私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

知らざあ言って聞かせやしょう

2015年09月23日 | 「いと をかし」なものたち

ー この湯呑はあるお寿司屋さんの特注品 ー
もう50年も昔のもので、主人が実家の整理がてら持ち帰ったものである。

湯呑の中には知らざあ言って聞かせやしょう
「ずけ」から始まり「上り」で終わる鮨言葉が書かれてあって
なんとも親切な湯呑である。




知らざあ言って聞かせやしょう、、これはべらんめえ口調の江戸っ子弁
江戸っ子と言えば、向こう見ずで喧嘩早くって、ちょっと慌てん坊、
そして人情味があって正義感もある。
だからお節介もやく。

この言葉にはそんな江戸っ子の人情溢れるお節介魂が感じられ、
湯呑に書かれた文字でしかないのに、生き生きと見えるから面白い。




この中で知らなかったのは「ずけ」「たま」「片思い」「縁側」「鉄ぽう巻き」
「ガレージ」「さがや」「きず」「やま」の九つの言葉。



「やま」の笹は、山で採れるから。
「きず」の干瓢は、大阪の木津が産地だったから。
「ガレージ」のしゃこは、ガレージ=車庫(しゃこ)の駄洒落から。
「鉄ぽう巻き」は、干瓢を芯にした細い海苔巻きで鉄砲に似ているから。

なーるほど!言葉の由来も結構適当なところが面白い♪

こんなに教えてもらって「兄さん、あんがとよ!」「すまねえな!」ってとこでしょうか、、



コメント (2)
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