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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Stuart: A Life Backwards その10

2015-06-14 18:08:45 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

ラストです。

アレクサンダーはラジオを聞きながらキャンペーンの後片付けをしています。

Tシャツを袋に詰め外に出し部屋に戻るとラジオからスチュアートの名前が聞こえてきます。
「今朝、ケンブリッジ近くで電車にはねられた男性の死亡を警察が明らかにしました。
男性はスチュアート・ショーター、33歳。ウォータービーチ出身です。」
検死官の情報によると検死が行われるということです。」

アレクサンダーは急いでスチュアートの母親に電話をします。

後日、スチュアートの葬儀が営まれました。

自殺だったのか?
わからない。遺書はなかったし。
わかっているのは彼が11時15分にケンブリッジからキングズ・リンに向かう電車の前に踏み出したことだけだ。


神父様が聖書を読んでいます。
「あなたは世に打ち勝ったと神は言いました。
スチュアートのこの世での人生が終わり、彼の遺体を地に委ねます。
土は土に、灰は灰に、塵は塵に。
永遠の命への復活を信じつつ。To our Lord Jesus Christ, Amen.」

埋葬のあと、ホームレスの仲間たちが賑やかにスチュアートを送ります。
翌朝、お母さんが散らかったゴミを片付けています。

そして。

冒頭の場面に戻り、車の中でアレクサンダーがカセットテープを聞きます。
スチュアートが遺したテープでした。

S:「ハロー、アレクサンダー。スチュアートだ。」
A:「ハロー、スチュアート。」
S:「いろいろ飲んだりしたことは認めるけど俺の兄ちゃんや仲間のことを考えずにはいられなかった。
俺を信用していなかったし、気にもかけていなかった。
虐待。
11歳に要求することなど誰も思っていないような事をやるように言われた。
だから頭突きをしただけだ。

あんたがどれだけ話してもみんなはさらに疑うだけだ。
誰も俺の話に耳を傾けない。
俺の中に酒を流し込んでから俺自身と変な会話をしながらここに座ってる。
自分を切断したり、自殺したり、張本人たちを追い詰めたりそんな話だ。
横になって死にたいだけだ。
俺はすごく汚くて恐ろしくて憎くて、俺が近くづとみんな攻撃してくる。
一度でいいからこの狂気から脱出したいと思うよ。」



そして3年後。

2005年4月にようやく本が出版された。
本屋のショーケースに並んでいるのはダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」ですが、
アレクサンダーはこっそりとケースの中に忍び込み真ん中の一番目立つところに自分の本を置きます。
「Stuart a Life Backwards 」というタイトルでした。


スチュアートもこの本を気に入ったと思う。

The End



拙訳どころか誤訳ばかりで本当にすみません。
せめてもう少しちゃんとした日本語で訳せる事が出来ればもっときちんと伝わったのかもしれませんが・・・
原作を読めばもっと詳しく書かれていると思います。が、残念ながら日本語訳では出ていないようです。

スチュアートは自殺だったのか事故だったのか今でもわからないそうです。
アレクサンダーと出会って少しでも救われたように思うのですが、
それ故にこんな結末を選んだのかもしれませんね。

それにしても、
性的虐待は本当に残酷です。
レイプなんて、殺人と同等の重罪にしてほしいとさえ思っています。
力づくでねじ伏せられるほど人間の尊厳を傷つける行為はないです。

そんな経験をわずか9歳で受ける事になったスチュアート。
力でねじ伏せられた経験がねじ伏せる側にまわってしまう事も多々あるようです。
兄弟に対する怒り、家族に対する怒り、そして世間に対する怒り。
怒りにまかせて暴力をふるったあとに部屋ごと自分を焼こうとしてしまうのは、
自分でもどうにもできない事がわかってるんでしょうね。
最後にアレクサンダーと出会ってほんの少しでも幸せを感じてくれていた事を祈るばかりです。

話は変わりますが日本でもおなじみのビッグイシューという雑誌は英国が発祥ですが、
スチュアートはビッグイシュー販売の最初のメンバーのひとりなんだそうです。
ビッグイシューの背景
http://www.bigissue.jp/about/background.html

と、こちらは英語ですが実物のアレクサンダーとスチュアートのお話が写真入りで掲載されています。
妹さんのお話もあります。
http://www.bigissue.com/features/2861/stuart-life-backwards-staging-compelling-story
こちらがアレクサンダーさん。


DVDには特典映像もついていますがインタビューは既にYoutubeにたくさんありますよね。
特にトムハとベネディクトのインタビューはかわいくて大好きです。
Tom Hardy & Benedict Cumberbatch about Stuart a life backwards
内容がハードだっただけにこの笑顔がすごく和みます。



内容が重すぎて終わったあとは何だかちょっと私もどよーんとしてしまったので
気分を変えようと可愛くて面白し場面を集めたダイジェスト版を作っちゃいました。
我ながら思いついたらやらずにはいられないこの性格を何とかしたいです・・・
生意気にも字幕なんぞをつけてみましたが、なかなか難しいですね字幕合わせるのって。
しかもスチュアートが「僕」って言ったりアレクサンダーが「あんた」とかになってます。すみません。。。
画面とともに字幕つけると訳の間違いもあからさまになってしまいますが気にしなーい気にしなーい(ヤケ)
かわいい場面だけ、と思ったのですがラストだけまるっと入れちゃったので、笑いあり涙ありの動画になりました。
約10分ありますのでご覧になる方は覚悟してください。
Digest of Stuart A Life Backwards

それでは、この辺で終わります。
下手な訳を最後まで読んでくださって本当に本当にありがとうございました。

Stuart: A Life Backwards その9

2015-06-12 21:51:35 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

続きです。
今回でいろいろな事実が明らかになります。


スチュアートの祖父母のところでワインを預かりパップワース病院へ。

スチュアートの病室を捜し当て、ドアを開けるとまずはジンを見せるアレクサンダー。
スチュアートはワインを飲まないからなんでしょうね。いや、そういう問題ではないですけど・・・


Oh, you fucking star.と歓迎するスチュアート。
アレクサンダーはお水のポットを空にし、そこにジンを投入。
スチュアートのベッドに「CLEAR FLUIDS ONLY」とあるのは、お水かお茶だけって事ですかね。

S:「ルースとジョンはどうしてる?」
A:「ジョンはよくない。仕事ができないんだ。
睡眠中に泣きだすと奥さんが言ってたよ。」
S:「ルースは?」
A:「癌なんだ。」
S:「サイテーだな。俺が言ってたシステムの意味わかった?」
A:「システムはな、そのシステムが彼女を生かすんだよ。
君に5000ポンドのペースメーカーを無料で与えてるのがそのシステムなんだ。」
(※このシステムの話はその6のふたりの会話に出てきます。
システムで保釈金出るのに何で君がそれを嫌うのかわかんないよってアレクサンダーが言ってるのですが、
システムがよくわからなくて端折っちゃっていました。まさかここで出てくるとは・・・すみません。
この会話はそんな経緯なんだと思います。)


その時、車いすの男性がトイレの場所を聞きに部屋に入ってきたので、
ふたりは外に移動します。

S:「全体が街みたいだろう。みんな障がい者だ。
俺はこういう学校に6年いたんだ。
いつか俺はこんな場所で終わる。死ぬ時は。」
A:「学校もこんな感じ?」
S:「いや、Spagie schoolだよ。」
(Spagie schoolを検索したのですがわかりませんでしたが養護学校のようなところでしょうか。)

筋ジストロフィーだったからそこに送られた。普通の学校に行くのはダメだと言われた。
70年代だった。皮肉な事にその段階ではどこも悪いところはなかった。
ちょっとぎこちなかったけどあんただったらほとんど気づかないよ。


子どもたちから苛められ、追いかけられているスチュアート。

A:「ひどく蹴られたのか?」
S:「毎日ね。放課後になるとやられる。ギャビーが慰めてくれた。」

退院してからわずか1ヶ月、隣人の首を切り落とそうとした裁判のスチュアートの法廷出頭日がついにきた。
ルースとジョンの時と同じ年老いた裁判官だった事が僕たちを不安にさせた。


ハウワースじゃありませんように、と祈っていたスチュアートでしたが名前を見て怒っています。

「ハウワース裁判官です。みなさん立ち上がってください。」

現段階でスチュアートは無期懲役だと見られていた。

「開廷します。
この事件はスチュアート・クライブ・ショーターが関与しています。
公共の場での騒動、治安紊乱行為、逮捕への抵抗が被告人のフラットでの事件です。」


結局スチュアートは告発されませんでした。

何て言っていいかよくわからないけど、ラッキー野郎は法律の解釈によって罪を免れた。

シャンパンを振り回し、はしゃぎながら「彼は自由の身だ!」とみんなでお祝いをしています。


それからスチュアートの家でも楽しそうにじゃれ合っています。
そして朝、アレクサンダーの顔が大変なことに(笑)

「朝だよ、起きろって。」とスチュアートに起こされるアレクサンダー。
「俺、妹の結婚式に着ていくスーツを決めないといけないから車で乗せっていってくれ。」

アレクサンダーの運転で外出するふたり。
車の中で、スチュアートが「テープ聞いたか?」と言います。

アレクサンダーはスチュアートの顔をじっと見ますがそれには答えず黙って運転します。
S:「9歳だったんだ、アレクサンダー。3年虐待を受けた。俺の兄ちゃんに。
それから仲間も加わった。
抵抗できなかった。やられるままだったよ。」
スチュアートは静かに告白すると缶ビールを飲み干します。

子どもたちに追いかけられギャビーのところに泣きつくスチュアートですが、
ギャビーの仲間たちが部屋に入り、ギャビーはそのままスチュアートを押さえつけます。
スチュアートはギャビーたちから性的虐待を受けていました。

妹のインタビュー。
「母はギャビーの事で罪悪感があるから今でもずっとスチュアートを甘やかしてるんだと思う。
でも彼は私にも同じことをしたの。私はスチュアートと同じなのよ。」
その瞬間、スチュアートの今までの言動が妹たちの証言と共に再生されます。


スチュアート:
「俺はどうしてこんなふうになったんだ?
何が子どもだった俺を殺したんだ。」

妹:
「警察がギャビーを発見した時、ギャビーはすごく苦しんだと言っていたわ。」

祖母、祖父:
「あの子は苦しんだ。」
「のん気な子どもだったよ。」

妹:
「Mr.ラベラック。」




Mr.ラベラック:
「かわいそうな子だ。」

妹:
「一難去ってまた一難よ。」

スチュアート:
「俺を施設に入れろ!」

子どもたち:
「うざい奴!うざい奴!」

妹:
「死ぬ前に飲んだ錠剤が腎臓と肝臓を食い破ったのよ。」

祖母、祖父:
「いつも思いやりのある子だった。のん気な子どもだったよ。」

妹:
「嬉しかったわ。ギャビーが苦しんで嬉しかったのよ。」



現在に戻ってスチュアートの部屋。
スチュアートがスーツを試着しています。

S:「ギャビーだよ。」
そう言ってスチュアートは写真をアレクサンダーに見せます。
S:「俺とギャビー。」
A:「子どもだった君を殺したんだな。これが君を変わらせた。」
S:「そうじゃないよ。」
A:「じゃあ、何なんだ。」
S:「みんな小さいころに経験するんだよ。それを受け入れてうまく対処することを学んで生きていくんだ。
競争社会でね。すごく哲学的だな。」
A:「もし人生で何かひとつ変えられるとしたらどうする?」
S:「筋ジストロフィーかな?幼児性愛者?ギャビー?俺を変えるなんて簡単だな。」
A:「ひとつだけだよ。」
S:「暴力があるって事に気づいた日かな。」


俺の継父が、自分で外に出てやり返さないとまたやられるぞって言ったんだ。

スチュアートは外にいる子どもたちのところに行くとおもむろに頭突きをします。
逃げていく子どもたち。
弱者が強者になったんだ。

S:「暴力だとわかった日、俺は50倍も強くなったと感じた。
いじめられ、命令され、どんくさい奴と言われてから暴力の恐怖を学び、みんなを怖がらせることに熱狂した。
俺はわざと怒りにまかせていた。6ヶ月後には怒りを止められないと気づいた。
もう狂気から抜け出せることは出来なかった。
時々、俺は自分が悪魔の子じゃないかと思う。俺の中に悪魔がいて、もう追い出すことはできない。
燃やしたり、切りつけたりして追い出そうとしたけど、悪魔は取り合わなかった。
何でだろう?悪魔もホームレスになりたくないのかな。」

A:「まだ質問がひとつ残ってるんだ。」
S:「何?」
A:「当てろよ。」
うーんと考えるスチュアートに、
「僕たちは本を書いているわけだけど、必要な情報がもうひとつだけあるんだ。何だと思う?」とアレクサンダー。
A:「君の誕生日だよ。」
S:「あー、そっか。
俺はスチュアート・クライヴ・ショーター。1968年9月19日に生まれた。」
A:「じゃあ君は・・・33歳か。」
S:「33歳だ。もう若くないって言われる。」

アレクサンダーにジャケットを着せてもらい、
「俺はずっと論争の的になって嫌な人生を送ってきた。」と言ってから、
「どうだ?ベストマンだろ?」とちょっとポーズ。



ずっと行き当たりばったりで進めてきたので辻褄の合わない訳になってる部分もあるんじゃないかと・・・
なので、スチュアートに起こった事を簡単に時系列にきてみました。

9歳から3年間ギャビーから虐待。
12歳のときにナイフを振り回しながら「施設に入れろ。」と叫ぶ。
しかしラベラックも小児性愛者。
それから家に戻らずホームレスになったり刑務所に入ったり。
刑務所でも暴行や苛めが横行。

ギャビーが自殺。自殺前に祖母にスチュアートを性的虐待をしていたと告白。

奥さん?と赤ちゃんと立てこもったあと、部屋に火をつける。
ギャビーの命日に油に火をつけ身体中切り傷だらけにし、裸で叫ぶ。
この2件がつまり、自分の中の悪魔を追い出そうとしている場面なんですね。

次で終わります。

Stuart: A Life Backwards その8

2015-06-09 22:25:43 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

スチュアートの姉妹はお姉さんだと仮定していましたが、ウィキに妹って書いてありました。
なので今回から妹にします。


翌日、車に乗り込むふたり。
S:「ここで過ごせてよかったよ、アレクサンダー。サンキューな。マジで楽しかった。」

S:「実は俺かなりびっくりしたんだぜ、アレクサンダー。
中流のひとたちは変わってると思ってた。
だけど普通の人たちだった。
ホントの事を言っちゃうと俺はちょっとショックだったよ。」
スチュアートの話に笑顔のアレクサンダーです。


ここ数か月の間に行われるボイン、ボイン、ヒューベッドのホモじゃない隣人に対する、
未遂の過失致死罪の裁判は1度延期された。

2度目の延期になり

3度目

結局4度も延期された。


スチュアートは少し金が必要だったので僕は彼の車を250ポンドで買い、書類の申請中だった。

一方、キャンペーンは勢いを増していった。
ニュースレターや嘆願書、それに抗議が主な仕事になっていった。


そしてスチュアートの名案で地元の議員に会いに行く事になった。


待合室で待つふたりですがスチュアートが缶ビールの蓋をあけて
思い切り泡を飛ばし、絵画にも飛び散ってしまいます。
S:「くそ!悪いな、俺ちょっとナーバスになってるんだ。」
その時、秘書?の女性がやってきたのでアレクサンダーが慌てて缶ビールを隠します。
秘書「Mr.ショーターはアン議員の選挙区ではありません。」
A:「僕はアン議員の選挙区です。スチュアートを僕のゲストとして同行させたいんです。」
秘書「それでしたら新たな予約が必要です。」
A:「ばかげてる!他には何の予約も入ってないですよね?」


アレクサンダーの踏ん張りで議員と面談が実現し、スチュアートが懸命に議員に訴えます。
「議会はホームレスの冬の緊急避難施設を提供しようとしていない。
だから僕は怖いんです。
冬でもあなたは Fucking・・・失礼、あなたは温かく過ごせます。
だけど今年は更に1ヶ月につきひとりの死人が出そうなんです。」
議員「なぜですか?」
「子犬だから」

議員「あなたの仰っていることがよくわかりません。」
「ストリートの子犬。ホームレスは犬が好きだからです。
しかしホステルはペット用の場所を2~3か所配分するだけです。
それでもし2匹の犬が子ども産んだら犬を飼う人たちの負担が増えますよね?
そうなると外で寝泊まりしなければなりません。
従って・・・・・その結果・・・更に多くの人が死にます。
わかりますか、些細な事でホームレスが殺されるんです。」

スチュアートの持ち込んだ缶ビールをとっさに上着のポケットに押し込んでいたアレクサンダーでしたが
途中で泡が溢れだし、慌ててポケットから出すとテーブルの上に置き、
ここに置いちゃダメじゃんと気がつきどこに置こうか悩んだ挙句床の上に置いています。
スチュアートが真面目な顔で話している横でドタバタしているアレクサンダーでした。


場面は変わりキャンペーンの支援者たちが集うパブ。

7か月後、ルースとジョンは・・・・
ここでテレビのニュースのアナウンスにみんな注目します。
「議員とホームレス支援団体による派手なキャンペーンにより保釈されたました。
さらに禁固刑に対する訴訟の権利も与えられました。」

「これは今朝王立高等法院の階段に立つルース・ワイナーとジョン・ブロックも姿です。
投獄の7か月後、いわゆる「2人のケンブリッジ」が無条件で保釈された事で有罪判決に対する議論を呼んでいます。」
ルースとジョンが釈放されみんなで喜び合い記念撮影をしています。

下が記念撮影の瞬間。カメラをセットしたアレクサンダーは間に合わず。
そしてアレクサンダーがスチュアートに電話をしています。
「非合法な事でなんでもいいからそれをやめてこっちに来いよ。」

場面は病院に変わります。
スチュアートの入院を知り駆けつけるアレクサンダー。
病室にはお母さんと妹もいました。
アレクサンダーの姿をとらえ少し笑顔になるスチュアート。

S:「俺、筋ジストロフィーなんだ。」※(顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーだそうです。)
スチュアートはそう言うといつもの調子でジョークを言いアレクサンダーたちを笑わせます。
「ナースに抱きしめて欲しくて寄っただけなのに唾を吐きかけられたんだ。
俺が筋ジストロフィーだからかも。だけどナニは筋肉じゃないよな?
心臓を始動させたんだよ。
ペースメーカーを入れようとしたけど注射の打ちすぎで血管がボロボロでさ。だから2回もやったんだ。
笑っちゃうよね。」


病室を出た後、お母さんや妹に話を聞きます。

母:「あなたに教えてなかったとは思わなかった。」
妹:「彼は誰にでも何でも話すしね。」
母:「そんな事ないわよ。」
妹:「話すわよ、ママ。彼の対処法なんじゃないかしら。
20年よ。ずっと路上生活。」
A:「20年?僕はギャビーのせいだと思ってた。兄の自殺でホームレスになったのかと。]
妹:「バカ言わないで。12歳の時からスチュアートは時々路上で生活してたのよ。」
母:「それから間もなく、何の前触れも無しに恐ろしい事になった。始まりは12歳だったの。」

「ギャビーはママを連れ出すために走ってきたわ。」

ここから回想になります。
ギャビーがお母さんを呼びにきます。
「きて、スチュアートが。」
スチュアートの部屋に行くとナイフを持ったスチュアートが叫びます。
「施設に入れろ! 聞いてるか?でないと殺すぞ!」

彼はその夜施設に入った。
私たちは3週間会わなかった。


スチュアートを連れた警官が「もうひとり連れてきました、Mr.ラベラック」と言い、
男性にスチュアートを引き渡します。
男性は「かわいそうな子」と頭を撫でます。


しかしラベノックは小児性愛者でした。
彼はこのあと18年の実刑を受けています。

「無防備な子どもたちに向けられた邪悪なネットワーク。」

妹:「Out of the frying pan into the fire.」
(フライパンから脱出したら火の中に飛び込んでしまった。一難去ってまた一難という意味です。)
母:「私たちはフライパンじゃないわよ。」
妹:「わかってるわよ。」
母:「私たちは理解できなかった。」
妹:「みんな彼と縁を切れって言ったわ。」
母:「どうやって自分の子供の手を洗うの?あの子は私の血を分けた子どもなのよ。
息子なの。もっといろいろな事をしてあげたかった。」


場面は変わってアレクサンダーの家。
キャンペーンや文書の作成や手直しが終わったあと本の執筆に取り組んだけど、
スチュアートを正当化したり釈明をすることは出来ない事を実感した。
どんな殺人であれ言葉で彼の無実を証明するのは簡単ではなくなっていた。
僕はホチキスで彼をページにとめることしかできなかった。


そこにスチュアートから電話がかかってきます。
S:「俺、パップワース病院にいるんだ。遊びにこいよ。
で、来る途中で俺のじいちゃんとばあちゃんのところに寄れるか?
俺にプレゼントがあるんだって。
それ病人の匂いがするって言ったんだけど聞く耳持たないんだ。」

自転車でスチュアートの祖父を訪ねるアレクサンダー。
祖母:「もう何年もスチュアートに会ってないよ。」
A:「最近は会いに行くのも簡単じゃないですしね。」
祖母:「母親はバスがあるって言ってたけど。バスは不便でね。」
アレクサンダーは手持無沙汰な感じで部屋を見回し1枚の写真を指して、
「スチュアートですか?」と聞きます。

おばあちゃんが「違うよ。」と答えるとおじいちゃんが紅茶を淹れながら「スチュアートの息子、ローリー。」と答えます。
アレクサンダーは再び目線を泳がせながら違う写真を指して「スチュアート?」と聞きます。
おばあちゃんが「違う」と答えるとおじいちゃんは「スチュアートの父親、レックスだ。」と答えます。
「実の父親は悪い男だったよ。」とおばあちゃんが言い、
「ジプシーだったんだ。」とおじいちゃんが小声でアレクサンダーに教えます。


アレクサンダーはもうどうしていいかわからないという表情をしながら消え入りそうな声で、
また違う写真を指して「スチュアート?」と聞きます。

「スチュアートの兄、ギャビーだよ。」とおじいちゃん。
祖母:「ある日レックスがジュディス(母親)をひどく叩いていた時、ギャビーがほうきでレックスの頭を殴ったんだよ。
ギャビーはまだ5歳だった。」
祖父:「そのあとレックスは出て行ったんだ。」
祖母:「私はスチュアートがどうして変わったか知ってる。
ギャビーが立ち寄ってくれて教えてくれた。誰にも言わないと約束して。
その3日後にギャビーは自殺したよ。」

帰る時におじいちゃんがアレクサンダーにワインを渡します。
祖父:「回復を祝して。赤か白か決められなかったんだけど。」
その時、奥からおばあちゃん。
「私たちに会いに来るよう伝えてね。長い事待ってるんだから。」
そしておじいちゃんも「永遠には待てないからね。」と言います。


そいえばスチュアートは最初の方でワインは病人の匂いがするって言ってましたよね。


続きます。

Stuart: A Life Backwards その7

2015-06-07 00:57:14 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

スチュアートのセリフは実際にはもっと乱暴な言葉だと思うのですが、
なかなか良い言葉が見つからなくてあまり乱暴なセリフにできないんです。
乱暴な言葉って一歩間違えるとすごくすごく下品になっちゃうので、
それはそれでかなりセンスが必要なんでしょうね。
つまり、私がやると下品になるって事で・・・・

でもこのあたりからアレクサンダーもちょっとそんな言葉を使いだしているので
「Fucking」をつけるなりしてもう少し工夫してみたいと思います。

今回は回想場面と現在とでかなり行き交うので回想を赤字にしてみました。

続きです。
禁止されてるとか言っていましたが結局ふたりでノーフォークに向かいます。

車の中でスチュアートがひとりで話しています。
話の内容がちょっとよくわからないのですが・・・
テレビに出てた男が洗濯機に何かを入れて作ったものを買った人がいる、とかそんな話で
金儲けのアイデアは俺だっていっぱいあるんだよって言っているんだと思います。

運転しながら「ちょっとハンドル持ってて」と言ってビール?を飲み始めるスチュアート。
アレクサンダーが横からハンドルを押さえてあげてると「飲む?」と聞くので
「ああ、うん。」とスチュアートから缶を受け取って飲んでいると
「ちょっと残しとけよ」って言われて思わずむせてるアレクサンダー。かわいー。

ガソリンスタンドで給油している最中でもタバコを吸っているスチュアート。
電話を出して「これ聞いてみろよ」ってアレクサンダーに渡します。
電話からは
「申し訳ありませんが現在利用できません。あなたのお名前とメッセージをお願いします。」と聞こえてきます。

再び車の中。
A:「まともな仕事をしてみたらどう?」
S:「9時から5時の?」
A:「そう、それ。」
S:「夜遅く家に帰って朝起きろって事かよ。」
A:「ちゃんとね。」
S:「あんたは今までどれかひとつでもやったことあるのか?」
A::「ない。」
S:「兄ちゃんの友達のちょっとした世話をしたことがあった。」
A:「それで?」
S:「頭突きしてやった。ねーちゃんをもてあそぼうとしたんだ。」

S:「そのあとは・・・よくわかんねーんだ。」
A:「何が?」
S:「何も。そのあと俺のにーちゃんのギャビーが自殺したことだけで。」
A:「何も言わなくてもいいんだ、スチュアート。また今度話そう。」
S:「うん、サンクス。」

お姉さん(妹?)のインタビュ-場面の回想です。
「警察がギャビーを発見した時、ギャビーはかなり苦しんだと言ってたわ。
ギャビーが飲んだ錠剤が死ぬ前の彼の肝臓と腎臓を食いつぶしたって。
そして絶対的な死の苦しみを味わったのよ。
嬉しかったわ。ギャビーが苦しんで私は満足よ。」


お姉さん(仮)の話を思い出して表情が曇るアレクサンダー。

「Chainsaw carved mushrooms」という看板を見つけるふたり。
「なぜマッシュルームがこんな目にあうんだ。」とふたりで車を降ります。
「そんなドアノブみたいなものが好きなのか?」とスチュアート。
結局ふたりはひとつ購入し、車に積みます。


友人宅に到着するとアレクサンダーの友人たちが出迎えます。

「ジェイムズだ。会えてうれしいよ。アレクサンダーから話は聞いてるよ。」
と、男性がスチュアートに話しかけ、もうひとりの男性「ルーベン」、
そして「ダイド」という女性が挨拶をします。
歩きながらスチュアートがダイドに言います。
「アレクサンダーは俺がアル中だって話したか?
俺はスケジュールⅠの犯罪者で泥棒だけど何か問題あるかな。
このまわりのツアーをしたいんだけど。」

スチュアートのリクエストにこたえてみんなで私有地のお散歩します。
「これ梨の木?それでサイダーが作れる。こっちはリンゴだ。」とスチュアート。
「有名な役者もよくここに来てテニスをしてるの。ローレンス・オリヴィエとか。」とダイドに、
「ローレンス・オリヴィエが?マジかよ。すげー。」と興奮するスチュアート。

「木を全部切り倒してゴーカートのコースを作ろうぜ。」とスチュアートにみんな大爆笑。
「このあたりをキレイに整えれば最高だぜ。」

そして芝刈り機?に乗っていい感じのスチュアートとそのまわりを猫車で枯れ枝を運ぶアレクサンダー。
楽しそうなふたりです。


ひと休みしてお茶をスチュアートに渡すアレクサンダー。
「これラプサン・スーチョンだぜ。すげー美味い。」とスチュアート。
「ここすげーいいな。最高だぜ」と言いながらルーベンが読んでいる雑誌「Oi!」目がいきます。
「全部ニセモノ。ニセパイ。俺は自然なバウンドは好きだ。
つまりさ、垂れ下がるものは垂れ下がってないと。」とジェイムズに語っているスチュアートです。


キッチン。
スチュアートのお料理教室その3です。今回はアレクサンダーもお手伝い。
鶏肉の準備をするスチュアートとお鍋で玉ねぎを炒めるアレクサンダー。
S:「わかんねーな、アレクサンダー。なんでホームレスに興味が?」
A:「興味があったわけじゃないよ、Wintercomfortは給料がよかったから働いてただけなんだ。
時給で9ポンドだし、シフト制だ。玉ねぎはどのくらい炒める?」
S:「満足するまで。」

A:「なあ、スチュアート。君がホームレスだから僕が関心を持ったんだったら、
僕はプロにふさわしくない行為でとっくの昔に首になってたよ。」
S:「だから?」
A:「僕が友人として君を好きだっていうのがそんなに悪いか?」
そう言って「フェヌグリークは?」とアレクサンダーはハーブの瓶をスチュアートに向けます。
S:「俺に言わせるならあんたはちょっと変わってるよ。」
A:「まったく同感だよ。」
S:「だけど、何でだ?」
A:「君は面白いし頭も良いし、一緒にいると楽しい奴だからだよ。
どうしてほしいんだ、「fucking」ラブレターでも書こうか?
もう黙って「freaking」ビールでも飲んどけよ。」
※freakingはfuckingと同じ言葉です。アレクサンダーもだいぶ口が悪くなってまいりました。
それにしてもアレクサンダーは何気に愛の告白ですか。ってすみません、ついいつもの癖で・・・
お鍋の中ではチキンカレーが出来上がっていました。


みんなで食卓を囲んでいます。
「美味しかった。これ何ていう料理だっけ?」の質問に「囚人カレー」と答えるスチュアート。
アレクサンダーはスチュアートのタバコを手に取りながら、
「おい、スチュアート。今日は木曜だからちゃんと話せよ。」と言います。
S:「今はダメだ。」
A:「何言ってるんだ、約束は約束だぞ。」
S:「他の事は全部話したじゃないか。やめようよ、アレクサンダー。知りたくない話だよ。」
A:「スチュアートの最初の実刑判決の話。
木曜日に話すっていったのは水曜日の午後に給付金がもらえるから。
つまり、その話をして彼が興奮しても買っておいたヘロインで落ち着くことができるから。そうだよな?」
アレクサンダーの言葉に少し間をおき、そして話し出すスチュアート。

S:「大したことじゃねーよ。
ある日俺はパブに行った。やつの誕生日だった。祝ってたんだ。10年以上前だよ。
俺はムカついたってだけの話だ。」
A:「おい、ちゃんと話せよ。」
S:「頼むよ、アレクサンダー。」
A:「木曜日だろ。」
そう言われて再び話し出すスチュアート。結構容赦のないアレクサンダーでした。

S:「それで俺は家に帰った。」
スチュアートの回想。
部屋にはベビーベッドに赤ちゃんが、そしてベッドに裸の女性が寝ています。
スチュアートが女性の隣に寝転がり抱こうとすると、
「酔っ払い!」とはねのけられます。
それでもスチュアートがやめないので、
「やりたいならレイプすればいいでしょ。」と言われ、怒ったスチュアートが彼女に頭突きをします。
女性は額から血を流し部屋の隅に寝ると興奮したスチュートが「殺すぞ!」と怒鳴ります。


現在。深刻な表情のアレクサンダー。
「後になって、それが混乱の原因だったと思った。」とスチュアートが言います。

再び回想。
「出ていくわ。」と荷造りをする女性の髪をつかみベッドに押し倒すと包丁で脅します。

現在。
「自分がちょっと恥ずかしいと思ってるんだ、実は。」とスチュアート。

回想。
家の周りに警察官が集まっています。
スチュアートは窓から警察官に向かって赤ちゃんを抱きながら包丁を振りかざし
「fuck off! 」と繰り返します。


現在。
「俺たちは少しの間ボーっと座ってたけど、一緒に外に出ようと決めたんだ。」とスチュアート。

回想。
すっかり落ち着きを取り戻したスチュアートは赤ちゃんを抱いた女性と一緒に階段を降ります。
玄関のドアを開け警察官に「今から出るから。一緒に出る。」と言い、
「ごめん。」と女性の頭を撫でながら歩き出します。
警察官が女性を確保すると「捕まえろ!」と叫ぶのでスチュアートは慌てて中に入りドアを閉めます。
女性は「彼は自分を失ってるの。スチュアートじゃないの。」とパトカーの中で警察官に話しています。
スチュアートは2階に行くと部屋に火をつけ始めます。
そして警察官に踏み込まれそのまま捕まります。



食事も終わりアレクサンダーがひとり片付けているとスチュアートが階段を上がっていくのが見えます。


その姿を追いながらアレクサンダーはスチュアートの壮絶な過去を思い何か考えている様子です。



続きます。


Stuart: A Life Backwards その6

2015-06-04 23:10:10 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

最近ちょっとヘコタレ気味です。
問題提起というかちょっと考えさせられるような深いドラマを私の分際で訳そうだなんて、
図々しいにも程がありますよね、ホントに。
特にスチュアートの話が難しすぎて、本当にこんな会話しているんですか?と疑問な場面ばかりです。
でもここまできたらもう正解かどうかより当たらずも遠からずであれば上出来だと思って、
何とか最後まで頑張りたいと思いますです。

アレクサンダーのモノローグを斜字にしているのですが
ちょっとわかりづらいので今回から青字にしてみます。

続きです。

ママのインタビューから。

Mam「スチュアートはよく「時々みんなの元気をとりもどして、
混乱させる悪いことを頭から追い出して正しい方向に戻したいと思うんだ。」って言ってるの。
彼は変わろうとしていたわ。私たちはそれをわかってやれなかった。」

場面は変わってキャンペーンの講演会。

A:「そしてキャンペーンや嘆願書のためにみなさんがここに来てくれたことに対しお礼を言わせてください。」

スチュアートと僕はバーミンガムやロンドン、オックスフォード、
そしてもちろんケンブリッジ中の村を飛びまわり、9~10の講演をこなした。


A:「Mr.スチュアート・クライブ・ショーターです。」

最初に僕が話しそのあとスチュアートが観衆を椅子から立ち上がらせるが
彼の身の上話は椅子から転げ落ちそうなくらい驚くものだった。


S:「典型的な自殺未遂は耐え難いほどの憎悪が心を荒廃させる。」

「俺はあなたやあなたの子どもたちを怖がらせる悪夢だ」と彼は言った。
スチュアートはキャンペーンで2つの事をした。
手紙を折りたたんだ事、そして心をむき出しにした事だ。


そして更に場面は変わります。
キャンペーンの賛同者の集まりでしょうか。

A:「彼はすごく興味深いよ。彼は僕が知らなかった世界を教えてくれるし、僕は・・・彼が好きなんだ。」
A:「明らかに驚異的だよ。彼は反社会的になった時を正確に覚えてるんだ。
午後4時から5時の間ってこともちゃんとだ。
Mr.ハイドに変えたジギル博士の薬が何だったか知っているようだ。」
と、アレクサンダーはスチュアートを褒めまくりです。

その夜スチュアートのブラックミストがやってきた。
それはナイフでのケンかによって始まった。
僕が最初にそれを聞いたのは次の日の彼の母親からの電話でだった。


スチュアートの部屋に入ると家具などが散乱していました。

Mam「でも血がついていないの。いつもは血がついてるんだけど。
多分クリーニングをしたのね。
キャンペーンは彼の助けになってたわ。クスリもやっていなかったし。
子どもの時以来ずっとこんな幸せはなかったわ。」

アレクサンダーがカセットを手に取るとラベルには
「Alexander only」と書いてありました。

そしてカセットからはスチュアートの声が聞こえてきます。
(冒頭に出てくるカセットですね)
S:「俺は酒を飲んでは入院したりしてるけど反省はできなかったな。」

スチュアートはケンブリッジ治安判事裁判所に出廷するために保釈された。
僕は彼を支えるために同行した。



裁判所の待合室。

A:「みんなあまり動揺しているようには見えないな。」
S:「裁判が始まったら驚くよ、大変な事になるし。」
A:「成功を祈るよ。」

目の前に座っている男が椅子からずり落ちそうになっているので声をかけるアレクサンダー。
「ちょっと、落ちそうですよ。」
と言ってあげたのに「Fuck off!」と言われちゃったアレクサンダーは
「カツラを被った嫌な男にそれを言えば万事うまくいくさ。」と嫌味のお返し。
その横で電話をかけているスチュアート。
S:「時間がかかりすぎて時々何の犯罪をしたか忘れちゃうよな。」

「これ聞いてみて。子どもなんだけど。」とスチュアートは電話をアレクサンダーに渡します。
留守番電話のメッセージでしょうか。女性の声が聞こえてきます。
子どもだって言ってるからこの声は子どもの母親なんでしょうね。
「あんたなんか知らないわよ!私は留守だしあんたとは話したくもないわ!」

これを聞いたアレクサンダーは笑いながら電話を返します。
S:「こうなるとは思わなかった。
彼はビジネススクールに行った方がいいと思ったんだ。
礼儀の大切さについて彼とちょっとけんかになった。」
A:「14歳だよ。」
S:「正直、俺はショックだった。」
その時、男性がスチュアートを呼びます。
「Mr.ショーター?」


男性は治安判事でしょうか。
「警察によると、現場に到着した時にスモーキングオイルの匂いがしたそうですが。」
判事の質問にスチュアートは言います。
「揚げ油だ。」

そして回想。
たくさんの警官がスチュアートの部屋を取り囲みます。
スチュアートはナイフを片手に全身血だらけで叫んでいます。


「俺の兄弟の命日だった。俺が作り出した悪魔を燃やしたかった。」
と、説明を続けるスチュアート。
再び回想。
武装した警察が部屋の窓を割ってスチュアートを確保します。

(回想場面のトム・ハーディは一糸纏わぬ姿でトムハのトムハまで惜しみなくさらけ出していてびっくりです。
モザイクもボカシも入っていないんです。これが放送OKってBBCは本当にスゴイです。)

スチュアートの話を聞いた後無言で立ち去る判事。、
そしてスチュアートの隣でかたまり気味のアレクサンダーです。


治安判事裁判所はスチュアートのケースの複雑さに対処することができなかったので
刑事法院に委ねる事に決めた。


ここはパブでしょうか。場所が変わります。
何気に一緒になってタバコを吸っているアレクサンダー。

A:「不名誉じゃないか。警察官が40人いて君は今も嫌疑をかけられているのか。」
A:「法廷弁護士が「殺人未遂」についての話をしたとき何て言ってた?」
S:「俺がパン切りナイフで隣人の首を切り落とそうとしたって事だと思う。」
A:「そんな事してないだろう?」
S:「ああ、でも彼が引っ越さなかったら俺はやってたよ。」

場所がお店から公園に変わります。
A:「つまり、君がボヨン、ボヨン、ヒューのベッドを作った隣人をホモと呼んだからおかしくなったのか?」
S:「いや、僕がそいつの事をホモって呼ぶと思ったんだ。」
A:「でも君はそんな事はしなかった?」
S:「してない。」
A:「じゃあ何をしたんだ?」
S:「そいつの友達にホモかどうか聞いただけだ。」

S:「冗談なんかじゃないぜ、アレクサンダー。ブザーが鳴った時俺は人生を見詰めてたんだ。」
その時アレクサンダーがキョロキョロしながら「どこかでカギをなくした。」と言います。

そしてアレクサンダーのお家。
鍵がないので窓から侵入するアレクサンダー。

A:「じゃあ、君はボヨン、ボヨン、ヒューのベッドを作った隣人をホモと呼んでなかったんだな。
君が彼の友達にホモなのかどうか聞いた時、友達は何て言った?」
S:「早漏で悩んでいるって言ってただけだ。
その時はすごく興味深いと思った。俺も同じような病気で苦しんでたから。」
何とか中に入りドアを開けスチュアートを誘います。
A:「来週、ノーフォークの友人たちに会いに行く。一緒に来なよ。」
S:「ダメだ。治安判事が言ってただろう。俺は裁判までケンブリッジから出る事は禁止されてる。」


続きます。