天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

文楽11月公演「双蝶々曲輪日記」2

2014-11-02 22:48:14 | 観劇
人物の説明がややこしいので後半は割愛するつもりでしたが、…書きます。

そもそも、長五郎と長吉をひいきにしているお客さん同士が、遊女吾妻を巡ってなんじゃらかんじゃらというのが事の発端。
結局、思いあってる吾妻と長五郎の贔屓の与五郎さんはトラブルに巻き込まれ、吾妻は身請けされる前に里を与五郎さんとでてしまします。
このあたりが難波裏という喧嘩のところで、二人を助けようと長五郎は人を殺してしまうのです。
与五郎を咲寿さんが。段々と出番が増えてくるんだろうなあ、と。
若い色男の役です。

橋本の段
さて、今明かされる真実ー。与五郎には嫁がいた…。
けっ、しょーがねーなあ!
まあ、遊郭ってのはそういうとことだからな。
それだけではありません!
こともあろうに!かくまってくれと連れてきたのが嫁が帰っている嫁の実家。おいっ!いいのかそれで。
そもそも、嫁は与五郎が帰ってこないからと実父に「家に帰ってこい」と戻されているのである。考えがなさすぎである。
この嫁お照は、お人よしなのか惚れた弱みなのか吾妻をかくまうことを了承します。さらに与五郎の父もやってきて…修羅場。
そこへ止めに入ったのが、与五郎と吾妻を乗せてやってきていた駕籠かきの老人。
実は…生き別れた吾妻の父親だったのです!

いや~、この段だけでお腹いっぱいです。そりゃ、私のおめめもしぱしぱするってもんです。
ここを一人で語るは嶋大夫さん、三味線は錦糸さん。圧巻です。

八幡里引窓の段
さて、こちらは人を殺した相撲取り長五郎。殺した相手は侍だったのでお尋ねものに。やってきたのは母(紋壽さん)の再婚先の家。継子の息子は侍です。死んだお父さんの後を継いだばかりです。
継子の嫁おはや(蓑助さん)は、実は吾妻と同じ里で働いていた遊女。きれいな人です。お義母さんとも仲良し。なにがあったか言わずに家に帰ってくるもんですから、お母さんもおはやさんも喜びますが、与五郎さんが家にちょっくら帰ってきて、今夜は大坂で人を殺した相撲取りを探さないといけない、とかなんとか言うので二人してびっくり、というお話。
盛りだくさんです。ここ。それぞれの立場の心情とか。お義母さんの味方するお嫁さんとか泣けます。
引窓(天窓のように外の明かりが取れる窓が屋根に空いていて紐で開けたり閉めたりする)が効果的に使われているんですが、うつらうつらしながらもその緊迫感には(うつらうつらしとったんかい!)、はっとしました。切実な思い(長五郎を逃がしたい)が、パンッという音に現われていたようです。
切り場は、咲大夫さんと燕三さんでした。

最後がはっきりしていないので、上演されていない段を調べた私でした。
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文楽11月公演「双蝶々曲輪日記」1

2014-11-02 20:59:38 | 観劇


相撲取りがでてくる物語。歌舞伎でも上演されますが、もともとは浄瑠璃からはじまったそうです。半通しです。
実力のある濡髪長五郎と追う立場の放駒長吉。
長五郎の器の大きさに比べ長吉はちっさいなと思っていたら、家業が米屋。姉に仕事はまかせて放埓な生活をしているらしい。

太夫さん、若手の方の出番が増えています。
まだまだ年数の足りない観劇ファンですが、こういうのに気が付くと「おっ」と思うものですね。

さて、ケンカっぱやい弟を心配する働きもののお姉さん。
そこへ前夜ケンカというかトラブッて暴力をふるったものたちが雇い主なんかを引き連れてやってきます。
暴力の上にお金もとられた、と。
長吉は否定します。居合わせ、さきほどまで刀を持ちながら睨み合っていた長五郎もお前はそういうことをする人間ではないと言ってくれるのですが、姉が荷物を調べるとそこから財布やらがでてきて…。
お姉さんが被害者たちを引き連れ謝罪と返金のため奥に下がると自害しようとする長吉。とめる長五郎。

実はお姉さんの芝居でした…。
なかなか激しいな。いやしかし、真人間になるよ、と誓いますのです。

後半、橋本の段、八幡里引窓の段はまた主人公が変わります。
あらすじは割愛。
※しかし、物語的にはここは盛り上がるところです。
人形遣いさんは後半きら星のごとくベテランの方々が。
勘十郎さんが雲助(駕籠かき)のおじいさんだったんですけど、ああいう役のおじいさんって脚を出してますけど内またに座ったり、中腰になったりするんですよね、なんかかわいいです。



2部は来週!
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