昨夜、札幌Kitaraで内田光子さんのリサイタルを聴いた。
オールシューベルトプログラム。
初期の第7番、中期の第14番と最晩年の第20番の3曲。
只でさえヘビーなシューベルトのソナタを3曲、演奏する内田さんにとっても、聴衆にとってもしんどい一夜になりそうとの思いで席についた。
ただ、7番は兎も角、14番と20番は日頃聴く機会も多く、内田さんの演奏技術の確かさもあって十分楽しむことが出来た。
つまり、音楽や演劇などはアーティストが介在しなければ接しえない芸術なだけに、アーティストの出来不出来が原作の持つ芸術性をも左右することになる。
今回は、内田さんの演奏を通して、「これぞシューベルトの音楽」との思いを深くした。