例えば抗生物質は菌を殺すだけで、炎症を元に戻したり薬の副作用を防止するのは治癒力が担っています。
いつも便秘薬が手放せず、ずっと便秘薬を飲んでいる女性の事。
そんな女性が、春になっていろいろなストレスが重なり、どうにも気分が悪い。
そこで気滞を改善する漢方薬を飲み始めたところ、間もなく、こわばった体が和らぎ気持ちもスッキリしました。
そしてもうひとつ良かったことは便秘がスッキリ改善したこと。腹痛もなく素晴らしい便がいいタイミングでドンと出るようになったのだそう。
今では、便秘薬がいらなくなったそうです。
☞気滞:エネルギーがスムーズに流れない | 漢方家ファインエンドー薬局 千葉県佐倉市 (coocan.jp)
気の流れが滞ると胃腸も緊張して動きが滞りがち。その結果スッキリ便が出なくなります。
これを下剤で絞れば腹痛が起こるし、酸化マグネシウムで腸内水分を増やしてもなかなか腸は動いてくれません。
この場合、腸をリラックスさせるほうが良いということですね。
気の流れを整えるって大切です。
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1/3は日曜当番で処方箋を受け付け調剤業務を行いました。
乾燥した気候が続いているので、のどカゼで発熱する患者が多いのかなと緊張して待っていたら、予想に反して、特に若い人たちは圧倒的に下痢や腹痛の症状でした。
雨が降ると「湿邪」の影響でお腹を壊す患者が増えるのですが(この場合は勝湿顆粒かな)、年末年始はずっと乾燥した晴天で、かなりの冷え込みでした。
患者さんに、
「お腹を壊した原因として思い当たることがありますか?」と尋ねてみたら、
「ん~、やっぱり食べ過ぎかな」とのこと。
ほかの患者さんも下痢や腹痛はあるが、ふつうに食べられるそうでした。
やっとコロナが下火になって、みんなで飲食したのはいいが、この寒さで腸が冷えておなかを壊してしまったようです。
中医学的に考えると、胃は元気で食べ過ぎに走り、一方おなかは冷えて弱り下痢になってしまった、つまり(上実下虚)胃熱脾寒でしょうか。私だったら半夏瀉心湯飲むかな~、とか漢方的発想をしていた漢方薬局兼調剤薬局でした。
食べる量を控え、温かいものを少量よく噛んで食べ、おなかも冷やさないように服装を工夫してくださいね。
そうこうしているうちに七草粥の日が間近。昔からの習わしは良くしたものですね。
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自力で気持ちよく排便できているかそうでないかは、体調の良し悪しに影響を与える。
例えば便秘だと、胃腸がつかえて妙な腹痛を起こすこともあるし、血圧も上がりやすく、頭に血が上ってイライラしやすかったりもする。吹き出物も引きづらい。下痢になりやすいと十分な食事ができないので体力低下につながり肌はやつれる。
さて、
自分は便秘症だという人に排便状況を伺うと、
「お腹がゴロゴロしてすっきりしない、しばしば水様便になる、おなかが冷たい、どうしてだろう」と困り顔で訴える人って、案外少なくない。
便秘薬の量や回数を減らしてみては?と提案すると、
「えー!そんなことしていいの?」と、驚かれることもしばしば。
特に、病院で便秘薬を処方されると、どうあってもきっちり飲まなきゃいけないと思ってしまうらしい。
ほかの生活習慣病(高血圧や糖尿病など)薬と違って、便秘薬は日々の状況に応じて調整することです。
また、
2~3日に1回は出るから便秘じゃないと思っている人も多いが、これは便秘症です。
排便は毎日1~3回くらいスッキリ出るのが理想。
便秘薬に頼り過ぎず、食事や運動、排便タイミングを逃さない規則正しい時間など工夫してみてください。
中医学では、慢性便秘は「虚秘」と言って、腸そのものの栄養不足か推動力不足の対策(滋陰養血や益気温陽)で腸を元気にします。
弱った腸を便秘薬で絞り続けるだけでは、便秘体質はなかなか変えられません。
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胃痛の初期は実証で、食べると痛みが強くなりがちです
ストレス(気滞)、冷え(寒)、食べ過ぎによる胃の炎症(熱やお血)などが原因となっていることが多くそれを鑑別して漢方対策します。思い当たることがあれば習慣の改善をしてみましょう
・よく噛む
・食事時間を一定にして強い空腹や過食をしない
・温かいものを食べ、衣類にも注意して胃腸を冷やさない
・酒、コーヒー、濃いお茶を控える
・ストレス解消
しかし原因が取り除かれず慢性化すると、
胃腸は弱り胃腸そのものの栄養状況が悪くなるので、ちょっとしたことでますます胃痛を起こしやすくなってしまいます
虚証になると、空腹時に痛みが出やすく食べたほうが楽だったりします
原因対応する漢方薬に合わせて、
口が渇きやすい、便秘気味、ほてり、痩せ気味ならば気陰を補い、手足が冷える、少食、便は緩めならば陽を補って胃腸の力が戻るのを待ち、ぜひ完治させましょう。
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口内炎の原因は、飲食の不摂生やストレスなどで体内に無駄な熱がこもり、その熱が体の上部に上って炎症として噴き出すというものですが、中には一年中口内炎がふつふつできているという人もいて、そのような人はどちらかというと虚弱なタイプが多いようです。
口内炎といえば半夏瀉心湯が有名?ですが、半夏瀉心湯のいいところは、熱(炎症)を取り去る生薬と胃腸を守る生薬が配合されているところでしょう。
それでも、口内炎を繰り返すなら、体質の虚弱なところをよく判定して、その改善をするとよいでしょう。
たとえば口内炎という効能がない漢方ですが、陰虚や脾虚を改善したらすっかり良くなったこともあります。
もちろん普段の生活養生は必須です。
・肥甘厚味(脂っこい、甘い、味が濃い)、お酒を控える
・気分転換でストレスを解消を
・歯磨きやうがいなどで口内衛生を心がける
・規則正しい生活で体質改善
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