LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

福岡7月20日ミーティングの報告

2014年09月01日 | Weblog
 7月20日今年度2回目のミーティングを開催しました。

 午前中は、『LGBTをめぐる現状と取り組み』というテーマで現場の先生からお話をしていただきました。参加者39名(初参加19名)。福岡市人権教育研究会主催による研修会や、機関誌で特集を組んだりする取り組みが紹介されました。多くの先生方が参加され、LGBTの現状を知っていく機会になっていったようです。今後、理解が深まり、学校での実践につながっていくことに期待したいと思います。

 午後は26名(初参加7名)の参加でした。4つのグループに分かれ、交流しました。
 最近、子どもさんからカミングアウトされ、今回初めて参加したというご両親がいらっしゃいました。図書館で調べたりもしたけれども、わからないことも多く、わが子とどう向き合ったらいいか・・・不安で揺れ動く気持ちが出されました。そんなご両親に、ゲイのお子さんを持つお父さんが、ご自分の経験を語られました。
「カミングアウトされたときに『よくひとりで頑張ったな。』と声をかけました。息子はずっと自分探しをしていたんですよ。インターネットでやっと自分のことが分かった喜びを伝えたくて、電話でのカミングアウトでした。」
息子さんも、お父さんの一言に、どんなに勇気づけられたことか。
また私たちも勇気づけられる一言でした。
「息子の方が、一歩先に進んでいる。LGBTの会に参加したり、本を読んだりしながら、息子の後を追っています。愚痴を聞いたりしています。」また、参加者からも「ここに参加されたことで、80%は解決したようなものです。いつもと変わらず接してください。」と語りかけてくださった。
このお父さんの話と参加者の話に、緊張気味だった初参加のお父さんもたくさんの元気をもらい、表情が明るくなられたようでした。
「つなぐ会に参加して。」と、今日のミーティングにさそったお子さんも、メールでのカミングアウトだったので、お父さんがどう思っているのか不安な気持ちでいっぱいだったようです。でも、お父さんの笑顔を見て少しほっとされたようです。親と子をつないだ「つなぐ会」。この親子の歴史に、新しいとびっきりの1ページが重ねられていったように思います。
ゲイであることをカミングアウトできずに、自分を取り戻すのに10年かかったという方の話も多くの課題を投げかけてくれました。
トランスジェンダーで苦しんでこられた方がプライベイトも仕事もいっぱいいっぱいで心身とも病気になってしまったけど、友人や近所の方に支えられながら歩き始めることができ、今、「性別適合手術を受け、やっと心と体が一つになりました。自分の思い通りに手と足が動いている。自分のことをYESと言えるようになりました。」とうれしそうに語ってくださいました。ここに来るまでに、本当に長い道のりだったかもしれませんが、友人に支えられ、つなぐ会の仲間に出会い、新しい出発ができたことは、みんなの喜びでもあります。
  「つなぐ会」それは、まさに、人の思いに寄り添い、人と人をつなぐ会だということを実感できたミーティングでした。
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