「野良犬」に続けて開映タイミングもちょうど良かったので、立川シネマ・ワンfスタジオにて(^_^)
長く「この世界の片隅に」極音上映をしてくれたハコで、なんとなく久しぶりな感じ。
で...何故か極爆でも極音でもない、通常上映ってことで、ここで観るのを躊躇していたんですけど...元々のシステムが良いからなのか?射撃音や爆発音の響きが凄くて「え?これ通常なんだよねぇ...(^_^;」と何度も思い返してしまいました。
もう冒頭から戦場に立たされてる感が凄まじいんですよ!
閑散とした街中を3〜4人の兵士が歩いているところから始まるんですけど、いきなり銃撃を浴びせられる...その音が重くて強い塊のようになって客席にぶつけられます。この瞬間、恐怖感でいっぱいになってしまった(´д`)
時代はまだドイツ軍が優勢だったころの1940年、フランスはほぼ制圧され、連合国軍はドーバー海峡に面した海岸(その地名がダンケルク)に追い詰められ、まさに崖っぷち状態...イギリス本国へ撤退するための船を大勢の兵士が浜辺にたたずみ、頭の上からドイツ軍の戦闘機やら爆撃機が頻繁に攻撃してくるという絶望的な状況...。
その撤退にイギリスの市民も協力し、自らボートや漁船などの小型船でダンケルクへと向かう...空からはスピットファイヤも...。
本作は陸海空から、別々の視点で、余計な前後のエピソードも入れずに一気に見せてくれます。監督はクリストファー・ノーラン、夢をテーマにした「インセプション」が個人的にお気に入りでしたが、まさにその作風の良さを戦争映画に転化させたという感じでした。
その「インセプション」でも出演していたトム・ハーディも本作に戦闘機パイロットとして出てるんですが、チャラ男キャラな感じから一変!渋み満点の漢な活躍振りでカッコ良いんですわ(*^o^*)
その彼は終始機上の人として描かれているのですが、向かう途中燃料がギリギリな状態で、常に僚機と残量を確認しつつ、チョークでパネルに書き込む様子がとてもリアルで印象的でした。
ほぼマスク姿なのですが、目や眉で表情変化をみせる卓抜な演技力も良かった(^_^)
音楽も「インセプション」で緊張感あふれる状況をうまく表現していたハンス・ジマー。
最初から最後までほとんどBGMが鳴りっぱなしな印象でしたが、映像の邪魔をしないセンスが素晴らしいんです。
作品が終わったとき、思わず大きく「はぁぁぁ〜...」と大きく溜息が出てしまうほど、緊張感の連続でしたが、最後のビールが全てを癒やしてくれる...そんな映画でした。
「インセプション」の監督らしく、時間の交錯が演出のキモにもなっているので、二度三度繰り返して観たくなる作品でもありました。
なんとなくですが...今夏放送されたNHKスペシャル「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」と比較するような気持ちで観ていました。
当時日本の領地でもあった樺太の南半分、そこに居住していた一般人と駐屯していた軍に襲った悲劇。北から国境を越えてソ連軍が押し寄せ、南の端にある港まで追い詰められ、軍は玉砕し、住民のほとんどが犠牲になったという出来事をおった番組でしたが...敵に追われて包囲されてしまう絶望感...言葉で言うのは簡単ですが、そういう状況になってしまったら...想像すらできないです...。
こういう映画作品やドキュメンタリーを目にした時、決して昔話ではなく、我が身と地続きとして繋げてみるのが必要なんだと思う次第です。
長く「この世界の片隅に」極音上映をしてくれたハコで、なんとなく久しぶりな感じ。
で...何故か極爆でも極音でもない、通常上映ってことで、ここで観るのを躊躇していたんですけど...元々のシステムが良いからなのか?射撃音や爆発音の響きが凄くて「え?これ通常なんだよねぇ...(^_^;」と何度も思い返してしまいました。
もう冒頭から戦場に立たされてる感が凄まじいんですよ!
閑散とした街中を3〜4人の兵士が歩いているところから始まるんですけど、いきなり銃撃を浴びせられる...その音が重くて強い塊のようになって客席にぶつけられます。この瞬間、恐怖感でいっぱいになってしまった(´д`)
時代はまだドイツ軍が優勢だったころの1940年、フランスはほぼ制圧され、連合国軍はドーバー海峡に面した海岸(その地名がダンケルク)に追い詰められ、まさに崖っぷち状態...イギリス本国へ撤退するための船を大勢の兵士が浜辺にたたずみ、頭の上からドイツ軍の戦闘機やら爆撃機が頻繁に攻撃してくるという絶望的な状況...。
その撤退にイギリスの市民も協力し、自らボートや漁船などの小型船でダンケルクへと向かう...空からはスピットファイヤも...。
本作は陸海空から、別々の視点で、余計な前後のエピソードも入れずに一気に見せてくれます。監督はクリストファー・ノーラン、夢をテーマにした「インセプション」が個人的にお気に入りでしたが、まさにその作風の良さを戦争映画に転化させたという感じでした。
その「インセプション」でも出演していたトム・ハーディも本作に戦闘機パイロットとして出てるんですが、チャラ男キャラな感じから一変!渋み満点の漢な活躍振りでカッコ良いんですわ(*^o^*)
その彼は終始機上の人として描かれているのですが、向かう途中燃料がギリギリな状態で、常に僚機と残量を確認しつつ、チョークでパネルに書き込む様子がとてもリアルで印象的でした。
ほぼマスク姿なのですが、目や眉で表情変化をみせる卓抜な演技力も良かった(^_^)
音楽も「インセプション」で緊張感あふれる状況をうまく表現していたハンス・ジマー。
最初から最後までほとんどBGMが鳴りっぱなしな印象でしたが、映像の邪魔をしないセンスが素晴らしいんです。
作品が終わったとき、思わず大きく「はぁぁぁ〜...」と大きく溜息が出てしまうほど、緊張感の連続でしたが、最後のビールが全てを癒やしてくれる...そんな映画でした。
「インセプション」の監督らしく、時間の交錯が演出のキモにもなっているので、二度三度繰り返して観たくなる作品でもありました。
なんとなくですが...今夏放送されたNHKスペシャル「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」と比較するような気持ちで観ていました。
当時日本の領地でもあった樺太の南半分、そこに居住していた一般人と駐屯していた軍に襲った悲劇。北から国境を越えてソ連軍が押し寄せ、南の端にある港まで追い詰められ、軍は玉砕し、住民のほとんどが犠牲になったという出来事をおった番組でしたが...敵に追われて包囲されてしまう絶望感...言葉で言うのは簡単ですが、そういう状況になってしまったら...想像すらできないです...。
こういう映画作品やドキュメンタリーを目にした時、決して昔話ではなく、我が身と地続きとして繋げてみるのが必要なんだと思う次第です。