![]() | 桃さんのしあわせ [DVD] |
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きっかけは昨年秋の香港でのコンサート体験。そこでゲストにでてきたのがジョセフィーヌ・シャオさんという香港の大女優。めっちゃきれいでおちゃめで。もう60オーバー。
ああ、私この人の映画見たことある…そうだ!アン・ホイの「女人・四十」だ。香港映画っていうとラブ&アクション、それかコメディ、もしくは、ウォンカーワァイ(好きだけどさ)という時に女性のリアルな老いについて描いていて、すごく評価が高かったのですよ。かれこれ20年近く前かも。ここのところ映画をおいかけられなくなっているのでアン・ホイの映画も全然近況知らなくて帰国後調べていて目にとまったのがこの作品。
分かる人には分かる“あの”アンディ・ラウ主演映画。アンディは映画の支援事業もしているし、いまや香港を芸能のみならず牽引しているらしい。香港返還時に白いチーパオで「中国人」を高らかにうたっていたときはどうしようかと思いましたが、今や成龍と逆転して香港人から信頼されている模様(成龍は香港返還時はカナダに移住しようかなとか言うてたくせに…)。
さて、この映画は実話をもとにしたヒューマンドラマ。
映画プロデューサーのロジャーはええ歳をした独身貴族で三代に渡ってお世話をしてくれている家政婦の桃さんと二人暮らし。
ある日、身寄りのない桃さんが倒れます。重い障害が残った桃さんは家政婦を辞め施設に入居し、ロジャーは彼女の支えとなります。
なんてことのない二人のたんたんとした日常。でも、そこには静かに終わりの時が忍び寄り…もう私はたまらなくて嗚咽を漏らすほどの号泣。それは、そう最後の時まで。
身寄りのない家政婦の桃さん。親代わりに育てたロジャーとの絆。家政婦として一歩ひいてしまう桃さん。でも、繋がれた手の映像はいつまでも残ります。
最後のロジャーの決断。すごく現実的。きっと、桃さんはロジャーを仕事に行かせたかったでしょうから、これは納得。
実話のモデルは「女人、四十」のプロデューサーらしいです。うむ、やっぱりもう一回「女人、四十」見たいなあ。
それにしても、アンディ・ラウはいい役者です。どれをやってもアンディやん!と思ってた過去の私を叱ってやりたい。
映画『桃(タオ)さんのしあわせ』予告編