてお断りします。」
「了解した。そう報告するよ。」
「何の仕事だったんだ?」
「MI6だよ。もう一度東ヨーロッパに潜入してほしいそうだ。おそらく命を落とすことになる極秘任務だ。6ヶ月くらいだろう。」
「じゃあ、なんで断らせたんだ?」
「それも魅力的だったが、お前は近くにいたほうが役立つからな。」
「役立つ?どう役立つんだ。」
「ドラゴンがいるだろう。私の考えではないが。」マイクロフトの言葉に何か考えている感じのシャーロック。
「さて、私は家の中に入るよ。」と不味そうな顔をして煙をはくマイクロフト。

家に向かって歩き出すマイクロフトに
「あんたに必要なのはロータールだな。まだまだ初心者の吸い方だ。」とシャーロック。
その時、マイクロフトはドアの前で足を止めると神妙な顔つきで話を続けます。
「やはり、お前を失うと私も悲しんだよ。」
その言葉を聞いたシャーロックは思わず煙を全部吐き出してしまいます。
「一体どうしたんだ。僕は何て返せばいいんだよ。」
「メリークリスマスでいいよ。」もうこのあたり、涙なしでは。。。兄ちゃんの愛が深すぎる(涙)
「クリスマス、嫌いなくせに。」
「嫌いだよ。パンチに何か入っていたかもしれないな。」
「絶対そうだよ。中に入ってもっと飲めよ。」

そして場面はジョンとメアリーに変わります。
「きっとシャーロックが私たちをここに連れてきて彼のママとパパに会わせたのには理由があるのよね。」とメアリー。
「ステキな2人だ。結婚生活の良いお手本だから僕たちに見習わせようとしたんだな。
つまりシャーロックの策略だよ。いつも予想外の事をするんだ。」
ジョンがそう言った瞬間、突然メアリーが倒れます。
「メアリー。何て事だ。メアリー?ここに座って、僕の声が聞こえる?」
メアリーをソファに寝かせるジョン。
そこにシャーロックが入ってきます。
「メアリーの紅茶、飲んでないな。あ、それとパンチも。」そう言いながらキッチンに向かって歩き出すシャーロック。
「シャーロック?」
追いかけるジョンはみんなが寝ている状況に異変を察知します。
「君は僕の身ごもっている妻にクスリを盛ったのか?」と怒るジョン。

「大丈夫。ウィギーは優秀な薬剤師だ。」ビリー、ちゃんとウィギーって呼んでもらえてるのね。
「僕がちゃんと計算して奥さんに飲ませたんだ。子供にも影響ないよ。僕が彼女をみてるから大丈夫。」とウィギー。
「彼が観察しながらみんなを回復させる。彼の本職もそんな感じだし。」とシャーロックに、
「一体全体、君は何をしたんだ?」とジョン。
「悪魔と取引をしたんだ。」

ここで回想です。
入院中のシャーロックですが、レストランで食事をしています。
そこにマグヌッセンがやってきます。
「病院にいなくていいんですか?」
「ちゃんと病院にいるよ。ここは食堂なんだ。」
「そうなんですか?」
「僕はそう思ってる。座って。」
マグヌッセンは「ありがとう」と言ってシャーロックの向かい側に座ります。

「ずっとあなたの事を考えていたんだ。」とシャーロックが言うと、
「私もあなたの事を考えていましたよ。」マグヌッセンも応えます。
「本当に?」点滴装置のボタンを押しながら答えるシャーロックをずっと見つめるマグヌッセン。
「僕はアップルドアが見たいんだ。あなたの持っているみんなの秘密が全て保管してあるところ。僕を招待してくれないか?」
「私がそんな不用心に見えますか?」
「あなたは見かけよりかなり不用心だと思うよ。」
「そうですか?」
「秘密を漏らすような活気のない目だ。いや、そんな事はないな。」
シャーロックはそう言うとマグヌッセンから眼鏡を取ります。

「あんたはこれで読み取っている。ポータブルアップルドア。どんな機能になってるんだ?USBメモリー内蔵?4Gワイヤレスか?」
シャーロックは眼鏡をかけてみます。眼鏡すごく似合いますよねー。
だけどすぐに外し「ただの普通の眼鏡だ。」と言います。
「そうですよ。」
そう言いながらマグヌッセンは再びシャーロックを読み取ります。
ここでマグヌッセンの眼鏡に何も仕掛けがない事がわかります。
弱み:モルヒネ

「あなたは私を過小評価している、ミスターホームズ。」
「じゃあ、僕を感心させてよ。アップルドアを見せてくれないかな。」
「全てのものには値段がつきます。私に何を提供してくれるんですか?」
「クリスマスプレゼントを。」

「クリスマスプレゼントに何を頂けるんです?ミスターホームズ。」
「僕の兄だ。」
この時のシャーロックの表情が少し哀しそうな何とも言えない表情なんですよね。

そして現在。
「何てことだ。頼むから気が狂ったんじゃないと言ってくれ。」ジョンが叫ぶと、
「そう思ってくれていいよ。」とシャーロックはマイクロフトのパソコンを持ち出します。
その時ヘリコプターの音が近づいてきて家の前に降り立ったのでジョンが外に出ます。
後ろからシャーロックもついてきて「来るか?」とジョンに聞きます。

「どこへ?」
「君の妻を安全にしたい?」
「もちろんだ。」
「いい返事だ。僕たちはものすごく危険な事をしようとしているんだ。
一歩間違えれば僕たちは国家安全保障への裏切りと、反逆罪で投獄される。
マグヌッセンはかつて僕たちが遭遇した中でも最も危険な人物だし僕たちにとって状況は完全に不利だ。」
「でもクリスマスだ。」ジョンの言葉に、
「同感だ。」と言ってからシャーロックはすぐに気づきます。
「あー、君は今日がクリスマスだって言ってるのか。君、拳銃は持ってきた?」
「何で君の両親の家でのクリスマスディナーに僕が拳銃を持ってくるわけ?」
ジョンがそう言いますが、「君のコートの中?」とシャーロックがジョンにコートを渡すと、
「そうだよ。」とすかさず返事をするジョン。
この2人の呼吸がいいんですよね!2人のこんなやりとりがすごく久しぶりに感じます。
「じゃあ、行こう。」
「僕たち、どこに行くんだ?」
「アップルドアだ。」

シャーロックの言ってるクリスマスは面白い事件があると「今日はクリスマスー」の事ですよね。
懐かしいです。
やっぱりこうやって2人が事件を解決すべく危険なところへ赴く姿を見るとワクワクします。

いよいよクライマックスが近づいてきましたよー。
続きます。
もしかしたら続きは土曜日かもしれません。

Sherlock 3-3 His Last Vow その12

2014-02-24 06:18:55 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


今回221Bでの会話の場面が多いので似たような画像が多く自分でどれがどの場面なのかわからなくなってたりします(笑)
なのでいつにも増して同じような画像を貼り散らかしている状況です(汗)


「君が彼女を選んだんだ」シャーロックの言葉にジョンブチ切れます。
J「なんで全て僕のせいなんだ!」そう叫んでテーブルに蹴りを入れるジョン。
H「ちょっと、ご近所があるのよ。」
S「ジョン、冷静に答えてくれ。彼女は何だ?」
J「僕の嘘つき妻?」
S「違う、そうじゃない。彼女は何だ?」
J「出会った時から僕に嘘をつき、僕の子供を身ごもっている女性か?」
S「違うんだ、このフラットや部屋での話じゃない。今、ここの、目の前の彼女の事だ。」

J「わかった。君の方法でやろう。いつもの君のやり方だ。」とジョンは椅子を出します。
J「座れ。」
M「なぜ?」
J「彼らはみなここに座るんだ。ここに来る人たちはそれぞれの話をしに来る依頼人だ。メアリー、今の君はそれだよ。
君はここに座って話をする。僕たちはここに座って話を聞く。その結果依頼を受けるかどうか決めるんだ。」
そうして、ジョンとシャーロックがそれぞれ定位置に座るとメアリーも依頼人の椅子に座ります。

場面はクリスマスのホームズ家に戻ります。
J「大丈夫か?」
M「あら、今日は私たち会話ができるの?本当にクリスマスだわ。」
ジョンがUSBメモリーをポケットから取り出します。
M「今?」
ジョンがうんうん頷きます。頷く顔がかわいーったら(笑)
M「嘘でしょう?1ヶ月も沈黙してたのに、今それをするの?」

再び221B。
メアリーがメモリーをテーブルに置きます。表面には「AGRA」と書かれています。

S「AGRA。それは何だ?」
メアリーはジョンに向かいます。
M「私についての全てがそこに入っているの。もし私を愛しているなら、私の前でそれを読まないで。」
J「なぜだ?」
M「それを読んだらきっと私との関係を終わりにしたいと思うから。私はそんなの目の当たりにしたくないわ。」
ジョンはしばらく考えたあと、メモリーをポケットにしまいます。

そしてメアリーはシャーロックを見ます。
M「どのくらいわかってるの?」
S「君のスキルから君はスパイ、或いはスパイだった、という事。君の発音はイギリス人そのものだが、
君はイギリス人ではないだろう。君は何かから逃げている。君のスキルを駆使して存在を消していた。
マグヌッセンはその秘密を知っているから彼を殺しに行ったんだ。そして君は彼に接近するために、
ジャニーンと友人になったんだろう。」
話しながらシャーロックがとても苦しそうにします。
M「あら、あなたも同じでしょう。」
J「二人とも何やってるんだよ。君たちが結婚すればよかったんだ。」ジョン、思わず突っ込み。
M「マグヌッセンの持つ秘密は私の一生を刑務所の中で過ごさせることが出来るの。」
J「だから君は彼を殺しに行ったと言うのか?」
M「マグヌッセンのような人たちは殺されるべきだわ。だから私のような人間が存在するのよ。」
J「完璧だな。それで君は殺し屋だったのか?なぜ気が付かなかったんだろう。」
M「あなたは気づいていたわ。だから私と結婚したのよ。シャーロックの言う通り、あなたはそういったものに惹かれるのよ。」
ふたりのやりとりを聞いているシャーロックの表情がちょっと困ったような感じでニヤニヤしてしまいます(笑)
いや、シリアスな場面なのに余計なコメントばかりで本当に深くお詫びします。

S「それでメアリー、マグヌッセンが持っている君自身についての書類を取り戻してほしいだろう。」
M「なぜあなたが私を助けるの?」
S「君は僕の命を救ったからだ。」

J「ごめん、ちょっと、何だって?」
S「マグヌッセンのところで君と遭遇した時、君は問題を抱えていた。」
S「もっと具体的に言うと、目撃者がいたんだ。」
シャーロックの呼吸がかなり苦しそうです。
ここでマグヌッセンのオフィスでの回想になります。

メアリーに銃を突き付けられたマグヌッセンの「あなたは何をするつもりだ?」のセリフから
シャーロックがメアリーに銃を向けられる場面まで一気に飛びます。
「私たちを殺すのか?」とマグヌッセンが言ったところでシャーロックの説明が始まります。
「その問題を解決するのは簡単だ。手っ取り早く僕たちを殺して立ち去ればいいんだ。」
ここでメアリーがシャーロックの眉間に銃を撃ち、続けてマグヌッセンも殺します。
S「だが、君の感情が勝ったんだ。正確に計算された射撃で僕を行動不能にした。
おそらく僕を黙らせることで時間を稼ごうとしたんだ。もちろんマグヌッセンの事も撃たなかった。
あの夜、僕たち二人ともビルの中に入り込んでたから君の夫が容疑者になってしまうからだ。
君はマグヌッセンが警察に通報せずに君が関与した事実を脅迫に使うだろうと踏んだんだ。それが彼の手口だから。
そして君はまた侵入と同じ方法で立ち去った。」

シャーロックはここまで説明したあとジョンに向かって「他に何かあるか?」と言います。
J「どうやって君の命を救ったんだ。」
S「彼女は電話で救急車を呼んだ。」
J「僕が呼んだんだ。」
S「彼女の方が早かった。」
メアリーが救急車を呼んでいます。
S「君が僕を見つけるまでさらに5分はかかっただろう。それから君が救急車を呼んでいてもその間に僕は死んでいた。
ロンドンの救急車が到着する平均時間は・・・」
ここで救急隊が部屋に入ってきます。
「誰か救急車を呼びましたか?」

S「8分だ。モルヒネ持ってきた?電話で頼んだんだけど。」
「銃撃にあったそうですね」と救急隊員に
「そう、先週の事だ。でも僕は内出血をしてるみたいだ。僕の脈、すごく不安定なんだ。心臓の再始動が必要かもしれない。」
これってAEDの事でしょうか?
崩れ落ちるシャーロックを支えるジョン。
シャーロックは苦しそうにしながらジョンに呼びかけます。

↑これ救急隊のスキンヘッドが邪魔だなーと思ったのは私だけではないはず!
「ジョン、重要なのはマグヌッセンの事だけだ。メアリーを信じろ。彼女は僕の命を救ったんだ。」
「彼女は君を撃ったんだぞ。」とジョン。ですよねー(笑)
「君の言う通り一貫してないな」そう言うとシャーロックはそのまま倒れてしまいます。
ジョンは救急隊員に「シャーロックを、彼を連れて行ってくれ。」と言います。
その奥で黙って状況を見つめるメアリーでした。

・・・ジョンて医者だよね・・・?処置とかしないの・・・?

続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その11

2014-02-22 16:48:46 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

昨日は2月21日、221Bの日だったんですね。
私は昨日フランケンシュタインを観に行ってきました。221には関係ないですね(笑)
ちなみに今日は猫の日です。にゃんこも大好きです。

さて、遅くなりましたが続きです。
レンスターガーデンズでジョンがメアリーの正体を知った後、場面は突如ホームズ家に移ります。
なので、あれ?と思われた方、スキップしたわけではないですよ(笑)
あのシリアスな場面から一転してるんです。

クリスマスのホームズ家。
BGMは「Hark! The Herald Angels Sing」クリスマス讃美歌であのメンデルスゾーン作曲です。
ホームズパパは家の前の薪を運び、キッチンではホームズ兄弟とママがいます。
「頼むよ、まだ2時だ。少なくとも1週間はクリスマスやってる気分なのに何でまだ2時なんだ。苦痛だよ。」
マイクロフトが文句を言っています。
その奥でシャーロックが読んでいる新聞の見出しには「スモールウッド卿自殺」と書かれています。
エリザベスさんのダンナ様、自殺してしまったんですね。

「マイキー、これあなたのラップトップ?」とホームズママ。おー!マイキー出ました(笑)
「そうだよ、自由な世界の安全保障はこれにかかっているんだ。今はその上にじゃがいもが乗っているけど。」
「そんなに大切ならその辺に出しっぱなしにしないでよ。」
「なぜ、こんな事してるんだ。いつもはやらないのに。」
「だってシャーロックが退院したのよ。私たちにとってとてもハッピーな事じゃない。」
「私もハッピーなのか?それはチェックしてなかったな。」
「失礼な言い方しないで、マイク!」
「マイクロフトがママがくれた名前だから頑張って最後まで発音してくれないか。」
何、この母子漫才はw
そこになぜかビリーが「ミセス・ホームズ」と呼びかけてバンチを渡します。
「あら、ありがとね。」とバンチを飲みながら「なぜあなたがここにいるのかよくわからないんだけど。」とママに、
「僕が招待したんだ。」とシャーロックが言います。
「僕は彼の弟子なんです、ミセス・ホームズ。彼が死んだら仕事と持ち物を受け継ぐんです。」
ビリーの言葉に「違うよ。」とすかさずシャーロックが言うと、
「あ、そうだよね。少しばかり助手をしてるだけです。」とビリーに「それに近いな。」とシャーロック。
ビリーをずっと眺めてるママに「もし彼が殺されたりとかしたら。」とビリーが続けるので、
「そろそろ黙った方がいいぞ。」とシャーロックに言われ「わかった。」とちゃんと黙るビリーです。

「お前が連れてくる友達は愛らしいな。」と相変わらずシニカルなお兄ちゃんにママが怒り出します。
「やめなさい。あの子は誰かに撃たれたのよ。私が必ずそいつを見つけ出して恐ろしい目にあわせてやるわ。」
そして紅茶を手に取り「これはメアリーの分だったわ。すぐ戻ってくるからね。」とそう言いながらキッチンを出ます。
同時にシャーロックはカウントダウンを始めます。
「Count Down 7:36」

「メアリー、ここにいたのね。紅茶よ。」ママがメアリーにビリーが淹れた紅茶を渡します。
何とメアリーはホームズ家にいました。
その後ろでパパが暖炉に薪をくべています。
「もしお父さんがハナ歌を始めたらちょっと小突いてあげて。そうすればやめるから。」
メアリーは「The Dynamics of Combustion」というタイトルの本を読んでいます。燃焼力学という意味でいいのかしら。。。
「これあなたが書いたの?」とママに聞くメアリー。
「やだわ、昔書いたつまらないものだから読まなくていいわよ。数学も今ではひどく愚かなものに思えるわ。」
そう言いながら「ハナ歌やめなさいよ。」とパパに注意しながら部屋をあとにします。

パパの蝶ネクタイがクリスマス仕様でものすごく可愛いです!
「妻は完璧な変人だったけど天才だったんだよ。」とパパ。
「数学者だったんですか?」
「子供のためにすべてをあきらめたんだ。私は彼女と議論することもできないんだ。私は頭が良いわけではないからね。
でも彼女は信じられないくらいセクシーで魅力的なんだよ。」
「まあ。ではあなたが常識人なんですね。」
「君もだろう?」
そこにジョンが入ってきたのでメアリーは咄嗟に本を読むふりをします。
「あ、ごめんなさい。あの、僕は・・・」
「2人きりのほうがいいかな?」
「もし、差支えなければ。」
「もちろん構わないよ。私は向こうを手伝ってこよう。」

部屋の外にはシャーロックがいました。
「あのふたりは大丈夫なのか?」とパパが心配そうです。
「彼らにだっていい時もあれば悪い時もあるさ。あなたもよくわかってるでしょ?」コートを着ながらシャーロックが言います。

ここで場面は再びレンスターガデンズの最後の場面に戻ります。

「今すぐベーカーストリートに。」
221Bに戻るジョンとメアリー、そしてシャーロック。
心配して待っていたハドソンさんがひとりひとりに優しく声をかけます。
ここから先はずっと会話なのでここも会話形式にします。
Sはシャーロック。Jはジョン。MはメアリーにHはハドソンさんです。(そんなこと書かなくてもわかりますよね笑)
H「ジョン。メアリー。ああ、シャーロック。どうしたのひどい顔よ。」
S「あなたのキッチンからモルヒネを持ってきてくれ。僕のは使い果たしたんだ。」
H「モルヒネなんて持ってないわ。」
S「ならなんでここにいるんだ!」珍しくハドソンさんに大声を出すシャーロック。
H「どうしちゃったの?何があったの?」
J「いい質問だ。」
S「ワトソン夫妻がけんかを始めるところだ。だが早く終わらせてくれ。僕たちにはまだ仕事があるんだ。」
J「いや、僕は質問がしたいんだ。今まで僕が出会った人間はみんなサイコパスなのか?」
S「・・・そうだ。」ここでメアリーも頷きます。

↑「みんなサイコパス?」と聞かれ目をキョロっとさせてちょっと間をおいてから「そうだ」と答える、
シャーロックの顔がいつもの事ですが可愛いと言っちゃう私です(笑)そして頷くメアリーさんの表情も良いです。

S「これで解決だな。では・・・」
J「うるさい!黙ってろ。笑いごとじゃない。今回は違うぞ。」大声を出すジョンにハドソンさんがびくっとしてます。
S「僕は冗談なんか言ってない。」
J「君だ。」そう言ってジョンはメアリーの方を見ます。

J「僕が何かしたか?なあ、僕の何が君を引き寄せたんだ?」
S「全部だ。」
J「黙ってろって言っただろう、シャーロック。」
S「違う、本当に全てなんだ。君が今までしてきた事全てがこの結果になってるんだ。」
J「シャーロック、あと一言でもしゃべったらモルヒネも必要のないようにしてやるぞ。」
S「君は戦場に行った医者だ。君は郊外の町に住んだが1ヶ月もしないうちにコカインのアジトに乗り込んで、
ジャンキーを叩きのめした。君のベストフレンドはクスリで恍惚感を得るかわりに犯罪を解決してるソシオパスだ。
ちなみにそれは僕の事だ。ハロー。そして穏やかな大家さんは麻薬カルテルをやってた。」
H「私の夫のカルテルよ。私はタイピングしてただけよ。」
S「ストリップダンサーだった。」
H「もしあなたがYoutubeを観たんだったら・・・」ここでシャーロックはハドソンさんに被せるように叫びます。
S「ジョン!」

S「君はそんな生き方の依存症なんだ。君は危険な人物やそういった状況に異常なまでに惹きつけられるんだから、
恋に落ちる相手がその手の女性でも別に驚くことではないだろう。」

「でも彼女がそうだとは思わなかった。なぜ彼女なんだ?」
「なぜなら、君が彼女を選んだんだからだ。」

今回はジョンも自分と向き合うんですね。

続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その10

2014-02-20 07:42:19 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



セリフの中で地名などの名称が出てくると念のために実在するのかどうかネットで調べるのですが、
シャーロックの隠れ家として出てきた「Leinster Gardens」(レンスターガーデンズ)はWikipediaがあって、
シャーロックがメアリーに説明する内容もそれに沿ったものでした。
そして最後にちゃんとシャーロック「His Last Vow」の撮影に使われたと書いてありました。


アンダーソンが話していたシャーロックの極秘の隠れ家、
レンスターガーデンズに向かうメアリーは途中でホームレスに声をかけられます。
「小銭分けてくれませんか?おねーさん。」
「ないわ。」
「そんな事言わないで、おねーさんは他のみんなとは違うでしょ。」
そこでメアリーは足を止めて小銭を箱の中に入れるとその男に腕を掴まれます。
「シャーロックを探すルールはひとつ。彼があなたを見つけるんだ。」
そう言いながらメアリーに携帯電話を渡します。
ホームレスはビリーでした。
「あなた、今はシャーロックのために働いてるの?」
「路上生活はもうやめたんだよ。」ビリーがそう言うとメアリーは「そうは見えないけど。」
そこでビリーに渡された電話が鳴ります。シャーロックからでした。

「どこにいるの?」
「僕の姿が見えない?」
「私は何を探せばいいの?」
「嘘を。ありふれた風景の中に隠されている嘘のレンスターガーデンズはほとんど誰も気づかないし、
長年住んでいる人たちも見たことがない。
だがもし君が僕の考えている人間なら、それを見つけるのに1分もかからないだろう。
家だよ、メアリー。家を見るんだ。」
「どうして私がここに来ることがわかったの?」
「君は他の人が気にもとめない人間と話すとわかっていたからだ。」
「私は抜け目なくやってると自分で思っていたわ。」
「君は常に巧妙だよ、メアリー。僕はそれに期待してたんだ。僕は君がたどり着けるように情報を仕込んだんだ。」
つまり、アンダーソンは利用されちゃったって事ですね(笑)
そしてメアリーは目的の建物を見つけます。
「30秒だね。」とシャーロック。
「この建物は何なの?」
「ドアノブもなく、郵便受けもない。窓はペンキで描かれたものだ。23-24 レンスターガーデンズ。空き家だ。
ロンドンの地下鉄を作るために何年も前に取り壊されたが古い蒸気機関車の煙を排気するために壁の部分だけ残した、
見せかけの家だ。誰かを思い出さないか?見せかけだ。」
と、突然家の壁一面にメアリーの写真が映し出されます。

「ごめん、僕どうしても芝居がかっちゃうんだ。入りなよ、ちょっと狭いけど。」
「あなたはここを所有してるの?」
「うん、クラレンスハウスの人喰い女とのカードゲームで勝ったんだ。もう少しで僕は腎臓を失いかけたが、
運よくストレートフラッシュがきたんだ。あの女は大したギャンブラーだったよ。」
クラレンスハウスってかつてエリザベス女王の住居で今はチャールズ皇太子の公邸のクラレンスハウスでしょうか。
だとしたら人喰い女って英王室の人?このあたりの聖典ネタに関しては最後にまとめたいと思います。

中に入ると暗く細長い廊下の先にシャーロックらしき人影がありましたが会話はずっと電話のままです。

「あなたの望みは何なの?シャーロック。」
「メアリー・モースタンは死産だった。1972年10月の事だ。彼女はチズウィック共同墓地の墓の中にいる。
5年前、君は彼女の名前と誕生日をもらい、それ以来メアリー・モースタン本人になりかわった。
だから君にはそれ以前からの友人がいないんだ。」
ここでエピソード2の場面の回想になります。
「見たところ、君の方のゲストが少ないからもう少し何とかしてよ、メアリー。」
「友達はたくさんいるけどみんな孤児なのよ。」

現在。
「昔からあるテクニックだ。スキップコードだとすぐにわかる人種にはよく知られたテクニックだな。」
ここでエピソード1、ジョンが拉致された時の回想です。
「最初はただの聖書のスパムメールだと思ったけど、でも違うわ。これスキップコードよ。」
現在。
「そして並外れた記憶力」とシャーロック。
再びエピソード2の回想。シャーロックがショルト少佐の部屋番号を思い出せなかった場面です。
「なんで部屋番号を覚えてないんだよ。君は全部記憶してるんだろう!」と怒るジョンと、
「いくつか情報を削除する必要があったんだよ。」とシャーロックとの間をメアリーが走り抜けながら
「207号室よ」と教える場面です。

そして現在。
「あなたがゆっくりしすぎだったのよ。」とメアリー。
「君はどのくらい射撃がうまいの?」
「そんなに知りたい?」そう言ってメアリーは銃を出します。
「もし僕がここで死んで君の顔が前面に映し出されたビルの中で僕の死体が見つかれば、
スコットランドヤードでさえ、そこからちゃんとたどり着くさ。
僕は君の射撃がどのくら正確なのか知りたいんだ。さあ、見せてくれ。医者の妻であることに少し退屈してきたはずだ。」
メアリーはコインを上に放り投げるとそれを撃ち抜きコインに穴を空けます。
そしてシャーロックはメアリーの後ろ、廊下の先の人影と反対方向から姿を現します。
「それ見てもいい?」
「あれはダミーだったのね。そうね、よく考えるとかなり見え透いたトリックだわ。」
メアリーは床に落ちたコインをシャーロックの方に向かって蹴ります。
シャーロックはコインを拾うとかざしながら穴を見ます。
「それなのに6フィート向こうの僕を殺せなかった。僕を入院させるには十分だったが殺すには足りなかった。
ミスではない。荒療治だったんだ。」そしてシャーロックは「事件を引き受けよう。」と言います。
「何の事件?」
「君のだよ。なぜ最初に僕のところに来なかったんだ。」
「嘘をついていた事をジョンに知られたくなかったのよ。彼は傷つき、そして私は永遠に彼を失ってしまう。
そんな事をさせるわけにはいかないのよ、シャーロック。」
そこでシャーロックが踵を返そうとするので、
「お願い。どうかわかって。私には彼しかいないのよ。だからそんな事はさせないわ。」
だけどシャーロックは「ごめん、これはそんな単純なトリックじゃないんだ。」と言うと廊下の電気を点灯させます。

メアリーはうしろで廊下の先にいた人影が動き出す気配を感じます。
振り向くと、そこにはジョンがいました。

ちょっと!ジョンが!ジョンがかっこいいんです!このシリアスな場面ですみません。でもかっこいいし、どうしよう(笑)
表には出さない分、腹の底から怒っているジョンの表情がものすごく怖いです。
シーツらしきものを被っていたジョンはゆっくりと立ち上がると髪の毛を整え、そのままメアリーの近づきます。
どうも私は髪の毛をパサパサやるのが好きみたいです。

ジョンには言わないでとあれほどメアリーが言ったのにね。
でもジョンにとって危険かもしれないのに、そのまま黙っている事はできないシャーロックにとって、
ジョンはやっぱり一番なんですよね。ジョンにとっての一番はそうじゃないみたいなのが悲しいですけど(涙)

「さあ、話しあって解決してくれ。早急にね。」シャーロックが言います。


続きます。