漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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首筋や背中がゾクゾクするときは葛根湯

2023-12-26 | カゼ・インフル・ウイルス
今朝も凍っていました。エノコログサかな。

「ふだんこんなに寒がりじゃないのに、背中がぞくぞくして首もバリバリ凝って・・・」

そんな時こそ葛根湯です。
すかさず葛根湯を熱くして飲むとあっとまに、症状が和らぎます。

カゼに葛根湯ではなく、首筋から寒気が入ってきたら葛根湯と覚えておきましょう。

熱いお湯割りで飲むのがコツです。
冷たいものを食べたり飲んだりしてはいけません。
うっかりお刺身やお寿司を食べると、葛根湯の効果は半減してしまいます。

出かけるときは、フードやマフラーも有用。
首筋を風寒邪から守ることができますね。

また冷えて頭が痛くなる人は、頂調顆粒です。これもお湯割りですね。

先日の北印旛沼のトモエガモの群れです。
そして藪の中にかくれているのはサンカノゴイ。
冬のバードウォッチングに出かける時は、帽子、マフラー、背中に貼るカイロ欠かせません。

年末年始の営業:12/30まで 1/4から営業
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冬至は太陽のようなカボチャとユズで

2023-12-22 | 冬の養生法
冬至はカボチャを煮て食べ、ユズ湯で温まる習わしがあります。
どちらも太陽色で、風邪を予防すると言われます。

カボチャ:補気類 温甘/脾胃 体を温め胃腸を元気にしてくれます。

柚子の皮:行気類 温辛苦/脾肺
生薬ではミカン類の皮は陳皮(ちんぴ)として使われ、気の流れを整え、腹の張り、胸のつかえなどを取り去ってくれます。

明日からは徐々に日中の時間が長くなります。
朝はなかなか早くなりませんが、夕暮れ時間が遅くなります。

陽気が少しずつ増すのです。
ちょっぴり活発に行動するよう意識してみましょう。


先日の日曜日は印旛沼あたりの探鳥会でした
ツグミもアカハラも元気。
柿の実もそろそろ終盤で争奪戦をやってました。
寒くても野鳥を探して歩くのは、気持ちがいいです。


漢方で不安感などが改善されてきた

2023-12-16 | 気持ち・眠り
ずっと更年期障害が続いているとおっしゃる70歳目前の女性
不安感やめまい、動悸、耳鳴り、眠れないなどの不定愁訴があり、閉経以来ずっと婦人科に通い、様々な安定剤も飲んだりしているが、一行に改善しない。

初回のご相談では、症状の訴えさえままならず、こちらの質問の回答もあちこちに話が流れて途中で何を答えようとしているのか頭の中で考えがさまよってしまう様子。
そんなこんなの末、弁証して陰虚傾向にあり心腎不交の対策をすることにした。
この調子では漢方薬の服用さえ忘れてしまうのではないかと案じたが、彼女はしっかり毎日服用し、毎月来局しては近況を話し3か月。この頃では、話のキャッチボールもスムーズで、表情も明るくなってきた。まだ、ちょっとしたストレスに動じやすいので、今後も漢方養生を続けていかれればと思う。

(散歩道に見つけた愛らしいヒヨドリジョウゴの実)

漢方薬の中身は生薬つまり自然のものが数種類バランスよく配合されている。
要するに、今の体質に必要とする食べ物を数種類加えるだけで、体も心も健康ができてくる。

いつもながら、食べること、呼吸すること、運動すること、それらを丁寧に毎日積み重ねることが大きな力になるのだと実感します。

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鳥の財産、住まいは地球・カシラダカ、タヒバリ、シロハラ

2023-12-08 | 植物&動物
カシラダカ(頭高)というユーラシア大陸からカムチャツカ半島や朝鮮半島伝いに海を越えて日本に渡ってくる冬鳥のひとつ。
スズメくらいの小さな鳥です。真っ白なお腹とモヒカン頭が特徴。

10年近く前なら、スズメかカシラダカかというほど冬の枯れ木に群れていたのに年々激減していました。
それが何年ぶりだろう。前の日曜日の散歩中に50羽以上の群れを目撃しました。

こちらはメスかな?
今年は、北海道、東北方面の天候が荒れているのと、木の実が少ないのとが影響して、関東以南へ到来する冬鳥が多いのではないかとのうわさもあるけど、定かではありません。

タヒバリも今年は多いみたい。

これも冬鳥、シロハラです。

毎度ながら、こんなに小さな鳥が海を越えて飛翔し移動する力強さに心が震えます。それでも途中で事故にあって命を落とすものもいるでしょうね。

自分がもしも死んだときには迷惑をかけたくないなあと、年を重ねるごとに断捨離しなきゃと考えるようになりました。
鳥は持つものがなくていいよね、と思ったのだけど、
鳥が暮らすには豊かな自然が必要。餌となる木の実とか昆虫とか。
それが人の暮らしのために壊され続けているのが今。

人の定めた国境なんて飛び越えて、それを求めて移動する、住まいは地球。
鳥の財産は地球そのものなのですね。
そして、それを守るために何とか働けそうなのは人間でしょう。

自然を観察するって、よりよく人間を生きることをわからせてくれるなあと感じます。
人間のことばっかり考えていると大事なことを見落とすんじゃないかな。

子供や若い女性にも増えた乾燥肌、主な原因は陰血不足

2023-12-05 | 肌トラブル・アトピー・美容
寒くなったとたんに、肌の乾燥によるトラブルのご相談が増えました。
年齢を重ねると肌の代謝が低下して、外気の乾燥に弱く、擦れる部分は炎症を起こしやすく痒みを生じます。「老人性皮膚掻痒(そうよう)症」といわれたりします。
しかし、最近では潤い肌の象徴であるはずの子供や若い女性にも乾燥肌の人が増えました。

肌の乾燥は中医学的に判別すると「陰血不足」です。
食べ物の偏りがないか、睡眠不足など不規則な生活をしていないか、目の使い過ぎや疲労蓄積はないかなど生活習慣を見直してみましょう。

(お手入れに余念がない池のカルガモ)
漢方薬で補陰対策した例で、
「アトピーかも?」とご心配のお母さまのご依頼で、乾燥肌の子供さんに補陰する漢方薬を飲んでもらったら、あっという間に症状が改善したこともありました。

掻くのは最悪。
衣類によるこすれや、風呂で体を洗うときゴシゴシこするのは避けましょう。
掻いてしまうと肌に傷ができたり、角質が厚くなって象の皮膚のようにガサガサになったりして、回復が困難になります。
痒みや乾燥を感じたら、とにもかくにもまずスキンケア。手抜かりなく。
日に何度も塗っておくと掻かずに済み、ステロイドやかゆみ止めも不要になります。
子供さんの場合は「掻いちゃダメ」と叱る前に、スキンケアしてあげてください。

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どちらも炎症を抑えるハーブエキス配合。前者はしっかりクリーム、後者はなめらかさがすぐれているクリームです。