中国はお茶の国だ。
お茶がないと夜も日も明けない。
そのためか、空港でも駅でも列車内でも、どこにもお茶を淹れるための「給湯スタンド」がある。ここで熱湯をもらい、お茶を淹れて飲む。
また、お茶の種類も豊富だ。
要は、お茶になりそうなものは、何でもお茶にしてしまう感がある。
今回の(桂林)旅行では、「田七(でんしち)花茶」という新種に出くわした。
朝鮮人参のような形をした野生の植物の(花の)蕾(つぼみ)を乾燥させて精製したものだそうだ。
イラストで見ると、如何にも「朝鮮人参」然としている。
言わば、煎じ薬の感じなのだが、お湯に放すとこんな感じになる。
試飲してみると、やはり薬湯のようで、あまりおいしいとは言い難い。
ただ、効能は、コレステロール、高血圧、尿酸値の低下、心臓の働きを強める、肝機能障害の克服など多岐にわたり、常用すれば身体には良さそうだ。
根の部分は、これも乾燥、粉末にして滋養強壮サプリとして販売されている。
他に、「桂花王茶」という金木犀の葉を乾燥させてお茶に仕立てたものも購入して来たので、これも試してみたいと思っている。
蛇足~田七(でんしち)花茶の由来
先ず「田」だが、このお茶のルーツが広西チワン族自治区の陽田県や田東県にあるため。「七」は、この植物の生育に4~7年かかるからだと言う。