大女優です。
先日、さいたまゴールド・シアターの
「鴉よおれたちは弾丸をこめる」を観に行った。
平均年齢75歳の劇団で、以前ブログにも書いたが、
一度観てみたいと思っていたのがやっと実現した。
幕が開くと、30個くらいの水槽が舞台に並んでおり、
その中にお年寄りの俳優たちが一人ひとり入っていて、
台詞が始まる。
やがて、ドライアイスの煙が左右から出てきて、舞台
全体を覆い、あっという間に法廷の場面に転換する。
法廷の場面が始まると、やがて大勢のお年寄りたちが
大根を切って料理したり、洗濯を干したり、カレーを食べたり、
さまざまなことをして法廷を占拠する。
芝居の終わりの場面では、大勢のお年寄りたちが、一瞬にして
若者の俳優たちに変身する。(入れ替わる)
蜷川幸雄の演出が奇抜で驚いた。
お年寄りたちの演ずる姿をみて、ご家族の方なのか、
涙する観客もいた。
ただ、すでに年寄りの仲間入りしている私からすると、
「大勢のお年寄りが年寄ばかりを演ずるのはちょっと・・・。」と思った。
やはり、「やまと塾のように色々の年代の役者がいる方がいいな」と
個人的には思った。
もちろんと年寄りばかりの劇団を否定するわけではない。
あのお年で練習も大変だっただろう。また基礎練習もなさったのだろうと
想像され、尊敬する。
私もそのパワーをみならって頑張ろうと思う。