ミナミの映画館を語るなら、この「大阪松竹座」を忘れてはいけません。大正12年(1923年)~僕も生まれていませんが(笑)~関西初の洋式劇場として誕生しました。松竹楽劇部(後のOSK)の本拠地ともなりました。
この写真は昭和41年(1966年)11月のもの。戦前は洋画を中心に、戦中と戦後すぐには邦画封切館として、昭和27年(1952年)7月からは洋画封切館として多くの人に愛されました。
こちらは1958年の写真で、エドワード・ドミトリク監督、マーロン・ブランド、モンゴメリー・クリフト主演の「若き獅子たち」が公開されています。
梅田の北野劇場と並ぶ大阪の洋画の殿堂として、優秀外国映画の上映を行ったこの伝統ある映画館も、平成6年(1994年)5月に映画館としての幕を閉じました。
しかし、それ以降も外観を残しつつ、最新設備を備えた劇場として新築開場。松竹制作の歌舞伎・新劇・松竹新喜劇を中心に、ジャニーズ公演、ミュージカル、コンサート、落語会等も上演されています。
これは僕が松竹座に最後に行った、2015年10月の写真。市川染五郎と中村勘九郎の歌舞伎NEXT「アテルイ」を鑑賞に行きました。
昨年2023年(令和5年)には、1923年(大正12年)の劇場創設から100年周年を迎えました。