僕にとっての子供の頃の遊園地と言えば、「宝塚ファミリーランド」と「エキスポランド」が東西の横綱でした。
今では見なくなった、こんな乗り物がありました。地面の上を回転する同じようなデザインのモノも、古い映画の中などで見ることがありますが、こちらは水上ボートです。
昭和40年(1965年)頃の「宝塚ファミリーランド」の写真ですが、東洋一と言われた大温室(奥の円形の建物)と、ウォーターワールドに浮かぶコーヒーカップ型の水上ボートが人気で、家族連れのお客で賑わっていました。
ボートと言えば、白鳥の型のものもありますが、昭和40年代はコーヒーカップが人気。街中の公園には、同じように座って回る、地球の型の遊具がありましたね。
宝塚ファミリーランドは、明治44年に「宝塚新温泉」が開業し、翌年「宝塚新温泉パラダイス」として開場しました。
昭和40年代になると、大浴場を備えた「宝塚大温泉」があり、北側に動植物園と遊園地、園内西側には戦前から続く動植物園がありました。他にも「宝塚昆虫館」や創業者小林一三の生家、世界各国の民族衣装を着た人形を展示していた「宝塚大人形館」、阪急電鉄の実物車両や鉄道模型などを展示する「電車館」、日本庭園もありました。
2003年8月31日をもって完全に営業を終え、90年以上もの歴史に幕を閉じましたが、同じエリアにあった「宝塚歌劇」で有名な「宝塚大劇場」は、今なお人気を集めています。