オラクル・ナイト | |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
生死の淵から復活したまだ若い作家が、文房具店でポルトガル製のノートを見つけて…。
オラクル=神託
神託のように、そのノートに向かいあうとストーリーが溢れてくる。
その物語も物語中の物語、入れ子のように進んでいます。
んが、途中でにっちもさっちもいかなくなるので物語は放棄されます。
おい!
そして、その間に作家の現実世界は新たに動きだします。
物語中の物語は他にも紡がれます。
また、作者が見ていない他人の現実も描かれているので、これも感覚的には物語中の物語です。
一筋縄ではいかない。←物語が。
分かりにくい、かと言われればそうではなくて、なんとも癖になる。
いろいろあって、けっこう展開としては陰な感じになるんですけど、最後の最後に主人公が感じる心地がこれまた意外で。
いや、でも、これは神託における「希望」なのか。