That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ブレグジット

2020-01-03 11:03:27 | 映画+Benedict Cumberbatch
Brexit: The Uncivil War

Based on All Out War: The Full Story of How Brexit Sank Britain's Political Class by Tim Shipman
Unleashing Demons: The Inside Story of Brexit by Craig Oliver
Directed by Toby Haynes
Channel4 2019
公式サイト
Brexit: The Uncivil War

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、ブレグジットです。
ストーリーはブレグジットそのものよりもドミニク・カミングスにフォーカスされているので
あまり知識が無くても楽しめるようになっています。
このカミングスですが高慢な態度と辛らつな発言で我が道を行くタイプ。

これ誰かを思い出しませんか?
早口で持論をまくしたてるところとかそっくりなんですよ。
今までスチールのビジュアルがダメで敬遠していましたが動くカミングスの可愛さったら。
やはりベネディクトを侮ってはいけないと思いました。
ハゲでも気にならないほどシャーロックなカミングスはキュートでした。
・・・ファンはこれだからダメなんですよね。すぐに結び付けたがるという・・・わかっています。

内容について少しだけ。
登場人物は実物に似ている人が多い印象です。

離脱派
ダグラス・カースウェル 
保守党から独立党に移った元下院議員(のちに離党)

サイモン・ペイズリー・デイ

マシュー・エリオット
ロビイスト

ジョン・ヘファーナン

EUの残留か離脱かの国民投票が決まりこのふたりが離脱派の指揮に選んだのがドミニク・カミングスでした。

ドミニク・カミングス
マイケルゴーブの元特別顧問

ベネディクト・カンバーバッチ

ストーリーはカミングスが離脱派をどのように勝利に導いたかが描かれています。


残留派
クレイグ・オリヴァー
首相の報道官

ローリー・キニア

カミングスとオリヴァーには少なからず因縁めいたものがあるみたいですが
詳細は明らかにされていません。


カミングスのとった戦略。
ひとつは明確なスローガンを打ち出し有権者の感情に訴え、
離脱による利益を前面に出すこと。



残留派の「I.M IN」に対し離脱派は「Get take back control(支配権を取り戻す)」


もうひとつはSNSを使い300万人いると言われている浮動票を見つけ出し取り込むこと。
それはAggregateIQの共同創設者、ザック・マッシンガムの提案でした。


ゴーヴとジョンソンも離脱派に合流します。

マイケル・ゴーヴ
保守党 司法相

オリヴァー・モルトマン

ボリス・ジョンソン
保守党 ロンドン市長

リチャード・グールディング

毎週支払うEU拠出金3億5千万ポンドを国民保健サービスへ、と書かれたバスでキャンペーン。


当初は残留が勝つ見込みで国民投票を行ったキャメロン首相ですが
蓋を開けてみれば国民のEU加盟に対する不満の蓄積は大きく次第に離脱派が有利になっていきます。
特に移民問題は労働党や保守党が今まで避けてきた分、離脱派が国民の不満を代弁する形になってしまったように思えます。
離脱することのメリットもありますがデメリットも大きいはずなのに。

オリヴァーが言います。
「このキャンペーンは20年前から続いてきたものだ。EU懐疑は自分たちも利用してきた。」


投票まであと1週間を迎えた日、労働党のジョー・コックスが殺害されます。


地下鉄で偶然会ったふたりはパブに行くことに。


国民投票によって国が2分されてしまったとオリヴァー。


子どもの未来を考えたことはあるか?と聞かれ
「考えている。到着したのはみんなが待っていた列車じゃなかっただけの話だ。
列車は止められない。この新しい政治は君にはコントロールできない。」とカミングス。
「君にもできないだろう。」とオリヴァー。


しかしこのふたり、片方は髪を抜きもう片方は増やしてるってどういうこと・・・


投票は離脱の勝利で終わります。
ボリス・ジョンソンは言います。
「国民投票が間違いだったと言う声もあるがそうは思わない。国民の命運は国民が決めるべきだ。」



後日、カミングス情報コミッショナー事務局から調査をされます。
調査の場でのカミングスの発言。
「国のシステムは破綻していた。僕がリセットした今でも短期的展望、利己主義、狭量な考え方で政治が行われている。
ただ願っていた。わずかでも想像力やビジョンを持った人、向上心を持った人が好機を見出さないかと。」


そしてしばらく黙るカミングスに議長が「終わりですか?」と聞くと
「終わりだ。僕たちみんな。」と話すと席を立ちます。



最後までドラマに惹き込まれた一因は
やはりベネディクトの早口で軽快なテンポのセリフが心地よかったからだと思います。
難しい表現はほとんどなく戦略もわかりやすく説明されていました。

イギリスは今ボリス・ジョンソンが首相になりカミングスは彼の上級顧問になっています。

国民投票の難しさが描かれていたように思います。
国民の命運を決めるからこそ国民だけに委ねてはいけなかったのでは・・・
カミングスの言う通り国民のためと言いながら結局利己主義な議員たちによって左右されているような気がします。
難しい話はわかりませんがこれから先どうなるんでしょうね。


でもやっぱりハゲはこれっきりにしてね。

グリンチ

2019-09-03 18:28:15 | 映画+Benedict Cumberbatch
The Grinch

Directed by Scott Mosier Yarrow Cheney
Produced by Chris Meledandri Janet Healy
Screenplay by Michael LeSieur Tommy Swerdlow
Based on How the Grinch Stole Christmas! by Dr. Seuss
Starring Benedict Cumberbatch Rashida Jones Kenan Thompson
Cameron Seely Angela Lansbury

15分のダイジェスト版
THE GRINCH All Movie Clips + Trailer (2018)

予告編
THE GRINCH Official Trailer (2018)

共に字幕はありません。
日本語版だと吹き替えになってしまうので・・・


グリンチは結局映画館に行くことができなかったのでアマプラで観ました。夏に。
思ったよりもグリンチの悪行がソフトだし悪人がいないので安心して観れる映画でした。
絵もほどよいデフォルメがとても可愛いかったです。

とにかくフーヴィルの村全体がかわいすぎ。


みんな楽しそうにクリスマスの準備をしています。


クリスマスが大嫌いなグリンチはとてもイライラしています。


グリンチはサンタに化けて村のクリスマスを盗むことにしました。


その頃、村の少女シンディは朝から夜まで働き詰めの母親を助けてほしいとサンタにお願いするため
クリスマスの夜にサンタを捕獲する作戦を考えます。


発明家のグリンチはハイテクを使い村のツリーやプレゼントをすべて盗み出します。
わんこでも使えるコーヒーマシンといろいろ作ってたりしてかなり器用です。


ところが村からクリスマスの歌が聞こえてきます。
ツリーもプレゼントもないけれど大切なのはクリスマスを祝う心だと無理人たちが集まりました。


その姿や歌の美しさに心うたれたグリンチは村人たちに謝罪をします。
彼は小さいころひとりぼっちでクリスマスを過ぎしていたのでクリスマスを嫌っていました。


村の人たちはグリンチを受け入れクリスマスディナーに招待します。
グリンチはやっと気づきます。
嫌いなのはクリスマスではなく孤独だということを。


エンディングではシンディのママのためにグリンチが家事を楽にするマシンを発明していました。
映画の中でも所々で垣間見せるグリンチの優しさは伝わってきました。
わんこのマックスがあんなに慕ってるんですから悪い人ではないんですよね。

グリンチはベネディクトが演じていましたが
すごく自然でまったくベネディクトを意識せずに観ていました。
やっぱり七色の声の持ち主ですね。
久しぶりにThe Snowman and the Snowdogの朗読も聞いちゃいました。
私生活でも子どもたちに絵本を読んであげてるのかな。


最近殺伐とした作品が多いのでこれからはこんな優しい作品にもたくさん出てほしいです。

ドクター・ストレンジ鑑賞(ネタバレなし)

2017-01-28 09:09:56 | 映画+Benedict Cumberbatch
何と今回は初日に行くことができました。
びっくりびっくり。
これもごるちゃん、Rちゃんのおかげです。いつもありがとう。


さて、前日にチケットを購入した時はかなり空席がありましたが
当日はほぼ満席だったのでちょっと安心(私が安心してどうするんだ)
ちなみに日本橋TOHOで3DのDOLBY-ATMOS。
実はDOLBY-ATMOSは初体験な私。本当に天井にスピーカーがありました。

いや本当は2Dで観たかったのよ。
インセプションな映画を3Dで観たら確実に酔いそうだし。
酔ったらどうしよう・・・と少々不安を抱きながらも映画が始まりました。

冒頭の引き込まれそうなリアル感に、ちょっとヤバいかも、と思いましたが
そう思ったのは始めだけで全然大丈夫でした。

そんなわけで今回はネタバレなしのただの感想をちょっとだけ。

何といってもやはりマーベルはオープニングが最高ですね。
NEW Doctor Strange Marvel Intro Logo 2016 HD (Phase 3)

ストーリーも壮大ですが何といっても映像が本当にすごいです。
お金かかってるなあ。そして役者は大変だなあとも思いました。
ベネディクトも言っていましたがそれだけすごいアクションでした。

ヒゲディクトだし白髪もあってかなり老けてる印象でしたが、
それでもやっぱりベネディクトの演技にはいつも引き込まれてしまいます。
退屈させない魅力があるとあらためて思いました。


もちろん、
ベネディクトだけではなくマッツさんやティルダさんなどみなさん素晴らしかったです。

ちなみに、
つい先日ローグワンを観に行ったのにふたりともマッツさんに気づかなかったご様子。
さすがに違い過ぎるか・・・
「ローグワン」


「Dr.ストレンジ」


もちろんスタンリーもちゃんと出ていましたし
NYにはスタークインダストリーズのタワーもちゃんとありました。

最後まで飽きさせないのはさすがマーベル映画と思いましたが、
難を言えば、ちょっと短時間で詰め込み過ぎなのかなという印象。
それぞれのキャラクターの強さとか凄さがイマイチ伝わらなかったような気がします。

トレーラーに出ていた場面がなかったりしたので結構カットしたのかもしれません。
もう少し掘り下げて欲しかったかな。

それはまた次回に期待するとして、
ストレンジさんもエンディングのあと館内に明かりが点くまで立ち上がってはいけない構造になっています。
もしかしたらこれが一番ネタバレになりそうなので明言はしませんが、
最初のエンディングのあとの映像に思わず小躍りしたくなったのは私です・・・・ふっふっふー。


そうそう、マントも可愛かったです。
これは良いキャラクターでしたよ(笑)てか欲しいわ、これ。


今後、出演が決まっているのはソー3とアベンジャーズでしたっけ。
でもご本人忙しすぎてアベンジャーズの撮影はスタントが多いのだとか。

これからもドシドシ主役のオファーが来そうですね。
派手なハリウッド映画も楽しいですがThe current warのような映画も勉強になって面白いです。

大した感想ではありませんでしたがこの辺で終わります。
先日拾った画像がつい面白かったので。

REV.Rosencrantz & Guildenstern Are Dead on NT50th

2014-09-17 21:34:16 | 映画+Benedict Cumberbatch
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」

Written by Tom Stoppard
1966年 英国

如月さんからベネディクトの舞台の部分がYoutubeにUPされていると教えてもらったので追記しました。
そして、何とMistyさんがアンスコさん、ドミニク・クーパーさんのAngels in Americaのセリフを、
訳してくださったのでそれも追記しました。大まかだと仰っていますが内容は十分に伝わります。
すごいー、このページが豪華になっていく~。
勿体ないのであらためてUPすることにしました。
本当にありがとうございました!
あ、ついでにAngels in Americaの動画も見つけたのでリンク貼りますが多分字幕がベトナム語(笑)
BBCで放送したNT50の動画のリンクも追加しました。

National Theatre 50周年のイベントが去年の11月に行われ、これまでにNTで上演したいくつかの作品を
約2分間上演し、ベネディクトも参加していました。
BBCで放送したNational Theatre がPしている50years の動画です。0:30くらいにベネディクトが出てきます。
https://www.youtube.com/watch?v=E6Cbtg5-jxI
当時、イベントの特集をBBCで放送していましたが上演の模様までは放送しなかったので、
残念!と諦めていたところにNTがDVDを発売するというので購入したのですが、
届いたのが多分SherlockS3放送の真っ最中だったかで私もブログにUPするのに夢中になってたんでしょうね。
後回しにしていたらいつしか忘却の彼方に・・・私の忘れっぽさは今に始まった事ではないのですが(涙)

そんなこんなで先日ふとその事を思い出してDVDを引っ張り出し、観るに至りました。
プログラムは、ハムレットやリチャード3世、戦火の馬など古い作品からわりと新しいものまであり、
出演者も錚々たるメンバーなんだと思います。私が知っている方ではヘレン・ミレンさん、マギー・スミスさん、
マイケル・ガンボンさん、ジュディ・デンチさんもいらっしゃいました。
そしてアンドリュー・スコットさんやドミニク・クーパーさんもいましたよ。

ベネディクトは「Rosencrantz & Guildenstern Are Dead(ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ)」で
ローゼンクランツ役をしていました。
この話はハムレットのスピンオフ的なお話で、クローディアス王がハムレットの様子を探らせるために
よびつける学友2名がローゼンクランツとギルデンスターンです。
ハムレットの劇中ではほとんど出番はなく、暗殺が失敗した時に「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」と
報告されるくらいの端役ですがイギリスの劇作家トム・ストッパードがこの2人を主役に書いたものが、
「Rosencrantz & Guildenstern Are Dead」だそうです。

私もまったく知らなくて調べていたらこの話は映画にもなっていて、ローゼンクランツを何と、
ゲイリー・オールドマンが演じていました。観たい―、と思いましたが残念ながらTSUTAYAにはなかったです(買え)
画像だけ観ましたがゲーリーさんがものすごくかっこいいです!
映画の詳細はこちらを。
ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
また日本でも舞台で上演されていたらしくウィキがあったのでちょっとだけ引用します。

2人は『ハムレット』におけるのと同様、無能で、状況をあまりよくわかっていない小悪党といった役回りにある。
ハムレットと2人の関係は登場頻度の上では原作と逆転しているが、
ハムレットを監視しているつもりで実は手玉に取られており、
ハムレットの企みで確実に殺される運命にあることでは原作と変わりない。
しかし状況を理解できない2人は、ほとんどの時間を、状況に対応して行動するためでなく、
機知ある会話や状況の分析や予測に費やす。この膨大な、状況に対して全く働きかけることのない無意味な会話は、
とりわけ劇の中心的人物が目的を持たず、自らの置かれた状況を理解していない。

こんな感じですが、とにかくハムレットを知らないと話がまったくわからないそうです。

ローゼンクランツがボケでギルデンスターンがつっこみの関係のようですが、
映画版のローゼンクランツがかなりボケたシャーロックというような感じなので、
この設定でシャーロックを見たいという感想がありました。そっかー(笑)

それにしてもベネディクトは舞台映えするんだなーとしみじみ思いました。
そしてこの衣装が当時話題になった「かぼちゃパンツ」なんですよー。そこも要チェックです(笑)

ハムレットは昔々に読んだきりであまりよく理解できていない事もあって、
かなりかなり残念な訳になっていますが、いつものごとく片目でご覧いただけると幸いでございます。
Please let me know if you found my mistake.

ベネディクトの説明から始まります。

ちょっと寝起き感が・・・疲れてるのかしら(涙)
初演は1966年でハムレットの学友二人の話だという事、そして死は永遠のミステリーだと話しています。

Youtubeのリンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=-t5UTLkfoUs
Kisaragi-san Thank U so very much!


ローゼンクランツ→ RO
ギルデンスターン→ GU

右側のローゼンクランツがコインを放り投げますが何度やっても「表」しか出ない所から始まります。
ほとんどローゼンクランツが話しています。

RO:
Heads.(表)
Heads.
Heads.
Heads!

GU:
今後の事を考えないと。
RO:
それが普通だ。
GU:
結局、人は常にそれを考えるんだ。今も・・・今も・・・そして今も・・・
RO:
キリがないな。だが永遠には続かないだろう。

RO:
君は自分が死んで蓋をした箱の中に横たわることを考えた事はあるか?

GU:
いや。
RO:
僕も考えない。それを考えて落ち込むのは愚かだ。
つまり、箱の中で生きているようなものだと思うし死の現実を考慮することをいつも忘れる。

RO:
・・・あまり違いはないけど。
そうだろう?つまり君は箱の中にいるなんて事は思いも寄らないだろう?
それはまるで箱の中で眠るようだ。
箱の中でねむりたいわけではなく、いいかい、君は目覚めると死んでいて、空気もなくならない、最初にまず君はどうする?

RO:
箱の内側から離れて。正直言うと僕はちょっと好きじゃない。
だから僕はその事を考えない。
君はどうすることもできないだろう?
箱に詰め込まれて永遠にそこにいる
君が死ぬという事実を考慮して考えてくれ。もし僕が君を箱に詰め込もうとしながら生きるべきか死ぬべきか?と質問したら?
当然君は生きたいと思うだろう。死ぬよりは箱の中でも生きている方がマシだ。
僕はそう予測する。君には少なくともチャンスがある。
君は考えながら横たわることができる。ああ、少なくとも僕は死んではいない。
すぐに誰かが蓋をドンと叩いて、出すように言いそうだ。
『おい、お前、何とかという奴!そこから出てこい!』

GU:
死ぬまでもがく必要はないだろう。
RO:
もし僕が君だったらそんな事は考えないようにするよ。
君は気が重くなっているだけだ。
永遠とは恐ろしいな。つまり、どこに終わりがあるんだ?

END
何だかよくわかりませんね・・・ほぼ当てずっぽうの訳になってしまいました。申し訳ないです(泣)

もうひとつ、アンドリュー・スコットとドミニク・クーパーの舞台もご紹介。
「Angels in America(エンジェルス・イン・アメリカ)」

1980年代のニューヨークを舞台にエイズに冒された同性愛者たちと、
その周りの人間模様を描いたトニー・クシュナーの戯曲です。
この方自身も同性婚をしているそうです。
これはHBOでドラマ化もされているようでアル・パチーノ御大も出演されています。
ドラマの詳細はこちらが詳しいです。
エンジェルス・イン・アメリカ

Youtuneのリンクです。ベトナムだと思うのですが・・・よくわかりません。
https://www.youtube.com/watch?v=IRkC6LO8-q0


ドミニク・クーパー@ルイス

アンドリュー・スコット@ブライアー

Misty-san Thanks so so very good much!!

ルイスのおばあさんが亡くなったようで、ブライアーが「おばあさんは、気の毒だったね。」と言って始まります。
ルイスはゲイであることを隠しているからか、「君を紹介しなくて、悪かったな」と。
以下、おおまかな会話です。

ルイス:L
ブライアー:B

L: 機嫌悪いな。ネコはまだ見つからないのか?
B: 君のせいだ。だから言ったのに。ネコに“シヴァ”なんて名前をつけるから!シヴァは、犬の名前だ。
L:僕はネコじゃなくて犬を飼いたかったんだ。犬は賢い。(Dogs have brain)
B:猫には直観力がある。(Cats have intuition)

こういう、日常的なことでちょっともめた後、
ブライアーが「僕は、できるだけのことをしたのに。シヴァ!帰って来て!」と叫んだあと、
意を決したように腕をまくって、痣を見せます。
「それは何だ?」と聞かれて「K.S(カポジ肉腫)だよ。ベイビー」と答えます。
「僕は死ぬんだ!」と叫ぶブライアーを、ルイスは抱きしめますが、
(多分)「これが、どんどん広がっていくんだー」みたいにしゃべり続けるブライアーに、
「Fuck you! Fuck you!fuck you!」と、ルイスが黙れ!みたいな感じで抱擁を解いて。

L:どうして、黙ってたんだ?
B:怖かったから
L:何が?
B:君に捨てられるのが。
そのあと、ルイスは急に立ち上がって、
L:おばあちゃんの埋葬に行かなきゃ
B:…それから、帰ってくる?
L:…それから、帰ってくるよ

END
この後、ルイスはブライアーの元には戻らず姿を消し、ブライアーのところには天使が現れるんですね。
せ、せつない(涙)

最後にフィナーレのご紹介。
「The Habit of Art」
暗闇に出演者たちが集まります。

右端にアンスコさん、中央後ろのちょっと右あたりにベネディクトがいます。
その少し前にはデンチさん。
壁にたくさんの上演作品のタイトルが浮かび上がります。
最後に明るくなりみんなでカーテンコール。
カーテンコールで手を繋ぐのは当たり前の光景なんですけど、
このふたりが繋いでいると何だかドキドキしてしまう私って本当に(クズ)



出演者だけではなく舞台を支えたたくさんのスタッフや制作サイドのみなさんも舞台にあがりご挨拶しています。
カーテンコールになるとみんな顔が輝いてます。達成感なんでしょうかね。
沢山の声援と拍手に包まれ、こうして直に観客の手ごたえを感じられるのも舞台の良さなんでしょうね。
もっと早く観ればよかったなーと今更ながら感じます。

THE FIFTH ESTATE その5

2014-09-17 07:17:01 | 映画+Benedict Cumberbatch
「フィフス・エステート/世界から狙われた男」

2013年アメリカ/ベルギー
監督:ビル・コンドン
脚本:ジョシュ・シンガー
原作・脚本:ダニエル・ドムシャイト=ベルグ, デヴィッド・リー, ルーク・ハーディング

あらためて、TIFFでのTIG、観客賞おめでとうございます!
嬉しいですね~。去年のTFEは悲しい結果でしたから喜びもひとしおだと思います。
Imitation Game wins Toronto top prize.
The Imitation Game has won the People's Choice award at the Toronto Film Festival.
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-29200886

映画の内容が含まれますのでご注意ください。


今回は少し長めですが例のあのセリフまで一気にいきます。

続きです。

アサンジさんに指示されたミッションをこなすべく頑張るダニエル。
まずは、リークした人が銀行に存在するのかどうか、実際に銀行に電話をし間違いを装って確認します。スパイか(笑)
そこに「TBellman」からチャットにメッセージが入ります。
メッセージには「僕はThomas Bellman(トーマスベルマン)。スイスのスポークスマンだ。」とあります。
「文書の作成者は確認できたか?」と聞かれ「出来た、文書は本物だ。」と返答します。
すると「JayLim」から「ジュリアンはいる?」と入り、アサンジさんが「今ちょうどケニアに入国した」と答えます。
「どうした?」とアサンジさんに「告発者が我々と会うから誰か4時までにリエージュに行ける?」とJリムさん。
Tベルマン「ダニエルがドイツにいるから遠くないだろう。」
Jリム「彼は行くかな?」
ジュリアン「I think so...If not too busy sucking off THE CORPORATE OVERLORDS:P」
日本語字幕は「マスかきで忙しくなきゃな。」とありましたが、原文はもう少し卑猥な感じ?
アサンジさんが「初仕事の準備はできたか?007」とダニエルにメッセージ。
備品倉庫?の中でこっそり電話しているところにアンケが入ってきます。
ダニエルが「秘密の調査だよ」と言うとちょっと意味深な笑顔で「じゃ、庇ってあげる」と部屋を出て行きます。

リエージェで告発者と会うダニエル。
銀行が巨額の脱税をしている事、昨年だけでもドイツに対して300億の税をごまかしている事を説明します。
全貌の説明をできるか?とダニエルに、銀行だけではなく世界中の顧客がやってるんだ。金を守るためなら何でもする、
と、言うので「リスクは承知だが、我々は鉄壁だ。脅迫対策の経験者は数百人いる。セキュリティも万全だし匿名も守る。」
ダニエルはそう説得します。かなり大きく出ちゃったダニエルでした。
「わかった。そのかわり全責任を負ってくれ。名前は・・・」と告発者に、
「シュミット。ダニエル・シュミット」と偽名を名乗ってリエージェのカフェを後にします。

アサンジさんに電話で報告するダニエル。
ケニアにいるアサンジさんは「明日には世界中に知れる。すごく大きな話題になる。彼らは終わりだ。」と言います。
そして「ベルマンに報告書は?」と聞き「今夜中には送る」とダニエルが答えると、
「ダニエル、忘れるな。The courage is contagious.(勇気は伝染する)」
アサンジさんの「勇気は伝染する」はいたるところで発言しています。
そしてこのケニアはのちにアサンジさんがアムネスティ・インターナショナルから表彰されるきっかけとなった、
モイ大統領の汚職疑惑に関するレポートのこの年の8月に公開をしています。
今回のケニアでも大規模なデモが行われており政府側がこれを鎮圧している様子が映し出されています。
年末に行われた大統領選挙とその後の政治的混乱を伴い、翌年には「ケニア政府とつながった暗殺団の存在を暴露しています。

これは同国の人権委員会が入手した証拠によって作成されており、人権活動家が殺害された事件の捜査を担当していた
4人が殺された疑惑を調査したレポートです。
これによってアサンジさんは表彰されることになります。

チューリッヒ。
ジュリアスベア銀行のリークが公開され銀行では大慌てで対応します。
全てが露見したとき激怒したチューリッヒの銀行家が公開は違法だとしてカリフォルニアの裁判所に訴えました。
それにより同州のドメイン管理事業者ダイナドットに対してウィキリークスへのアクセスを停止させる命令が出ます。

その頃、ダニエルはアンケと一夜を過ごします。
しかし、アメリカのサイトが閉鎖された事でアサンジさんから招集がかかりアンケをおいて夜中にそっと部屋を出ます。
出る時に「携帯電話は盗聴防止になってる?」とダニエルに「そんな電話しない言い訳は初めてだわ」と返されます。

ウィキリークスはベルギーなど他国に多くのミラーサイトを保有しているので、
記者たちをしちらに誘導してTwitterやブログにも載せようとダニエルが提案します。
電話で話しながら待ち合わせ場所でダニエルと合流するアサンジさん。
「歴史を作るのは楽しい?」とダニエルに言います。

Twitterで次々に情報が広まっていきます。
「サイトを閉鎖すれば悪事を隠せると思っているなら銀行は21世紀の情報伝播を理解していない。
ミラーサイトがあるんだ。電子フロンティア財団の支持は嬉しいけど既に世論は勝利の審判を下しているんだ。」
アサンジさんが電話で話しています。
ふたり横並びに座って作業をしている時にアサンジさんが指についた食べ物をなめた後に自分のシーンズで拭くので
かなり気になりじっとガン見するダニエル。

ロンドンのガーディアン本社。
ニックさんが編集主幹のアランさんと若い記者のイアンにアサンジと彼のプログラマー集団の記事を載せるよう説得をします。
「彼らを支援しなければ」そう言ってニックは「大手銀行vsウィキリークス」の記事を渡します。
このイアンがGQでベネディクトと一緒にいた「ダン・スティーヴンス」さんです。

「ガーディアンもCBSもミラーサイトにリンクを貼った。閉鎖措置は逆効果だった。
検閲不可能な告発サイトへの関心が高まったのだ」
ダニエルが読むニュースの記事を聞きながらアサンジさんは閉鎖されているウィキリークスの画面とにらめっこ。
銀行家が裁かれることを知り「最高だ」と嬉しそうなアサンジさん。
その瞬間、閉鎖されていた画面にウィキリークスサイトの画面が映し出されます。
「仮処分が撤回された。」喜ぶダニエルとアサンジさん。
ガーディアンやAP通信社など大手メディアがウィキリークス側についたのも大きな要因でした。

「大手銀行を打ち負かしたんだ。すごい。お祝いしよう。」とダニエルに、
「ビールでも注文する?」とアサンジさん。
「いや、ベルマンやJリムも呼ぼう。」とダニエルにちょっと表情が変わるアサンジさんです。
もう夜遅いから、とアサンジさんがとめますが「スカイプを」とダニエルが聞かないので、
「わかった。君が他のふたりと顔を合わせるいい機会だ。」とPCを持って奥の部屋に入ります。

向かい合って座ると嬉しそうにPCを操作するダニエルを少し不安げな表情でじっと見つめるアサンジさん。
この時画面は、初めて向かい合ってチャットした時に出てきた大きなオフィスに変わります。
スカイプで呼び出したダニエルのPCに映し出されたTベルマンもJリムもそこにはアサンジさんが映っていました。

スカイプ画面のベネアサンジさんがものすごく可愛いんですけど・・・

「ベルマンもJリムも君だったのか?」
「スタッフは数百人いる。偽名の僕が数百人だ。」その言葉を聞いて思わず俯くダニエル。
「新参者にはミエがいるんだ。誰が弱小サイトを相手に秘密を漏らす?サーバーもひとつだし。」
「サーバーがひとつ?」思わず立ち上がるダニエル。
「カストロはたった82人で革命を始めた。規模は関係ない。肝心なのは信念と実行計画だ。」
「記者に嘘をついた。告発者にも」ダニエルの言葉に思わず両手を広げるジェスチャーをするアサンジさん。

「嘘も方便だ。もし大手銀行が敵が2人だと知ったら?」
「殺されるのか?銀行はマフィアじゃないぞ。」
「君はなぜ偽名を使ったんだ。これは今を乗り切る一時しのぎの手段なんだ。」
「友達100人に頼めばいいじゃないか。デタラメだよ。」
その言葉にアサンジさんは「友達か。いいものを見せてやるよ。」と言って自分のバッグをひっくり返します。
黒いケースを見つけダニエルに投げると「中の切り抜きを見ろ。」と言います。

新聞の切り抜きには「ハッカー、破壊行為で逮捕」とありました。
仲間とハッキングをしていた時に逮捕され、仲間のひとりがアサンジさんを検察に売ったといいます。
「判決を待つ間、僕は部屋の中を行ったり来たりした。ストレス過多だ。本当はその時に白髪になったんだ。」
と、自嘲気味に話すアサンジさん。

「他人をあてにしたら成功はしない。人は都合が悪くなれば裏切る。僕たちが戦う相手は金も武器もあるが、
僕にあるのはサイトと数個の偽造アドレスと・・・・・そして君。」

神妙な表情で話に耳を傾けてるダニエルにアサンジさんは少しどもりながら言います。

「D…Do I have you?」

(:D )┼─┤バタッ

こんなシリアス場面にしかもこんな懐かし顔文字ですみませーん。
だってー、だってーーー!これを初めてトレーラーで見たときは本当に倒れましたよ。
何これ?何このセリフ。何このベネアサンジさんの表情。

このセリフ、日本語字幕は「信じていいか?」だったのですが、いやいやもうちょっと熱烈だろうと(暴走)
僕が持っているのは、で、サイトとアドレスと、そしてダニエル、君だ。と言ってるけど、
結果的には騙しちゃった事に対しダニエルさんがかなり怒っているので、
君は僕のそばにいるって思っても大丈夫?な感じなのかなーと。
そのまんま「僕は君を持ってる?」でもいいと思いますけど(ナイナイ)
本当に節操なくてすみません。異論認めますー。

続きます。