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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Stuart: A Life Backwards その5

2015-06-01 07:24:27 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters


(何を見てるのかわかりませんが、スプレーか何か?)
アレクサンダーが手にしたものを指してスチュアート。
「それいいよ。何にでも使えるんだ。ベッドのところ見える?
先週飲みすぎて汚したんだよ。
こぼしたり吐いたりして。でもすごくきれいに汚れがおちた。
1週間くらい放置してたんだけどね。」


スチュアートくんのお料理教室。
揚げていたお肉を鍋から取り出しパンの上にのせ、トマトソースをかけてから
更にパンをのせ、上からギューッと体重をかけてならします。
するとスチュアートの手形つきサンドイッチが出来上がります。


そしてサンドイッチをアレクサンダーに渡し
「ちょっと熱いから気をつけろよ。」と言い、再びキッチンに消えていくスチュアート。
サンドイッチを渡されたアレクサンダーはじっと見つめ、恐る恐るパンをめくっています。


A:「君がどうして刑務所に入ったか聞いたことはなかったな。」
S:「前回のはバカな話だよ。俺の仲間でスミシーってのがいて、バブルガム男なんだけど。
ジョークじゃない、奴はギネスにも載ってるんだ。」

ここからスチュアートの回想です。
S:「1983年の事だ。俺たちはふたりで世界と戦っている兄弟みたいだった。
尊敬してたし信用していたよ。」
車の中で待機中のふたり。スチュアートの隣でガムを膨らますスミシー。
突然車をバックさせてお店に車ごと突っ込み品物を盗みます。

ここからはアニメになります。
車で逃走中スミシーが「メンソール(タバコ)は盗ったか?」と聞き、
スチュートが「そんなの盗ってないよ。」と答えると、
「くそ!彼女に殺されるぜ。メンソールを頼まれたのに。」とスミシーに
「じゃあ、ウォッカを持っていけよ。」とスチュートが言いますが
「メンソールじゃなきゃダメなんだよ。」とスミシーが言うので、
再び別のお店に突っ込みます。

そして再びスミシーが「メンソールが無いじゃないか!」と結局ショップで購入することに。
タバコの箱を持って車に戻ったスミシーは
「あの女、何でもかんでも命令できると思いやがって。」とお怒り気味。

「ある日、スミシーはマル秘の情報をゲットしたんだ。」とスチュアート。


再び回想。
S:「2万ポンド?」
スミシー:「カウンターの下に保管してる。」
そう言ってお店に突撃するふたりですが・・・・

(新聞にはバブルガムキング刑務所に入れられる、というような見出しになっています。)


S:「俺たちが送り込まれるとすぐにスミシーの彼女が男と住み始めて俺たちが何をしていたか話してたんだ。」
刑務所でさんざんに殴られるスミシーとスチュアートの場面が出ます。

A:「5年はかなり異例の判決だ。武装でもしていたのか?」
S:「バールだけだよ。」

テレビを観ながらワインをラッパ飲みしているアレクサンダーにキッチンからスチュアートが話しかけます。
「おい、アレクサンダー。夕飯食べていく?俺の好きな「囚人カレー」だよ。
よく刑務所で作ったんだ。」
その言葉にアレクサンダーがちらっとベッドの下に置いた(隠した?)サンドイッチを見ます。


キッチン。スチュアートくんのお料理教室その2。
スチュアートがマッシュルームの缶を開けています。
A:「最初はどうだった?」
S:「何が?」
A:「大人とみなされて判決されただろう。」
アレクサンダーの質問にスチュアートは黙ったまま缶の中身を鍋に入れていますが、
しばらくたったあとに「話せない。」とだけ言います。
意外そうな表情のアレクサンダー。


A:「だけど、無人の郵便局を襲うのは強盗って事だろ。」
S:「強盗はみんな郵便局を襲うよ。」
A:「でも攻撃するつもりはなかったということだよね?」
S:「うん。」
A:「本気じゃないって事か?」
アレクサンダーの言葉にしばらく黙ってお肉を鍋に投入し、そのあと小さな声で
「ガキの遊びじゃないよ。」と言います。
アレクサンダーは「そんな意味で言ったんじゃないよ」と言いますが
「そうじゃない。」とスチュアート。
そして「木曜日話すよ。木曜日の午後。」と言います。

ベッドの上でテレビを観ていたアレクサンダーにスチュアートがカレー?がのったお皿と、
口にくわえたフォークを渡します。
渡されたフォークを自分の服で拭くアレクサンダー。
スチュアートはアレクサンダーのとなりに座りじっとテレビを見つめます。


アレクサンダーは恐る恐る料理を口に運びますが結構美味しかったようです。
隣でテレビを観ながら笑うスチュアート。
アレクサンダーも料理を食べながら笑顔になります。


夜も更け、帰路につくアレクサンダーと見送ろうと一緒に歩くスチュアート。

A:「窓を割りホイールを反対方向に回転させてハンドルのロックを壊すんだね。」
S:「人目がある通りでレンガを使う時は棒をスライドさせる。」
A:「レンガの荷台から金属のバンドを取り外し18インチに切って片方をV字に切り目を入れてドアパネルに差し込む。」
そして「僕は今郵便局にいる。がれきを蹴っとばせ!」とアレクサンダーは蹴るポーズをします。
S:「郵便局に車で突っ込む意味はないだろ。」
A:「なんで?」
S:「ぼんやりなんてしてられないんだ。郵便局に突っ込むなんて無駄なんだよ。

その時アレクサンダーが「あ、お金忘れた。」と言うので
スチュアートが「あるよ」とポケットからお金を出します。
A:「いや、いいよ。タクシーひろって、途中で銀行に寄るから。」
S:「いや、受け取ってくれ。俺のこづかいだから。
あんたは俺に親切にしてくれるし。あと、車買えよ。」
A:「君も免許取りなよ。」
そして「あ、忘れるところだった。」とアレクサンダーはレコーダーをスチュアートに渡します。
A:「これ。君に買ったんだ。君のブラックミスト。君がひとりのときはそれに話せると思ったんだ。
OK?助けてほしいときは電話して。夜中でもいつでもいいから。」
アレクサンダーはそう言いながらバスに向かいます。
S:「ああ、あんたがカメラを持ってこれるようにか?」とスチュアートが言うと笑いで答えるアレクサンダー。
そしてスチュアートが「おい」と呼び止めます。
アレクサンダーが振り返ると、「大丈夫だよな、アレクサンダー。」と言いので
手を挙げて答えるアレクサンダーでした。


続きます。

Stuart: A Life Backwards その4

2015-05-29 23:51:27 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

続きです。
Mistyさんにお願いしてセリフの間違いなどを正していただきました。
本当にいつもありがとうございます!
修正は赤字の部分です。


場面は変わりアレクサンダーのインタビュー。
スチュアートのお姉さん(妹かも)
「怒りの規模を10段階で表すとするじゃない。私は多分4なんだけどスチュアートは11なのよ。」
そしてお祖父さん。
「家族がどのくらい落ち込んでるかわからないだろうね。良くなったりまたダメになったり。
わかるか?ドラッグや刑務所、そして乞食だよ。」


再び場面は内務省前。朝を迎え眠っているアレクサンダーにみんなでいたずらをしようとしています。
ひとりの男が股間のペットボトルからアレクサンダーに向かって水をかけ、
アレクサンダーはびっくりして飛び起きます。
「サイテー!」最初は怒った顔のアレクサンダーですが次第に笑顔で「嫌なやつ」と言っています。


帰りの車の中。
A:「3ヶ月もかけて準備したのに。
ストロー知事もいないのに週末にかけて野宿するというバカなアイデアを考えたのは誰なんだって事だよ。」
「それは君に決まってるよ。」とアレクサンダーに「うるさい」とスチュアート。

ラジオ?から曲が流れてくると「このうた好きなんだ。」とアレクサンダー。
「いい歌だよな」とスチュアートが言うとふたりで歌いだします。

この曲ちょっと検索してみたのですが曲名わからなかったです。くすん。
※BabybirdのYou're Gorgeousという曲だと教えていただきました。Mistyさん、いつもありがとうございます!
https://www.youtube.com/watch?v=MIQRZn-JvPs

だが、週末にとんでもない話を聞かされた。
彼の人生を書くなら過去を書くべきだというスチュアートの考えだった。


場面は変わり、ふたりで道を歩いています。道というより道路の脇?
S:「俺は喉を切った。首にビールグラスを押し付けて。怒ってたんだ。」
スチュアートの話にその場面を漫画で思い描くアレクサンダー。
S:「死ぬってすげー難しいんだ。あんたには信じられないだろうけど。」
A:「君は自殺しようとしたからカウンセルを受けたのか?」
※上のセリフはカウンセルではなく「カウンシル・フラットを割りあててもらったのか?」だそうです。
割安の公営住宅ですが入居にはいろいろと条件があるようです。


S:「でも消えなかった。」
A:「何が?」
S:「嫌悪。
俺にはいっぱい敵がいる。誰かがけがをするのが怖いんだ。」
A:「いつそんな事が起こるんだよ。」
S:「俺は自分を「ブラックミスト」って呼んでる」
A:「来週?来月?10秒後か?」
その時スチュアートがじっとどこかを見つめます。
その先には「Emmaus Cambridge」の看板がありました。
ここはホームレスのコミュニティで、家具や家電の中古品を売ったり部屋を提供したりしているようです。


ふたりは家具を見たりして動き回ります。
そしてスチュアートはアイアンでゴルフボールを倒したカラーコーンの中に打って遊んでいます。
そして「俺の息子に。」とか言ってるスチュアートに「息子がいるのか?」とびっくりなアレクサンダー。

「ああ、母親とグラスゴーにいる。」とスチュートは続けて、
「14歳の頃を思い出すな。いつもゴルフコースで遊んでた。」と言います。

そしてふたりはスチュアートの自宅に。
様子を伺いながら中に入るアレクサンダーに、
「悪くないだろ。ローレルレーンよりは劣るけど。」とスチュアート。

キッチンにいるスチュアートにアレクサンダーがワインを持っていくと、
「ワインは病気の匂いがするんだ。」とビールを勧めます。
そして「何か食べるか?」と言い、タバコを吸いながらおもむろに肉を油の中に投入。


アレクサンダーは白ワインをラッパ飲みしています。(グラスがなかったからか?)
そして何となく引き出しを開けてみるとそこには注射器が。
注射を打つスチュアートの姿が漫画で描かれます。

「で、なんであんたは作家になりたいんだ?」とキッチンからスチュアートの声がします。
我が家の持病だよ。家族みんな感染してる。」と、
答えながらアレクサンダーはスチュアートのスケジュール帳を手にします。
「取り残されたくなかったのかな?」とアレクサンダーに「いや、わかるよ。」とスチュートは
パパは泥棒だったし、それに、ママはパブで働いていた。」と言います。

スケジュール帳をめくりながら、
「このスケジュール帳のオレンジのマーカーは何?」とアレクサンダー。
S:「家族の日。」
A:「黄色は?」
S:「福祉の日。」

スチュアートはキッチンにあるトマトソースとブラウンソースのボトルを手に取りキッチンを出ます。
S:「それで、俺の事を書いた本であんたは有名になるのか?」
A:「君もね。」
S:「俺にもアイデアがある。
時間を無駄にできない外国のビジネスマンには何が必要だと思う?」
アレクサンダーが答えようとする前に「ワゴン車のオフィスだよ。」と話を続けるスチュアート。

S:「水平思考だよ。スタンステッドで飛行機を降りてすぐに俺のワゴンに乗り込む。
そこには全部そろってるんだ。
速記ができるきれいな女の子やファックス、インターネットとかそこら中に仕掛けがある。
すげーだろう。」


立ち上がって壁の取り付けられた木の枠?を見ているアレクサンダーに
「トマトソース?ブラウンソース?」と近寄るスチュアート。
A:「あー、そうだね、うん、トマトを。」と言いながら不思議そうに枠を見ていると、
「そうそう、上の階に住んでる奴は壁に畳み込めるジェイムズ・ボンドに出てくるみたいなベッドを俺に作るんだって。」
とスチュアートが説明をします。
「スプリングで床に掛け金を掛けるんだ。そうしないと「ボヨン、ボヨン、ヒュー」なんだ。
「ボヨン、ボヨン、ヒュー?」とアレクサンダーが聞くと、
「つまりさ、女の子の顔が壁に激突しちゃったらかわいそうだろ?」とスチュアート。
再び漫画で想像するアレクサンダー。

これが、

こうなります。

続きます。

Stuart: A Life Backwards その3

2015-05-26 23:55:30 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters


3ヶ月後、
僕たちは当時の内務大臣ジャック・ストローのオフィスの前でルースとジョンの開放を求め
徹夜で抗議するというスチュアートのすごいアイデアを実行した。
大臣を誘拐するという彼の最初のアイデアよりは健全だ。

スチュアートが僕たちを送ってくれることになった。


どういうわけか。




そしてロンドンに向かう途中、構想中の本の最初の数ページを彼に読んで聞かせた。

A:「「スチュアート・クライブ・ショーターはのん気な少年で何より思いやりのある子どもだったと彼の母は感嘆した。」
S:「くだらない!退屈!なんであんたはこの忌々しい本がそんなに書きたいんだよ?」
A:「すごくお金が儲かるんだよ。」
S:「マジで?あんたはその本でお金が儲かると思ってるのか?」
A:「儲かると思う。」
S:「そんなつまんない本で?」
A:「そんな言い方するなよ。君が退屈しはじめてもそれは僕のせいじゃない。」



S:「もっと刺激的にいこうぜ。昔の事を書けよ。推理小説みたいにさ。
例えばトム・クランシーとか。
俺はなんでこんなふうになったのか?
なぜ少年が殺されたのか?
つまりさ、10足の靴下を洗濯機に入れると、出てくるのは7足だけ。
そいつらはどこに行った?」

スチュアートの横でずっと下を向いて自分の手を見ているアレクサンダーは
スチュアートを呼びますは話に夢中のスチュアート。
A:「スチュアート?」
S:「あんたにはほかの話も前部教えておくよ。」
A:「スチュアート?」
S:「洗濯機を分解してもその中にはないんだ。」
A:「スチュアート?」
S:「なんだよ。」
やっと返事をしたスチュアートにアレクサンダーは自分の手を見せます。

A:「これ何だと思う?」
S:「何?」
A:「これだよ。」
S:「それシラミだよ。そいつの住処はあんたの○○のまわりだ。
そのシラミは成長するぞ。
ダニはもう少し小さい。やつらは皮膚の下に入り込みかじるんだ。」

僕たちの部隊はケンブリッジからロンドンまで50マイルを5時間半かけて走った。
スチュアートは時速30マイルを超える事は決してしなかった。



突然スチュアートは窓に向かって叫びます。
S:「バッキンガム宮殿だ。
なんてばかげてるんだ!女王なんて必要ないだろう?」
と、毒づいていますが実はウォルサムストウの役所なのでアレクサンダーたちもスルーしております(笑)


内務省の前。
アレクサンダーが敷物を敷こうとしているとスチュアートがやってきます。

S:「いやいやいや、そうじゃないよ。」
そして最初に段ボールを敷いて
「これを使うんだよ、わかった?下に敷くんだ。そうしないと熱が逃げてしまうからな。」
と、面倒見の良いスチュート。こういう知識がある事で彼の人生が垣間見える感じです。

そして署名活動とかねた抗議が始まります。
A:「彼らは慈善団体で働いたために不当に投獄されました。ホームレスを助けようとしただけで何もしていないのに。」
スチュアートも通行人に訴えてながら署名をもらっています。
S:「慈善団体の職員が誤審のせいで刑務所に入れられたんだ。」

そこに警察がやってきます。

警察:「みなさん、聞いてください!
聞いてください!
みなさん、静かにしてください!
みなさん、こちらに移動をお願いします。」

A:「ちょっと待って、待ってくれ。なぜですか?これは平和的抗議ですよ。」
男:「そうだ、なんでだよ。」
警察:「内務省があなたがたを受け入れていないのなら真鍮の旗を交差できないんです。」
男:「そんなの社会的ファシズムだ!」
警察:「あなたたちが不法侵入ではない事を証明するためにフェンスを置いて中に入ってもらいます。
それはそしてあなたたちを守るためでもあります。」
アレクサンダーの後ろでにらみを利かせていたスチュアート。
S:「何から?」
警察:「一般市民からですよ。彼らはあなたたちを踏みつけるかもしれません。
万が一道路の上にひっくり返って車に轢かれないように一晩フェンスで囲みます。」
A:「ああ、なるほど。あなたたちは我々を檻に閉じ込めるつもりですね。」
警察:「私は檻とは言っていませんよ。」



夜、フェンスの中でみんなが寝ている中、アレクサンダーとスチュアートが並んで座っています。



A:「囚人て本当にお金がもらえるの?」
S:「ああ。普通の人みたいにってことか?
ひと儲けできるぞ。毎週、ムショから大富豪が出てくる。」



A:「君はかなり刑務所に入ったのか?何回入った?」
S:「えーっと・・・」
指を使いながら数を数えるスチュアート。
S:「始まりは子ども頃のセンド拘置所、Baintnow House、もう一度センド、Eriestoke、
ノリッジ、育ってからは大きい子用の刑務所に送られた。
Whitemoor。俺は本物の刑務所と呼んでいる。
そこは何でもアリなんだ。
テロリスト、サイコパス、脅迫、殺人、過失致死、クレイジーな奴もいた。」


聞きながらメモをとるアレクサンダーです。

A:「君はどの種類に属してる?」
S:「クレイジーだな。
ノリッジ、それからもう一度Whitemoor に。
グレンドン。
31回か。
俺は何か失敗したとは思わない。
そうだ、レスターにも3回行ったんだ。
最後はウェーランドだった。」

そこにパトカーが通り、「おやすみ。よく眠れよ。」と話しかけます。
「ありがとう。」とアレクサンダーが答えますがスチュアートが警察にからみます。
「おい、あんた。暇だったら答えてくれよ。
毎年、刑務所で何人が看守に殺されるか知ってるか?
殺人だよ。
ああ、悪いね、刑務所長。失礼。
間違った方向に意志を曲げるのが奴の健康に良くないなんて知るかよ。
心底腐っているのは俺のような奴だけだよな?本当に嫌な奴だ。
絶望的だよ。あんたはわずかな手がかりもつかめなかったよな?」



ここから先は何だかもうすごい言葉なのでうまく訳せませんが、Fワードばかりです(笑)
あまりにもひどいので「静かにしろよ。」とアレクサンダーが言うと
今度はアレクサンダーに向かって悪口雑言なので相手にできないとばかりにアレクサンダーは寝ちゃいます。

アレクサンダーが寝た後、こんな表情のスチュアートは何か思うところがあるようです。


続きます。

Stuart: A Life Backwards その2

2015-05-24 12:20:29 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

私が購入したDVDは字幕がついていないので、
当時字幕サイトで公開されていた(非公式ですが・・・)SRTファイルを基に訳しています。
が・・・・あらためてちゃんと訳してみると間違いが多くてかなり「?」となっているんです。
字幕ファイルを作成した方も聞き取りが難しかったんじゃないかと思いますが、
リスニング力皆無の私にとって厳しい作業となっちゃいました・・・と泣き事です。
なので判別不能なセリフはすっ飛ばしております。
そして多分いつも以上に微妙な誤訳は多いかと思いますがどうかご容赦くださいませ。



続きです。


集会が終わるとスチュアートはアレクサンダーに近づき話しかけます。
S:「俺にはサイコって名前があるけど、もしよかったらスチュアートって呼んでくれ。」



A:「君の住所は?」
S:「ローレルレーン2」

段々と距離を詰めていくスチュアートをアレクサンダーは何とかかわします。
S:「俺は支援してもらってるんだ。医者とか、服ももらってるし、あと時々ランチにプリンをふたつ、つけてくれる。
生意気なようだけど、本当に感謝しているんだ。」
あまりの近さに最後は逃げるように身体を回転させるアレクサンダー。
近いって(笑)


そして荷物を指さして「手伝おうか?」とスチュアート。

こんなふうにして僕とスチュアートは出会った。
けんか、アルコール依存、ヘロイン中毒、彼が言うところの「リトルストリップオブシルバー」が好きな反社会的な朗読家。
ナイフ。君が必需とするもの。



ふたりは荷物を持ってスチュアートのところに向かいます。


A:「預かってくれてありがとう。」
S:「ああ、大丈夫。全然構わないよ。」
そして草むらに入っていくスチュアート。


S:「足元に注意して。こっちだよ。」

そして荷物を降ろしながら「あばら家にようこそ。ローレルレーン。これ月桂樹だよね?」とスチュアート。
S:「会議の事は今朝朝食をもらった時に聞いただけなんだ。」
そして集会の告知の張り紙を指さし、「あんたの住所?」と聞きます。

A:「そう。」
S:「これはかなりマズいんじゃないか。どんなクズでも来れちゃうよ。やれやれ。」

次の日。
アレクサンダーの家にスチュアートがやってきます。
ドアを開けたアレクサンダーは「・・・また会ったね。」と少し固まり気味。
スチュアートはくしゃくしゃの封筒をアレクサンダーに渡し、
「封筒に宛名を書いたんだけど。」と言います。

S:「キャンペーンのすごいアイデアがあるんだ。誘拐がダメならみんなでテレビに出るとか。」
そう言いながら家の中に身を乗り出しているので「中に入りたい?」とアレクサンダーが聞くと、
「うん、入れてくれ。」と早々に入ってしまいます。


アレクサンダーのオフィスが1Fでキッチンが2Fのつくりになっています。
1Fのオフィスにスチュアートがタバコを吸っています。
アレクサンダーは2Fでコーヒーをいれていますがふと嫌な考えが頭をよぎり、「砂糖は?」と叫びます。
「あんたと同じだけ入れてくれ。」とスチュート。
アレクサンダーの嫌な考えとは、アレクサンダーが2Fにいる間にスチュアートが家財を盗んで行ってしまう事です。

アレクサンダーは乱暴にコーヒーをいれ慌てて階段を駆け下りスチュアートのところに戻りますが
彼はのんびりとたばこを吸って待っていました。

スチュアートにマグカップを差し出すとスチュアートがそのままカップを手でつかみ「熱い!」と言うので
アレクサンダーはカップを持ち替え取っ手をスチュアートに向けて渡し、
何かなくなっていないか何気に確認しながらスチュアートの向かいのデスクに座ります。


少しの間黙ったままでしたが、本棚にあるたくさんの本を見渡してスチュアートが口を開きます。

S:「この本全部読んだのか?」
A:「いや。」
S:「半分とか?」
A:「実はあまり読んでないんだ。」

「The Hunting Wasp」というタイトルの本を取り出し、
「これ1冊まるごと夏の出来事だな。」と言い、
更に別の本を取り出し、「この本は?」と聞きます。
「The colour mauve.」とアレクサンダーが答えます。
※この本はウィリアム・パーキンという英国の化学者が世界最初の染料である「mauve(藤色)」を発明し、
それまでは高価だった紫色が安価で手に入るようになりました。
それまでくすんでいた世界を色彩豊かに変えたと言われています。
「The Hunting Wasp」は狩蜂の仕組みを人間になぞらえて書いたもの、な感じ?


また少しの沈黙のあと、再びスチュアート。
S:「で、すごいアイデアの事だけど、車持ってる?」
アレクサンダーは?な表情で「No」と答えると、
「ボルボとワーゲンどっちが好き?」と聞かれます。


場面が変わりアレクサンダーのモノローグから。
数週間後、僕は本を書くことを思いつき、少し調査をすることにした。

アレクサンダーはスチュアートの祖母と母に会います。
祖母:「少年は苦しんだわ。彼は本に値すると思う。あなたは私の事も本にすべきよ。」

母:「いつも他人に愛情を注ぐ少年。のんきな子どもだったわ。」



続きます。

Stuart: A Life Backwards その1

2015-05-22 07:24:00 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

ベネディクト・カンバーバッチ as アレクサンダー・マスターズ
トム・ハーディ as スチュアート・ショーター

この映画は事実を基にしていまして、原作はベネディクト演じるアレクサンダーご本人です。
スチュアートがなぜ何度も服役しホームレス生活を送るのか、
彼の家族や学校、そして彼の持つ障害を通じてアレクサンダーが彼と交流を深めながら探っていく話・・・でいいのかしら。
友情ですよ、友情。
なので時々画像のチョイスが変に思われてもそれは気のせいですよー。



それにしてもこのテレビ映画、そのうち日本語版が出るだろうと思っていたのですが未だに出る気配がないんですよね。
DVDは英語字幕すら無いしちゃんとしたスクリプトも見つけられなかったので、
うまくできるかどうか、かなり自信がありませんが頑張ってみたいと思います。

準備も何もしていないまま始めているのでかなりスローペースの更新になりそうですが、
気長におつきあいいただければ嬉しいです。

この映画8年前なんですね。
トムハーディもベネディクトもものすごく若いです。ベネディクトなんて少年か!って思いますが、
トムハのほうが若いんですよね。1年だけですが。
このふたりがのちにTTSSでピーター・ギラムとリッキー・ターになるなんて、
役者って本当に恐ろしいわ。


A:アレクサンダー
斜字はアレクサンダーのモノローグ
S:スチュアート

車を運転するアレクサンダー。
1本のカセットテープのカーステレオにセットすると男の声が聞こえてきます。

S「ハロー、アレクサンダー。スチュアートだよ。」
その声を聞いてアレクサンダーは微笑みながら「ハロー、スチュアート」とお返事します。

僕、アレキサンダーはメガネをかけて運転している男でテープでぼそぼそ喋っている人じゃない。
喋っているのはスチュアートだ。
僕は2000年にスチュアートと知り合い、そして彼の伝記を書くことにしたんだ。


友人はみな僕はおかしいって言う。
彼が有名でもセレブでもなく無名の男だからだろう。
だが、有名じゃなくても本にできるんだ。


スチュアートに見て欲しかった。




多分、ホームレスの男としては初めての伝記だと思う。
生まれてから現在までの伝記。




さて、2000年に戻ると、僕はWinter Comfortで資金調達担当としてわずかな小遣いを稼いでいた。
本来、ケンブリッジにある避難所はホームレスの人たちで満杯で忙しい日々なんだ。



※ここも実在しています。サイトがありました。
http://www.wintercomfort.org.uk/

そう、警察が強制捜査を決めた朝までは。

女性:「彼らは逮捕されたわ。」
A:「全員?それは名案だよ。」

逮捕されたのは僕の上司ルースと彼女の代理人ジョンだった。
一部のお客は施設内でこっそりと麻薬の取引をしているが
でもルースとジョンがそこを運営しているだけで責任を負わされるなんて。




女性:「証拠の写真があるのよ。」

僕は不当な行為に怒りを感じた。
そして僕は生まれて初めてホームレスに本当に関心を持ち始めた。


ドアをガンガン叩くホームレスのおじさんに「あっちに行け、酔っ払い!」と怒るアレクサンダー。

場面は変わり、ルースとジョンのためにキャンペーンを(この場合保釈させるための運動みたいなもの?)
行う事になり、集会を開きます。

女性:「アレキサンダー・マスターズを紹介します。
ホームレスの献身的な友人にしてキャンペーンのチェアマンでもあります。」




僕たちは彼らが有罪判決を下されないと確信している。
つまり、収容所が麻薬を規制できない場合、ルースとジョンは何を期待される?


女性:「みなさんご存知のとおり私たちはルース・ワイナーとジョンの件でここに集まりました。」
女性が説明をしているその横でアレクサンダーはノートに漫画を描いています。


裁判官や判事の判決は・・とアレクサンダーのモノローグにかぶせるように
進行役の女性が「・・彼らを5年、或いは4年刑務所に送ります。」と言います。
みんなから「ひどい」「ファシストだ」の声があがります。

女性:「しかし、これは危機的状況です。私たちは何をすればいいでしょうか。
ルースとジョンに何かしてあげられることは?」

そこにひとりの女性が手を挙げます。
「彼らに本を送りましょう。バニヤンは刑務所にふさわしいわ。」
その提案にとなりの男性が「まさか。それならジュネの「バラの奇蹟」がいいよ。」と言います。
その時、一番後ろにいたスチュアートが突然声をあげます。
S:「悪いけどそれはうまくいかないよ。本を送るだって?本は箱に収まりきらないじゃないか。」
スチュアートの言葉に進行役の女性が「え?」と聞き返します。
S:「囚人が所有できる箱だよ。みんなひとつ持ってる。」
女性はアレクサンダーに「あれは誰?」と聞きますが、
「さあ。僕にはみんな同じに見えるし。」と答えるアレクサンダー。

スチュアートは話を続けています。
S:「箱に収まらないカーペットやセキセイインコとかカナリアも許可されてる。
ケージはどう見ても箱に入りそうにないだろ。」
スチュアートの話を聞きながら面白そうにまた漫画を描くアレクサンダー。



S:「だけどつらいのはルースとジョンだ。箱に入らないものは全部看守が処分するんだよ。
こう言っちゃなんだけどあんたたちが活動をするなら箱の事を知っていた方がいいよ。」
スチュアートの話が終る頃には室内が静かになっていました。



続きます。