ゴジラが覗き見ている(^_^;、TOHOシネマズ新宿へ〜。
ロビーやチケットカウンターまではカード作りに行ったり、シン・ゴジラグッズ購入とかで何度か足を運びましたが、ここで映画そのものを鑑賞するのは初めてです。
「午前十時の映画祭9」主催による「用心棒」4Kを体感するために(*^o^*) 立川シネマシティでは「七人の侍」やってますが、そちらは来週行く予定です。
ってことで「用心棒」4Kデジタルリマスター版の感想というか印象を(ストーリーについては過去なんども色んな形で書いているので省きます(^_^;)。
割と最近フィルム版を観たお陰で脳内で比較しながらリマスターの威力を十全に味わい感じ取れた気がします。
まず画質なのですが、これがもうシャッキリクッキリ鮮明で、粒状感もなくて驚きの連続です!
俳優に撮影前から常に身につけさせ、ヨレヨレになるまで馴染んだ着物...そのカスレやシミ汚れの鮮やかなこと!ニオイまで伝わってきそうです(*^m^*)
望遠レンズを多用することにより、その圧縮効果を狙ったシーンが多いのが黒澤作品中期以降の特徴ですが、物凄く立体感を感じるんです。
有名な手を咥えて走る犬のカット...奥から手前に移動する犬に手動でピントを合わせるというカメラマンの超絶技巧を堪能できる映像ですが、本当にブレもボケもない...凄い職人芸なのがビリビリ目に伝わってきました。
こういうシーンなんかも遠景・中景・近景などの奥行き感と配置関係が手に取るようにわかり、本当に立体感を感じるんです。
夜のシーンなんかも、これまでは黒つぶれが激しかったのですが...。
4K版はグレースケール階調表現も丁寧に処理されている感じがして、影の部分もつぶれずに見て取れました。
黒澤さんのコダワリ...本当に見せたかった映像がやっとキッチリした形で表現可能になったのではないか...そんな気がしましたね。
そして音声・音質ですが、これが侮れないのですよ(^_^)
主に昭和30年代くらいまでの黒澤作品によくある、セリフがこもったり歪んだりする聞き取りにくさ...時として字幕が欲しくなるくらい何を言ってるのか判然としない部分もあったのですが、これが全体的にクリアとなり俄然聞き取りやすくなってました。
まぁ古い作品という認識だし、それ以上のことは望んでいませんでした。
本作はモノラル作品という認識で、それ以上のことは気にかけてなかったのですが、よく見るとメインタイトルの脇に小さく「Perspecta Stereophonic Sound」と表示されているんですね。
これ、疑似ステレオ方式の技術らしいんです。
ウィキペディアでも解説されてますが、周波数の差異を利用して、立体感を生み出しているみたいな...ちょっと判りづらいのですが、なんとなくこういう事なのかな...というのが感じとれました。
丑寅に捕まった三十郎が屋敷で拷問されるシーンや、そこからの脱出するシーン...板張りの床の軋み、そこから生ずる微細な反響音があり、今まで聴き取れなかった音がふんだんに耳に伝わってきて、中高音域の豊かさが蘇ったのではないか...そんな気がしました。
立川シネマシティでは極上音響の扱いになってないようですが、調整次第でもっと素晴らしい音が楽しめるんじゃないでしょうか。
<追記>
KODAKメルマガ「何度見ても面白い!黒澤明監督の傑作時代劇三作品、『七人の侍』、『用心棒』、『椿三十郎』を最も完全な形で現代に復元する」で、デジタルリマスターを手がけた東京現像所の技術スタッフのインタビューが掲載されていました。映像はもちろんのこと、今回初めて「Perspecta Stereophonic Sound」を復元するべく、その経緯と試行錯誤が語られています。やはりあの音の生々しさは隠れていたソースを見事引き出す事に成功した証だったんですな。こりゃますます立川シネマシティでの「椿三十郎」が楽しみになりました(^_^)
いや〜デジタルリマスター技術は年を経ることに凄まじさを増しているのが判り、古い作品という感覚がなくなり、オオゲサに言えば、まるでついこの間撮影したんじゃないかと思うくらいです...ワイドレンジで階調表現が豊かになると色味まで感じるくらいなんですよ(^_^)
Blu-rayでも早くリリースしてくれないかなぁとも思いますが、スクリーンで鑑賞するのが第一でしょうね!
絶対に観ないと損です!若い人は特にね(^_-)-☆
6月から7月上旬にかけて、黒澤作品3本「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」、小津作品4本「お茶漬けの味」「早春」「東京暮色」「浮草」が集中的に上映されて、ファンには堪らん状態ですが(^_^;、全てスクリーンで味わう所存です\(^o^)/
ロビーやチケットカウンターまではカード作りに行ったり、シン・ゴジラグッズ購入とかで何度か足を運びましたが、ここで映画そのものを鑑賞するのは初めてです。
「午前十時の映画祭9」主催による「用心棒」4Kを体感するために(*^o^*) 立川シネマシティでは「七人の侍」やってますが、そちらは来週行く予定です。
ってことで「用心棒」4Kデジタルリマスター版の感想というか印象を(ストーリーについては過去なんども色んな形で書いているので省きます(^_^;)。
割と最近フィルム版を観たお陰で脳内で比較しながらリマスターの威力を十全に味わい感じ取れた気がします。
まず画質なのですが、これがもうシャッキリクッキリ鮮明で、粒状感もなくて驚きの連続です!
俳優に撮影前から常に身につけさせ、ヨレヨレになるまで馴染んだ着物...そのカスレやシミ汚れの鮮やかなこと!ニオイまで伝わってきそうです(*^m^*)
望遠レンズを多用することにより、その圧縮効果を狙ったシーンが多いのが黒澤作品中期以降の特徴ですが、物凄く立体感を感じるんです。
有名な手を咥えて走る犬のカット...奥から手前に移動する犬に手動でピントを合わせるというカメラマンの超絶技巧を堪能できる映像ですが、本当にブレもボケもない...凄い職人芸なのがビリビリ目に伝わってきました。
こういうシーンなんかも遠景・中景・近景などの奥行き感と配置関係が手に取るようにわかり、本当に立体感を感じるんです。
夜のシーンなんかも、これまでは黒つぶれが激しかったのですが...。
4K版はグレースケール階調表現も丁寧に処理されている感じがして、影の部分もつぶれずに見て取れました。
黒澤さんのコダワリ...本当に見せたかった映像がやっとキッチリした形で表現可能になったのではないか...そんな気がしましたね。
そして音声・音質ですが、これが侮れないのですよ(^_^)
主に昭和30年代くらいまでの黒澤作品によくある、セリフがこもったり歪んだりする聞き取りにくさ...時として字幕が欲しくなるくらい何を言ってるのか判然としない部分もあったのですが、これが全体的にクリアとなり俄然聞き取りやすくなってました。
まぁ古い作品という認識だし、それ以上のことは望んでいませんでした。
本作はモノラル作品という認識で、それ以上のことは気にかけてなかったのですが、よく見るとメインタイトルの脇に小さく「Perspecta Stereophonic Sound」と表示されているんですね。
これ、疑似ステレオ方式の技術らしいんです。
ウィキペディアでも解説されてますが、周波数の差異を利用して、立体感を生み出しているみたいな...ちょっと判りづらいのですが、なんとなくこういう事なのかな...というのが感じとれました。
丑寅に捕まった三十郎が屋敷で拷問されるシーンや、そこからの脱出するシーン...板張りの床の軋み、そこから生ずる微細な反響音があり、今まで聴き取れなかった音がふんだんに耳に伝わってきて、中高音域の豊かさが蘇ったのではないか...そんな気がしました。
立川シネマシティでは極上音響の扱いになってないようですが、調整次第でもっと素晴らしい音が楽しめるんじゃないでしょうか。
<追記>
KODAKメルマガ「何度見ても面白い!黒澤明監督の傑作時代劇三作品、『七人の侍』、『用心棒』、『椿三十郎』を最も完全な形で現代に復元する」で、デジタルリマスターを手がけた東京現像所の技術スタッフのインタビューが掲載されていました。映像はもちろんのこと、今回初めて「Perspecta Stereophonic Sound」を復元するべく、その経緯と試行錯誤が語られています。やはりあの音の生々しさは隠れていたソースを見事引き出す事に成功した証だったんですな。こりゃますます立川シネマシティでの「椿三十郎」が楽しみになりました(^_^)
いや〜デジタルリマスター技術は年を経ることに凄まじさを増しているのが判り、古い作品という感覚がなくなり、オオゲサに言えば、まるでついこの間撮影したんじゃないかと思うくらいです...ワイドレンジで階調表現が豊かになると色味まで感じるくらいなんですよ(^_^)
Blu-rayでも早くリリースしてくれないかなぁとも思いますが、スクリーンで鑑賞するのが第一でしょうね!
絶対に観ないと損です!若い人は特にね(^_-)-☆
6月から7月上旬にかけて、黒澤作品3本「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」、小津作品4本「お茶漬けの味」「早春」「東京暮色」「浮草」が集中的に上映されて、ファンには堪らん状態ですが(^_^;、全てスクリーンで味わう所存です\(^o^)/