先週発売の「週刊現代」(9月2日号)に、TBS「報道特集」のキャスター・金平茂紀氏が、「戦禍いまだ甚大なイラクの~」というコラムを書いている。
ISの拠点だった「モスル」が解放された故をもって、この戦争の惨禍が終わったかのような印象を持つことが如何に誤りであるかを(現地を見ることで)思い知らされたと綴っている。
一方、現地の人々とのふれあいを通して、「平和国家日本のブランド」は、まだ力を持っていることを実体験したという。
つまり、日本はいまもってイラクの人々に好かれていて、「ヤパーニ(日本人)」と言えば、握手を求められることが多かったそうだ。
これは、小生らが現役時代、中近東諸国で商売をしている際に感じた平和国家日本に対する現地の人々の信頼と尊敬の気持ちを肌で感じていたことと共通する。
街道沿いの茶店に立ち寄った際などに、よく「ヤパーニ・クワイス!(日本人大好き)」と声をかけられたことを思い出す。
蛇足:昨年7月1日、バングラデシュの首都ダッカの飲食店がテロ集団に襲撃され、邦人7人を含む20人が犠牲となった。
この際は、邦人がその飲食店を利用することが事前に(テロ集団に)に漏れ襲撃につながったとされる。つまり、邦人がターゲットにされた点で(アルジェリア石油基地での事件とあわせ)衝撃的であった。
その点で、安倍政権による「戦争できる国」政策に反対し、「平和国家日本のブランド」を守ることの重要性を再認識した。