Sherlock Series 4 Episode 3
Director:Benjamin Caron
Writers:Mark Gatiss and Steven Moffat
燃えていく屋敷を見つめるマイクロフト。
221B。
MH:そして彼女は連れて行かれたのだ。
SH:どこに?
MH:もちろん相応な場所だ・・・と、誰もが思っていた。
しかし、そうでもなかった。彼女はそこで死んだのだ。
JW:なんで?
MH:また火をつけたんだ。だが今回は助からなかった。
SH:うそつけ。
マイクロフトの話にすかさず突っ込むシャーロック。
ジョンは「え?」って顔をしています。
マイクロフトはそれを認めます。
MH:うそもまた優しさなのだ。
さらに苦しませることのないように確認できる死体がない理由としてこの話をしたのだ。
SH:両親の更なる干渉も封じこめたしな。
MH:それもある。
ユーロスの精神病の深刻さや能力のレベルは普通の施設への収容を望むことはできなかった。
ルディおじさんが対処することになった。
SH:彼女はどこに行ったんだ、マイクロフト。妹はどこに?
MH:「シェリンフォード」呼ばれる所が島にある。
「封じ込めることができない」と言われているものを封じ込める事を唯一の目的とした、
堅牢で完全に閉ざされた軍事施設だ。
MH:道の下に潜む悪魔を我々はここで捕らえる。
シェリンフォードは刑務所や精神病院にとどまらない、
内部から世界の治安を守るために作られた要塞なのだ。
MH:天国は騙されやすく、また恐れを抱いている者のためのファンタジーだが、
地獄に行くための地図なら渡そう。
妹が幼いころからいる所だ。彼女がそこを離れるわけがない、一日たりともね。
君たちが誰と会ったにせよ、彼女のはずがないんだ。
その時、キッチンのほうで窓ガラスが割れる音がします。
何事かとみんなでキッチンのほうを見るとユーロスの歌声が聞こえてきます。
迷子になった私♪ ああ、誰が私を見つけるの♪
古いブナの木の深いところかしら?♪
早く私を助けて♪ 東風が吹いている♪
Sixteen by sixよ、お兄ちゃん。下に行こう♪
(※すみません、超怪しいです。原文は下です。)
I that am lost
Oh, who will find me
Deep down below
The old beech tree?
Help succour me now
The East Wind’s blowing
Sixteen by six, brother
And under we go.
MH:下がるんだ。できるだけ下がりなさい!
JW:何これ。
私の魂を探して♪ 柳の花の陰にいるわ♪
SH:ドローンだ。
JW:それはわかってるよ。何を運んで来たんだ?
SH:上に乗っている銀色のは何だ?マイクロフト。
MH:DX-707。私はこれの相当量の購入を認可したのだ。
「忍耐の手りゅう弾」と言われている。
ドローンは静かに床に降り立ちます。
JW:「忍耐?」
MH:モーションセンサーが起爆装置だ。我々の誰かが動けば手りゅう弾は爆発する。
SH:どのくらいの威力だ?
MH:確実にこのフラットを破壊し、死人が出る。
多少強度のある壁であれば隣人たちは大丈夫だろうが、
下に落下して、もし下のカフェがオープンしていたら心配だ。
SH:日曜日の朝だから休みだ。
JW:ハドソンさんはどうなる?
イヤフォンでヘビメタを聞きながら掃除をするハドソンさん。ロックだぜ。
SH:彼女の日課で考えると、あと2分かかると思う。
JW:フラットの奥のほうで掃除機をかけてるんだな。
MH:で?
JW:それが終わってくれれば安全かな?
JW:いずれは動かないとダメだよな。彼女を助けるためにも。
SH:掃除機が止まって、フラットの奥のが片付くまで8秒だ。
フラットがきれいになれば素早いよ。それから動けばいい。
SH:トリガーが反応するまでの時間は?
僕たちが動いてからどのくらいで爆発する?
MH:最低でも3分で爆発半径から立ち去らなければならない。
SH:ジョンと僕は窓から逃げるからあなたは階段を使え。ハドソンさんと一緒に逃げてくれ。
MH:私が?
SH:あなたのほうが近い。
MH:お前のほうが早い。
SH:速度は距離ほど重要じゃない。
MH:そうだな。
JW:彼女はだんだん奥に動いていってる。
SH:残り1分だ。電話はできるか?
MH:電話?
SH:ジョンには子どもがいる。別れを言いたいかも。
MH:すまない、Dr.ワトソン。少しでも動けば手りゅう弾が作動してしまう。
理解してくれるか。
JW:オスカー・ワイルドだ。
MH:何だって?
JW:彼は「真実はそれほど純粋ではなく、単純なものでもない。」と言った。
「真面目が肝心」のセリフだ。学生時代に演ったよ。
MH:私もだ。思い出したよ。私はブラックネル夫人を演じた。
SH:ああ。素晴らしかったよ。
MH:本当にそう思うのか?
SH:ああ、本当だ。
MH:それを聞いて安心したよ。ずっと知りたいと思っていたのだ。
そしてシャーロックが静かに言います。
SH:Good luck, boys.
SH:3、2、1、Go!
3人はそれぞれの方向に動きます。
すぐに爆発が起こりました。
シャーロックとジョンは2Fの窓から飛び降ります。
続きます。
窓を突き破るシーンはちょっとアレですが(笑)
全体的に会話もテンポも良いし、何だかんだと協調する3人がカッコいい場面だと思います。
マイクロフトの「天国~」のセリフの原文です。
Heaven may be a fantasy for the credulous and the afraid,
but I can give you a map reference for Hell.
私の訳のいい加減さは置いといて、「Hell」ってそういう事なんでしょうか。