「ベルグレービアの醜聞」
Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat
Previous→The Great Game
Next→The Hounds of Baskerville
アイリーンの生存を知ったシャーロックは頭をフル回転させているような表情で221Bに帰ります。
ドアノブに視線を落とすとこじ開けたあとに気づきます。
ゆっくりと静かにドアを開け中に入り、注意深くあたりを観察します。
バケツの中には掃除用具。
階段には靴でこすったあと、壁にはハドソンさんの爪跡があり、
それを見たシャーロックはすぐに何が起きたのか把握します。
シャーロックの表情には静かだけれど深い怒りが表れていました。
リビングにはアイリーンの家で襲ってきたアメリカ人の男が
椅子に座っているハドソンさんの後頭部に銃をつきつけていました。
シャーロックはゆっくりとリビングに入ります。
Mrs.H:Oh, Sherlock, Sherlock!
SH:泣くのはやめなさい、ハドソンさん。
泣いたところで防弾の効果はありません。
シャーロックは男の顔を見ます。
SH:そうなってほしいけど。
Mrs.H:Oh, please, sorry, Sherlock.
N:君は我々が欲しいものを持っていると思うが、Mr.ホームズ。
SH:ならどうして要求してこない?
N:尋ねてみたのだが彼女は何も知らないようだ。
シャーロックはハドソンさんに近づき、彼女の手首や肩のほつれ、顔を傷を見ます。
そしてニールソンを見て、頸動脈、頭、目、さらに動脈、肺、肋骨に狙いを定めます。
SH:そうだね。
シャーロックは後ろに下がっていきます。
SH:まずは君の部下を追い払ってくれ。
N:なぜだ。
SH:数で負けるのは好きじゃない。部屋がバカであふれてしまうし。
N:君たちは車へ。
SH:車に乗って走り去るんだ。騙そうとするな。僕が誰だか知ってるな。無駄だぞ。
部下たちが引き揚げます。
SH:次に、銃を下ろせ。
N:で、君が俺に銃を向けるのか?
SH:僕は武器を持たない。
シャーロックは両腕を広げます。
N:確認するぞ。
SH:どうぞ。
ニールソンがシャーロックのコートを探りだしたその時、
シャーロックはスプレー缶を取り出しニールソンの顔に吹き付け、頭突きをして倒します。
SH:バカなやつ。
シャーロックはすぐにハドソンさんのそばに行きます。
SH:もう大丈夫ですよ。安全です。
そしてニールソンの方に振り返ります。
一方、ジョンがやっと帰宅。ちゃんと帰りも送ってもらっています。
221Bのドアにメモが貼られていました。
CRIME IN PROGRESS
PLEASE DISTURB
(※ご本人手書き。)
ジョンがリビングに入ってきます。
JW:どうしたんだ。
シャーロックはニールソンに銃を向けもう片方の手で携帯を持っています。
ニールソンは縛られ口にはテープが貼られています。
JW:なんだよ、何があった?
SH:ハドソンさんがアメリカ人に襲われて僕が世界の平和を取り戻した。
ジョンがハドソンさんを見ます。
JW:ひどい目に遭いましたねハドソンさん、大丈夫ですか?
何をされたんです?
Mrs.H:私がバカだったの。
SH:彼女を下に連れていって看てやってくれ。
JW:わかった。 さ、僕が手当てをしますから。
ジョンはハドソンさんをそっと立たせます。
部屋を出る時ジョンはシャーロックに言います。
JW:何が起きたかちゃんと説明するんだろうな。
SH:そのつもりでいるから今は行くんだ。
シャーロックは電話でレストレードと話をします。
SH:レストレード。ベイカーストリートで強盗をつかまえた。
あまりイライラさせない警察官と救急車をこっちに送ってくれ。
ああ、違うよ、僕たちは無事だ。違うって、つまり強盗犯の事だ。彼は自分で大けがをしたんだ。
SH:そう、肋骨が2、3本と頭蓋骨骨折・・・・肺も破裂してそうだ。
窓から落ちたんだ。
一方、ジョンとハドソンさん。
Mrs.H:しみるわ。
突然上から何かが降ってきてハドソンさんゴミバケツに直撃します。
Mrs.H:私のゴミ箱を直撃したわ。
シャーロックは到着したレストレードと話しています。
GL:で、彼は何回窓から落ちたんだ。
SH:ちょっと曖昧なんだ、警部。どこまで数えたかわからなくなったから。
やれやれという表情のレストレードでした。
シャーロックがハドソンさんのお部屋に入ります。
JW:今夜は僕たちと一緒に2回で寝たほうがいい。僕たちで看護しないと。
Mrs.H:No.
SH:それはそうだけど彼女は大丈夫だよ。
JW:大丈夫じゃない。
しばらくベイカーストリートを離れて、お姉さんのところで過ごすんだ。
ドクター命令だよ。
SH:何をバカな事を。
JW:彼女はショックを受けてるじゃないか。あのふざけた携帯のせいだ。
ところであれはどこに?
SH:最も安全なところだよ。
シャーロックがハドソンさんを見ると彼女は服の中から携帯を出します。
Mrs.H:あなた、2番目に良いガウンのポケットに入れたままなんですもん。
彼らに泣いていると思わせてこっそり持ち出したの。
ハドソンさんの変わりっぷりに唖然とするジョン。
SH:反省するべきだよ、ジョン・ワトソン。
JW:反省?
SH:ハドソンさんがベイカーストリートを離れる?
ハドソンさんの肩を抱くシャーロック。
SH:イギリスが崩壊するよ。
ジョンもなぜか嬉しそう。
ようやく落ち着きを取り戻したふたりは221Bに戻りました。
ジョンはスコッチの入ったグラスを手にして、
コートを脱ぐシャーロックの近くに行きます。
JW:今はどこに?
SH:誰の目にも触れないところに。
JW:携帯に入っているものが何であれ、写真以上の価値があるんだな。
SH:そうだ。
JW:彼女は生きていた。それについてはどう思う?
(ジョンの言葉にシャーロックはしばらく黙っていました。)
そして口に出た言葉・・・・
SH:Happy New Year, John.
JW:また彼女に会えると思う?
シャーロックはやっぱりその質問には答えず、「蛍の光」をバイオリンで弾き始めます。
そして視線をジョンに向けるとジョンは椅子に座り黙ってバイオリンを聴くことにしました。
そして、セントポール寺院が見える通りでアイリーンがテキストを受信しました。
Happy New Year
SH
続きます。
冒頭のシャーロックが何度見ても超美人さんでうっとりです。
本気で怒っているシャーロックも好きです。
メモの字が小学生なところも良いですね。(しかしケースブックの筆跡とは全然違いますけど笑)
ニールソンに銃を向けながらジョンと話すシャーロックの場面のふたりも好きです。
レストレードにしれっと嘘をつくシャーロックも可愛いしレストレードもGood man。
(冷静に考えると明らかに過剰防衛だけど)
そのあとハドソンさんの部屋に入るときのシャーロック、
マットで足をふいて、冷蔵庫を開けるのはベネディクトの習慣だとか。
「Mrs Hudson leave Baker Street? England would fall. 」
(ハドソンさんがベイカーストリートを離れる?イギリスが崩壊するよ。)
↑この場面は最高だと思います。ジョンの表情も。
ラストのバイオリンを弾く場面、
目と目で通じ合うところも、
いつもジョンはこうやって特等席でバイオリンを聴いているところも最高です。(妄想)
私の好きな場面が詰まっている回でした。幸せ。
Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat
Previous→The Great Game
Next→The Hounds of Baskerville
アイリーンの生存を知ったシャーロックは頭をフル回転させているような表情で221Bに帰ります。
ドアノブに視線を落とすとこじ開けたあとに気づきます。
ゆっくりと静かにドアを開け中に入り、注意深くあたりを観察します。
バケツの中には掃除用具。
階段には靴でこすったあと、壁にはハドソンさんの爪跡があり、
それを見たシャーロックはすぐに何が起きたのか把握します。
シャーロックの表情には静かだけれど深い怒りが表れていました。
リビングにはアイリーンの家で襲ってきたアメリカ人の男が
椅子に座っているハドソンさんの後頭部に銃をつきつけていました。
シャーロックはゆっくりとリビングに入ります。
Mrs.H:Oh, Sherlock, Sherlock!
SH:泣くのはやめなさい、ハドソンさん。
泣いたところで防弾の効果はありません。
シャーロックは男の顔を見ます。
SH:そうなってほしいけど。
Mrs.H:Oh, please, sorry, Sherlock.
N:君は我々が欲しいものを持っていると思うが、Mr.ホームズ。
SH:ならどうして要求してこない?
N:尋ねてみたのだが彼女は何も知らないようだ。
シャーロックはハドソンさんに近づき、彼女の手首や肩のほつれ、顔を傷を見ます。
そしてニールソンを見て、頸動脈、頭、目、さらに動脈、肺、肋骨に狙いを定めます。
SH:そうだね。
シャーロックは後ろに下がっていきます。
SH:まずは君の部下を追い払ってくれ。
N:なぜだ。
SH:数で負けるのは好きじゃない。部屋がバカであふれてしまうし。
N:君たちは車へ。
SH:車に乗って走り去るんだ。騙そうとするな。僕が誰だか知ってるな。無駄だぞ。
部下たちが引き揚げます。
SH:次に、銃を下ろせ。
N:で、君が俺に銃を向けるのか?
SH:僕は武器を持たない。
シャーロックは両腕を広げます。
N:確認するぞ。
SH:どうぞ。
ニールソンがシャーロックのコートを探りだしたその時、
シャーロックはスプレー缶を取り出しニールソンの顔に吹き付け、頭突きをして倒します。
SH:バカなやつ。
シャーロックはすぐにハドソンさんのそばに行きます。
SH:もう大丈夫ですよ。安全です。
そしてニールソンの方に振り返ります。
一方、ジョンがやっと帰宅。ちゃんと帰りも送ってもらっています。
221Bのドアにメモが貼られていました。
CRIME IN PROGRESS
PLEASE DISTURB
(※ご本人手書き。)
ジョンがリビングに入ってきます。
JW:どうしたんだ。
シャーロックはニールソンに銃を向けもう片方の手で携帯を持っています。
ニールソンは縛られ口にはテープが貼られています。
JW:なんだよ、何があった?
SH:ハドソンさんがアメリカ人に襲われて僕が世界の平和を取り戻した。
ジョンがハドソンさんを見ます。
JW:ひどい目に遭いましたねハドソンさん、大丈夫ですか?
何をされたんです?
Mrs.H:私がバカだったの。
SH:彼女を下に連れていって看てやってくれ。
JW:わかった。 さ、僕が手当てをしますから。
ジョンはハドソンさんをそっと立たせます。
部屋を出る時ジョンはシャーロックに言います。
JW:何が起きたかちゃんと説明するんだろうな。
SH:そのつもりでいるから今は行くんだ。
シャーロックは電話でレストレードと話をします。
SH:レストレード。ベイカーストリートで強盗をつかまえた。
あまりイライラさせない警察官と救急車をこっちに送ってくれ。
ああ、違うよ、僕たちは無事だ。違うって、つまり強盗犯の事だ。彼は自分で大けがをしたんだ。
SH:そう、肋骨が2、3本と頭蓋骨骨折・・・・肺も破裂してそうだ。
窓から落ちたんだ。
一方、ジョンとハドソンさん。
Mrs.H:しみるわ。
突然上から何かが降ってきてハドソンさんゴミバケツに直撃します。
Mrs.H:私のゴミ箱を直撃したわ。
シャーロックは到着したレストレードと話しています。
GL:で、彼は何回窓から落ちたんだ。
SH:ちょっと曖昧なんだ、警部。どこまで数えたかわからなくなったから。
やれやれという表情のレストレードでした。
シャーロックがハドソンさんのお部屋に入ります。
JW:今夜は僕たちと一緒に2回で寝たほうがいい。僕たちで看護しないと。
Mrs.H:No.
SH:それはそうだけど彼女は大丈夫だよ。
JW:大丈夫じゃない。
しばらくベイカーストリートを離れて、お姉さんのところで過ごすんだ。
ドクター命令だよ。
SH:何をバカな事を。
JW:彼女はショックを受けてるじゃないか。あのふざけた携帯のせいだ。
ところであれはどこに?
SH:最も安全なところだよ。
シャーロックがハドソンさんを見ると彼女は服の中から携帯を出します。
Mrs.H:あなた、2番目に良いガウンのポケットに入れたままなんですもん。
彼らに泣いていると思わせてこっそり持ち出したの。
ハドソンさんの変わりっぷりに唖然とするジョン。
SH:反省するべきだよ、ジョン・ワトソン。
JW:反省?
SH:ハドソンさんがベイカーストリートを離れる?
ハドソンさんの肩を抱くシャーロック。
SH:イギリスが崩壊するよ。
ジョンもなぜか嬉しそう。
ようやく落ち着きを取り戻したふたりは221Bに戻りました。
ジョンはスコッチの入ったグラスを手にして、
コートを脱ぐシャーロックの近くに行きます。
JW:今はどこに?
SH:誰の目にも触れないところに。
JW:携帯に入っているものが何であれ、写真以上の価値があるんだな。
SH:そうだ。
JW:彼女は生きていた。それについてはどう思う?
(ジョンの言葉にシャーロックはしばらく黙っていました。)
そして口に出た言葉・・・・
SH:Happy New Year, John.
JW:また彼女に会えると思う?
シャーロックはやっぱりその質問には答えず、「蛍の光」をバイオリンで弾き始めます。
そして視線をジョンに向けるとジョンは椅子に座り黙ってバイオリンを聴くことにしました。
そして、セントポール寺院が見える通りでアイリーンがテキストを受信しました。
Happy New Year
SH
続きます。
冒頭のシャーロックが何度見ても超美人さんでうっとりです。
本気で怒っているシャーロックも好きです。
メモの字が小学生なところも良いですね。(しかしケースブックの筆跡とは全然違いますけど笑)
ニールソンに銃を向けながらジョンと話すシャーロックの場面のふたりも好きです。
レストレードにしれっと嘘をつくシャーロックも可愛いしレストレードもGood man。
(冷静に考えると明らかに過剰防衛だけど)
そのあとハドソンさんの部屋に入るときのシャーロック、
マットで足をふいて、冷蔵庫を開けるのはベネディクトの習慣だとか。
「Mrs Hudson leave Baker Street? England would fall. 」
(ハドソンさんがベイカーストリートを離れる?イギリスが崩壊するよ。)
↑この場面は最高だと思います。ジョンの表情も。
ラストのバイオリンを弾く場面、
目と目で通じ合うところも、
いつもジョンはこうやって特等席でバイオリンを聴いているところも最高です。(妄想)
私の好きな場面が詰まっている回でした。幸せ。
本当に何もかもが素晴らしい!の言葉しか出てきませんよね。
スクショに命かけてますから(笑)
この作業をしていると幸せな気分になりますよ。
翻弄・・・本当に本当に翻弄ばかりです。
でも私もこうしていろいろな思いを共有できることが何より楽しいです。
まだまだこれからも楽しみましょうね~
本当に盛りだくさんな内容だとあらためて思います。
ベネディクトの演技は確かにとても独特で、すごく無表情なんですけどよく見ると表情が豊かで不思議な感じです。
このドラマのシャーロックはベネディクトだからこそ成立したのでは、と思えてきますし、
その独特な演技を見事に受けているマーティンと、このふたりだからこそのシャーロックなんですよねー、と、誰もが聞き飽きたであろう言葉しか出てきません。
お正月、ぜひぜひ!
ところで、先生のブログに木原先生のお話が書かれていて嬉しかったです。
摩利と新吾がまた読みたくなりました。懐かしいです。
キャストはノッてるし、脚本も演出もカメラも…なにもかもが素晴らしい。
dicoさんの静止画像から、いちいち絵になる美しいシーンの数々を堪能させていただいています。
「SHERLOCK」というドラマにはまって、思えばいろいろと翻弄させられましたが…オンタイム(日本での放送のタイミングは別にして)でファンの皆さんと一喜一憂することができたこと。…つくづくこの時代に生まれていて良かったと思っています。
シナリオの緊密さ、映像のクールでシャープなこと、キャストの演技の見事さにその相乗効果。
絶賛の言葉しか口にできない、お馬鹿な感想になってしまう。
ベネディクトさんって、クリスマスでふざけたときのとびきりの変顔から、冷静な無表情の下で頭脳だけが動いている感じ、そこから凍り付くような怒りが浮上するところまで、なんていうんだろ、定型的でない表情の豊かさというか、シャーロック独特の感情表現がありますよね。
停止画像でそのへんをじっくり見せていただいてるんで、お正月にはS2E1をじっくり見返そうっと。
ほんとに有り難うございます!