地方からスカイツリー見学に行く場合、中々その日のお天気に合わせていくことは出来ませんね。
近ければ、晴天の日を狙って行けますが、予定していた日がこの写真のようにいくとは限りません。
私も今回は、新潟の実家に用事があって、そのついでに東京の娘に会うのが目的で、
そのまたついでにスカイツリーに行こう、ということでしたから日程をずらすことも出来ず、
雨降りで全く眺望が望めないようなら、諦めて帰るつもりでいました。
家を発つ前から、東京の週間天気予報を気にして見ていたのですが、私が滞在中はずっと曇りか雨の予報。
当日は朝から曇り、今にも雨が降り出しそうでしたが、取り合えず様子を見に行くことにしました。
上空の雲は、まだそれほど低く垂れこめていません。
これならまだ間に合うかも知れないと、朝一番のシャトルバスを目指しました。
都内の何か所かで、スカイツリー行きのシャトルバスが出ています。
私は上野駅前から出る一番早い7時55分発のバスに乗りました。
スカイツリーまでは30分ほどで着きます。
地下鉄の方が速いかも知れませんが、お上りさんには乗り換えのないバスが安心です。
バスの天井はガラス張りになっていてスカイツリーが見えます。
まだ展望台には上も下も雲がかかっていません。
これなら1時間くらいは大丈夫でしょうか、、
早く、、早く、、と焦ります。
いつもは行列が出来て、待ち時間が1時間、2時間だと聞きましたが、
さすがに今日は、曇りで早朝ということもあって待ち時間はゼロです。
雲に覆われない内に、一刻も早く展望回廊と450mの最高階に行かなくては、、
350mの展望デッキから445mの展望回廊までは、このシースルーのエスカレーターの中から
外部の景色を見ることが出来ます。
ギリギリセーフです。何とか近くの景色は見えますが遠くは霞んでいます。
左は445mの展望回廊からの眺めで、右が450mの最高フロアーからの眺めです。
5mの違いでも結構な違いです。
千葉方面から段々と雲が近づいてくるのが分かります。
あと30分もしたらこのフロアと展望回廊は雲で覆われてしまいそうです。
下の350mの展望デッキの視界が良い内に、そこでゆっくりと見物することにします。
ー 350mの展望デッキ フロアーー
この屏風は江戸時代に描かれたもので、このスカイツリーから見る眺望と重なるそうです。
正面向こうに富士山、その下方に江戸城、右下は浅草、隅田川と
高い所から見たわけでもないのに、その正確さに驚きます。
こちらは東京駅付近、丸の内のビル群、皇居方面の眺望で、上の屏風と一部重なります。
隅田川のこちら側で、左上の高い建物の向こう隣に薄緑の屋根の両国国技館が見えます。
こちらは隅田川の向こう中央よりやや左下に浅草寺と五重塔が見え、左上の緑の塊は上野公園です。
上野公園の左上に霞んでいますが池袋のビル群が見えます。目を凝らして探して見て下さい。
足元を見るとこんな感じです。
車がゴマ粒よりも小さく見えます。
さて、たっぷりと見物したので帰ることにします。
この展望デッキと下のフロアーを行き来するエレベーター(展望シャトル)は4基あり、
内部はそれぞれ、春の空、隅田川の空、祭の空、都鳥の空と、四季で異なる装飾が施されています。
どの基に乗るかは自分では選べず、私が帰りに乗ったのは隅田川の空で、江戸切子を
花火に見立てて埋め込まれた美しい基でした。偶然とは言え、ばっちり私好みで大満足です。
本当に、夜空に無数の花火が咲いているようでした。
スカイツリーを支える足場の鉄柱です。
その巨大な姿に感動してしまいました。
美しさまで感じ、日本の技術の粋を見るようでした。
さて、次はシャトルバスで浅草に向かいます。
発車して後ろを振り返ると、スカイツリーの最上階に雲がかかっているのが見えました。
私が下のフロアーに戻る頃には、最上階は視界不良との看板がかかっていました。
そして、浅草寺を後にする頃には、展望デッキまでにも雲がかかって来ました。
こんなお天気でも、私が帰る頃にも多くの見物客が登って来ていましたが、まだなんとかセーフでしょうか、、
上野行きのシャトルバスを待っていると、とうとう展望デッキまでも雲の中になってしまいました。
スカイツリーに到着してからここまでの時間は3時間ちょうど。
早起きした甲斐がありました。
ブラボー!天空の眺め・東京スカイツリー