久しぶりにマーティンの振り返りその6です。
↓ Vanity Fairサイトより
Martin Freeman Breaks Down His Career, from 'The Hobbit' to 'Black Panther'
↓ Youtubeより
Martin Freeman Breaks Down His Career, from 'The Hobbit' to 'Black Panther'
青字がマーティンです。
「ホビット」
「いいえ、冒険に興味を持つものなどいないと思います。
危険で面倒だし心が休まらない。ディナーにも間に合わない。では良い日を」
後半はあまり自信がありません。
マーティンの言葉のチョイスはベネディクトとは違う難しさがあるような・・・・
オーディションの収録に行ったのを覚えてるよ
キャスティングルームに到着すると
監督する予定だったギレルモ・デル・トロからのメモが置いてあった。
「君に演じてほしいから実力を発揮してほしい、
でも言っておくが我々は君に演じてもらうつもりだ。」
感動したよ。かなりリラックスして脚本を読むことができた。
だから忘れてたんだよね、シャーロックの撮影のことを。
最初のシリーズの撮影中だったからずっと頭にはあったんだ。
ギレルモが監督を降板することになり彼から連絡があった。
「知ってるだろうけど私は降板するが君は候補者のままだ。
様々なハリウッドスターの名前を聞くことになるだろう
チームは君にやらせたいと思っている。」
強力な支援だよね。
でも僕にはシャーロックのシリーズ2があったからビルボは無理だった。
BBCは協力してくれない、シャーロック側も興味を示さなかった。
じゃあなぜ解決できたのか。
はっきり覚えてる、僕がロンドンのナショナルシアターにいた時だ。
舞台に立つためなんだけど、
エージェントのマイケルに「諦めないとダメだよね?」と聞いてみた。
「君は「シャーロック」出演契約をしたからね、申し訳ない。」
それから、リハーサルをしていたらマイケルから連絡があった。
「予定が変更になったよ」
ピーター・ジャクソンが「ホビット」の僕の撮影スケジュールを調整してくれたんだ。
だからまずは「ホビット」の撮影を始めてからシャーロックの撮影をして
それからもう一度ホビットに戻って完成させればいいと。
すごいよ、それって信頼の証じゃないか。
ビルボを演じられる人は他にたくさんいるのに
彼が僕にそれほど信頼を寄せてくれていたことに驚いた。
それに、彼が超大作映画のスケジュールを動かした、
本来こんなに早くは動かないプロダクションなのに、それってすごい事だ。
僕はとてもラッキーだと思ったよ、ピーターには今も感謝している。
僕はいつも感情が極端になりがちなんだ、いや、昔の話だよ。
物事には終わりがある。
ありがたいことに僕たちは撮影に集中した。
だけど最後の日、何人かが僕に近づいてきて感情的になってしまった。
彼らの声が途切れ始めると、何と言うか、ほら、2年半が終わるわけだから。
陳皮な表現だけど、僕たちは家族同然だったんだ。
先日、久しぶりにホビットを観たのですが
トーリンが死んでしまう場面は何度見ても泣いてしまいます。
マーティンの抑えた演技と言うのでしょうか、
号泣するわけでも叫ぶわけでもないですがそれゆえに深い悲しみが伝わってきました。
トーリンには生きていて欲しかったです。