LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

東京ミーティング(8月9日)の報告

2015年08月13日 | Weblog
8月9日に『親だけの会』を開催しました。今年で4回目です。
場所は、東京都渋谷区神宮前 gossip。LGBTフレンドリーな、とても素敵なお店です。
14名の方が参加されました。初参加の方は4名。
少し長めの自己紹介の後、2つのグループに分かれて、いつもの例会では言えないことや、子どもたちには聞かせたくないことなど、熱い胸の内を思い切り語りあいました。

子どもからのサイン、小さなつぶやき。後から振り返って、あれがカミングアウトだったのかな?
いまさら聞けない。聞くのが怖い。
「はっきり言ってくれなかったからわからなかった。」
「言いたくなかったから、言わなかったのかと思った。」
親へのカミングアウトは、当事者にとって、命懸けであるのは昔と変わらない。
「拒否されたらどうしよう。」
「親を悲しませたくない。悩ませたくない。」
「言わないでこのままの関係でいよう。」
いちばん受け入れられたいと思っている人にさせ言えない。
「ぼくゲイだよ」
「わたしレズビアンなの」
「女の着ぐるみ脱ぐから」
「自分の体が気持ち悪い」
悩みに悩み、葛藤し、心が壊れるギリギリのところで親にカミングアウトする。本当の自分を知ってほしいという叫びが、カミングアウトなのだと思う。その重い叫びが、親の心を揺さぶる。
子どもの心が軽くなった分、親が悩み、葛藤する。
自慢の息子、娘が、「なぜ?」
恋愛し、結婚し、孫の顔を見るのが楽しみだった。「なぜ?」
そんな子どもを受けられない。間違いであってほしい。
泣きながら思いを語る親に、寄り添って静かにひたすら聞くだけ。
子どもが長い時間をかけて自分を受け入れるようになったと同じように、親も長い時間をかけて自分を、子どもを、受け入れるしかない。
しかし、一人じゃない、仲間がいる。話を聞いてくれる仲間がいる。それは生きる力になる。
子どもと、社会と、新しい関係、絆を作っていく力になる。
会場をあとにする後姿に少し背筋が伸びた感じがした。
明日は今日より少し強くなっている。そう思いたい。
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