腸の刺激と脳の反応性は密接な関連があるという話。
ソマティック・マーカー仮説
体のいろんな場所から受けるさまざまな刺激は脳に記憶され、
それがいろいろな行動を起こすときの判断材料になるのですが、
腸からの刺激は情動の座である大脳辺縁系を活性化するので、
脳の快、不快は腸感覚と密接な関係があるといわれます。
たとえば乳児は空腹になると泣き、温かい母乳で満たされると快くなって
安心して眠ります。そのような体験の積み重ねが成長後の情動や感情、
ストレスに対する反応の形を作り出しているのかもしれない、と言うことです。
授乳期の母仔関係のスキンシップがよいと
成長後のストレス反応がマイルドになるというマウスの実験データもあるそうです。
逆に強いストレスが慢性的に続いてしまうと、有益な腸内細菌が減って
腸内環境が悪化し日和見感染も増えたりするそうです。
(ノルアドレナリンを浴びると大腸菌が病原性を高めるらしい)
ダイエットを目指す我が家のワンコ。野菜の寒天よせ(だしは煮干し)。老犬なので野菜は煮ている。犬にとって食べることはなによりの喜び
乳幼児期の腸の記憶
ノンストレス状態が良いということではなく、
乳幼児期の腸内細菌が定着したり変動したりするたびに
腸内細菌由来の情報を受けて(マイルドストレス)、ストレス制御機構が発達し、
成長後ストレスに強くなる。
つまり成長後の生存競争に打ち勝つための恩恵を受けているということになります。
(参考:クレデンシャル2013/No.53腸と脳の不思議な関係)
したがって、子育て中のおかあさん。
「腸内細菌=ヨーグルト」じゃなくて、さまざまな食べ物を楽しく味わうことで
いろんな細菌が腸に住まい、それがマイルドストレスとなって腸も脳も安定するわけですから
「食事=喜び」という環境を整えてあげましょう。
そのためには、食べ物や食べ方の知恵も必要。そしてその知恵を
成長する子供にも伝えてください。
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