天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

シネマ歌舞伎「春興鏡獅子」

2013-12-10 16:04:57 | 映画
土曜日の夜にドキュメンタリーが放送され、その翌日見に行きました。
冒頭、他のシネマ歌舞伎と違って勘三郎さんのインタビューが流されると会場からはすすり泣きが。

「春興鏡獅子」は、とても難しい演目。
うまくやろういう気持が入ると駄目になる。
腹に入れる。無心でできるほどに。
長年やってきてそこまでできたと思うと今度は体が衰える。
心技体揃った芸である。

という内容。日本の古典芸能は文楽もそうですが、気の遠くなる稽古の積み重ねの結果。
ファストとは真逆で、その流れを一回崩すと“継承”というのは断ち切れるんです。
稽古を重ねて重ねて。
文楽の補助金問題の時に、某えらい人が「客を呼ぶためのことを考えろ」と言うてはりましたが、
技芸員さんは経営者ではないんやからそんな時間があれば稽古するべきやなあ、だって、その使命は継承なんだから、と改めて思いました。

さて、「春興鏡獅子」は、前半は腰元のお嬢さんが乞われて踊るんだけど途中で獅子頭に体を乗っ取られ、後半には獅子になって舞う、という
女形と男形の技術を兼ね備えた人でないと成功できない舞台。勘三郎さんの女形の踊りを堪能。やっぱりきれいなのですよ、動きが。
そして、後半は勇壮な獅子。子役の妖精も舞い踊りまして、舞台は幻想的に。

さて、来年度の上映スケジュールを入手しましたよ!
2014年シネマ歌舞伎スケジュール
4/12~18
「蜘蛛の拍子舞/身代座禅」
5/31~6/6
「大江戸りびんぐでっど」
6/28~7/4
「女殺油地獄」
7/5~11
「天守物語」
8/30~9/5
「連獅子/らくだ」
9/27~10/3
「熊谷陣屋」
10/18~24
「法界坊」

ドキュメンターなんかを見ると勘三郎さんの奥様がとびきりやなあとつくづく思います。
やっぱり梨園のおうちの方なんで何が必要なことなのかを身をもってご存じだったんでしょうねえ。
ガリガリ君を棺に入れるシーンに泣かされました。よもや、ガリガリ君に泣かされるとは。
コメント
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