こんにちは 水野です。
お久しぶりです。ブログには、塾生の稽古の様子や、本多劇場ラストステージの様子や、錦織圭選手の
活躍や、紅葉狩りや出演情報など、楽しい内容が載っていてやまと塾のブログは内容充実、読み応えある
と知人には宣伝していますが、自身も書かないといけませんね。
新国立劇場で見た「ご臨終」のことを紹介します。ーーーあまりに、題名が自身に身近かすぎ、少し抵抗が
あったのですが、観劇しました。
シリーズ対話する力のーVol・2
作 モーリス・パニッチ (1952年生まれカナダの劇作家・演出家・俳優)
翻訳 吉原豊司 (翻訳家 60年大学卒・70年商事駐在員カナダ渡航
カナダ戯曲の邦訳・日本戯曲の英訳・日本とカナダの演劇交流に尽力ーー)
演出 ノゾエ征爾 (演出家 脚本家 俳優 1999大学在学中に劇団「はえぎわ」を立ち上げ現在も活動
中 高齢者施設巡回公演も行っているーー)
主催 国立劇場 ~11月24日まで公演中です
出演
中年男 温水洋一 ぬくみずよういち(個性派俳優として映画・ドラマとはば広く活躍中)
老婆 江波杏子 えなみきょうこ( 1959年映画入り、大映の看板女優となる。舞台は( 血の婚礼・
サロメ・マイ・フェア・レデイ 他)
出演者はたった二人。しかも老婆のセリフは6つだけ 他は老婆の甥にあたるという中年男のさまざまな
行動とセリフ、温水さんは汗びっしょりなのがよく見えました。というのも舞台は真ん中にベッドと椅子と窓
があり、観客は四方から舞台を囲む形式、1幕と2幕の間にその舞台がぐるりと回る(上手と下手が逆転
する)という凝った舞台です。
また、暗転は35回、時間の経過を暗転で。1時間半のうちに春夏秋冬が経過していきます。
一通の手紙をきっかけに始まる、一人暮らしの老婆と中年男との奇妙な共同生活ーーーという内容。
私は、題名にこだわるどころか、大いに笑え泣けるお話でした。
役者は二人の世界を、とてもうまく作り上げていました。赤いセーターを
編み続け、編み上げ、それをもらった中年男には小さすぎて、窮屈そう。でも、なんとか着るところや、他の
仕掛けもたくさんあり、笑ったり、涙ぐんだりしました。
今秋も公演が目白押しですね。いただくチラシで公演情報は得ますが、そのうち見ることが出来るのは、
ほんの少し。だからこそ、見終わって良かったと思えるときは特に幸福な時間だったと思えます。
私達の公演もお客様によい時間をさしあげたいものですね。
水野 昂子