青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

コーヒーショップ「樹々」~建築家:岡山伸也設計

2023-02-20 | 昭和の喫茶店

国道171号線。石橋界隈から阪急箕面線と並行し、箕面の「牧落」までの間は、1970~80年代はとても賑わっていました。90年代以降は人や車の流れが171号と並行する、更に南の中央環状線(大阪モノレールが上を走っています)に移ってしまい、ロマンチック街道の発展と共に171号線沿いは寂れて行きます。

箕面スイミングスクール、その隣の家具屋(現ニトリの場所)、マクドナルド、オートバックス、道草珈琲店、この半町の交差点の西の塊から東に向かうと「オレンジペコ」や、1階が外車ディーラーで2階が喫茶という粋なお店、古くからあった喫茶「ANTONIO」、ゴルフ用品の「つるや」、九州ラーメンの「副将軍」、レンタルビデオ店は4店舗も半町~牧落間にありました。

その中でもひときわ異彩を放っていた建物がありました。

今はこの建物すら残っていませんが、喫茶店らしからぬ奇異な外観が目印の建物がありました。それがコーヒーショップ「樹々」でした。

当時その名を馳せた建築家・岡山伸也氏の設計により、1978年にオープンしました。氏はレストラン ニューポート(大阪、長田)、レストラン ロッキー(東大阪市)、グラフィック・デザイナーの家(大阪市住吉区)、emergence aoyama complex(東京、南青山)等の建築デザインや、多くの喫茶店のインテリアデザインも手掛けていました。

心持ちハイテックなインテリアと、高い天井から降り注ぐ自然光に和む。こんなお店は都会の街中では、なかなかお目に掛かれませんでした。

当時は水曜が休みで、朝9時から夜10時まで営業していました。道路の盛衰は時代と共に移り変わります。神戸から北摂を抜け、京都にまで通じる国道171号が、いつか再び賑わい、その中にこういうお店が数軒ある。そんな時代が戻って欲しいと願っています。

 



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