私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

日本海 豪雨のち小雨のち曇りのち晴れ

2014年07月24日 | 旅の楽しみ
                               不穏な雲行きの日本海

               
                    来たからには帰らなければならない。
                    同じ経路で帰るのだが、同じ景色ではつまらない。
                    だから、行く時は琵琶湖側、帰りは日本海側に席を取ることにしている。

                    この時は新潟県に大雨洪水警報が出ていた。
                    未明に雷鳴と激しい雨の音で目が覚めた。
                      
                    柏崎を出る頃には雨の降りも弱まったが、新潟方面から来る特急が遅れていた。
                    佐渡から新潟方面にかけて巨大な雨雲がかかっていたので、そのための豪雨に
                    よるものだったのだろう。

                    冬は雪のため電車が動かなくなる。何かにつけて辛い自然環境に耐えて暮らす
                    新潟県民をいじらしく思うのである。

       


               佐渡も見えない

     何もない静かな日本海。
     冬には荒れ狂う海だ。子供の頃住んでいた家は海の近くで
     寝ていても、すぐ近くにゴーゴーと海鳴りが聞こえて、まるで波に襲われるようであった。
     私は慣れていたが、山側に住んでいる親戚が怖がっていたのを思い出す。

     走っていると段々雨が弱まってきた。
     沖はまだ雲で覆われ佐渡が見えない。
     佐渡は曇っていては見えないが、晴れすぎていても見えない、なかなか見ることができない。
     いつでも見えるわけではないのである。
           



               曇りと晴れの境

     新潟の海岸線は長い。富山に近くなると空模様が変わってくる。
     西の上空には青空と白い雲。東の空には雨雲。
     まるで、ここが県境のように感じられる雲の様子である。




               青空に白い雲

     石川県に入ると雨雲はすっかりなくなり、青い空に綿菓子の様な白い雲が東に
     向かって流れていた。
     この雲がその内に、富山を通り、新潟に行くのだろう。線路は繋がっている
     そして、空も繋がっている。

     石川を出ると福井、そしていくつかのトンネルをくぐると滋賀に入る。
     冬ならここで太平洋側に出たことが実感できる。
     トンネルの向こうとこちらでは雪の量が違うからである。

     そうこうする内に、京都、大阪、兵庫と帰り着き、7時間の列車の旅は終了である。
     金沢からの特急サンダーバードの席は9号車、お弁当は1号車から販売に来るので、
     9号車に来る頃にはほとんど売り切れである。この時私も買いそびれてしまった。
     席を取る時には、そこが大事と気づかされた旅であった。

     旅の楽しみは食べることでもあるのだから。今度は気をつけよう!

           *では、また明日(7月25日)にお会いしましょう。
            梅雨明けは暑さがこたえます。気をつけてお過ごし下さい。

     

コメント
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