私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

瑠璃玉アザミと河原ナデシコをバッチャン焼の花入れに

2016年07月26日 | 花便り

夏本番、庭で元気に瑠璃玉アザミ河原ナデシコが咲きました。

花後にすくすく伸びたアヤメの葉を、あしらいに入れてみました。
季節感を大事にする茶花としては、アヤメの葉は不都合ですので、
単なる生け花として、床の間ではなく、置き場所を自由に変えて楽しみます。




~ 瑠璃玉アザミ ( ルリタマアザミ ) ~

学名 : エキノプス キク科の多年草
原産 : 欧州
栽培 : 日当たり,乾燥地を好みますが、暑さには弱いので、
西日の当たらない所に植えます。

直径4センチほどの球状にまとまって咲き、
手毬のような姿が可愛らしく、ブルーの花色が爽やかです。
ドライフラワーに出来るくらいですから、水揚げの心配がなく、
夏の花としては使い易く重宝します。

※葉は硬くてトゲトゲしていますので要注意。




~ 河原ナデシコ (カワラナデシコ ) ~

別名 : 撫子 ( ナデシコ )・ 大和撫子 ナデシコ科の多年草
分布 : 本州の中部以南
栽培 : 日当たりを好みます。

切れ込みの美しい花です。
優しいピンク色で可憐な姿が古くから日本人に愛されてきました。
花持ちがよく、蕾も次々に咲きますので長く楽しめて、
水揚げの心配もなく扱い易い花です。




~ ベトナムのバッチャン焼花入れ ~

ベトナムの焼物は、古くから「安南」と呼ばれ日本の茶人に愛されて来ましたが、
バッチャン焼は、ベトナムの焼物でもバッチャン村で焼かれたものを言います。
現在でも工芸品として盛んに作られており、この花入れも最近作られたものです。

日本の染付に似ていますが、やはり雰囲気がどこか違います。
和風のようで和風でない、そんなちょっと異質なオーラを放っているこの花入れは、
どんな風に使って良いか分からずに、10年以上お蔵入りさせていたものです。

それが、この度
瑠璃玉アザミが元気に咲いているのを見て、ピン!と来ました。

あとは、ちょうど咲いていた河原ナデシコを一緒に入れてみました。
本当はもっとバッチャン焼に合うものがあるのかも知れません。
それは今後の課題として、茶花に使えるように考えていきたいと思っていますので、
今回は、このくらいでお許し下さい!

花入れに言い訳している次第です。


コメント (8)
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