関東地方は猛暑が続きます。さらっとしたものしか食べていないと元気を補充できず少々ぐったり。
かといって、こってりしたものだと、食べる前から汗が出て食欲が落ちそうです。
そんな時には、トウモロコシと豚スペアリブのスープ。
トウモロコシ:旬は夏、平・甘 清熱利湿(むくみ、排尿困難)、健脾益肺(疲労、腹張、食欲不振)
豚肉:平・甘・鹹 滋陰潤燥(熱で潤いを失ったとき、空咳、便秘、乳汁分泌不足、病気の快復)
トウモロコシの芯とスペアリブの骨から絶品のダシが出て、塩だけで美味しい。
お腹は温まりますが、体はスッキリします。
・トウモロコシは縦に切って芯をだす。
・スペアリブは、一度ふきこぼしてアクをとり、たっぷりの水とショウガ、ネギ、塩で煮る。
・トウモロコシを加えて、火が通ったらコショウを振って出来上がり。
圧力鍋を使えば火を使う時間を短縮できて、室内も温度が上がらずに済みます。
近所の印旛沼の様子です。奥に飛ぶのはクロハラアジサシ、そしてカワウ、サギ、そして舟上で作業する人。
涼しそうですが、実は蒸し暑いです。
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今朝はちょっぴり風が涼しかったです。
栗が熟し、むかごも見つけました。これはヤマノイモの種。
そして稲刈りも始まりました。
秋は収蔵。
夏に新陳代謝して得た栄養をぎゅっと集めて種として蓄積する季節。
人も夏より静かに過ごし、自然の恵みをいただいて夏の疲労を解消しエネルギーを充填します。
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蒸し暑い・・・
と、突然ドライカレーが食べたくなった。
ハーッとする芳香性の辛味で軽く汗をかけば、そのあとはあら不思議。体が涼しくなった。
そして、熱帯夜にもかかわらず、その日はぐっすり安眠、むくみも取れるのか朝の体が軽い。
芳香健胃化湿作用とともに、辛涼解表作用もあるらしい。
(ターメリック(姜黄)は、温辛苦 活血止痛 行気解鬱)
蒸し暑いインドの食の知恵がつまったカレースパイス。
温める作用と冷ます作用のものがちょうどいい具合にブレンドされているらしい。
蒸し暑い日本の夏にも有効利用したいですね。
(あっという間に食べてしまったので生協の写真をお借りしました)
具がほぼ炒まったところに、ごはんとふだんよりちょっと多めにカレー粉を投入して、香りが飛びすぎないようにざっと炒めて出来上がり。
サラサラっとした仕上がり。これカレーチャーハンというのかな?今どきは。
とにかく私の時代はこれがドライカレーだったのだ。
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「これは苦いよ」と言ってからお渡しする漢方薬がいくつかあります。
例えば、竜胆瀉肝湯とか黄連解毒湯とか、清営顆粒、温胆湯、半夏瀉心湯などなど。
これらは体に熱がこもっているときに使うことが多い
(例えば、胃炎、口内炎、食べ過ぎ、皮膚炎、おでき、リンパの腫れなど)
なんでもないときに飲むと顔をしかめるほど苦い。
だけど必要な時に飲むと、その苦みが心地よくすーっと体に入っていきます。
食べ物でいえば、ゴーヤ(苦瓜)は暑い夏に食べたくなりますね。
その苦みで暑さがほぐれるのです。
体はちゃんと必要なものを欲するようにできている。
だけど、人工的な甘みやこってり味に侵されすぎると、その要求がわからなくなることも。
疲れたからご褒美に甘いもの食べなきゃ、っていうのは概ね「脳のいいわけ」なので気を付けて。
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先日はキュウリの甘酢漬けを作ったらおいしくて、料理に使う前に食べてしまったので、
再挑戦した料理「酸黄瓜炒肉絲」キュウリの甘酢漬けと細切り肉の炒め物。
豚肉を細切りにするのを忘れましたが、キュウリの酸味が軽やかに効いて、ジメジメしたこの時期にもぴったりな味でした。
味付けは軽く醤油と塩だけなのでとても簡単。
コツは、薬味のネギ、ショウガ、ニンニクを端折らないことです。
(中華をやるときは、この3点セットは常備しておきましょう)
材料(2人分):
キュウリの甘酢漬け(1本分)、豚肉(100g)、ネギ(5㎝)、ショウガ(10g)、ニンニク(2片)、酒小さじ2、片栗粉小さじ1、醤油小さじ4、塩お好み、サラダ油大匙2
作り方:
キュウリと豚肉を同じくらいの幅に細切り
ネギ、ショウガ、ニンニク、にんじんは細切り
豚肉に酒と片栗粉をよくまぶしておく
鍋にサラダ油を熱して、ネギ、ショウガ、ニンニクを入れて香りを出す
豚肉を入れて強火で炒めたら、にんじんとキュウリを入れ、醤油などで味を調えて出来上がり。
西瓜(スイカ)、香瓜(メロン)、黄瓜(キュウリ)、苦瓜、南瓜(カボチャ)、冬瓜(トウガン)
これらは夏が旬。瓜類は渇きを潤しほてりを冷ます働きがあります。
ただし冷え性の人は食べ過ぎないようにします。
今月の「チャイナビュー」に掲載されていたキュウリを使った薬膳料理。
火を通して食べるところが体を冷やしすぎないコツでしょうね。
キュウリの酢漬けは作っておくと便利。
キュウリの酢漬けレシピ
・へたを取り縦に4つ切りにして種の部分を削いで塩を振ってしばらく置く
・甘酢(酢2:砂糖1)に細切りショウガ、種を取り除いた赤唐辛子を加えたつけ汁にキュウリを浸す
・熱く熱したサラダ油またはごま油(甘酢50㏄に対して大匙1杯くらい)を加える
・瓶に入れ蓋を占めて保存 1時間くらいから食べられる
これで細切り豚肉の炒め物を作ってみようと思ったのに、酢漬けがおいしくてご飯と一緒に食べてしまった。
また作らなければ(笑)
中国の古典養生法に、養生の必要性を例えて
「敵が来てからあわてて穴を掘っても間に合わない」と書かれています。
病気になってから何かをするのではなくて、「未病先防(みびょうせんぼう)」
ふだんから養生して病気にやられないようにする。
そのためには知識が必要ですね。
中医学では、食べ物の体への働き方を分析して分類しています。
単なる栄養学ではなく、体にどのように働きかけるか?
食べると、温まるとか冷えるとか排尿がスムーズになるとか、疲れがとれるとか元気がでるとか・・・普段の生活に直結する内容の分類ですね。
その結果が、薬膳料理となり、漢方薬となったのです。
⇒薬膳レシピ(冬)編(わが薬局HP内にもレシピを紹介しています)
只今、ご来局または郵送の方、5000円以上のご注文で、中医薬膳レシピ「未病先防」1冊差し上げます。レシピは43種。
おうちで薬膳、いつもとちょっと違う料理、ぜひ挑戦してみてください。
毎日の食事の工夫で健康維持しましょう。
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(当薬局は「漢方体験.com」に紹介されています)
漢方相談をしていると「私はどんなものを食べるとよいのでしょうか?」と聞かれます。
「旬のものです。季節のものが一番パワーがありその季節の体を支えてくれますよ」
そう答えると、漠然としていると思うのでしょうか、きょとんとされる人が多いです。トマトとか玉ネギとピンポイントの答えを期待するからでしょうか。
今日の朝日新聞に料理研究家辰巳芳子さんの言葉がありました
・自然とかけ離れて食べていると体の養いにならない
・自然の中にいて季節ごとにできるものをみれば、何を食べればいいかは自然に分かってしまう
・太陽とか水とか空気とか、とっても原点的なことを謙虚に考えて生きなければ
・地球を宇宙の中に据えて考えていかないと私たちは食べそこなっちゃう
自然を食べれば体は元気になる、自然を宇宙規模で考え大切にしないと食べるものがなくなってしまうとおっしゃっているのです。すごい言葉です。
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秋は実や種のものが旬を迎えます。これらの多くは、体を潤す(滋陰作用)があります
猛暑で消耗した(陰虚)体を充電するにはピッタリの食材です
旬を逃さず、こまめにメニューに加えてください
白木耳 松の実 黒胡麻 白胡麻 枸杞の実 桑の実
玉子 豚肉 牛乳やチーズ 亀肉 亀板 すっぽん 鼈甲
あわび 牡蠣 マテ貝 百合根 などが旬の滋陰食材です
(⇒白木耳のじっくりスープ・これは簡単でおすすめです)
これらの多くは、こってりした味なので、料理するときは、香辛料を使って胃腸の動きを促すようにすると胃もたれを予防できます
五行学説では秋の色は「白」。白っぽい食べ物は肺に良いともいわれています
たとえば、梨や蓮根、ギンナンも肺系によい食べ物です
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トウモロコシの芯で美味しい出汁が出ると教わって、やってみた。
トウモロコシのおいしさって芯の風味だったんだといまさら気が付きました。
驚くほどおいしい。今まで芯を捨ててたなんて・・・
食べるときはトウモロコシを小皿に分けると食べやすい
超簡単です。味付けは塩だけ。
芯ごとトウモロコシと冬瓜
鳥手羽元など
材料が浸る程度の水
塩
酒少々
肉の臭み対策でネギの青いところやショウガ
これを全部入れて火にかけ沸騰してアクがでたら取り除き、あとは時短で圧力鍋を使って約5分
冬瓜もトウモロコシも、夏が旬。
利水作用があるので、むくんで重だるい体がスッキリ軽くなります。
冬瓜皮もトウモロコシ髭も入れれば、さらに効果アップ。
冬瓜:微寒、清熱解毒・利水、生津止渇
玉蜀黍:平、清熱利湿、健脾益肺
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今が旬のものをざっと上げてみたら皆、生薬で、辛味を持ち胃腸を温める働きを持っていた
・シソ(蘇葉)辛温 肺脾胃 散寒解表
・ラッキョウ(薤白)辛苦温 肺胃大腸 通陽散結
・ショウガ(生姜)辛微温 肺脾胃 散寒解表 温胃止嘔
・ニンニク(大蒜)辛温 小毒 胃大腸 殺虫止痢止咳
・山椒の実(蜀椒)辛熱 小毒 脾胃腎 散寒止痛燥湿 解毒駆虫
(( )は生薬名、味などの食性、どの臓腑に働くか(脾とは主に腸の働き)、そして作用)
梅雨でムシムシ暑くても、少なくとも胃腸は冷やしてはならないという「自然のお告げ」でしょう。
辛味とここちよい香りが胃の働きを促すので、消化も良くなること間違いなし。
先日、お客様が医者にたんぱく質を多くとるように言われたそうで、肉、卵、チーズですって。
ただでさえ梅雨時は食欲が落ち気味なのに、肉、卵、チーズといわれてもねえ。
胃もたれしやすい日本人には食べ方の工夫が必要で、様々なスパイスもありますが、こうした地のものの旬を逃さず利用するという知恵も普及してほしいものです。
中医学には味や香りの分類も調べつくされている。
体は、栄養素がそろっていればいいというものでもないのかもしれません。
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