こんばんは 水野です。
先週12日に下北沢の本多劇場まで、やまと塾のKさんとでかけ、
加藤健一事務所89回公演 [請願]~核なき世界~を観劇しました。
イギリスの硬派の劇作家、Brian Clarkさんの作品。
訳は 吉原豊司さん、演出 高瀬久雄さん。わが大学時代の演劇仲間に吉原さんからお誘いがあり、この
日に仲間が観劇して、Kさんも吉原さんもいれて、総勢8名。演出家の貝山さんもおいでになりました。
観劇の後は、お茶の時間もとれて、懐かしい同窓会気分になり、楽しい半日となりました。
昔の話や現在の状況や話は往ったり来たりしましたが、我孫子の市民劇団と大和のやまと塾はよく頑張っ
ていて、これからも----、という励ましの言葉もいただきました。
「請願」は、日本では2004年新国立劇場で、翌年には関西芸術座、最近では、メイプルリーフシアタ―/
水田の会でも、またこれからも公演予定がある作品。メイプルリーフシアター主催の貝山武久さんの演出
で、今秋、関東地方を巡業とのことでした。
貝山氏は、「文化座」での演出家生活、その間、文化庁在外研修員として、カナダで演劇研修。帰国後、翻
訳家の吉原さんとメイプルリーフ・シアターを創設・カナダの演劇を沢山公演され、現在は、日本演出家協
会評議員で大活躍中です。
吉原さんは、住友商事駐在員として40年間カナダに在住。
そして、ここが偉いところ。仕事の傍ら、英・米・カナダ現代劇の本薬・対日紹介を続け、現在に至るので
す。カナダ劇作家協会終身名誉会員・カナダ勲章も受章。
二人芝居・加藤健一と三田和代演じる退役夫婦のよどみないセリフに圧倒されました。演劇ってほんとに
いいな。よどみなく流れるセリフの洪水。美しい言葉。1時間45分の濃密な時間に、涙し、時が短く感じら
れました。
Kさんは、「始まったと思ったらもう終わっちゃった感じ」とのこと。ほんとうに私も同じ感想。
やまと塾の公演も観客の方がたに「観に来てよかった」といっていただけるように、作品に取り組みま
しょう。
水野 昂子