漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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クレイジー・ハート(映画)歌手のコリン・ファレル

2010-06-18 | 映画
人生の一つのヤマを乗り越えた、次。
ずるずるとずり落ちていくのか、またはもう一度奮起して出直すか、
男の人生後半、そんな分岐点ってあるんだろう。

だけどおそらくずるずる落ちていく可能性のほうが大。

映画前半の、カントリーミュージシャン、バッド(ジェフ・ブリッジス)の毎日は
女性の私が見る限りでは、目を覆いたくなるような姿・・・
酒浸りだし、でっぷり張り出たお腹でパンツは苦しそうだし、
ひげ面もぐしゃぐしゃだし、何かを創造するなんてもうめんどくさそうだし・・・
まあその姿はどうにも『クレイジー・ハート』かも。

『ああ、あのジェフ・ブリッジスもこうなるのか』
と、真剣に落ち込みそうになるほどリアルな情景。

人生なかなか甘いもんじゃありませんが、
失意のどん底からやっと生まれた歌は心に染みいる素敵な歌でした。
そして見守ってくれる同年代の友人たちもステキでした。


「クレイジー・ハート」:★★★☆ やっぱり素敵なジェフでいてほしい。
今まであまり好みでなかったコリン・ファレルの歌う姿に一目ぼれしてしまいました

監督・脚本・製作 スコット・クーパー
音楽 T・ボーン・バーネット
出演 ジェフ・ブリッジス マギー・ギレンホール ロバート・デュバル コリン・ファレル

夏、きてます。花菖蒲

2010-06-12 | 植物&動物
アオギリの葉がやけにまぶしい。

6月になってしまったと思ったらポカンと妙な虚脱感に襲われた。
なのにただただ気ぜわしい。
妊娠したらしいと言ってたのは誰だっけ、体外受精成功したのは・・・そうそう、やったね。
アトピーで相談に来た子はその後どうしたろう、
食べられないと悩んでいた女性は、よかった、笑顔が素敵になってて、
えっとそれから、相変わらずあの営業マンとは気が合わない、私がわがままなせい?
それから、それから、

なんだか頭の中、記憶の破片があちこちに散らばってて、
着実に脳みその機能が低下しつつあるような気がする・・・
このままでいいんだろうかとまた虚脱感の中へ。

とそのうち、やけに汗をかきやすくなり、陽ざしがチクチク肌に刺さるじゃない。
湿気あたりというか手足がだらっと重い、この感覚はちょっとなつかしい?
というより・・・あれ~、季節変わってるよね。 いかん、ついて行かねば。


ニワゼキショウ(庭石菖)


菖蒲園もいきなり見ごろになってます。
菖蒲園で写真を撮っているのは私を除いた全員がオジサンだ。なぜだ・・・私もオジサンか?


2ミリくらいのごく小さな花。その花弁ひとつひとつにこれまた小さな水滴がついてる。


毎年今頃、ここに生える雑草。
色の鮮やかさにいつも思わずシャッターを切るけど、いまだに名前知れず。


あち~! アウトドア派のおまえは本当に楽しそうだね。

告白(映画)覚えのある残酷さ

2010-06-09 | 映画
私が行った劇場は若い人が多かったです。
『君らはどんなふうに感じてんだろう』って、ちょっぴり心配しながら画面を観てました。
そして十分年齢を重ねた私でさえ、それぞれの『告白』にかなり同調してました。

それほど、ごく身近にあり得る事柄で、たぶんかなりの人にそんな覚えがあって、
中学生時代は少なくとも1度くらいはそんなことを考えたはずで、
だけどそんな思いの通りに行動してしまったら、間違いなく結果はとっても残酷


残酷さや怖さを隠して美しい青春を『演じる』中学生たち・・・

母親の思い、子供の思い、そのひとつひとつは素直で純粋なのに、
うまく通じ合わずに微妙に歪み、まだ手だてを知らない子供はどんどん歪み進む。
あげく、子供は思いを達成するために非情な手段でも平気で選ぼうとする。

幼い学生どうしも同様で経験が少ないゆえの恐れから過激な防衛行動にでてしまう。


むやみに励ます熱血教師の言葉のなんと残酷なこと

あと一歩を踏みとどまらなければ・・・
なのに容赦なく煽る女教師・森口悠子(松たか子)。
我が子を殺された母親の思いは比類なく残酷なようです。たとえ相手が子供でも。

踏みとどまらず思うままに突き進んでしまった悲惨劇。


『告白』:★★★★ こんなに残酷な物語なのに、どこかで小気味良い気持ちになってしまった自分にオロオロ。それは映像作りの見事さにあると思うけど、二度観たら胸が痛くなるほどつらいだろうなあ。

監督・脚本 中島哲也
原作 湊かなえ
出演 松たか子 岡田将生 木村佳乃

第一子出生時年齢29.7歳

2010-06-02 | 生理・生理不順・生理痛
バタフライ、今日は今日までの~
昨日妊娠5カ月と婚約発表した木村カエラちゃんは25歳。
いいなあ
(この『いいなあ』は、おばさんの心からの若さへの憧憬、しかも相手が瑛太くん・・・いいなあ)

鳩山退陣の記事であふれる今日の夕刊(読売)。
(まあ、ここまでくればやっぱりねってくらいの思いしか湧かない。
 未だにこれからの対策を明言してくれる議員はひとりもおらず、
 ただただ、ため息のみ。は~あ気持ちが落ち込むよね)
それより気になる記事を紙面の片隅に発見。

『出生率1.37』 05年からの上昇止まる

その中で、気になるのは母親の年齢別分析で、
35~44歳母親の出生数は増加しているが、15~34歳では減少している。
平均初婚年齢は28.6歳、第一子出生時の母親の平均年齢は29.7歳。
いずれも過去最高の年齢だとか。

   
人の人生いろいろだから、平均しても仕方がないし、
子供を産む産まない(産みたかったが諦めたももちろん含む)の選択は自由だ。
このことをとやかく言う権利をだれも持たない。

けれど、もしも子供を産み育ててみたいという望みを思っている女性なら、
このデータをうのみにして年齢的に『まだ大丈夫』と思ってはいけない。

生物学的な確立から考えると、
第2子、第3子を産む年齢が35歳を超えることはよくあることだか、
(もしかしたら今回の30代後半女性の出生数増加は、
もう一人ほしいと頑張ったアラフォー世代がいたということかもしれない)
まったく妊娠経験がない女性が、30代後半から妊娠する確立は目に見えて低くなる。
実際、我が薬局でも人工授精や体外受精を行う不妊専門クリニックでも
訪れる女性の平均年齢は年々40歳に近付いていて、
『こんなことならもっと早くになんとか・・』というぼやきもよく聞かれるのが現実です。


先日は、『専業主婦になりたい若い女性が増えている』という記事があった。
だけどそのことはイコール『子育てしたい』という意味ではないみたい。
いい働き口がない不景気なご時世。親元を離れるならそのまま即、
頼りになる彼氏のもとに飛び移り、楽しく暮らしたいということなのでしょうか。

しかし不景気も男女平等で、楽しく遊び暮らすことができるほど『頼りになる彼氏』を
見つけるのはかなりの年数がかかりそう・・・
おまけにこの年代の親はすでに経済的余裕もある。つまり焦って『彼氏』を探す必要性もない。

ここにも結婚年齢、出産年齢を上げる要因があるってことか。


純粋に、『子供産みたーい!』という気持ちにさせる状況ってどんなんでしょうね。

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