目まぐるしく天候が変る今年の冬。生暖かい雨天曇天が続いていましたが、冷たい空っ風も吹くようになりました。
カゼを引く人も多くなり、ご来局の方のご相談内容もこの頃日替わりです。
手持ちの漢方薬のあるご常連さんからは「今日はどれを使ったら、いい?」というご質問を受けます。
カゼを「風邪」と書きますが、中医学では「ふうじゃ」つまり外気の邪気を受けることを言います。
「風邪」は体の上半身から侵入するのですが、これに「湿」が絡むと胃腸や下半身に症状が現れます。
現れている症状がどんな邪気によるものかを、判断してください。
〇風寒邪(冷たい風にあたった)
・頂調顆粒(川キュウ茶調散):寒気、頭痛、鼻づまり
・葛根湯:寒気、頭痛、首筋の凝り
・小青竜湯:寒気、水っぱなやくしゃみ
〇風湿邪(湿気にさらされた、雨天曇天)
・勝湿顆粒(カッ香正気散 ):ムカムカ、モヤモヤ、軟便下痢、体が重だるい
これくらいは覚えておき、侵入した邪気を追い出すのです。
症状が出たら、すかさずその漢方薬を服用すると、あっという間に治ります。
症状もないのに「カゼ引きそうだから総合感冒薬を飲んでおく」なんてことは体に負担になるだけなのでやめてください。
何年振りかで見つけた美しいイシミカワ
散歩道で見つけた赤い実。名前不明、わかる方お教えください。
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