今回は夜の部「奥州安達原」ですよ。
前夜、豊蝶さんに「筋がややこしいで。え、パンフレット買ってへんの?」と驚かれたのですが、私はパンフ買わない派。
※文楽のパンフは解説あり、床本ありで安いしお得ですよ!!
チラシ(2種類あります=裏が配役表、あらすじの2種)必須。
前回のを忘れてきた私。
まだ、公演序盤だし、チラシは劇場にあるだろうと思いきや、チラシがないっ?!学生さんたちが来ていたのでパンフ買わずにチラシで乗り切ったか…(推測)
しかし、私はこれを持ってきていたのでした↓
用意がいいね!って、チラシを忘れるな!パンフを買え!
さて、前半です。すんごい素人の粗筋語りで、すんません。
河原で目が見えない女の人とその子どもが暮らしています。
女の人、お袖さんが三味線を弾いて、女の子がそのお世話をして。
実はこの前にも話があって、藩かなんかに献上された鶴を病気の子どものために殺し禁猟の掟を破った猟師の話があります。そして、それをかばって身代わりになった仲間…。この二人が世を忍ぶ仮の姿で滅ぼされた家の兄弟。
河原にいた女の人はこの猟師の元奥さん。
最初から…ややこしいねん!!!
ほんで、河原でやってきたお役人のじいさんがお袖さんに会って
「はっ」
じいさんの勘当した娘だったのでしたー!
また、来たよ、これ。
お袖さんは目が見えないので、じいさんが父親とは気が付きません。
じいさんが去ってから周りの人の会話で役人が父親だったこと、窮地に立たされているらしいことを知ります。
じいさんの勤め先(そこにばあさんも一緒に住んでいる)に行くお袖さん。
ここにいた天皇家の子どもが行方不明になり、じいさんの進退やいかに?!さらに鶴を撃って食った(食ってない)と身代わりになっている猟師Bも捕えられています。
文楽にありがちなてんこ盛り設定。
じいさんはお袖さんを許せません。それに従うばあさんですが、孫と聞けば話は別。雪が降る中、門の外をのぞき、のぞき。お袖さんも三味線を取り出して(ちゃっかりしてるよね!)祭文を語ります。
女の子、お君ちゃんは倒れたお袖さんに自分の着物をかけてあげます。やさしい子どもに育っていることを知るばあさんの目にも涙です。
実はお袖さんには妹がいるのですが、この旦那は源氏側、じいさんも。ところがお袖さんの相手、勘当の原因、名も知れぬ相手と思っていたのが源氏が滅ぼした阿部家の息子。
じいさんは両家と縁続きになっていることを知り、切腹します。
猟師Bはお袖さんの旦那の弟の平家の人間だったので「じいさんを殺せ」とささやくのですが、そんなことができないのでお袖さんも自害します。
かなしい親子の自害二重奏…。
しかも…、別れた亭主・阿部家兄もその場に身を隠していたっていうんですから、なんだかな。
阿部兄弟は戦場で会おうぞ!と言ってバイバイします。
後は後半へ~!