8月24日に『親だけの会』を開催しました。
一昨年、昨年に続き、今回で3回目です。
今回はSHIP様とのコラボです。
場所は、横浜駅の近くの福祉保健活動拠点「フクシア」。
18名の方が参加されました。
いつもの例会では言えなかったこと、子どもたちには言えなかったこと・・・。
熱い胸の内を思い切り吐露していただきました。
会員の方にその時の様子と感想を書いていただきましたので、ご紹介します。
*
「これからは男として生きていくんだ!」
我が子が21歳の時、決意表明の様なカミングアウトをされた。
呆然としながらも受容し、つなぐ会のミーティングに通い始めてから、もう数年以上経つ。
ミーティングに通いながら、様々な親の想いを聴いてきた。
L、G、B、T。
子供のセクシャリティはそれぞれだが、親の想いは一様に熱く、波打つ。
娘からレズビアンだとカミングアウトされたが受け入れることが出来ず、
2年間気持ちを押し殺してきたお母さん。
ミーティングで涙ながらに葛藤の思いを語ってくれた。
セクシャリティは男と女だけではない、十人十色だ、と頭では分かっていても、我が子となると感情的についていけない親の嘆き。
たとえ親が子のセクシャリティを受け入れたとしても、子供自身が前向きになれず立ちすくんでいる、
となると、親は子の行く末を案じていたたまれない。
聴いている私まで心配になってしまう。とりわけ自殺念慮のある場合は尚更だ。胸が痛い。
この情報過多の時代、LGBTなんか珍しくもない。世間にはコミュニティーも沢山ある。
仲間は一杯いるんだから出ておいで! と呼び掛けたところで、自分自身を受け入れられない心は凍りついて、固まっている。
幾多の精子の競争の中でたったひとつ、卵子と結合して生まれてきた君は、唯一無二の奇跡の存在!
しかも、希有なセクシャリティの人間としてこの世に有るのは、人智で計り知れない何か意味のあることなのだ。
少なくとも、親にとってはかけがえのない宝物なのだ!!
そう訴えたところで、届いているのかどうか、反応もなく、親の嘆きは深まっていく。
でも、先輩の親御さんが、我が子が2年、3年とかかって少しずつ心がほぐれ、
外の世界に向かって歩み出す姿を語っていった時、
苦悩の極みにいる親御さんに、微かに希望の光が見えたかもしれない。
だから、私も彼等にエールを送ろう。
未だ男女二分主義の社会で生きづらさを感じる子供には、親は味方でいてほしいし、
孤軍奮闘の親には、私達が寄り添いたいから。
ミーティングは、自分の胸の内を曝すだけ。それが何になるの、と思う人もいるかもしれない。
でも、語ることで、自分の想いが皆と共有され、励ましを受け、慰められる。
また、自分とは違う価値観の他人の話を聴くことで、違う視点から当事者を見つめることができ、自分の気持ちも整理される。
セクシャルマイノリティは千差万別、アドバイスなんてできやしない。
親と子で共に悩み、探って、これからの生き方を見つけていくしかない。
ミーティングは、きっと、その糸口になるだろう。
かくいう私の息子(FTM)も自立し、頼もしくなった。
FTMの子をもつ親
*
一昨年、昨年に続き、今回で3回目です。
今回はSHIP様とのコラボです。
場所は、横浜駅の近くの福祉保健活動拠点「フクシア」。
18名の方が参加されました。
いつもの例会では言えなかったこと、子どもたちには言えなかったこと・・・。
熱い胸の内を思い切り吐露していただきました。
会員の方にその時の様子と感想を書いていただきましたので、ご紹介します。
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「これからは男として生きていくんだ!」
我が子が21歳の時、決意表明の様なカミングアウトをされた。
呆然としながらも受容し、つなぐ会のミーティングに通い始めてから、もう数年以上経つ。
ミーティングに通いながら、様々な親の想いを聴いてきた。
L、G、B、T。
子供のセクシャリティはそれぞれだが、親の想いは一様に熱く、波打つ。
娘からレズビアンだとカミングアウトされたが受け入れることが出来ず、
2年間気持ちを押し殺してきたお母さん。
ミーティングで涙ながらに葛藤の思いを語ってくれた。
セクシャリティは男と女だけではない、十人十色だ、と頭では分かっていても、我が子となると感情的についていけない親の嘆き。
たとえ親が子のセクシャリティを受け入れたとしても、子供自身が前向きになれず立ちすくんでいる、
となると、親は子の行く末を案じていたたまれない。
聴いている私まで心配になってしまう。とりわけ自殺念慮のある場合は尚更だ。胸が痛い。
この情報過多の時代、LGBTなんか珍しくもない。世間にはコミュニティーも沢山ある。
仲間は一杯いるんだから出ておいで! と呼び掛けたところで、自分自身を受け入れられない心は凍りついて、固まっている。
幾多の精子の競争の中でたったひとつ、卵子と結合して生まれてきた君は、唯一無二の奇跡の存在!
しかも、希有なセクシャリティの人間としてこの世に有るのは、人智で計り知れない何か意味のあることなのだ。
少なくとも、親にとってはかけがえのない宝物なのだ!!
そう訴えたところで、届いているのかどうか、反応もなく、親の嘆きは深まっていく。
でも、先輩の親御さんが、我が子が2年、3年とかかって少しずつ心がほぐれ、
外の世界に向かって歩み出す姿を語っていった時、
苦悩の極みにいる親御さんに、微かに希望の光が見えたかもしれない。
だから、私も彼等にエールを送ろう。
未だ男女二分主義の社会で生きづらさを感じる子供には、親は味方でいてほしいし、
孤軍奮闘の親には、私達が寄り添いたいから。
ミーティングは、自分の胸の内を曝すだけ。それが何になるの、と思う人もいるかもしれない。
でも、語ることで、自分の想いが皆と共有され、励ましを受け、慰められる。
また、自分とは違う価値観の他人の話を聴くことで、違う視点から当事者を見つめることができ、自分の気持ちも整理される。
セクシャルマイノリティは千差万別、アドバイスなんてできやしない。
親と子で共に悩み、探って、これからの生き方を見つけていくしかない。
ミーティングは、きっと、その糸口になるだろう。
かくいう私の息子(FTM)も自立し、頼もしくなった。
FTMの子をもつ親
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