~ 毘沙門天像 (キャンペーン冊子より) ~
本年度「京の冬の旅」キャンペーンが記念すべき50回目を迎え、
非公開文化財である「毘沙門天像」が特別に公開されました。
古寺を訪ね歩いておられる方の記事に触発されてから、ずいぶん時が
経ってしまいましたが、やっと毘沙門天に会うことが出来ました。
* * *
この毘沙門天像 (多聞天像) は、鎌倉時代の慶派仏師の作と伝わり、像高170cm、
甲冑を身にまとい、左手に戟(げき)を持ち、玉眼をはめ込んだ眼光鋭い憤怒の
表情が勇ましくも、美しく整った容姿は惚れ惚れとしてしまうほどでした。
毘沙門天像はいろいろとありますが、これほど美形の毘沙門天像は見たことがありません。
どこか薬師寺の日光、月光菩薩の持つ、優美で気品ある雰囲気さえも感じられるようでした。
精巧なレプリカがあれば手に入れたい一体です。
※ 戟げきー槍のような武器)
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~ 夢のお告げ ~
江戸時代、相国寺の近くに住む奈良屋与兵衛の夢枕に、この毘沙門天が現れて、
「我が像を修復して人々に参拝せしめよ」と告げたことから、
この像が発見されたという記録が残されているそうです。
※ 養源院、しおり参考
「京の冬の旅」の冊子はJRに置いてあります。
今回のテーマは「禅ーZEN- ~ 禅寺の美 日本文化の美 ~」
平成28年が、臨済宗を開いた臨済禅師の1150年遠諱(おんき)にちなみ、
日本文化・芸術に大きな影響を与えた禅宗寺院を中心に、普段は見学出来ない庭園、
仏像、襖絵、建築など様々な文化財が期間限定で特別公開されます。
期間は1月9日~3月18日
※キャンペーン冊子より
~ 相国寺境内の案内図 ~
太枠で囲った「養源院」と「長得寺」に伺いました。
今回の記事は養源院です。
養源院さんにやって来ました。
「多聞天」の扁額が掲げられています。
普通「多聞天」という場合は、増長天などと一緒に四天王で祀られる場合に呼ばれる名です。
北方を守る「多聞天」は単独で祀られることがあり、その場合には「毘沙門天」と呼ばれます。
※ 週刊・古寺をゆく別冊、良くわかる仏像の手帖参考
この扁額の掛かった建物(本堂)に毘沙門天像が祀られています。
普段は非公開ですから、常には「お身代わり」が立たれています。
~ 玄関へ続く前庭 ~
禅寺らしくすっきりと整っていています。
身も心も引き締まるようです。
~ 紅梅が彩りを添えて ~
~ 中庭の枯山水 ~
枯山水は禅の境地を表すものと言われています。
小石を水に、岩を深山に見立てているわけですが、
こちらに立てられているのは、岩ではなく木の切り株だそうです。
何故切り株を?という疑問はその時に浮かばず、今になって思います。
どなたか行かれることがありましたら、お尋ねになって、是非教えて下さいね。
~ 書院 ~
本堂に隣接して(廊下でつながっています)書院「相和亭」と
茶室「道芳庵」「池泉式庭園」があります。
いずれも、五摂家の筆頭・近衛家の「桜御所」から移築復元されたそうです。
この大きなガラスは江戸時代のもの、との説明がありました。
いまでこそ、このくらいのガラス板は簡単にできますが、
当時では技術的に難しく、相当高価なものだったでしょうね。
それを今に伝えておられることにも驚くばかりです。
庭園に下りることが禁止されていますので、こちらも室内からの撮影です。
相和亭内から茶室「道芳庵」と右手に腰掛待合が見えます。
こちらで一服頂けたら嬉しかったのですが、室内の撮影も禁止、
庭園を歩くことも禁止ですから無理なことですね。
文化財を守ることは大変なことですから仕方ありません。
こうして中に入らせて頂けるだけでも素晴らしいことなのでしょうね。
こうして養源院さんを案内付きで見学させて頂き、
憧れの毘沙門天にも会えて、一つ願いが叶いました。
次は長得院さんの襖絵の見学に向います。
やはり男前に会いに行かれたんですね。
丁寧な拝観記と男前に会ったワクワク感が伝わってきます。
ボクは長得院は訪ねなかったんで、レポート期待しています。
はい!ご紹介頂いてからようやく実現しました。
画像でも十分にきれいでしたが、実物はやはりもっと素敵で、想像通りの男前でした(^^♪
hideponさんの記事が無ければ、このチャンスを逃していたと思います。有難うございました。
長得院さんの特別公開は襖絵で、撮影は不可でしたので、記事は庭が主になると思います。
ですので、期待はちょっぴりでお願いしますね(^_-)-☆