アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

ささやかな収穫

2015年07月13日 | アーバンライフ


昨朝、散歩を兼ねて菜園へ行き、キュウリやズッキーニなどを収穫して来た。夏野菜がようやく収穫期を迎え、食卓を賑わすようになった。

やはり自家製野菜は美味しいと、手前勝手な思いも手伝って、その新鮮な美味しさを味わっている。

これは、菜園の様子。



ミニトマトなどは、実になっているがまだ赤化していない。
北国の露地栽培だから仕方ないが、意外にも、当地は害虫の被害が少ないので良いものが採れそうだ。





植え付けの遅れたジャガイモも、ようやく花を付けだした。



これから収穫が本格化すると思うとワクワクして来る。
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わたしたちは戦わない!~戦争法案に反対する札幌大集会

2015年07月12日 | ドラミング


昨日午後、札幌中島公園で北海道弁護士会主催の安保法案に反対する集会とパレードが行われ参加した。

安保法案は違憲であり且つ、8割以上の国民が政府の説明は不十分と考えているもとで、政府与党は、週明けにも委員会での採決を強行する構えを見せる緊迫した情勢のもと、30℃を越える炎天下、6,000人を越える人々が参集した。

とりわけ、参加者の半数以上が労働組合や平和団体などの「組織に属さない」私たち一般市民であった。(大きな写真)



集会では、主催者を始め、宗教者、憲法学者などが挨拶したが、中でも、自衛隊北部方面戦車隊の兵站(後方支援)を担っていた自衛官OBが、安倍首相の国会での答弁は信用できないと厳しく指摘していたのには共感を覚えた。

つまり、兵站は、戦闘部隊に武器や食料などの物資を供給する部隊であって、これなくして戦闘はあり得ない。また、戦闘が激しくなったら(兵站=後方支援部隊は)撤収するというが、こんなナンセンスなことはあり得ない。戦闘が激しくなればなるほど、兵站の必要性は増すから撤収などできようがないと。



集会の後、参加者は市民を先頭に長蛇の列となって、沿道の市民に「戦争法案」反対を訴え、大通り公園までパレードした。
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旅のちゴルフ

2015年07月11日 | アーバンライフ
大型台風の接近で、沖縄・九州地方は強風と大雨に見舞われ被害も出ているようですが、当地はギンギンの晴天が続いています。

気温もうなぎのぼりで、昨日は25℃を越え夏日となりました。

このような状況下、ゴルフなどしていいのかという思いもありましたが、好天に誘われてトワイライトプレイ(午後2時スタート)にでかけました。





強い日差しを受けて広いコースを駆け回るのは、旅とは別の解放感があります。

ただ、まだ身体が十分回復していないせいか、いつも元気印の家内が「腰が痛い」と言っていました。
少々、自重が必要かも知れません。
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宝庫~陝西歴史博物館

2015年07月10日 | ギャラリー
古都西安は、紀元前11世紀に西周が都に定めて以来2,000年にわたり、11王朝の都として、また、シルクロードによる東西交易の起点として栄華を極めた。

従って、これを反映する文化財や工芸品なども多く、それらは、今回訪れた陝西(せんせい)歴史博物館に所蔵・展示されている。その数、37万点というから驚く。

訪れたのは5日の日曜日で見学者が多く、展示室内は芋の子を洗う有様で、ゆっくり見て回ることが出来なかったが、辛うじて撮影できた展示品をいくつかご紹介しよう。

これは、博物館正面。
この日は、学校の授業でもあったのか、小中学生と思われる集団がいくつも見学に来ていた。



先ずは、1Fの古代文明時代の展示を見る。



これは、青銅製の「牛形尊」という虎を背にのせた酒の器で、西周時代(BC10世紀)の作品。



これは、魚をくわえた雁の形をした青銅製の灯台で、前漢時代(BC200年頃)のものという。煤は雁の口を通って腹に貯めている水に落ちる仕掛けとか。照らす方向も変えられる構造になっている。



2Fの展示室へ移動。ここは、比較的新しい時代の文化財が展示されている。

これは、宋の時代の磁器の壺で、注ぎ口が真下にあるという変わった構造になっている。



これは、唐朝の金碗。蓮弁紋が施されている。サイズは、口径13.7cm、高さ5.5cmで重さは390グラムほど。 (こちらにきれいな写真があります)



これは、唐の西市(シルクロードの発着点)の賑わいを描いた絵図。当時のわきたつような街中の雰囲気が伝わってくる。



これは、併設されている画廊に展示されていた絵画。現代のアーティストによるものと思うが、京劇の役者だろうか、その特長がよく描かれていると思った。



兎に角、展示されている文化財の質の高さと多様さに圧倒された。
また、芋の子を洗うような状況では、これらを十分鑑賞する心地になれず残念であった。兵馬俑もそうだが、機会を見て再訪する以外なさそうだ。
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LCCに乗ってみた

2015年07月09日 | ギャラリー
今回の西安旅行の際、初めてLCCに乗ってみた。

つまり、成田起点のツアーに合流するため、新千歳発のLCCを利用したのだ。
これは、ツアーのスケジュールが催行の1週間前にならないと決定しないという安物ツアーのあおりを受けたためでもある。

ただ、エアーアジアの墜落事故もあり、LCCで大丈夫かという思いもあったが、スケジュール優先で(バニアエアーの利用を)決断した。

結果的に、主たる不都合もなく無事帰宅できたのだが、利用にあたってはいくつか注意が必要と思った。

第一に、チケットは航空会社のHPから直に購入した方が良い。今回は、ネット検索の上位に表示されるエージェントから購入したが、手数料が上乗せされる他、メールや支払いのやり取りが煩わしかった。

第二に、空港での手続きが随分異なるから、空港へは時間の余裕をもって行きたい。新千歳では、LCCのフライトスケジュールがタイムテーブルに表示されないため、ゲートがどこかわからず右往左往してしまった。(後に知ったが、手書きの看板が出ていた)

また、成田では、LCCは新しい第3ターミナルに集結させられていて、主たる国際便が発着する第1&2ターミナルとの移動が必要になる。これがかなり煩わしい。

第三に、座席のアサインがランダムに(自動的に)行われるから、カップルで利用する場合などは、事前に(1席1,000円のアサイン料を払って)予約した方が良い。

第四に、機内は狭いから、席についたら移動しない(トイレなどに立たない)前提で乗り込みたい。(バニラの場合、床にモノと落とすと拾えないほど狭かった)

とまぁ、枝葉の部分では不満が残るが、値段が安い(時間によっては、片道5,000円を切る便もある)のと(バニラの場合)1日8往復もしている利便性は捨てがたい。そのせいか、往復ともほぼ満席であった。

追記:大切なことを忘れた。成田便は乗継ぎに利用するわけだから「定時運行」が極めて重要。今回の場合、まったく問題なかった。
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時空を超えて~兵馬俑(西安)

2015年07月08日 | ギャラリー



道は遠かった。

上海での乗り継ぎ便が2時間も遅れ、西安のホテルに入ったのは午前3時を回っていた。前日の午前9時頃に家を出たから、都合18時間もかかったことになる。

しかし、それはそこにあった。
2,200年の時空を超えて姿を現した、秦の始皇帝兵馬俑である。




敵国が位置する東を向いて、8,000体を越える陶製の兵馬が整然と並んでいる様は、驚愕に値する。

種々、写真に収めたいのだが、土曜日ということもあって見物する人の波が押し寄せていて思うにまかせない。(大きな写真がこちらにあります)

これは、展示室の囲いの中に安置された兵士像。
何やらの兵器を膝打ちしている姿だという。



後ろに回ると、兵士の履いた靴の底にあるすべり止めまではっきりと刻まれているのに驚く。



出土した際撮影された像は、色鮮やかに彩色されていたという。



1974年の発見以来、発掘作業は継続されているというが、再現された陶像の数は1,000体ほど。展示場の片隅では、今も復元作業が続けられている。


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ハイドンのネイムシンフォニー

2015年07月03日 | 音楽三昧
過日ご紹介したLP45箱セット。
ハイドンの交響曲(104曲)の内、ニックネームの付いた交響曲20曲を集めた箱があった。



内訳は、

 ・第22番「哲学者」
 ・第31番「ホルン信号」
 ・第43番「マーキュリー(水星)」
 ・第44番「悲しみ」
 ・第45番「告別」
 ・第48番「マリア・テレージア」
 ・第49番「ラ・パッショーネ」
 ・第55番「校長先生」
 ・第59番「火事」
 ・第73番「狩」
 ・第82番「くま」
 ・第83番「めんどり」
 ・第85番「王妃」
 ・第92番「オックスフォード」
 ・第94番「驚愕」
 ・第96番「奇跡」
 ・第100番「軍隊」
 ・第101番「時計」
 ・第103番「太鼓連打」
 ・第104番「ロンドン」

の20曲10枚である。

いずれも、ユニークなあだ名がついているが、よく知られているのは、後期の94番「驚愕」、100番「軍隊」とか101番の「時計」など。

それにしても、「くま」とか「王妃」とかは、何故そう呼ばれるのかよくわからないが、解説書によると、「くま(熊)」は第4楽章冒頭の軽快なリズムと明るい楽想から連想され、「王妃」は何でもマリー・アントワネットのお気に入りだったことから付いたものらしい。

演奏は、レヴィル・マリナー指揮、アカデミー室内管弦楽団である。

また、このボックスセットで有り難かったのは、ディスクがすべて新品同様だったことである。





1980年のリリースだが、当時、2万円くらいはしただろうから、結局売れずにレコード店の棚に積まれたままになっていたにちがいない。

レコード特有のシーパチノイズのまったくない極上のディスクが10枚入手でき、狂喜乱舞の図であった。

蛇足:ハイドンの交響曲一覧
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憂国の人士~自民党村上誠一郎議員

2015年07月02日 | ギャラリー
6月30日、自民党の村上誠一郎議員が日本外国特派員協会で会見し、現下の安保法制案は違憲であり、断固反対する。これは、議員としての信念と良心の問題だと述べました。



また、大多数の学者が違憲と言い、また、国民の多数が反対だと言っているのに遮二無二に押し通せば、日本の民主主義と将来に禍根を残すになると、悲憤する場面では涙も見せました。

加えて、日本の憲法が持つ平和主義、主権在民、基本的人権は、いかなる場合であっても決して変更してはならない。戦後、日本がここまで発展できたのも平和憲法あってこそ、と訴えました。

彼の話を直に聞いたのは初めてでしたが、その説得力のある主張には大いに共感を覚えました。

村上議員の記者会見は、こちらでご覧になれます。
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どこまで続く泥濘ぞ~朝日新聞特別報道部著「プロメテウスの罠9」

2015年07月01日 | 読書三昧
原発事故からまる4年。
いまだ癒されない被災者の深い心の傷。

朝日新聞連載の「罠」シリーズも、事故4年を経て第9巻となった。



本巻には、14年6月~11月に掲載された第49章から第56章までの

 ・「県境の先で」~道1本へだてた県境によって、放射線量測定や賠償金に大きな差
 ・「4年目の夏」~福島から2千キロも離れた宮古島に避難
 ・「函館の訴え」~もし、大間原発で事故が起これば、函館は福島の二の舞いになる
 ・「二人の首相」~「原発ゼロ」を掲げ、細川と小泉の元首相がタッグを組んだ
 ・「抵抗32年の島」~島の生活を守るためにがんばるんじゃけ、なあんも怖いことはない
 ・「妻よ」~「避難先のアパートには戻りたくない。私はここに残る」



判決の日、愛妻の遺影とともに裁判所へ入る原告の渡辺さん

 ・「ふるさと訴訟」~東電の賠償姿勢に納得できない人たちの集団訴訟を!
 ・「検証・もんじゅ」~「もんじゅ」で1万件もの点検漏れが発覚

上記8編が収められている。

中でも、マスコミで大きく報じられた14年2月の東京都知事選に「脱原発」を掲げて闘った細川・小泉元首相らの活動や、事故で(自死から)妻を奪われた福島県川俣町の渡辺幹夫さんの裁判などは記憶に新しい。

このドキュメンタリー特集は、今も同紙に連載されているが、原発事故がもたらした被災者の苦しみは癒されることがない。どこまで続く泥濘ぞの思いだ。
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