レンコン畑です。レンコンの花は純白。心洗われます。
(実はウキクサに花が咲くというのを知って観察したかったのですが、畑の周りの土が柔らかくて近づくことができませんでした)
蓮の実は生薬で「蓮子(れんし)または蓮肉(れんにく)」
参苓白朮散などに配合され、胃腸を丈夫にして下痢体質を改善し、また清心蓮子飲に配合され気持ちを落ち着ける働きを持ちます
蓮の実の中にある苦い芯は「蓮心」と呼び、その苦みでイライラする気持ちを落ち着けてくれます。
「蓮」とは種が連なってできることからつけられた名前だそう。
(ダイサギです)
蓮の根つまりレンコンは、生薬ではないにしろ、体を潤す働きがあります。
ちょうど暑さで体が枯れているころに収穫され、食べると体を潤してくれます。
自然の恵みはありがたいですね。
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苞が緑化したドクダミです。
こちらは葉にしか見えませんね
これもすっかり葉っぱ。
これはまだ白いのですが、形が葉っぱ化しています
そしてこれはカナムグラの半分白いもの。
珍しいものを見つけるといいことがあるかな。
ドクダミ(魚腥草)もカナムグラ(葎草)も生薬です。
関東は梅雨入りしたらしいです。
暦は芒種(ぼうしゅ)
芒(のぎ)とは稲や麦の穂先の張りのような部分をいうそうで、芒種は田植えが盛んにおこなわれる時期ということですが、千葉のこの辺りは1か月前には田植えを終え日に日に緑を増しています。温かいのかな、千葉は。
芒種初候は、蟷螂が生まれるころ
害虫を食べてくれる虫のひとつ。農業には大切な虫なのでしょうね。
その卵は生薬で(桑螵蛸)、もれを防ぐ作用があります。
卵にはアミノ酸ヤミネラルが豊富で、栄養満点のいわゆる昆虫食で老化予防には最適です。
ホオノキの花はすでに終わり、大きく葉が育ちました。30cm以上あります。
力に満ち満ちている感じがします。
香りがいいので食べ物をこの葉に包んだものですが、この心地よい香りが体にも効くのです。
樹皮が生薬「厚朴(こうぼく)」です。
つかえた気の流れを下におろし、無駄な湿を取り除きます。(行気利湿、下気除満、燥湿化痰)
喉のあたりがつかえるときに用いる半夏厚朴湯や、体が湿気を纏って胃腸がすっきりしないときに用いる勝湿顆粒にも配合されています。
またしても登場、勝湿顆粒
本日いらしたお客様が、昨日の塞がれるような頭痛が、これを服用したらスッキリしたとおっしゃっていました。
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アケビの花が咲き始めました。雌雄同株で雌雄異花です。
アケビ雌花
アケビ雄花
アケビや同属の茎を乾燥させたものが生薬「木通(もくつう)」で、利水滲湿薬です。
熱を冷ましながら利水するので、竜胆瀉肝湯(瀉火利湿顆粒)に配合されている。
また、血脈を通じる作用もあるので当帰四逆加呉茱萸生姜湯にも配合されています。
こちらはミツバアケビ雌花と
ミツバアケビ雄花
ずっと、アケビの実は紫色だと思っていたので、こちらがアケビで、初めの2枚の写真は五葉アケビだと思いこんでいたのですが、アケビの実は茶色で、五葉アケビはまた別で三葉アケビのような波型の葉が五枚ついているそうです。
つまり、アケビ、三葉アケビ、五葉アケビがある
また散歩がてら探してみましょう。
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サンシュユの花が咲く時期になりました。
秋になると赤い実がなるのですが、この実が生薬「山茱萸」
収渋薬といって、酸味や渋味で引き締める働きをもっています
山茱萸:補益肝腎、固経止血 斂汗固脱
六味丸という補腎の基本処方の配合生薬です。(地黄、山薬、山茱萸、沢瀉、茯苓、牡丹皮)
「六味丸」に、附子(無毒化したトリカブトの根茎)と桂枝(肉桂の樹皮)を加えて、温める力をアップしたものが「八味地黄丸」で、さらに車前子(オオバコの種)と牛膝(イノコヅチの根)を加えてむくみ対策を高めたものが牛車腎気丸です。
また、六味丸に枸杞の実と菊の花を加えたものが「杞菊地黄丸」で、肝腎を元気にしてくれます。
中年以降の老化の指標は主に、目、耳そして排尿関連ですが、補腎剤で体調を整えておくと老化予防に役立ちますよ。
腎虚:成長、発育、生殖 | 漢方家ファインエンドー薬局 千葉県佐倉市 (coocan.jp)
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レンギョウの果実は、生薬「連翹」なのですが、これまでに実を見たことがありませんでした。
西印旛沼の遊歩道にレンギョウが咲き始め、花を撮影しているとふと、一つの枝だけ、実がびっしりついているのに気が付きました。
中薬学の本に描かれている図とそっくりで(あたりまえですが)感動しました。
どういう条件で実をつけるのか不思議です。
連翹:レンギョウの果実 清熱解毒薬
清熱解毒・清心瀉火:のどが痛いカゼなどに用いる「銀翹散(金羚感冒散)」に配合されています。
消癰散結:若者のおでこニキビなどに用いる「清上防風湯」に配合されています。
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世界の主食、米に続いて小麦はどうかというと、やはり生薬でその名も「小麦(しょうばく)」
ただし生薬としては殻が付いた全体を用いる(皮涼肉温で殻が涼性、実は温性で、全体を使用する)
・清熱除煩・養心安神:不安、そううつ、不眠、焦りなどに全体を煎じるとよい
・補益脾胃:食欲不振や下痢によく、のどの渇きを潤す
ヒステリーを解消するには「皮付き」でないと効かなそうですね。
ところで、1月7日の七草粥は、もともとは「七種」と書いて「ななくさ」と読み、奈良時代までは7種類の穀物を粥にして食べたんだそう。米、大麦、小麦、栗、黍、大豆、小豆。
写真は5月、近所で見かけた麦らしい花。何麦か不明ですが。
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米も生薬のひとつ。
意外な気がするかもしれませんが、素晴らしい薬効をもっているがゆえに「主食」なのです。
生薬名を「粳米(こうべい)」
火を通したものを食す
・脾胃と肺、つまりエネルギーを取り込む臓器(食べて呼吸する)を元気にする
・元気を増し、心を落ち着け、渇きを潤し、下痢を止める
・食欲減退、気持ちが落ち着かない、口が渇く、下痢しやすい、胎動不安、咳や喘息などによく
・長く食べれば、血を養い、骨髄が充実し、肌も張りが出る
おおよそ世界の主食になっている食べ物は、同じような働きをもっている。
人類は経験から理にかなった食物を主食として選んでいるのはすごいですね。
ちゃんとごはん食べなきゃね。
近所の田んぼも稲穂がたわわになり、今週末ごろから稲刈りが始まりそうです
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あらゆる緑を覆いつくすほど強い生命力がある葛。花は秋の七草のひとつ。
この根の周皮を取り除いたものが生薬の葛根(かっこん)
そして葛粉(くずこ)はこれを精製して粉にしたもの
子供のころ風邪をひくと祖母が温かい葛湯をつくって飲ませてくれ、飲むと、ほーっと体が和らいだ記憶があります。
風邪をひいたらすぐ熱さましだ咳止めだと症状を押さえつける薬ばかりでなく、食養生も忘れてほしくないですね。
葛根は辛涼解表薬、つまり辛味で体表を開いて熱を去る
(性味)甘、辛、涼 (帰経)脾、胃 解肌退熱、透発斑疹、生津止渇、昇陽止瀉
汗がまだ出ず頭痛や首背中などがこわばっているときに飲むと体がほぐれ、のどの渇きを癒し、炎症性の下痢などに役立つ。
ちなみに秋の七草は見て楽しむのだが、葛花も一応生薬。
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今年も小学校の土手にクララが咲きました。
これが生薬だと小学校は認識しているのかいないのか、草刈りのシーズンになるとザックリ切られてしまいますが、めげずに毎年生えてきます。根こそぎ抜かれないから、ま、いいか。
この根が、生薬「苦参(くじん)」とても苦い生薬。
「清熱燥湿・殺虫止痒」
つまりジュクジュクした湿疹やかゆい症状などを回復させるのに役立ち、漢方薬では三物黄ゴン湯などに配合されている。
外用にも使えて、おなじみ「爽肌精」や「瑞花露」と、スキンケアには欠かせない生薬です。
漢方処方として作られた爽肌精や瑞花露はリピーターが多い。
いずれも3千円台だが中身を知ると、本当に充実していて、手前味噌だが使う価値が高いと思う。
容器があまりおしゃれじゃないけどね。
⇒瑞花露
⇒爽肌精
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