あらためてシャーロックS4E2の感想です。
ファーストインプレッション的な感想はこちらです。
Sherlock 4-2 The Lying Detective ほんのちょっとだけ感想です。
今回も感想とは程遠い、ただの文句たれです。
ふと思い出しましたが今回のキーワードはゴーストでしたっけね。
しかも複数形のGohstsでした。
なるほど、モリアーティやメアリー、そして死んだはずのユーロスもゴーストと言えばゴーストだし。
このキーワードはクロニクルに掲載されていましたが、これもありました。
In many ways 様々な形で?いろいろな意味で?
ジョンはシャーロックを救っていると。
確かに半殺しにはしたけど一応シャーロックを救けた形にはなっていました。
例えそれがメアリーに言われて動いたとしても・・・くすん。
E2はみなさん仰っているようにE1に比べたらドラマとしてのシャーロックらしさが
少し戻ってきた事もあり、思ったよりも面白く観れました。
E1があまりにもアレだったからハードルが低くなっていたせいもあったりして・・・・
私的に、もう一つの要因はトビー・ジョーンズですね。
ホント怪演というにふさわしい不気味なシリアルキラーでした。
シャーロックもちゃんと推理していました。
偽フェイスの自傷を指摘してた場面も、ユーロスは確かに自分で自分を切ったりしてたと改めて納得。
偽フェイスが221Bにやってきて夜のロンドンを歩くあたりは、
もしかしたらフェイスはシャーロックが幻を見てるんじゃないか、
本当はひとりなんじゃないかというミスリードになっていました。
モファットさんはミスリード的なストーリーを書くのが得意なのかしら。
インタビューでも度々ファンをミスリードしてましたけど。
ハドソンさんも大活躍でした。Unaさんはやっぱり可愛いです。
ジョンとシャーロック(あとマイクロフトも)を手玉にとれるのはハドソンさんだけ、
っていう設定を最後まで貫いて欲しかったわ。
ボーイズの女神はひとりでいいと思うの。
ジョンとハドソンさんの掛け合い漫才も久しぶりに見れて嬉しかったです。
気になったところのひとつはS3でやったネタを繰り返しているかのような場面が多かった事。
ぶざまな探偵も汚い探偵もお腹いっぱいだし、
ドラッグやってジョンとモリーに怒られるパターンも2度目ですよね。
スタイリッシュな探偵はどこにいった?
篠田真由美先生が感想で「クルクル頭にヒゲが似合わない」と書かれていて、
そうかー、そうなんだー、と納得しました。
私は元々ヒゲディクトは好きではありませんが、戦火の馬もストレンジ先生も許容範囲ではありました。
だけどシャーロックだけは本当にダメで・・・確かにあの髪型だから余計にダメだったと思います。
あと、入院中に敵と対峙するのも2度目ですよね。
(マグヌッセンの場面は削除でしたけど)
モファットさんは病院のベッドに横たわる探偵と見舞い(?)に来る犯罪者の図が気に入ってるの?
前回も書きましたがシャーロックのIQ、少し下がったんじゃ・・・と思うような事もしばしば。
もはやこれは重箱の隅をつつくのと同じだと自分でも思いますが、でもやっぱり言いたいのだ~
目の前の妹に気づかないのはドラッグやってたし妹の存在を知らなかったし
仕方ないにしても、偽フェイスには気づきそうなものですけどね。
百歩譲ってヤク中だしフェイスが偽物だと気づかなくてもヨシとしましょう。
でもセラピストと偽フェイスが同一人物だということは気づいてもいいんでは・・・・
やはりユーロスのほうが上手と言うことなのだろうか。
とはいえシャーロックが偽フェイスと意気投合するのは兄妹だからなんでしょうね。
それにしてもジョンですよ。
スミスを刺そうとしたシャーロックを止めるまでは良かったけど、
そのあとの殴る蹴るはどう見てもやり過ぎだし、
しかもレストレードにシャーロックはダメな奴だよ、困っちゃうね、とか話していて本人ケロっとしてるし。
なんつーか、今回の事だけじゃなくシャーロックに対する不満がいろいろと溜まっていた模様。
更にジョンにとってマグヌッセンの件も単にシャーロックが撃ったとしか認識していない事が判明。
E3ラストのジョンの苦悩っぽい表情は何だったのか。
ベルグレービアではアイリーンに愛がある殴り方だと言われましたが
今回は愛のかけらもない憎しみだけの殴り方ってことなのかしら。
・・・・この話、モファットさんはちゃんと覚えてるでしょうね・・・・
スミスから自白をとるためには入院が必要だったシャーロックにとっては
ジョンの暴行も計画のうちというか、想定内だったわけです。
全てお見通しだった流れはやっぱり好きかな、シャーロックらしくて。(内容はともかく)
偽フェイスの杖を見たシャーロックが瞬間的にジョンを思い出したのも切なかったし、
ジョンが杖を病室に置いていく場面も良かったです。
杖もこのドラマには欠かせない大事なアイテムですし。
ジョンがマイクロフトのわずかなミスからもうひとりの兄弟の存在を指摘していて、
このあたりのジョンの勘の良さは変わらずでした。
関係ないけど「お前が殺した」と言われたときのBGMにはちょっと引きました。
何というか、シャーロックらしくないなあと思いましたが・・・
でも今回もデイヴィッド・アーノルドでしたよね、確か。
そしてメアリーですが、
モファティスはメアリーをボーイズの女神、ハドソンさんの立ち位置にしたかったんでしょうね。
彼女の死を活かすにはそうするのが一番だし。
だから彼らの仲直りにも介入させたのだと思います。
いや、しかし、
結局ジョンの中心はどこまでいってもメアリーなのがねー。
シャーロックを撃ったことも過去を偽っていたこともあっさり許しているし、
今回もDVDを見てやっとですよ、やっと重い腰をあげてるし。
221Bでついにお互いに向き合う事になったふたり・・・だったら良かったのに。
なんで大の大人が仲直りするのに死んだ妻の力が必要なんでしょ。
ジョンもシャーロックも今回自分の意思で行動したわけではない上に
メアリーを介入させてお互い向き合わせ、彼らの成長です!と言われてもね。
ジョンがシャーロックにアイリーンを推しながら自分の心の内を吐き出して、
ジョンがやっと自分の心と向き合ったとき、メアリーは消えていく。
この場面はすごく感動的だし、良い演出で私もかなり好きだったりします。
だからこそ、ふたりの仲直りとは別にやってほしかったなあと。
というよりもホームズドラマでやらなくても良いのでは・・・・
まーそれを言ってしまうとS4全体がそのワードなんですけど、
モファットさんが「ホームドラマ」だと言っている以上、諦めるしかないですね。
今まで誰もやったことのないホームズを作りたかったのかもしれませんが、
原作に熱心なファンがいる作品であまりにもキャラクターやストーリーが
オリジナルになってしまうとファンは離れてしまうものです。
ドラマのハンニバルもその典型だったように思います。
ジョンの浮気はユーロスの存在をE1からそれとなく散りばめたいのもあったのかと思ったりします。
シリーズ通して、ラスボスの存在はいつもE1から匂わせてますし。
何も浮気じゃなくても・・・と思いますがジョンを追い詰めるには必要だったという事ですね。
で、さんざんジョンにシャーロックを攻撃させてずっと仲違いさせ、
ファンのイライラMAXになったころにあの場面ですよ。
実は私はモファティスの意図が透けて見えるようであまり好きではありませんでした。
ハグをすればいいってもんじゃないんだよー。
彼らをくっつけて欲しいと言っているわけじゃないんだよー。
ジョンがゲイと間違われるくらい友達以上恋人未満のブロマンスなふたりが好きだったの。
何が違うのかと言われそうですが、違うんです。
だからやたらしつこくアイリーンをオススメするのも、
欧米ではパートナーがいて一人前だったりするのでわかるんだけど、
そもそもシャーロック・ホームズは常識からかけ離れているのが魅力のひとつなので、
何でもかんでも当てはめないで欲しいところ。
でも昨今の映画やドラマ事情を鑑みると、
女性を活躍させないとやっぱりいろいろうるさいのかな。
何でもかんでも平等にってなるとせっかくの世界観が壊されていってしまう弊害もありますよね。
女性が活躍する映画やドラマもたくさんあるんだし。ワンダーウーマン観たかったわ。
E2のラストにも書いた感想ですが、シャーロックが帽子を被る場面。
I’m Sherlock Holmes. I wear the damn hat.
このセリフは結局マインドパレスでのジョンのセリフなんですが、
ジョンの言いつけをちゃんと守るだーと思いましたが
よく考えてみればあの場面はシャーロックの妄想なんですよね。
だからジョンにしてみればこのセリフが何のことかわかってないと思うんです。
でも、メアリーがシャーロックに帽子被れーと言ってるのは
このメアリーはジョンなのでジョンの希望って事になるのでしょうか。
ややこしい・・・・
S3終了後からずっと続いていた兄弟騒動。
トムヒがホームズ兄弟の最有力候補でしたがまさかの妹とは・・・
でも素直に驚くとモファティスの思った通りになるから嫌なんですよ。
もうひとつびっくりしたのがマイクロフトの春・・・・マジですか。
これは複雑だな、私。マイキーが人間だったなんて・・・・
それにしてもシャーロックがどことなくストレンジなのはストレンジの撮影が終わったばかりだからだろうか。。。
また長々と文句ばかり書いてしまいました。
そしていよいよ今日E3放送ですね。とうとう最終回(仮)です。
みんなの感想が楽しみです。