Patrick Melrose Episode 1 "Bad News"
Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger
Previous → パトリック・メルローズ 「Bad News」その6
一覧 → Patrick Melrose
今回のパトリックはドラッグでかなり壊れているので
誰が誰のセリフなのかが非常にわかりづらいです。
そのせいもあってかなり微妙な訳も多いです。お許しください。
Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
Pierre:P(ピエール)パトリックの友人
David Melrose:DM(デイビッド・メルローズ)パトリックの父親
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ)パトリックの母親
Debbie Hickman:DH(デビー・ヒックマン)パトリックのGF
青字はパトリックの独白です。
鉄格子の扉越しにピエールが話しかけます。
(ピエール、フランス語で話したりするのでフランス語はgooglさんにお願いしました。)
P:Ca Va? (元気?)
PM:この世は悪夢だよ。
扉が開きます。
リビングでパトリックが大量のお札を数えピエールに渡します。
P:彼はどんな人だった?
PM:父?そうだな、彼はkitten(子猫??)だった。
格別な人で優れた技術を持っていた。
首相になれたかもね。
袖をまくるパトリック。
P:政治家だったのか?
PM:違う、違う、ちょっとしたジョークだよ。
彼の世界ではね。首相や外科医、或いはピアニストでもよかったな。
そうなったとしたらこれ見よがしの野心が見れるよ。
話しながら慣れた手つきで注射を打つ準備。
P:Tu regrettes qu'il soit Mort?(彼が死んで悲しい?)
PM:生きてたら悲しいよ。
P:Mais sans lui you wouldn't exist.(彼がいなければ君は存在しない。)
PM:こういう事は傲慢になりすぎてはダメだね。
針を刺します。
今はコカインだ。
PM:これをやめようとしてたのに。
薬を打ち終わった瞬間、効いてきます。
呼吸が早くなりうめき声をあげるパトリック。
気がつくとホテルの部屋にいました。
ホテルの部屋にいるパトリックは父のデイヴィッドになって話し始めます。
(ここからデイヴィッドやセラピスト、そしてパトリックと3人の人格が交互に出てくるので
どのセリフが誰なのかわかってない部分もありますがそこはご容赦ください。)
現実のパトリック以外はすべて青字にしました。
DM:レ バンで食事をした。
ハルツームでも。残忍で若いママに人肉の皿を勧められたときに
3分割のリクエストをさせないために上品ぶることを許さなかった。
実際、私は食べなかった・・・・
母?:人肉を?驚いたわね、お前は変わった子どもだよ。
今夜の特別料理はチャイニーズホワイトヘロインの上に盛られたコロンビアコカインに
サラダの食べ放題がついています。
テレビではカナダドライのCMが流れています。
上流階級と彼らの卑劣なやり方について話そう。
PM:ダメだ、ダメだ、考えるな。
テレビの中で話すパトリック。
PM:卑劣なやり方って?ナニーが秘密を漏らしてるのを知らないだろう。
誰にも言わない。だけど、話していれば!
PM:頼むからやめてくれ。
ベッドに倒れ込み深呼吸するパトリック。
Therapist:静寂に耳を傾けて。
聞こえる?静寂の一部になるのよ。
いいわ。
今度はパゴダを思い浮かべて。
見える?美しいでしょう。
起き上がるパトリック。
PM:そうだね、ロン。きれいだ。
T:そこに入って、パトリック。
PM:そこに何かいる?
T:そうよ、パトリック。
あなたのママとパパがいるのよ。
PM:ママとパパが?
T:ママのところまで行ってほしいの、そしてママに愛してるって言ってあげて。
PM:「ママ、愛してるよ、本当だ。」
T:それでいいわ。さあ、抱きしめて。
抱きしめます。
T:気分がいいでしょう。
PM:うん、すごくいいよ。
T:お父さんのところに行ってこう言いなさい。「でもあなたの事は許せない。」
「でもあなたの事は許せない。」
いいわ。すぐにリボルバーで彼の頭を撃つのよ。
Bang, bang, bang, bang!
DM:今日の事をママや他の人に話したら
D&PM:お前を痛めつけるからな、お前たちみんなだ。
PM:だからヘロインを。ヘロインをやるんだ。
再びヘロインを打つとパトリックは目を閉じ眠りにおちます。
子どものパトリックが井戸の蓋をあけ覗いています。
それから井戸のふちに立っています。
電話が鳴ります。
眠り続けるパトリック。
EM:もしもし、パトリック?
母親の声がします。
PM:お母さん?
いつの間にか受話器を手にしています。
PM:聞こえる?
EM:知らせを聞いたわ。何て言えばいいのか。
PM:お母さん?もしもし?
DH:もしもし、私よ。
電話の相手がデビーに変わります。
ようやくパトリックは現実に戻ります。
DH:寝てたみたいね。
パトリックの腕には注射器が刺さったままでした。
DH:寝てたのね?起こしちゃった?本当にごめんなさい。
PM:朝の5時半だよ。
DH:時差ボケで部屋をウロウロしてるのかと思って。
ホテルにいるの?
PM:ここに電話したのは君だろう・・・
DH:あなたがどうしているのか心配でずっと起きていたって事を伝えたかったの。
PM:僕がドラッグをやってないかって?
DH:違うわよ。どうして?やってるの?
PM:一晩中コカインとヘロインをやってたんだ。満足か?
DH:それっていい事?
PM:今後を思えばダメな事だと思わない?
DH:思うよ、あなたは自分を変えることができるって本気で思ってたよ。
PM:ああ、僕もだよ。でもそれを選んだわけじゃないんだ。
DH:ひとりでいたらダメよ。
あなたが同伴でディナー出来るように手配したわ。
鏡を見るとパトリックの右目が腫れていました。
PM:ダメだよ、デビー。これは君主催のパーティじゃない。
ひどく感情的になってるし誰かと会える状態にはないんだ。
DH:あなたの事を思いやってくれる人と一緒にいないとダメよ、
それにもうマリアンヌにお願いしちゃった。
PM:マリアンヌ?
DH:大学時代の友達。あなた彼女の家のトイレで倒れたじゃない。
結局ドアを外すことになったの覚えてない?
PM:ああ、あのマリアンヌか。
DH:彼女、あなたに会いたがってたよ。
7時半以降なら何時でもいいって。住所をFAXで送ったからね。
PM:今日は父の悪友たちと飲むからその後の状況次第になるよ。
そう言って電話を切るパトリック。
それに気づかないデビーでした。
DH:あなたを愛してる事忘れないで。
パトリック?パトリック?
続きます。
今回はまるでひとり芝居を見ているようでした。
こういう演技は流石だなあ、と思います。
Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger
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今回のパトリックはドラッグでかなり壊れているので
誰が誰のセリフなのかが非常にわかりづらいです。
そのせいもあってかなり微妙な訳も多いです。お許しください。
Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
Pierre:P(ピエール)パトリックの友人
David Melrose:DM(デイビッド・メルローズ)パトリックの父親
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ)パトリックの母親
Debbie Hickman:DH(デビー・ヒックマン)パトリックのGF
青字はパトリックの独白です。
鉄格子の扉越しにピエールが話しかけます。
(ピエール、フランス語で話したりするのでフランス語はgooglさんにお願いしました。)
P:Ca Va? (元気?)
PM:この世は悪夢だよ。
扉が開きます。
リビングでパトリックが大量のお札を数えピエールに渡します。
P:彼はどんな人だった?
PM:父?そうだな、彼はkitten(子猫??)だった。
格別な人で優れた技術を持っていた。
首相になれたかもね。
袖をまくるパトリック。
P:政治家だったのか?
PM:違う、違う、ちょっとしたジョークだよ。
彼の世界ではね。首相や外科医、或いはピアニストでもよかったな。
そうなったとしたらこれ見よがしの野心が見れるよ。
話しながら慣れた手つきで注射を打つ準備。
P:Tu regrettes qu'il soit Mort?(彼が死んで悲しい?)
PM:生きてたら悲しいよ。
P:Mais sans lui you wouldn't exist.(彼がいなければ君は存在しない。)
PM:こういう事は傲慢になりすぎてはダメだね。
針を刺します。
今はコカインだ。
PM:これをやめようとしてたのに。
薬を打ち終わった瞬間、効いてきます。
呼吸が早くなりうめき声をあげるパトリック。
気がつくとホテルの部屋にいました。
ホテルの部屋にいるパトリックは父のデイヴィッドになって話し始めます。
(ここからデイヴィッドやセラピスト、そしてパトリックと3人の人格が交互に出てくるので
どのセリフが誰なのかわかってない部分もありますがそこはご容赦ください。)
現実のパトリック以外はすべて青字にしました。
DM:レ バンで食事をした。
ハルツームでも。残忍で若いママに人肉の皿を勧められたときに
3分割のリクエストをさせないために上品ぶることを許さなかった。
実際、私は食べなかった・・・・
母?:人肉を?驚いたわね、お前は変わった子どもだよ。
今夜の特別料理はチャイニーズホワイトヘロインの上に盛られたコロンビアコカインに
サラダの食べ放題がついています。
テレビではカナダドライのCMが流れています。
上流階級と彼らの卑劣なやり方について話そう。
PM:ダメだ、ダメだ、考えるな。
テレビの中で話すパトリック。
PM:卑劣なやり方って?ナニーが秘密を漏らしてるのを知らないだろう。
誰にも言わない。だけど、話していれば!
PM:頼むからやめてくれ。
ベッドに倒れ込み深呼吸するパトリック。
Therapist:静寂に耳を傾けて。
聞こえる?静寂の一部になるのよ。
いいわ。
今度はパゴダを思い浮かべて。
見える?美しいでしょう。
起き上がるパトリック。
PM:そうだね、ロン。きれいだ。
T:そこに入って、パトリック。
PM:そこに何かいる?
T:そうよ、パトリック。
あなたのママとパパがいるのよ。
PM:ママとパパが?
T:ママのところまで行ってほしいの、そしてママに愛してるって言ってあげて。
PM:「ママ、愛してるよ、本当だ。」
T:それでいいわ。さあ、抱きしめて。
抱きしめます。
T:気分がいいでしょう。
PM:うん、すごくいいよ。
T:お父さんのところに行ってこう言いなさい。「でもあなたの事は許せない。」
「でもあなたの事は許せない。」
いいわ。すぐにリボルバーで彼の頭を撃つのよ。
Bang, bang, bang, bang!
DM:今日の事をママや他の人に話したら
D&PM:お前を痛めつけるからな、お前たちみんなだ。
PM:だからヘロインを。ヘロインをやるんだ。
再びヘロインを打つとパトリックは目を閉じ眠りにおちます。
子どものパトリックが井戸の蓋をあけ覗いています。
それから井戸のふちに立っています。
電話が鳴ります。
眠り続けるパトリック。
EM:もしもし、パトリック?
母親の声がします。
PM:お母さん?
いつの間にか受話器を手にしています。
PM:聞こえる?
EM:知らせを聞いたわ。何て言えばいいのか。
PM:お母さん?もしもし?
DH:もしもし、私よ。
電話の相手がデビーに変わります。
ようやくパトリックは現実に戻ります。
DH:寝てたみたいね。
パトリックの腕には注射器が刺さったままでした。
DH:寝てたのね?起こしちゃった?本当にごめんなさい。
PM:朝の5時半だよ。
DH:時差ボケで部屋をウロウロしてるのかと思って。
ホテルにいるの?
PM:ここに電話したのは君だろう・・・
DH:あなたがどうしているのか心配でずっと起きていたって事を伝えたかったの。
PM:僕がドラッグをやってないかって?
DH:違うわよ。どうして?やってるの?
PM:一晩中コカインとヘロインをやってたんだ。満足か?
DH:それっていい事?
PM:今後を思えばダメな事だと思わない?
DH:思うよ、あなたは自分を変えることができるって本気で思ってたよ。
PM:ああ、僕もだよ。でもそれを選んだわけじゃないんだ。
DH:ひとりでいたらダメよ。
あなたが同伴でディナー出来るように手配したわ。
鏡を見るとパトリックの右目が腫れていました。
PM:ダメだよ、デビー。これは君主催のパーティじゃない。
ひどく感情的になってるし誰かと会える状態にはないんだ。
DH:あなたの事を思いやってくれる人と一緒にいないとダメよ、
それにもうマリアンヌにお願いしちゃった。
PM:マリアンヌ?
DH:大学時代の友達。あなた彼女の家のトイレで倒れたじゃない。
結局ドアを外すことになったの覚えてない?
PM:ああ、あのマリアンヌか。
DH:彼女、あなたに会いたがってたよ。
7時半以降なら何時でもいいって。住所をFAXで送ったからね。
PM:今日は父の悪友たちと飲むからその後の状況次第になるよ。
そう言って電話を切るパトリック。
それに気づかないデビーでした。
DH:あなたを愛してる事忘れないで。
パトリック?パトリック?
続きます。
今回はまるでひとり芝居を見ているようでした。
こういう演技は流石だなあ、と思います。