~ 至仏山の山頂にて ~
夏になると思い出すことがあります。
勤め始めた年の夏のこと、職場の先輩から「ハイキング」に誘われました。
「わあ!ハイキング!行きます、行きます!」と喜んでついて行ったのですが、、、
それが、なんと
こんな山登りだったとは、夢にも思いませんでした。
歩き始めてから段々と険しくなる道を、不信に思って聞いてみました。
「ねえ、○○さーん、なんだか山を登ってませんか?」
「そうねえ、、山っていうほどじゃないのよ、ちょっと急なだけだから、大丈夫!」
「大丈夫って、、本当に?これで尾瀬に着くんですかあ?」
「ちゃんと着くから、頑張って!」
これが山登りでなくて、なんて言うのでしょうねえ、、
もうヘトヘトです。
何時間かかったのか、もう覚えていませんが、
引き返すわけにいかないので、しょうがなく、よれよれになって登りました。
そして
山頂で頂いたグレープフルーツの瑞々しくて美味しかったこと、
「ああー、美味しいですねえ♪」
「そうでしょう!山頂でこうして食べるのが最高なのよ、また来ようね」
そう言って先輩は嬉しそう。
ハイキングだっていうので、私は膝っ小僧の出るバミューダーパンツ姿です。
この記事を書くために調べたら、この至仏山は日本の百名山の一つで、
立派な山だということが分かりました。
本当ならこんな軽装で登ってはいけない山だったんですね。
知らぬが仏でした。
~ 尾瀬沼に着いて宿に向かう ~
山を登り切った達成感はありましたが、
私の足は登山向きでないことを、よくよく知らされた登山でもありました。
私は中学、高校と陸上競技部でハードルを跳んだり、リレーを走ったりする、
言わば競走馬のような人間だったんです。
ですから、平坦なところはいくらでも平気なのですが、
山登りはどうも足がついていきません。
ですので、私の人生で山登りはこの至仏山が最後です。
でも、騙されたからこそ、この百名山の一つに登れたわけですから、
これはこれで、私にとってはラッキーなことだったと思っています。
こんなわけで、私は素直な性格が災いして(幸いして)、人には見事に騙されるのでした。
けれど結果としては、そのことが自分にとって新たな世界を開けてくれたり、
幸せを呼び込んでくれたように思うのです。
夏になると思い出すことがあります。
勤め始めた年の夏のこと、職場の先輩から「ハイキング」に誘われました。
「わあ!ハイキング!行きます、行きます!」と喜んでついて行ったのですが、、、
それが、なんと
こんな山登りだったとは、夢にも思いませんでした。
歩き始めてから段々と険しくなる道を、不信に思って聞いてみました。
「ねえ、○○さーん、なんだか山を登ってませんか?」
「そうねえ、、山っていうほどじゃないのよ、ちょっと急なだけだから、大丈夫!」
「大丈夫って、、本当に?これで尾瀬に着くんですかあ?」
「ちゃんと着くから、頑張って!」
これが山登りでなくて、なんて言うのでしょうねえ、、
もうヘトヘトです。
何時間かかったのか、もう覚えていませんが、
引き返すわけにいかないので、しょうがなく、よれよれになって登りました。
そして
山頂で頂いたグレープフルーツの瑞々しくて美味しかったこと、
「ああー、美味しいですねえ♪」
「そうでしょう!山頂でこうして食べるのが最高なのよ、また来ようね」
そう言って先輩は嬉しそう。
ハイキングだっていうので、私は膝っ小僧の出るバミューダーパンツ姿です。
この記事を書くために調べたら、この至仏山は日本の百名山の一つで、
立派な山だということが分かりました。
本当ならこんな軽装で登ってはいけない山だったんですね。
知らぬが仏でした。
~ 尾瀬沼に着いて宿に向かう ~
山を登り切った達成感はありましたが、
私の足は登山向きでないことを、よくよく知らされた登山でもありました。
私は中学、高校と陸上競技部でハードルを跳んだり、リレーを走ったりする、
言わば競走馬のような人間だったんです。
ですから、平坦なところはいくらでも平気なのですが、
山登りはどうも足がついていきません。
ですので、私の人生で山登りはこの至仏山が最後です。
でも、騙されたからこそ、この百名山の一つに登れたわけですから、
これはこれで、私にとってはラッキーなことだったと思っています。
こんなわけで、私は素直な性格が災いして(幸いして)、人には見事に騙されるのでした。
けれど結果としては、そのことが自分にとって新たな世界を開けてくれたり、
幸せを呼び込んでくれたように思うのです。