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新潮社 |
落語ツアーやらお稽古やらが続くと読書ペースが落ちてしまします。
という訳でかばんに入れっぱなしで二週間とプラスでやっと読了。
ポール・オースターの小説第一作。
探偵小説を書いてる作家がある電話をきっかけに非日常の世界に入りこんでいく…。小説家はある日「探偵のポール・オースター」と間違えた電話を受ける。ふとした好奇心からその依頼を受けるのだが。
ミステリーのような展開。
そして、読み手にとって主人公に確かなものがない。ように感じる。
これはミステリーではない。
謎が解かれるのではなく、不確かな何かに読み手ともども巻き込まれていくような。
物語としては面白いのですが、ミステリ仕立てと明らかにならないこの不安定さは書きなれた作品から読み始めたものからすると…ちょっと理不尽でした。