カレーの市民アルバ

ファストフード的なカレーチェーン店と言えば「CoCo壱番屋」が有名ですが、江東支部近に以前からあるCoCo壱番屋、これとたった数軒ほど間をおいただけの、ほとんど隣に近いような位置に、少し前から似たような感じのカレー屋が出来てて、Kanother的に気になってたんです。そんなカレー屋に先日、遂に入ってみました。

とりあえず何が気になってたかと言うと、店の看板に「加賀カレー」と銘打ってあるところ。加賀？百万石の？何だか上品な感じの料理を連想する土地柄な気がしますが、そんな加賀で、カレー。何だろうか？ってのが引っ掛かってたんです。そんな加賀カレーのお店が「思わず走り出す美味しさ」てなキャッチコピーを謳う『カレーの市民アルバ』。市民？アルバ？ネーミングも何だか変でしょう？

店に入ってカウンターに座るとお店のお奨めコメントが目に入ってきます。曰く、「その特徴は濃い目のカレールーとステンレス製のカレー皿。そしてキャベツの千切り。このキャベツをカレーとよく絡めて食べるとキャベツの甘味がカレーを引きたてより美味しくなります。」だと。

ここで言う「その」が指してるのが加賀カレーのことかと思われますが、喰いもんの特徴として器まで含めて言ってんのはどうなのよ？とか思いつつ、カツカレーを注文。ややあって出てきたそれは、確かにステンレスの器に盛られ、キャベツの千切りが添えられております。キャベツ添えってのは、まあ変わってるっちゃ変わってるわいねぇ。でもそれより変わってるのが、スプーン。これが先割れスプーンなんです。これ、ステンレス皿なんかよりも、もっと前面に出さないかんくらい、変わってないすか？

そんな先割れスプーンで掬ったルーは謳い文句通り、濃厚でネットリとした風で、一言で言えば「小麦粉いっぱい入ってんな～」て感じ。Kanother的には好きっすね、こういう口当たり。で、辛さ控えめなそれをキャベツと絡めると、確かに良い匙休めになります。ルーがネットリしてるだけに、キャベツのシャッキリした歯触りが良いコントラストにもなってます。なるほどねぇ。意外と考えてあるねぇ。

そしてキャベツを喰う段になって、あ、これはスプーンが先割れてる方が喰い易いんやなってことに改めて気付きました。この割れたとこに千切りキャベツが引っ掛かって、凄ぇ口に運びやすいんす。キャベツと先割れはセットだったんすね。意外と考えてあるねぇ、ホント。

ココイチでは３辛とか５辛とかで喰うKono的には、この濃厚で甘口なアルバのカレーは認められそうにない気がしますが、Kanother的にはココイチよりこっちの方が好きかも。加賀ではみんな、こんなカレーを喰うとんかいな？次に出張りで行く機会があれば、昼エサとかでカレー屋に入ってみよう。おお、そうじゃ。