「伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)」という日本の江戸末期の画家をご存じでしょうか。
7,8年前だったか、ある絵画の月刊誌で彼の特集をたまたま見てすっかり虜になり、以来一度でいいから本物を見てみたいと思いつづけていたのです。
で、昨日の日曜日、とうとう本物に会いました。場所は上野、東京国立博物館。
「皇室の名宝」第一期です。
20分待ちで入った伊藤若冲の部屋は、無茶こみ
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もうぎゅうぎゅうです。
(いつの間にこんなに人気がでたんだろう。)
って、きっとその場にいた皆が思ってたんじゃないだろうか。
なかなか絵の前に立てない。前の人が動こうとしない。人の波が停滞しっぱなし。
(動いてよ)
やっと、最前列に立つ・・・
(予想してたより)大きい
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自分の視界が若冲一枚の作品で覆われる・・・
すごい
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感動で動けない。ずっとここにしがみついていたい・・・
絵画を見て泣きそう
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になったのは初めてかも。
なんせ、例の月刊誌で見覚えのある作品がすべてそこにあったのですから。
全30幅。
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一作品ごとにすごい感動。
(写真とは全然違う!)
茫然自失している人がそのあたりにいっぱいいる。
みんなすごい作品だったけど今一番ビビッときたのは、季節もぴったりな、
南天雄鶏図かなあ。
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若冲って人は、一日中、ひたすら庭の
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鶏とか虫とか季節の
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草木とにらめっこして描き続けたそうです。
まるで顕微鏡みたいな目をしてたんじゃないかと思うほど、細かく描き込んであります。
これは実物を目にしなければ分からない迫力です。
日本画にしてはとても豊かに色を多用しており、そのデリケートな表現にうっとりし、そしてその一本一本の線に揺らぎがまったくなく、完璧なラインと大胆な配置。
わずかな場所にも手抜きなんて絶対許さないって感じです。
若冲の描きたくてたまらないって気持ちがガツンと伝わってきました。
すべてをこれに打ち込む集中力と才能。
うらやましいです。またまた惚れこみました
皇室の名宝展「動植綵画」(弐代目 青い日記帳さんのブログから)
リンクさせていただいたこちらのブログには館内の様子と作品の絵の写真が掲載されています。うれしや!
追)残念ながら若冲の展示は明日11/3までです。