アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

ヤパーニ・クワイス!(日本人大好き)

2017年08月21日 | ドラミング

先週発売の「週刊現代」(9月2日号)に、TBS「報道特集」のキャスター・金平茂紀氏が、「戦禍いまだ甚大なイラクの~」というコラムを書いている。

ISの拠点だった「モスル」が解放された故をもって、この戦争の惨禍が終わったかのような印象を持つことが如何に誤りであるかを(現地を見ることで)思い知らされたと綴っている。

一方、現地の人々とのふれあいを通して、「平和国家日本のブランド」は、まだ力を持っていることを実体験したという。

つまり、日本はいまもってイラクの人々に好かれていて、「ヤパーニ(日本人)」と言えば、握手を求められることが多かったそうだ。

これは、小生らが現役時代、中近東諸国で商売をしている際に感じた平和国家日本に対する現地の人々の信頼と尊敬の気持ちを肌で感じていたことと共通する。

街道沿いの茶店に立ち寄った際などに、よく「ヤパーニ・クワイス!(日本人大好き)」と声をかけられたことを思い出す。

蛇足:昨年7月1日、バングラデシュの首都ダッカの飲食店がテロ集団に襲撃され、邦人7人を含む20人が犠牲となった。

この際は、邦人がその飲食店を利用することが事前に(テロ集団に)に漏れ襲撃につながったとされる。つまり、邦人がターゲットにされた点で(アルジェリア石油基地での事件とあわせ)衝撃的であった。

その点で、安倍政権による「戦争できる国」政策に反対し、「平和国家日本のブランド」を守ることの重要性を再認識した。

コメント (2)

ドラマ「パンとスープとネコ日和」

2017年08月20日 | ギャラリー

PC劇場。
今回は、2013年7~8月にWOWOWで放映されたドラマ「パンとスープとネコ日和」(4回)を見た。

出版社に勤めるアラフォーの女性編集者が、人事異動を機に脱サラしてサンドイッチとスープだけの小さな食堂を始めるという物語。

ある日、突然現れた猫のタロ、お手伝いのしまちゃんや喫茶店「ハッピー」のママ、商店街の男友達など、気の置けない人々との交わりを通してゆったりした時間が流れていく。

そして、いつしか優しいモノを食べたときの幸せがお客さんの心をもつかみ、「人はどこから来て、どこへ行くのか」といった思いすら抱かせる佳作に仕上がっている。

群ようこの原作をカーゴパンツが脚色、監督・松本佳奈&主演・小林聡美、伽奈によるテレビドラマ。写真は、ドラマのHPから借用しました。

コメント

新着ドーナツ~ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」・他

2017年08月19日 | 音楽三昧

山田和樹指揮スイス・ロマンド管弦楽団が、ファリャのバレエ音楽「三角帽子」などを収録したアルバムが届いた。

ファリャの「三角帽子」と言えば、かって、アンセルメが同楽団を指揮した名盤があった。勿論LPで、録音の良さもあって、オーディオ装置のテスト盤として愛用されてきた。

今回の新録音を聴いてみて、

・演奏スタイルが現代的で洗練されている
・DSD(高音質)録音で透明度が高く、録音スタジオの雰囲気もよく出る

が、少々洗練され過ぎてはいないか、と思った。

と言うのも、この音楽は(スペイン・アンダルシア地方の)田舎町の恋愛沙汰がテーマだから、この点、アンセルメ盤のドタバタ感の方に分がある。

メゾ・ソプラノは、南アフリカ出身のソフィー・ハームセンで、その情熱的な歌いぶりも堂に入っている。

収録曲は、

 ・交響的印象「スペインの庭の夜」
 ・バレエ音楽「三角帽子」全曲
 ・歌劇「はかなき人生」~間奏曲とスペイン舞曲
 ・バレエ音楽「恋は魔術師」~火祭りの踊り

の4曲。

Pentatone, SACD Hybrid
No:PTC5186598

コメント

430万件の「いいね!」

2017年08月18日 | ドラミング

米国南部バージニア州で起きたレイシストとの衝突事件に関し、前大統領のオバマ氏が次のような「つぶやき」を寄せ話題となった。

「肌の色や出自、信仰を理由に、生まれながらに他人を憎む人などいない」というネルソン・マンデラ氏の言葉を引用したもので、すでに430万件近い支持を得ている。

写真は、養護施設の窓から顔を出した肌の色が異なる子供たちにほほ笑みかけるオバマ氏。コメント欄には真のリーダーだと称賛する書き込みがある。

そのオバマ氏から、今朝届いた新しい「つぶやき」。

蛇足:あなたもトウィッターにアカウント登録して、「Obama」と検索してフォロワーになると、オバマ氏からのメッセージを直接受け取ることができます。

コメント

天寿を全うする

2017年08月17日 | アーバンライフ

先に、「健康寿命は、平均寿命を概ね10歳下回る」と記した。

一昨日の新聞(朝日)にこれを示すデータが載ったのでご紹介しよう。また、その定義などの説明もあるので、ご覧いただければと思う。

このデータからすると、男性の健康寿命は(2013年に)71.19歳と、平均寿命より9.02歳短くなっている。(女性は、12.40歳と男性より3.38歳も長い)

つまり、平均的に言えば、健康寿命の71.19歳以降は、天寿(80.21歳)を全うするまで、何らかの不具合をかかえながら9年余を生きるということになる。正直、これは大変なことだと思った。

幸い小生は(目下、77歳で)この健康寿命を更新中だが、願わくば、大きな不具合をかかえることなく天寿をまっとうしたいものだ。

コメント

PAC3なんてまるで玩具

2017年08月16日 | ドラミング

昨夜、IWJで孫崎享氏のインタビューを聴いた。
今般防衛大臣に就任した小野寺氏が、ミサイル防衛に関し安保法の発動を匂わせたり、また、右翼雑誌の対談で「敵基地先制攻撃」などに言及していることが気になったからである。

孫崎享氏は元外務省国際情報局長で、従来、これらを「机上の空論」と批判して来たが、このインタビューでも、歯に衣着せず(このまやかし論を)強く批判した。

要点としては、今般、北朝鮮の(グァムへ向かう)ミサイルへの対応として広島や四国に配備された自衛隊のPAC3なる迎撃ミサイルなどはまったくの役立たずで、政権の「印象操作」以外の何物でもない。

つまり、PAC3はロシアが米国のミサイル基地を攻撃することを想定して開発されたもので、予め、どの方角からどういう軌道で飛んでくるかがわかっているミサイルでないと邀撃できないという。

加えて、射程距離も15kmと短く、例え邀撃できるとしても、せいぜい、半径2kmくらいの範囲しか防御できない。

また、発射準備に時間がかかる(米国向けの)ICBMなら(先制攻撃の)対象ともなりうるが、法的に問題がある。

一方、こうした対応を行った場合、北朝鮮との間で戦争状態となるから、その場合、彼らが保有し且つ、実戦配備している2~300発の「ノドン」が飛んでくることになる。

これらは移動式だから、発射される場所を特定できず、PAC3など無意味だと言う。

いずれにせよ、北朝鮮のミサイル対策は、外交上の話し合い解決以外、道がないことをしっかり認識すべきだと思った。

コメント

沼田直佑著「影裏」

2017年08月15日 | 読書三昧

今季の芥川賞受賞作である。
岩手在住の新進作家の処女作が、文学界新人賞に続き芥川賞も射止めた。



つい先ほど読み終わったばかりだが、作品よりも(「文春」9月号に掲載された)作者へのインタビュー記事の方が面白かった。

つまり、そこには、作者が何者かということと合わせ、作品の舞台裏なども記されていたからだ。

沼田さんは福岡で塾講師として働いていたが、3.11後退職し(仕事もないまま)盛岡の両親と同居するかたちで過ごしてきた。それが、この作品を「らしく」させたと言う。

作品の冒頭にある釣り場の自然描写が緻密で迫力があるのだが、相手はもっぱらイワナやヤマメで、外道のウグイを散々けなす場面などは(小生は少年時代、もっぱらウグイ相手だったこともあり)あれあれと思ったりした。

いずれにせよ、最近の同賞作品にはない「まともさ」に魅かれて読んだ。

コメント

戦慄~「731部隊の真実」

2017年08月14日 | ドラミング

昨夜NHK総合で放映された「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験」を見た。

前日放映された「本土空襲・全記録」は、米軍による本土空襲によって50万人近い人々が殺されたというすさまじい内容であったが、今回は、毒ガスや細菌による人体実験やそれに関わるエリート医学者群像という別の意味で、「戦争の狂気」を再認識させるものであった。

特に、今回の番組は、ロシアで発見された「ハバロフスク裁判」の記録(音声テープ)を元に、その実相に迫った点が評価される。そこには、実際に手を染め、また、身近に見聞きした人体実験の詳細が語られていた。

例えば、冬季の夜間、手足をむき出しにした囚人(実験台)を屋外に放置して凍傷を発症させ、その経過を観察するなどしたという。また、生体解剖や細菌による罹病実験なども行われた由。

一方、終戦時、これら731部隊の幹部や医師らは、特別列車で早々に現場を立ち去り帰国し、戦犯として訴追されることもなく学長や教授に昇任したりした。

これに対し、旧満州の荒野に取り残された一般人の逃避行の困難さを知るにつけ、こうした特権層の扱いは、安倍政権による身びいき政策とオーバーラップするように思えた。写真は、ネットから拝借しました。

コメント (6)

熱い夏は終わらない

2017年08月13日 | ドラミング

当地(札幌近郊)は、この2・3日、梅雨のようなお天気が続いています。

今日も、日中の気温は21℃どまり。
まだ風邪っ気の抜けない身には、ありがたくないお天気です。

とは言え、世相は熱く、加えて北朝鮮と米国のバカどもがミサイルごっこをし、安倍夫婦は、国民の不安をよそに地元で盆踊りとうかれている。どこか狂っているとしか言いようがない。

という訳で、今週も熱い「つぶやき」傑作選を!

他方じゃこんなきれいな海を埋め立てて、米軍のための新しい最新鋭の巨大基地をつくろうというのだから呆れる。

対策は簡単。辺野古新基地建設中止、普天間基地即時無条件閉鎖・返還だ。

いつまでもモタモタしていると、支持率どんどん下がるよ!

コメント

力作ぞろいの終戦特集

2017年08月12日 | ギャラリー
今年も、原爆被災と終戦を特集した力作が出そろった。
 
先ず、原爆被災関係だが、6日午後9時からNHK総合で放映された「原爆死・72年目の真実」が圧巻であった。
 
詳細は、下記の記事を参照願いたいが、被爆者の意思を伝える「絵」だからこそ、より真実味を増す地獄を描き出していた。テレ朝、日テレもそれぞれ秀作を放映。
 

今日以降も、小生が知る限りでも下記のような放映が予定されている。
出来るだけ見て思いを共有したい。
 
 ・12日(土)PM 9:00 NHK 総合「本土空襲・全記録」
 ・12日(土)PM 9:00 NHK BSプレ「返還公証人~いつか沖縄を取り戻す」
 ・12日(土)PM11:00 NHK Eテレ「原爆と沈黙~長崎浦上地区の受難」
 
 ・13日(日)PM 9:00 NHK 総合「731部隊の真実」
 ・14日(月)AM 0:55 日テレ系「弾よけ神社~奉納写真」
 
 ・14日(月)PM 8:00 NHK 総合「樺太地上戦~戦後7日間の悲劇」
 
 ・15日(日)PM 7:30 NHK 総合「戦慄の記録~インパ-ル」
 
 ・19日(土)PM11:00 NHK Eテレ「戦争中の庶民の記録」
コメント