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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 1-3 The Great Game その10

2016-06-29 07:30:30 | Sherlock S1E3
「大いなるゲーム」

Directed by Paul McGuigan
Written by Mark Gatiss

Huluのホロウクラウンはヘンリー6世のパート5が配信され、いよいよリチャード3世に突入しそうです。
舞台でもあり映画のようでもある、とてもドラマチックな映像でS1よりも見やすいように思います。
それにしても、リチャードの可愛さと言ったらもー、もー。
久しぶりのベ新作ネディクトのせいもあるかもしれませんが想像以上に可愛くて、
いや、一児の父親に向かって可愛いとか失礼な話なんだけど。
末っ子な上目遣いとか笑顔とか、反則すぎるから!
どんなに残虐な事をしても、もう可愛い、美しいとしか思えなくて、視聴者の悪い見本と化しています。
この感想はまたあらためて書きますが、とりあえず叫びたかったんです。

それでは、シャーロックの続きです。

タクシーの中。
シャーロックがピンクの携帯電話を見ながら言います。
SH「なぜ電話をかけてこないんだ。パターンを崩したな。なぜだ?」
そして運転手に「ウォータールー橋へ。」と指示します。
JW「どこ行くの?ギャラリーは?」
SH「すぐに済むよ。」
JW「ヒックマンは現代美術のギャラリーだよね?なぜ巨匠の絵を手に入れたんだ。」
SH「わからない。結論を急ぐのは危険なんだ。データが必要だよ。」


シャーロックはポケットから手帳を出し何かを書いています。
そしてそのページを破るとお金を包み再びポケットにしまいます。
しばらく走った後「ストップ!」と車を止めてもらい、
「ここで待っててくれ。すぐに戻るから。」と運転手に言い、車を降ります。

軽々と柵を飛び越えるシャーロックとよいしょと乗り越えるジョン。

ひらり↓


「・・・・・」


よいしょっと。おっさんか。


橋の下に座っているホームレスの女性に向かって歩いていくシャーロック。

「小銭あります?」
SH「何に使う?」
「もちろん、お茶を飲むためよ。」
そしてシャーロックは「50だ」とさきほどの紙と一緒に渡します。

※この女性もホームレスネットワークの一員なんでしょうけど、これは合言葉?
ベイカー街遊撃隊って合言葉とかありましたっけ。

JW「何を?」
SH「投資だよ。」

タクシーの戻り「ギャラリーへ。」と言った後、ジョンに「お金ある?」とシャーロック。


タクシーが再び走り出します。

ヒックマンギャラリーでシャーロックが車を降ります。
ジョンがあとに続こうとしますが、
「いや、君はギャラリーの係員に関する情報を調べてくれ。レストレードが住所を教えてくれるから。」
と、シャーロック。


ジョンは殺されたギャラリーの係員、アレックスの自宅を訪れ、
ルームシェアをしていた女性に話を聞いています。
この女性はマーティンの演劇学校かなんかの同級生だと昔聞いた覚えがあるのですが・・・


女性→J

J「同居して1年くらいよ。ただの同居だけど。」
ジョンは部屋を見まわし布に覆われている天体望遠鏡を指し「見てもいい?」と布を外します。
JW「彼は天文観測を?」
J「そうなの、夢中だったわ。暇さえあればやってた。
アレックスはとてもいい人だった。とても好きだったわ。掃除をする人じゃなかったけど。」
JW「アートは?彼はそれに関して何か知っていたのかな?」
J「ただの仕事よ。」
JW「他にアレックスについて聞いてきた人はいる?」
J「ううん。不法侵入はあったけど。」
JW「いつ?」
J「昨日の夜。何も盗まれなかったけど。ああ、電話にアレックス宛のメッセージが残ってるわよ。」
JW「誰からの?」
J「よかったら聞かせるわよ。電話を持ってくるわ。」

電話を持ってきたジュリーがメッセージを再生します。
女性の声でした。
「あら、留守なの?アレックス?ケアンズ教授よ。
あなたは正しかったわ、まったくもって正しかったのよ。電話を・・・」
ここでメッセージが切れます。
JW「ケアンズ教授?」
J「私にはわからないの、ごめんなさい。」
JW「着信履歴は?」
J「この電話の後に哀悼の電話が何本も入ったから残ってないの。」

そこにマイクロフトからジョンにメッセージが入ります。

RE: BRUCE-PARTINGTON PLANS

Have you spoken to West’s
fiancée yet?

Mycroft Holmes

(ウェストの婚約者とはまだ話してないのかね?)


ヒックマンギャラリーに場面が変わります。
フェルメールの絵が展示されている部屋に入ってくる女性。
絵の前には変装したシャーロックがいます。


女性→MW

MW「あなた、仕事は?」
SH「素晴らしい絵なので見とれていました。」
MW「ええ、そうよね。さあ、仕事に戻りなさい。今夜から始まるのよ。」
シャーロックが女性の方に振り向きます。

SH「心配になりませんか?」
MW「何を?」
SH「あの絵が贋作だからですよ。」
MW「え?」
シャーロックは女性に近づきながら言います。
SH「贋作です、間違いありません。それが唯一の考えられる説です。
あなたが責任者じゃなかったですか?ミス・ウェンセスラス。」
MW「あなた誰よ?」

SH「アレックス・ウッドブリッジはあの絵が贋作だと知っていた。
だから誰かが彼を始末するためにゴーレムを送り込んだ。あなたではないですか?」
MW「ゴーレム?あなた一体何の話をしているの?」
SH「それともあなたは誰かのために仕事をしている?贋作はその誰かのために?」
MW「贋作じゃないわ。」
SH「贋作ですよ。どこが違うのかはわかりませんがどこかおかしい点があるはずなんです。」
MW「何を言い出すの?首にするわよ。」
SH「それは問題ありません。」
MW「ない?」

SH「ええ、ここで働いているわけではありませんから。あなたに友人として忠告しに寄っただけです。」
MW「どうやってここに入ったの?」
SH「気にしないでください。」
MW「知りたいわ。」
SH「変装のコツはありふれた風景に潜む事です。」
MW「あなたは誰なの?」
SH「シャーロック・ホームズ。」
MW「感銘を受けるとでも思ってるの?」
SH「思ってますよ。」
シャーロックは帽子をジャケットを脱ぎ、「Have a nice day! 」とドアを開けて立ち去ります。

このドアの開け方が本当に本当にすっごくかわいくて大好きです!!

シャーロックが立ち去った後、絵を見つめるミス・ウェンセスラスでした。


続きます。

Sherlock 1-3 The Great Game その9

2016-06-25 10:30:38 | Sherlock S1E3
「大いなるゲーム」

Directed by Paul McGuigan
Written by Mark Gatiss

221B。
シャーロックとジョンは昨日の爆発のニュースを見ています。
「爆発は数階を吹き飛ばし12人が死亡しました。」とキャスター。

JW「古いアパートだったんだな。」
「ガス管の欠陥が原因との事です。公益事業会社のスポークスマンは・・・」

JW「彼は今でも自由に動き回っているんだな。」
SH「確かに僕は勝負に負けた。パズルを解くことはできたけど。」

SH「彼の特徴を言い始めたために老婦人は殺された。たった一度だけ、彼は最前線に出てきたんだ。」
JW「どういう事?」
SH「通常、彼はすべてにおいて超越していなければならない。
彼は組織を構成しているが誰とも直接はコンタクトをしないんだ。」
JW「え・・・じゃあコニー・プリンスみたいな殺人は彼がアレンジしているのか?
みんな彼のところに行って犯罪の手配を頼むって事?旅行の予約みたいに?」
SH「斬新だな。」

ラウルの逮捕の場面がテレビに映し出されています。
パトカーに乗せられるラウルをケニーが窓からみていました。
そしてシャーロックはピンクの携帯電話を見つめながら「今回はのんびりだな。」と言います。

JW「カール・パワーズの事件から手がかりは?」
SH「何も。生存する潔白な同級生全員を調査したが無関係だった。」
JW「殺人犯はカールより年上なんじゃないか?」
SH「それも考えたよ。」
JW「どうして彼は君とゲームをしているんだ?捕まりたいのか?」
SH「気を紛らわしたいんだと思う。」

その言葉を聞いたジョンは
「I hope you’ll be very happy together. (ふたりで幸せになってくれ)」
と、言って席を立ちます。怒ってます。

SH「何だって?」
JW「人の命がかかっているんだ、シャーロック。生きた人間なんだよ。君はまったく関心がないのか?」
SH「気にかければ救えるのか?」
JW「いや。」
SH「それなら僕は失敗をしないようにするだけだ。」
JW「そうだね、君にとっては簡単な事だもんな。」
SH「そうだよ。初耳だった?」
JW「No.」

SH「君を失望させた?」
JW「いい推理だよ。」

そしてシャーロックのこのセリフです。
「Don’t make people into heroes, John. Heroes don’t exist, and if they did, I wouldn’t be one of them. 」
誰かをヒーローに仕立てようとするな、ジョン。
ヒーローなんて存在しないし、たとえ存在するとしても僕はそのひとりにはならない。


その時、ピンクの携帯電話に画像が届きます。
SH「素晴らしい!」

SH「テムズ川だ。サウスバンク・・サザーク橋とウォータールーのほぼ間くらいか。
君は新聞をチェックしてくれ、僕はウェブで・・・
ああ、君は僕に対して怒ってるんだったな、手伝いたくないというわけか。」

SH「Not much cop, this caring lark. 」
※この文章、かなりかなーり悩みました。
Not much copは「役に立たない」でいいんだと思いますが、「this caring lark」がよくわかりません。
Larkは「ふざける」とか「戯れる」な意味があるそうなので、
「その程度の思いやりなんて何の役にも立たないな。」でいいのかしら。
ちなみに字幕もそんな感じでした。
英国では「仕事」「活動」の意味もあるみたいでそうなると、
「慈善事業など何の役にも立たない」とか?うーん・・・・
でもきっとシャーロックだからとっても嫌味な事を言ってるんでしょうね。

そんな事を言われてもジョンは素直に新聞を調べ始めます。
そしてシャーロックもネットで検索をします。
「テムズ川」
「満潮時」
「川岸」

新聞からもネットからも情報を得ることができなかったのでシャーロックはレストレードに電話をします。
SH「僕だ。サウスバンクのウォータールーとサザークの間で何か見つかってないか?」


シャーロックとジョンはサウスバンクの川岸の現場にやってきます。

男性の死体の前にレストレードが立っていました。
シャーロックはラテックスの手袋をはめながら近づきます。

GL「爆弾魔と関係があるのか?」
SH「ある。奇妙なことにまだ何の連絡もないんだけど。」
GL「爆弾をつけたかわいそうなやつに備えておかないとって事だな。」
SH「そうだよ。」

シャーロックが死体を見ます。
GL「分かったことは?」
SH「7つある・・・今のところ。」
GL「7つ?」

シャーロックが死体を細かく検分していきます。
そしてジョンに検視するよう促し、ジョンはレストレードの許可をもらってから死体に近づきます。
JW「死後約24時間、それ以上かも。彼は溺れたのか?」

シャーロックはネットで検索を始めます。

Interpol (インターポール)
Most Wanted (最重要指名手配犯)
Criminal Organisations (犯罪組織)
Regional Activities (地域活動)


GL「おそらく違う。肺に入ったテムズ川の水は大した量じゃない。窒息だろう。」
JW「ああ、確かにそのようだ」

シャーロックの検索は続きます。

Czech Republic (チェコ共和国)
Gangs (ギャング)
Information (情報)
Most Wanted (最重要指名手配犯)
Contact (コンタクト)

JW「口と鼻のまわりに痣がかなりできてる。こことここにも。」
それを聞いたシャーロックが死体にあった痣を思い浮かべ「指の跡だ。」と言います。


検索は続きます。

Missing Persons (行方不明者)
Last 36 hrs (36時間以内)
Age (年齢)
Location (場所)
Local Search (ローカル検索)

JW「30代後半。ベストコンディションとは言いがたい。」
SH「彼は長い時間川に浸かっていた。水がほとんどのデータを破壊したんだ。」


そして口角を上げながら続けます。
SH「だがひとつ言えるのは、失われたフェルメールの絵は贋作だよ。」

GL「何だって?」
SH「死体の身元確認が必要だ。友人や同僚を調べてくれ。」
GL「待て、待て、待て。絵って何だよ?お前は何を言ってるんだ。」

SH「至るところに貼ってあるじゃないか。ポスター見てないのか?
数世紀前に破損されたと言われるオランダの巨匠の名作が発見されたんだ。3000万ポンドの価値がある。」
GL「OK。それでその遺体と何の関係があるんだ。」
SH「すべてだよ。ゴーレムは知ってる?」
GL「ゴーレム?」
JW「ホラー物語じゃなかったっけ?それが何?」
SH「ユダヤの伝説だよ。粘土で作られた大男だが、暗殺者の名前でもある。
本名はオスカー・ズンザ。世界で最も危険な暗殺者のひとりだ。」
そして死体を指し、「あれは彼の手口の特徴なんだ。」と言います。

GL「じゃあ、これは殺しか?」
SH「その通り。ゴーレムは素手で被害者の命を奪うんだ。」
GL「だがその絵と何の関係がある?俺にはわからん・・・」
SH「君は見ているだけで観察していないからだ!」
次第にエキサイトしてきたふたりをジョンが宥めます。
JW「わかった、わかったから、落ち着けよ、ガールズ。(←笑)
シャーロック?僕たちに手伝わせるんだろう?」

ジョンにそう言われたシャーロック、素直に説明を始めます。
さっきまでケンかしてたのにちゃんと言う事を聞くあたりシャーロック・・・・

SH「僕たちはこの死体で何がわかるのか?殺人者は何も残していない。シャツとトラウザーだけ。
かなり堅苦しい身なりだ、おそらく夜に外出したんだろう。
だがトラウザーは丈夫なポリエステルで質が悪い、シャツも同様、安物だ。
両方とも彼にはサイズが大きすぎるからこれは標準仕様のユニフォーム。
仕事着だが、仕事は何だ?ベルトには無線機用のフックがある。」
GL「地下鉄の運転手とか?」
JW「警備員?」
SH「その可能性はある。それは彼の尻を見ればわかる。」
GL「尻?」
SH「たるんでる。デスクワーク中心の生活だと思うだろう。だが脚と足の裏に初期段階の静脈瘤がある。
立っている時間も座っている時間も長いという事だ。
更に、時計。設定されたアラームが夜間が常勤だと示している。」
シャーロックが時計のボタンを押すとAM2:30と表示されました。

GL「なぜ常勤だってわかるんだ。死ぬ前にたまたまその時間にセットしたかもしれないじゃないか。」
SH「それはないよ、ボタンが固いのはあまり押さないからだ。
彼はかなり前にその時間にセットしたきりだから、勤務体制に変化はない。
だが、何かある。殺人者は途中で止めている。そうでなければ、死体は裸にされていたはずだ。
シャツからバッチか何かを引きちぎっているのは死んだ男の職場がすぐに判明できるからだろう。
公共の施設か何かだ。」

そしてポケットから丸めた紙を取り出します。
SH「トラウザーのポケットにこれが入っていた。濡れてはいるが判別できる。」
JW「チケット?」
SH「チケットの半券。博物館かギャラリーで働いていたんだ。
ざっと検索してみたら、ヒックマンギャラリーで係員がひとり行方不明だと届けが出ていた。
アレックス・ウッドブリッジ。今夜、発見された名作が公開される。
誰がなぜごく普通の係員を窒息させるためにゴーレムを雇ったのか?
死人は何かを知っていた。所有者へ支払われる3000万ポンドをストップさせる何か。
絵は贋作という事だ。」
JW「Fantastic. 」
SH「見えすいてるぞ。」←でもまだちょっと拗ねてるのね。


GL「And a Happy New Year! 」
ジョンは死体を見おろし「かわいそうに」とつぶやきます。

GL「俺はゴーレムを洗い出すよ。」
SH「無駄だよ。君には絶対に見つけられない。だが僕はそれができる男を知ってる。」
GL「誰だ?」
SH「僕だ。」
シャーロックはそう言うと颯爽とその場を離れ、ジョンも後を追います。


やっぱりシャーロックはこうでないとですよねー!
怒っていても良いところはちゃんと素直に褒めるジョンは本当にステキだなーと思うし、
シャーロックもこれにやられ…いえ、だからこそ心を開けたんでしょうね。

Sherlock 1-3 The Great Game その8

2016-06-21 07:29:05 | Sherlock S1E3
「大いなるゲーム」

Directed by Paul McGuigan
Written by Mark Gatiss

ケニーさんの話し方をついついおねえ言葉にしてしまいました。
何かそんな感じなんだもん。


ケニー・プリンス宅。

JW「考えられているよりもずっと一般的なんですよ。
土の中の破傷風菌がバラの花壇や園芸用の鍬などでついた傷から入るんです。手当をしないと・・・」
ジョンが話している最中に隣にどかんと座るケニーさん。怖いー。


KP「どうすればいいのかわからないのよ。つまり、彼女は私にこの家を遺してくれたんだけど・・・
でも彼女がいないと何となく満たされないの。」
JW「ですから、うちの新聞でそのあたりを本人の口からハッキリと聞きたかったんです。
まだ時期が早すぎますか?」
KP「いいえ。」
JW「よかった。」
KP「さあ、始めて。」
会話している時にじーっとジョンを見つめるケニーさん。マジで怖いから。


その時、ネコが鳴きながら通りすぎていき、ジョンは指についた匂いに気が付きます。

221B。
シャーロックにジョンから電話が入ります。


SH「ジョン。」
JW「すぐにこっちに来てくれ。手がかりをつかんだと思う。
まずはいくつか手に入れてほしいものがある。何か書くものは?」
SH「覚えるよ。」

プリンス宅。
ケニーさんが鏡の前で毛づくろい、ではなくちょっと身なりを整えています。
そこにシャーロックがカメラを持って現れました。カメラマンなんですね。


SH「Mr.プリンスですね?あなたに会えて良かったです。」
シャーロックは礼儀正しく握手を求めます。
KP「ありがとう。」
SH「お気の毒でした・・・」
KP「ご親切に。」

そしてジョンはシャーロックを呼んで小声で話します。
JW「君は正しいよ。バクテリアは別の方法で彼女の体内に入ったんだ。」
SH「そうなの?」
JW「そうだよ。」


身なりを整えたケニーさんが「始めましょ」と声をかけます。
シャーロックがケニーさんの写真を撮りますが
「アップはやめて。泣いたからヒドイ顔なの。」とケニーさん。
その時、シャーロックの足元にネコが近寄ります。

SH「このネコは?」
KP「セクメト。エジプトの女神から名前をとったの。」
SH「ステキですね。彼女はコニーの猫ですか?」
KP「そう。私からのちょっとしたプレゼントだったの。」
ケニーさんがネコを抱き上げます。


JW「シャーロック、測光は?」
SH「ああ、うん。・・・・2.8だ。」
シャーロックはケニーさんに容赦なくフラッシュを浴びせその隙にジョンがネコの爪についた匂いを確かめます。

KP「あんたたち、ローレルとハーディみたいなコンビね。」
と、突然ジョンが「目的も果たせたようなのでこれで失礼します。」と出口に向かいます。
「え?」と驚くケニーさん。
JW「シャーロック。」
SH「何?」
JW「締め切りがあるだろう。」
と、会話をしながらそそくさと出ていくふたりに「でもまだ何もしてないわよ!」とケニーさん。

笑いながら外に出るふたり。


「Yes! Ooh, yes! 」とご機嫌なジョンに「君はネコがやったと思ってるのか。違うぞ。」とシャーロック。
JW「え?いや、そうだよ。間違いないって。彼女の体内に破傷風菌が入り込んだ方法だよ。
ネコの前足から消毒剤の匂いがしたんだ。」
SH「いいアイデアだな。」
JW「弟が彼女のネコの前足に菌塗ったんだ。
連れてきて間もないネコなら彼女のまわりを飛び跳ねたりするだろう。ひっかき傷ができないわけがない。」


SH「腕の傷を見たときに僕も考えたよ。だけどそれだとあまりにも無作為すぎるし弟はそんなに賢くないよ。」
JW「彼は遺産目当てで姉を殺したんだよ。」
SH「弟が殺したのか?」
JW「殺してないのか?」
SH「やってないよ。これは復讐なんだ。」
JW「復讐?誰が?」
SH「使用人のラウルだよ。ケニー・プリンスは毎週のように彼女の物笑いの種にされていた。
事実上の弱い者いじめだ。とうとう彼はキレて彼女と衝突したんだ。
彼女はケニーの相続権を剥奪すると脅した。今の生活に馴染んでいたラウルは・・・」
JW「いやいや、ちょっと待ってくれ。消毒剤はどうなんだよ。ネコの爪の。」
SH「ラウルはかなり家の中をきれいにしていた。君はキッチンを通り抜けただろう。
床を見たら隅々までよく磨かれていた。君からも消毒剤の匂いがするよ。だからネコは関係ないよ。」
SH「ラウルのインターネットに履歴が残っているんだけど。タクシーつかまえられるかな。」


シャーロックに全否定されたジョンの機嫌は明らかに低下していました。


残り時間はあと1時間に迫ります。
シャーロックは厚いフォルダーを手にスコットランドヤードのレストレードのもとを訪れます。

SH「ラウル・デ・サントスが殺人犯だ。ケニー・プリンスの使用人。
2度目の検視でコニー・プリンスを毒殺したのは破傷風ではない事が判明している。毒はボツリヌス菌だった。
前回と同じだ。カール・パワーズ。爆弾摩は同じ事を繰り返しているんだ。」
GL「それで、方法は?」
SH「ボトックス注射だよ。」
GL「ボトックス?」
シャーロックはレストレードにフォルダーを手渡します。

SH「ボトックスはボツリヌス菌を薄めたものだ。
ラウル・デ・サントスは定期的に彼女に注射するために雇われていた。
内務省に頼んでラウルのインターネットの購入履歴を入手したんだ。彼は毎月大量のボトックスを購入していたよ。」
何も知らされていなかったジョンが驚いた表情をしています。


SH「機会を伺いながら致死量まで増やしていったんだ。」
GL「確かなのか?」
SH「もちろん。」
GL「わかった。俺のオフィスに行こう。」
レストレードが部屋に向かい後を追おうとしていたシャーロックをジョンが引き止めます。


JW「シャーロック。いつからだ?」
SH「何が?」
JW「いつそれがわかったんだ。」
SH「ああ、実にシンプルだった。言ったように、爆弾魔は同じことを繰り返している。ミスだよ。」
JW「いや、シャーロ・・・人質になっている老婦人。彼女はずっとあのままなんだぞ。」
SH「彼女を救えることはわかっていた。
爆弾魔が12時間与える事もね。僕はすぐに事件を解決した分、別の事に取り掛かれる時間ができた。
わかるか?僕たちは犯人の一歩先を行ってるんだよ。」
シャーロックはレストレードの部屋に向かいますがジョンは相当怒っています。


レストレードのオフィスでシャーロックはいつものように答えを打ち込みます。

Raoul de Santos, the house-boy, botox.
使用人のラウル・デ・サントス。ボトックス。


すぐにピンクの携帯電話が鳴り、老婦人が助けを求めます。


SH「あなたの住所を教えてください。」
その時、彼女は犯人の特徴を伝えようとします。
「彼は・・・彼の声・・・」
SH「No, no, no, no. ダメです。彼の事は何も言わないで。」


「とても・・・・ソフトな声だった。」
その時、彼女の身体に巻かれた爆弾が爆発し電話が切れてしまいます。


SH「Hello? 」
GL「シャーロック?」
JW「どうした?」


シャーロックは何も言わずゆっくりと電話を離していきます。


この時のシャーロックはおそらく人質を救えなかった事で完璧に解決できなかった口惜しさのようなものが
あるのかもしれないですけど、何だかすごく傷ついた表情をしているんですよね。
それはやっぱり、解決できなかった事よりも救えなかったことの口惜しさだと思うんですよ。
ジョンは気づかないんですけどね(涙)

なんて、全部私の妄想でしかありませんが。
グレートゲームは語りたいことが山ほどあるので最後にまとめて書こうかと思っています。
でも私だけじゃないですよね、きっとみなさん言いたいことが沢山あると思います。

Sherlock 1-3 The Great Game その7

2016-06-02 07:33:18 | Sherlock S1E3
「大いなるゲーム」

Directed by Paul McGuigan
Written by Mark Gatiss

スクリプトを読んでいくと字幕では訳されてなかった表現やセリフがいろいろあって、
字幕はかなり端折ってるんだなと改めて思います。
コーヒーに砂糖3個も端折ってたし。
砂糖、吹き替えはちゃんと言っていたそうですけど。

続きです。

モルグでコニーの死体を調べるシャーロック。

GL「コニー・プリンス、54歳。イメージチェンジの番組を持っていた。観たことある?」
SH「いや。」
GL「すごく人気があるんだぞ。」
SH「死んでしまったけどな。死後2日。
彼女のスタッフのひとり、ラウル・デ・サントスによると彼女は庭で錆びた釘で手を切りひどい傷を負った。」
SH「破傷風菌が血流から入り、ずらかったんだな。」
※「Good night Vienna」の意味を今回初めて知りましたが、リバプールの俗語とかあるんですね。
JW「そうだね。」

SH「何か変だよ。」
GL「あ?」
SH「見かけほど単純じゃないよ。そうでなければ、爆弾魔が僕たちをここに誘導するわけがない。
何かが違うんだ。」
シャーロックは死体を観察します。

そして彼女の傷を見つけると念入りに見ていきます。
今でも時々見かける場面ですよね。
私もこのモルグの場面は全体的に大好きです。


SH「ジョン?彼女の傷は深いが、かなり出血してるよね?」
JW「ああ。」
SH「だけど、傷はきれいだし新しい。破傷風菌の潜伏期間はどのくらい?」
JW「8~10日だな。」

SH「傷はあとからついたものだ。」
GL「彼女の死後か?」
SH「そうだよ。ただひとつの問題は破傷風菌が死んだ女性の体内にどう入ったのか、だ。」

SH「手伝いたい?」
JW「もちろん。」
SH「コニー・プリンスの家族も含めたバックグラウンドをすべて調べてくれ。」
JW「わかった。」

ジョンが部屋を去りシャーロックも出ようとした時にレストレードが呼び止めます。
GL「分らない事が他にもあるんだが。」
SH「何?」

GL「なぜ爆弾魔がこんな事をやってるんだ。この女性が不審死だとして、なぜそれを指摘する?」
SH「良きサマリア人なんだよ。」
GL「自爆テロを強制する奴が?」
SH「悪いサマリア人だな。」
GL「俺は真面目に言ってるんだ、シャーロック。いいか、俺はお前を大目に見てきたし信頼している。
だが、どこかで可哀そうな女性がセムテックスで捕らわれていて、お前が解決するのを待っているんだ。
だから、ちゃんと説明しろ。俺たちが相手にしているのは何なんだ?」


SH「新しい何かだよ。」

※救命講習を受けるといつも「良きサマリア人法」の説明を聞きます。
日本では確かこれに関して法としては明確に施行されてなかったと思いますが
以前どこかで、欧米は通りすがりの人が善意で助けようとしても結果が悪ければ罪に問われてしまうけど
日本では罪に問われるケースはほとんど無いからだと聞きました。

救命講習をしていた消防署のおじさんも同じような事を言ってたような気がします。
だから、迷わずに手助けしてほしいと。
そのためにもAEDを使い方など講習を受けておくべきだとも言っていました。
今のAEDは講習受けなくても使えるような親切設計にはなってますけど、
講習を受けていた方が一歩踏み出す勇気が出ますよね。

221B。

この場面も大好きで大好きで動画作るときはつい毎回使ってしまいます。

SH「コネクション、コネクション、コネクション。何かつながりがあるはずだ。」

SH「20年前に殺されたカール・パワーズ。爆弾魔は彼を知っていたしそのことを認めていた。
爆弾魔のiPhoneはチェコ製の封筒に入っていた。
最初の人質はコーンウォールで次はロンドン、3人目は発音からするとヨークシャーだ。
犯人は世界を飛び回る仕事をしているのか?それを自慢してる?」

そこに爆弾魔から電話が入ります。

「楽しんでる?簡単だろう。あと3時間で・・・ボン・・・ボン。」


ジョンはケニー・プリンスの自宅を訪れます。
KP「私たちは精神的にとても打ちのめされました。」
ラウル「他にご用は?」
JW「ああ、いえ、大丈夫です。」

KP「ラウルは私の支えです。私だけではどうにもなりませんでした。
姉とはいつも意見が合いませんでしたが、とても大切な存在でした。」

ジョンはケニーの猫をかなり嫌そうにどけています。
これスフィンクスですよね。

KP「彼女は愛されていました。
私は彼女が後ろから見た2階建てバスのような女の子を連れて行きプリンセスに変身させるのをずっと見てきました。
悲しみの多い人生から解放されたと思えば少し気が楽です。」
JW「そうですね。」

↑聞いちゃいねえ(笑)

再び221B。
シャーロックが誰かと電話で話しています。

SH「助かりました。本当にいろいろありがとうございました。」
そう言いながらその場から離れている間、ハドソンさんがコニーについて話をします。
MrsH「本当に残念だったわ。私、好きだったのよ。彼女から似合う色を教わったわ。」
GL「色?」
MrsH「どの色が合うかをね。私はサクランボ色がダメな色なの。顔色が悪く見えるから。」

戻ってきたシャーロックにレストレード。
GL「誰と話していたんだ?」
SH「内務省。」
GL「内務省?」
SH「そう、内務大臣だけど。いろいろ貸しがあるんだ。」
MrsH「彼女はかわいらしい女性だったけど自分をいじりすぎちゃったのね。最近はみんなやってるけど。
ほとんど表情が変わらないのよ。愚かよね。彼女の番組を見た事ある?」
SH「ないですよ、今まではね。」
シャーロックはPCを手にするとサイトを開きます。


番組にケニーが出演した場面の動画が流れています。
CP「顔色が悪く見えるわよ!」
KP「ずっと雨だったからだよ。」

MrsH「このふたり姉弟なの。新聞を信じるなら、このふたりは不仲だったそうよ。」
SH「だから情報収集しているんです。
僕はちょうど彼女のファンと有意義なチャットをしていたところで。
ファンサイトはゴシップ収集には欠かせない。」


コニーが「組み合わせはひとつだけじゃないでしょう?脱ぎなさい」とケニーの背中を叩いていました。

続きます。

Sherlock 1-3 The Great Game その6

2016-05-31 07:26:26 | Sherlock S1E3
「大いなるゲーム」

Directed by Paul McGuigan
Written by Mark Gatiss

続きです。

制限時間はあと6時間。
シャーロックたちはヤヌスカーズに来ています。

「あなたがたのお役には立てそうにありませんよ。」
JW「あなたは昨日Mr.モンクフォードに車を貸しましたね。」
「ああ、いい車だよ。マツダのRX-8だ。俺が欲しいくらいだよ。」


シャーロックは壁に貼られた写真を指さします。
SH「あれがそう?」
「いや、あれは全部ジャガーだよ。あまり車は好きじゃないようだな。」
SH「でも、あなたならマツダを買う事ができるでしょう?」
「ああ、確かに。しかし君ならわかると思うが、菓子屋で働くようなものなんだ。
リコリスを一度つまみ食いすると止まらなくなるだろう?」


JW「しかし、あなたはMr.モンクフォードとは知人ではなかった?」
「ああ、彼は単なる客だよ。
ここに来て車を1台借りて行った。彼に何が起こったかなんて知る由もない。
かわいそうだけど。」

SH「休暇は楽しかったですか?Mr.エワート。」
「え?」
SH「どこかに行かれたのでは?」
「いや、これは日焼けマシンだ。忙しすぎてどこにも行けないよ。妻は行きたがっているんだけど。」
SH「タバコを買いたいんだけど小銭あります?」
「何だって?」
SH「途中で小銭がなかった事に気づいたので。」


エワートはお財布の中を探しながら「悪い、俺も持ってないな。」と言います。
SH「そうですか。お時間をいただいてありがとうございます。Mr.エワート。
とても役に立ちました。行こう、ジョン。」
そう言いながらシャーロックは早々に立ち去ります。


ジョンは追いかけながら「小銭あるけど・・・君が吸いたいならさ・・・」と
SH「ニコチンパッチ貼ってるんだよ、忘れたか?」
JW「じゃ、あれは何だったんだ。」
SH「彼の財布の中を見たかったから。」
JW「なんで?」
SH「彼はうそつきだ。」

場面はラボに変わります。
シャーロックはイアン・モンクフォードの血液サンプルを調べています。


爆弾魔から電話がかかってきます。
SH「ハロー?」
「手がかりを与えよう。ヤヌスカーズだ。」
SH「なぜ僕に手がかりを?」
「なぜ人は何かをやるのか?退屈だからだ。私たちは最高に相性がいいんだよ、シャーロック。」
SH「なら、自分の声で僕と話せ。」
「我慢だよ。」


そこで通話は切れます。
シャーロックはじっと考えているかのように見えます。
そして血液の検査結果を見て満足そうに微笑みます。


あと3時間。
現場に残された車が保管してある駐車場でレストレードと話すシャーロック。


SH「車中の血液量はどのくらいだったか言ってみてくれ。」
GL「量か?約1パイントだ。」
SH「「約」じゃない。きっかり1パイントだ。それが最初のミス。
血液は間違いなくイアン・モンクフォードのものだが冷凍されていた血液だ。」
GL「冷凍?」
SH「明らかに冷凍されていた痕跡があった。
イアン・モンクフォードが血液を渡し、それをシートにまき散らしたんだと思う。」
JW「誰が?」
SH「ヤヌスカーズだよ。名前がヒントだ。」
JW「顔がふたつある神様か。」
SH「その通り。」

SH「彼らは特殊なサービスを提供している。
もし君たちが何らかの問題を抱えていたら・・・金の問題や結婚の失敗など、ヤヌスカーズが失踪を手助けをする。
イアン・モンクフォードは何かのトラブルにはまり込んで、おそらく金のトラブルだろう、銀行家だから。
どうにもならなくなったんだ。だが、彼が失踪し乗り捨てた車の運転席一面に彼の血が発見されたとしたら・・・」
JW「で、彼はどこに?」
SH「コロンビア。」
GL「コロンビア?」
SH「ヤヌスカーズのMr.エワートの財布には2万コロンビアペソの札が入っていた。」
ここでヤヌスカーズでの場面がフラッシュバックされます。

SH「小銭もかなりあった。
彼は最近海外には行ってないと話していたが僕が車の事を聞いた時、日焼けのラインが見えたんだ。」

SH「シャツを着たまま日焼けマシンに入る人はいない。更に腕だ。」
GL「腕?」
SH「ずっと掻き続けていて、出血していた。なぜか?最近、追加抗原注射を受けたからだ。
おそらくB型肝炎だろう。遠かったから判断は難しいけど。」


SH「結論。彼はイアン・モンクフォードが新たな人生を送るために彼をコロンビアに連れて行き、
戻ってきたばかりだ。モンクフォード夫人には保険金が入り、ヤヌスカーズに分配するんだ。」
JW「モンクフォード夫人?」
SH「そうだよ。彼女もグルだ。」


SH「今すぐ彼らを逮捕するんだ、警部。君の得意分野だろう。
僕たちはフレンドリーな爆弾魔に事件解決を知らせないと。」
シャーロックは早口でひと通り話すと唖然とした様子のレストレードを残しその場を立ち去ります。

「I am on fire! 」

221B。
シャーロックは前回と同じように自分のサイトにメッセージを入れます。

「イアン・モンクフォードのコロンビアでの再出発にお祝いを述べる。」

するとすぐに電話が鳴ります。
「彼が僕を連れて行っていいと言っている。助けて。」
男を助けに警官が走り寄る様子が見えます。

じっと見つめあってるシャーロックとジョン。

(ここのふたりがすごく好きなんです。見つめ合ってるからではないですよー。
いえ、もちろんそれもあるんですけど(笑)
ほんのり暗い部屋で息をひそめて結果を待つ、というのがすごくシャーロックだなあと。)

そして救出されたという報告が入ったのでしょうか。
嬉しそうに口角をあげるシャーロックでした。


場所は食堂に変わります。

SH「落ち着いた?」
JW「うん。これが始まってからやっと一息つけたって事だよね?」
そして一口放り込むと、ジョンが「君はわかってた・・・?」と言いますが
それを遮るように「うん。」とシャーロックが先回りするので、「違うよ」とジョン。
JW「爆弾魔が君とゲームをしているってわかってたのか?
あの封筒とか、フラットに侵入した事や死んだ子どもの靴、すべて君のために仕組まれていた事だよ。」
SH「うん。わかってる。」

(↑何か嬉しそうなシャーロック。かわいー)

JW「あいつか?モリアーティ。」
SH「多分ね。」


その時、携帯に着信音がなります。
3回の時報とともに画像が現れました。


SH「誰だかわからないんだけど。」
JW「そうだね、うん。君はラッキーだよ。僕はずっと失業中だからね。」
SH「どういう事?」
JW「ラッキーなんだよ。僕はハドソンさんとずっとテレビを観てるから。」
ジョンはそう言うと店にあるテレビをつけると画像の女性が出てきました。
CP「ありがとう、タイラ!彼女はかわいく見えませんね、どうですか、みなさん?
とにかく、絹の財布と豚の耳なんです。」
(安物を高価なものに変える、という諺のようです)


その時、携帯に電話が入ります。
SH「ハロー?」
年老いた女性がゆっくりと途切れ途切れに話し出します。


「これには少し障がいがある。すまないね。彼女は盲目だ。君に12時間やろう。」
SH「なぜこんな事をしている?」


「君の飛び跳ねている姿を見るのが好きなんだ。」


通話が途切れシャーロックは無言で首だけ横に振ります。


テレビでは画像の女性の訃報を伝えていました。
「人気テレビパーソナリティのコニー・プリンスさんの突然死の続報です。
イメージチェンジの番組で有名なプリンスさんは2日前にハムステッドの自宅で彼女の弟に発見されました。」


続きます。