「ベルグレービアの醜聞」
Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat
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試しにセンタリング機能を使ってみました。
うーん、どちらが見やすいのかしら。
ブログを書いているジョンの後ろからシャーロックが覗き込みます。
SH:「オタクな通訳」何、これ。
JW:タイトルだよ。
SH:なんでタイトルが必要なんだよ。
ジョンは何も言わずただ笑って作業を続けています。
そのブログの拙訳はこちらです。
The Geek Interpreter by John's Blog
聖バーソローミュー病院。
レストレードの立会いの下、
シャーロックは拡大鏡を使って女性の死体を見ています。
ジョンも向かい側から検死をしています。
SH:実際、みんな君のブログを読んでるのか?
JW:依頼人がどこからくると思ってるんだよ。
SH:僕だってサイトは持ってる。
JW:240種類のたばこの灰を一覧表にしたやつか。そんなの誰も読まないよ。
ジョンの言葉にムッとしているシャーロック。
何か言いたそうだけど黙ってます。
お、弟回路が・・・
JW:髪はブロンドのヘアカラー、
斑点が何であれそれ以外に目立った死因は見当たらないな。
ジョンが検分の説明している間に拗ねたシャーロックはとっとと帰ってしまいます。
221B
ジョンがブログを書いていると、
シャーロックがトーストをもぐもぐしながら近づいてきます。
SH:Oh, for God's sakes!
JW:何が。
SH:「まだらのブロンド」ってなんだよ。
そう吐き捨て、どこかに行ってしまいます。
シャーロック、負け犬の遠吠えじゃないんだから・・・・
まだらのブロンドの拙訳はこちらから。
The Speckled Blonde by John's Blog
今日の依頼人は小さな少女ふたり。
少女:おじいちゃんが死んだのに会わせてもらえないの。天国に行ったから?
SH:死んだ人は天国には行かないよ。
特別な部屋に入れられて焼かれるんだ。
JW:シャーロック・・・・
別の日。
ふたりはレストレードに呼ばれサリーのとある空き地にきました。
GL:昨日、デュッセルドルフで飛行機が墜落した。生存者はいない。
SH:テロリストの爆発物が怪しい。僕たちもニュースは見てるんだ。
JW:退屈だーって転がってたけどな。
空き地にある車のトランクに死体が入っていました。
GL:フライト詳細によればこの男は空港でチェックインをした。
コートの中には搭乗券の半券、機内のナプキンとビスケットも入っていた。
パスポートにはベルリン空港のスタンプがあるから、
この男は昨日ドイツで飛行機事故に遭うはずだった。
だがサザークで車のトランクに入っている。
JW:墜落を避けられて良かったじゃないか。
レストレードは観察しているシャーロックに声をかけます。
GL:何か気づいたことは?
SH:今のところ、8つ。
立ち上がり、変だな?って顔をします。
SH:いや、4つだ。
再び所持品を観察し飛行機が飛ぶ空を見上げるシャーロック。
SH:2つかな。
221B。
ブログを書いているジョンに近づくシャーロック。
シャーロックは保護手袋とゴーグルをつけ、
片手にブロートーチ、もう片手には緑の液体が入ったフラスコ持っていました。
SH:No, no, no, 未解決の話は書くなよ。
JW:君も人間だったってことをみんなも知りたいんだよ。
SH:なぜだ?
JW:みんなそこに興味があるから。
SH:あり得ない。根拠は?
ジョンはドヤ顔で画面を見るように言います。
JW:ほら、見ろよ。1895だ。
SH:だから何だよ。
JW:昨夜、カウンターをリセットしたのに、8時間で2000近くアクセスがあった。
これが君の生計を支えてるんだぞ。240種類のたばこの灰じゃなくね。
SH:・・・243だ。
シャーロックはブロートーチに火をつけ、無言でキッチンに入ります。
この時のブログです。短いのでここに載せます。
01 August
Sherlock Holmes Baffled
シャーロック・ホームズ、途方に暮れる
45歳の男の死体がサリーにある空き地の車の中で見つかった。
まさかこんな日が来るとは。シャーロックが途方に暮れたんだ!
彼は何の手がかりも得られなかった。困惑してたよ!煙に巻かれたみたいだったよ!
彼は固まっちゃったんだ。
知ってると思うけど、先日デュッセルドルフを発ってすぐに飛行機事故があった。
全員死亡。悲劇としか言いようがない。
だけどこの搭乗者は何か変なんだ。
彼はサリーで車のトランクの中から見つかったんだよ!
フライト詳細によると彼は空港でチェックインしている。
衣服からは航空券の半券やナプキンなどが見つかった。
パスポートにはベルリン空港のスタンプ。彼は飛行機事故で亡くなったはずだ。
だけどそうじゃなかった。
彼は車のトランクにいた。サリーの。
言うまでもなく、僕は手がかりを得られなかったがシャーロックも同じだ。
彼はまったく役に立たなかった。本当にあり得ないよ。
何か意見や提言があれば何なりと下記に書いてくれ。全部ちゃんと伝えるから。:)
コメント
ここに寄せられたコメントの量がブログ機能の停止にまでなったので削除することになった。
もしコメントが見たければスコットランドヤードに行くと
プリントアウトしたものが食堂に飾られているらしいよ。
John Watson 03 August 09:46
続きます。
先日、Mistyさんがふたりの力関係が変化してるって仰っていましたが、
このあたりの場面は明らかに変わってきてますよね。
つまり、篠田先生の仰る通りジョンに対して弟回路が発動しちゃってるんですね。
早速ありがとうございます。
距離の近さ、本当にそうですよね。
同居を始めて危機一髪を乗り越えたこの頃がふたりの蜜月だったのかなと思いました。
シャーロックもポンポン言われながらも、
マイクロフトよりは近くて親しみのもてる存在ができて居心地がよさそうですしね。
「ボーイズ」ですよねえ。
そうなんです、細かく追っていくと見落としていたシーンもあったりするんですよね。
そういう意味でもS1S2は2度おいしい作りになっているんですね。
私もユーロス役の女優さんのインタビューを見かけましたが、
(見かけただけで内容は知りませんでした)
S5の可能性の話だったのですね。
本国ではあまり話題にならなかったという事は、
ファンはもう「ふーん」な感じなのでしょうか。
メアリー役のアマンダさんもS5があったら出たいって仰っていましたが、
本当に本当にどちらも勘弁してほしいです。
モファティスも同じ轍は踏まないと信じたいですね。
放映の頃はつい、ジョンの人差し指2本だけでブログを打っているのがかわいい、とかばかり思っていた記憶があるのですが、かわいいといえばシャーロックが、ジョンにポンポンいわれても「むっ」としたり「ちぇーっ」となったりしながら、それ以上は逆らわないあたりが、本当に弟っぽくて・・・なんか本当に、これこそ「ボーイズ」だよなあと。
このエピソードはアイリーンの存在があまりに印象的なので、そちらに引きずられてしまいますが、ドラマのストーリーをちょっと遠ざけて、そういうディテールを見ていくと、楽しいシーンはまだたくさんありそうです。
結局今となっては、そうやって過去を見直しながら頭の中で「あり得たかも知れない続き」を夢想するのが一番なのか。
ロンドンに住んでいる友人が、テレビでユーロス役の女優さんがS5のことについて触れたけど、あんまり話題にならなかった、とメールに書いてくれました。いや、それはS5があったら見るけど、お願いだからユーロスの再登場は無しにして。