京の年中行事
當る午歳 吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎
二代目市川猿 翁
四代目市川猿之助 襲名披露
九代目市川中 車
【夜の部】
第一 元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)
御浜御殿綱豊卿
第二 口上
第三 猿翁十種の内 黒塚(くろづか)
第四 道行雪故郷(みちゆきゆきのふるさと)
新口村
第五 児雷也(じらいや)
詳しくはこちらへ→配役
南座での顔見世に行ってきましたよ。
関西どころか全国ニュースでも話題になる“顔見世のまねきあげ”。
子どもの頃からこのニュースを見ていましたが、これを見に行かねば!と思う日が来るとは。
というのも、今年の松竹座での猿之助襲名披露の「義経千本桜」に雷に打たれたように感動したから。
文楽の「義経千本桜」にも感動したんで、「歌舞伎のも見ておこうか」くらいの軽ーい気持だったのに。
というわけでもういっぺん「義経千本桜」を12月に見るぞ!と宣言していたのですが、だがしかし。
顔見世興行は高いので昼夜通しはムリ。てなると一回も見たことのない「黒塚」(夜)を取ろう。
なんせ「義経千本桜」は、これから何度も上演されるでしょうし。
平日、半休して会社から京都に向かえば案外時間がかかり(昼ごはんを食べたり)、開場ぎりぎり前に到着。
劇場前には人がごったがえしておりました。
今回は(も)、3階席の桟敷角です。
まずはじめが中車さんがでている「元禄忠臣蔵」です。
中車さんはどんどん歌舞伎役者になっておられるなあ。中車のまねきが上がったのは、48年ぶりなんだそうですよ。ちょうど、中車さんが生まれた年だそう。
案外コミカルな演技がうまくて殿様梅玉さんとコントラストがあったのがよかったです。
口上は猿翁さん休演。正月と同じ展開になりました…。
「黒塚」圧巻。実は鬼という老婆が猿之助さんなんですが、老婆は救いをずっと求めていたんだなあ、とか。そのサガから抜けられない哀しさとか。うーん。花がね、一輪…(泣)
で、本性がでてくるその瞬間の猿之助さんにはトリハダが…。鬼になってからスゴイことになるんで、もちろんキターって感じなんですが、その前の喜びを見てるだけに切ない。
狂言回しの猿弥さんが可愛いかったです。
坂田藤十郎さんと中村翫雀さんの「道行雪故郷 新口村」親子で愛のエチュード…。
新口村って聞いたことあるよなー、傾城との駆け落ちってあるよね、あら?大坂言葉?
帰り、ぽあぽあとした気持ちですでに持っている文楽1月公演のチラシを大阪駅で取って読んでいたらありました「傾城恋飛脚」(「冥土の飛脚」改作)、近松さんでした!いやー、えらいもんですね。床本、番付買わないのにいつの間にやら記憶の片隅に!
藤十郎さん、色気があります。お父さん、女形。
最後は「児雷也」です。ガマに乗った妖術使い。これも梅玉さん(「黒塚」にもご出演)。仁左衛門さんがお休みだとはいえ、大変な出ずっぱりです。カエルの着ぐるみもよかったのですが(こういう話好きですしね)。最後がぼんやりとした終わり方だったので、ぱあ!という展開で終わって欲しかったです。これ、おかしな意見かね?
そんな訳で今年は歌舞伎をいくつか見に行きましたので、印象につよーく残った作品をば。
猿之助「義経千本桜」
愛之助「GOEMON」
右近 「新・水滸伝」
愛之助「夏祭浪花鑑」
猿之助「黒塚」
偏ってるわね!いいの、面白いと感じた感覚が大事だから!
感想に疑問をもたれましても、人それぞれですのでお許しを!
當る午歳 吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎
二代目市川猿 翁
四代目市川猿之助 襲名披露
九代目市川中 車
【夜の部】
第一 元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)
御浜御殿綱豊卿
第二 口上
第三 猿翁十種の内 黒塚(くろづか)
第四 道行雪故郷(みちゆきゆきのふるさと)
新口村
第五 児雷也(じらいや)
詳しくはこちらへ→配役
南座での顔見世に行ってきましたよ。
関西どころか全国ニュースでも話題になる“顔見世のまねきあげ”。
子どもの頃からこのニュースを見ていましたが、これを見に行かねば!と思う日が来るとは。
というのも、今年の松竹座での猿之助襲名披露の「義経千本桜」に雷に打たれたように感動したから。
文楽の「義経千本桜」にも感動したんで、「歌舞伎のも見ておこうか」くらいの軽ーい気持だったのに。
というわけでもういっぺん「義経千本桜」を12月に見るぞ!と宣言していたのですが、だがしかし。
顔見世興行は高いので昼夜通しはムリ。てなると一回も見たことのない「黒塚」(夜)を取ろう。
なんせ「義経千本桜」は、これから何度も上演されるでしょうし。
平日、半休して会社から京都に向かえば案外時間がかかり(昼ごはんを食べたり)、開場ぎりぎり前に到着。
劇場前には人がごったがえしておりました。
今回は(も)、3階席の桟敷角です。
まずはじめが中車さんがでている「元禄忠臣蔵」です。
中車さんはどんどん歌舞伎役者になっておられるなあ。中車のまねきが上がったのは、48年ぶりなんだそうですよ。ちょうど、中車さんが生まれた年だそう。
案外コミカルな演技がうまくて殿様梅玉さんとコントラストがあったのがよかったです。
口上は猿翁さん休演。正月と同じ展開になりました…。
「黒塚」圧巻。実は鬼という老婆が猿之助さんなんですが、老婆は救いをずっと求めていたんだなあ、とか。そのサガから抜けられない哀しさとか。うーん。花がね、一輪…(泣)
で、本性がでてくるその瞬間の猿之助さんにはトリハダが…。鬼になってからスゴイことになるんで、もちろんキターって感じなんですが、その前の喜びを見てるだけに切ない。
狂言回しの猿弥さんが可愛いかったです。
坂田藤十郎さんと中村翫雀さんの「道行雪故郷 新口村」親子で愛のエチュード…。
新口村って聞いたことあるよなー、傾城との駆け落ちってあるよね、あら?大坂言葉?
帰り、ぽあぽあとした気持ちですでに持っている文楽1月公演のチラシを大阪駅で取って読んでいたらありました「傾城恋飛脚」(「冥土の飛脚」改作)、近松さんでした!いやー、えらいもんですね。床本、番付買わないのにいつの間にやら記憶の片隅に!
藤十郎さん、色気があります。お父さん、女形。
最後は「児雷也」です。ガマに乗った妖術使い。これも梅玉さん(「黒塚」にもご出演)。仁左衛門さんがお休みだとはいえ、大変な出ずっぱりです。カエルの着ぐるみもよかったのですが(こういう話好きですしね)。最後がぼんやりとした終わり方だったので、ぱあ!という展開で終わって欲しかったです。これ、おかしな意見かね?
そんな訳で今年は歌舞伎をいくつか見に行きましたので、印象につよーく残った作品をば。
猿之助「義経千本桜」
愛之助「GOEMON」
右近 「新・水滸伝」
愛之助「夏祭浪花鑑」
猿之助「黒塚」
偏ってるわね!いいの、面白いと感じた感覚が大事だから!
感想に疑問をもたれましても、人それぞれですのでお許しを!