本日の宿は、ホテルマルゲリータです。
ここはもともとは、しんうおのめ温泉荘という国民宿舎でしたが、建物の老朽化と利用率の低下により建て替えられ、2012年にオープンしました。
まずはエントランス。濃い青空に白亜の建物、完全に日本離れした雰囲気です。
ここは公設民営の公共の宿です。今年の五月に宿泊した、オーベルジュ内子も公設民営の公共の宿で、最近では公共の宿とは思えない、民間の宿をも凌ぐ宿が登場してきています。
白い建物が宿泊棟、奥の黒い建物がレストランです。
ちなみにここの駐車場には電気自動車の急速充電システムがあります。
ただ2スポットしかないので、充電が終了したら次の人のために移動しましょう。
レストランではオープン席での食事も可能なようです。
この宿の特徴は、そのロケーションにあります。
細長い半島の中央の尾根の上にあります。つまり、
西側は東シナ海を眺め、
東側は五島灘を眺めることができます。
したがって、海に沈む夕日と、海から昇る朝日の両方を見ることができるのです。こんなロケーションの宿はめったにないと思います。
宿泊棟の一番端にある温泉も、当然両方の海、朝日と夕日を見ることができます。
天然温泉かけ流しとのことですが、お湯は無色透明、重厚な感じのお湯です。
これは、翌日に対岸から撮影した、ホテルマルゲリータです。そのロケーションの素晴らしさがよくわかると思います。
続いて客室の紹介です。
ホテルマルゲリータには29の客室があり、これは上五島にある教会の数と同じということです。
客室は通路を挟んで朝日側と夕日側にあります。今回は二階の夕日側の部屋でした。
建物の内装も白が基調です。
二階の廊下には天窓があります。
部屋は土足OKです。今回は3名ということで、セミダブルベッド2台のデラックスルームですが、うれしいことにエキストラベッドが用意されていました。
部屋にはオリジナルのキャンディーと、日の出日の入り時間、月齢を書いた紙が置いてあります。
そのほか、ミネラルウオーターが一人一本おいてあり、コーヒー、紅茶もおいてあります。
デラックスルームにはビューバスがついています。
テラスも広くはありませんが、外に出たくなります。実際、テラスでくつろいでいる人は多かったです。
宿泊棟へ向かう階段の下にはフリースペースがあります。空間をうまく利用しています。
フリースペースの奥はライブラリーになっています。
レストラン棟にやってきました。
レストランの名前は、空と海の十字路、先ほどの対岸からの写真を見ると、この名前の理由がよくわかります。
レストランの前はショップになっており、センスの良いオリジナルグッズなどが置いてあります。そして、土日祝日限定でベーカリーがオープンしています。
このパンがとてもおいしそうなのですが、夕食前なのでここは我慢、いったんロビーに戻ります。
ロビーは天井が高く、窓ガラスは青いステンドグラスのようです。
ロビーから東側の庭園に出ることができます。
先ほど立ち寄った曽根教会の十字架が見えます。知らずに写真だけ見たら日本とは思わないかもしれません。
五島灘方面の景色です。
頭が島、平島、遠くに九州本島まで見ることができます。
ところで、マルゲリータはマーガレットのことで、この庭園は花の時期には、一面のマーガレット畑になるそうです。今は季節ではありませんが、何輪かマーガレットの花が咲いていました。
マーガレットは暖地では冬を越し、成長するとこのように低木状になるそうです。花が咲いていなければ、つつじと間違えそうです。
さて、そろそろ日没の時間が近づいてきました。
食事中の人も、部屋にいた人もほとんどの人が外に出て、日没の瞬間を待ちます。
が、残念ながらちょうどそこだけに雲があり、きれいな日没は見ることができませんでした。
代わりに日没後にきれいな夕焼けが見えました。
<その7に続く>